師走を忘れる愛しい時間 『Guinga & Mônica Salmaso Japan Tour 2019 (クラウドファンディングCD)』
イタリアのピアニスト、スティファ・ボラーニ。かつては、イタリアの重鎮トランペッター、エンリコ・ラヴァのご寵愛を受け、日本では、Stuntレーベルでの『Mi Ritorni in Mente』もヒットし、ECMからも、ACTからもリーダー作を出し、あの大御所チック・コリア先生ともデュオをだしているというイタリアを代表するピアニストです。
もともと、歌手を目指していたそうで、非常に幅広いスタンス。
「え……」って、撃沈のアルバムもあったりするのですが、ブラジル音楽の造詣の深さと敬愛ぶりは有名!
久しぶりのブラジル音楽集でっす!!
ブラジルのベースの達人、ジョルジ・エルデルをはじめ、素晴らしいミュージシャンが参加。
メセニー・グループに居たパーカッショニスト、アルマンド・マルサルも参加してま〜す。
でもって、ゲストも豪華!!
カエターノ・ヴェローゾ、ジョアン・ボスコ、ジャキス・モレレンバウム、アミルトン・ヂ・オランダって、眩さです。
オープナーの「Sbucata da una nuvola」から、クイーカが可愛く鳴ってブラジル気分満載。
軽快なピアノサウンドを中心に様々な光景が流れてくる。
そん中で、光るのがカエターノ・ヴェローゾがヴォーカルで参加している「La nebbia a Napoli 」。
ジャキス・モレレンバウムのチェロも歌い、ブラジルとイタリアの哀愁が融合した心奪われる時間。
バンドリンの名手、アミルトン・ヂ・オランダが参加の「Ho perduto il mio pappagallino 」は、ピアノとバンドリンの高速おいかけっこが楽しい。
カエターノのギターとヴォーカルの憂いに耳が釘付け、うっとり官能的な「Michelangelo Antonioni」。
アンニュイな曲調に、モレレンバウムの優雅なチェロの響きが美しい「Il gabbiano ischitano」も印象的。
ジョアン・ボスコの情熱的なヴォーカルとギターで、心が鼓舞される「Nação 」は、力強く…。
終演は、次第にヒートアップしていく、タイトル曲「Que bom」。ハッピーな気分で終了!
16曲、72分という時代を逆行するお仕事なのですが、そんなことは、全くきにならず、、
大きな声で『Que Bom (いいね!)』と、さけびましょ。
1. Sbucata da una nuvola
2. Galapagos
3. Certe giornate al mare
4. La nebbia a Napoli
5. Habarossa
6. Uomini e polli
7. Ho perduto il mio pappagallino
8. Criatura dourada
9. Michelangelo Antonioni
10. Accettare tutto
11. Ravaskia
12. Olha a brita
13. Il gabbiano ischitano
14. Aleijadinho lê o Codex Seraphinianus aquì
15. Nação
16. Que bom
Stefano Bollani(p)
Jorge Helder (b)
Jurim Moreira (ds)
Armando Marcal (per)
Thiago da Serrinha (per)
Guest
Caetano Veloso (vo , g) #4,9
Hamilton de Holanda (bandolim) #7
Jaques Morelenbaum (cello) #4,13
João Bosco (vo, g) #15
今日のおまけは、ご本人があげていた「 Galapagos 」。
暑気払い、って、感じではないですよねぇ。
でも、暑い時に、ぴったりだとおもいます。
んじゃ、退散♪
久々のブリジルものは、春の嵐もなんのその、、って、強さを芯に持ったマリア・ヒタの新作です。随分前に『Elo』というアルバムでノックアウトされたものの、随分とご無沙汰になってしまいました。閣下がブログアップしてて気が付いた。って、最近、そのパターン多すぎるな。。(^_^;)
マリア・ヒタは、ブラジルの国民的歌手で36歳という若さで亡くなったエリス・レジーナの実の娘。その大きなプレッシャーにもめげず、数々の賞も受賞し活躍をつづけています。
40歳…円熟のお年頃、、アルバムこの作品もサンバに特化した表現力豊かな思わず踊りだしたくなるアルバム。
オープナーは、メロウな「Chama De Saudade」を艶っぽく。私的にはおばさん声だとおもうのですが、その表現力とうか表情が心を掴みます。まぁ、体が自然と動きますよね。
明るく情熱的な「Nos Passos Da Emoção」。
彼女前作『Samba Meu』にも1曲参加しているアルリンド・クルースの「Saudade Louca」、流石です。囁き系の声の艶っぽいこと「Cara E Coragem」。
タイトル曲は、モライス・モレイラの「Amor E Música」、、「愛と音楽」ですよ!これで、日本中に春がくること請け合い♪ 絶対一緒に歌いたくなる「Reza」、一気に春に突入!
一転、しっとり語りかける「Nem Por Um Segundo」。情感ゆたかに「Pra Maria」。
楽器との融合が素晴らしい「Samba E Swing 」。圧倒的な歌唱力をみせつける「 Perfeita Sintonia」。終演はキュートでキャッチーな「Cutuca」。
マリア・ヒタの歌の素晴らしさはいうまでもないのですが、自然に腰がゆれてくる音楽陣が素晴らしい!
心も体も春に突入することまちがいなしですね♪
1. Chama De Saudade
2. Nos Passos Da Emoção
3. Saudade Louca
4. Cara E Coragem
5. Amor E Música
6. Cadê Obá
7. Reza
8. Nem Por Um Segundo
9. Pra Maria
10. Samba E Swing
11. Perfeita Sintonia
12. Cutuca
今日のおまけは「Chama De Saudade 」。
なんと、アルバムの収録曲がたくさんアップされてるんですが。。
三寒四温とう言葉がありますが、、一気に春をめぜしましょ。
私は車の中で爆音で聴きながら 一緒にさけんでます。笑
って、ことで、、観劇に東京にでかけます。
んじゃ、退散♪
MehmariLoureiro duo / Andre Mehmari , Antonio Loureiro
先週は裏磐梯の紅葉を観に行ってきました。
高さによっては、すでに葉っぱの先が茶色になっていて冬の訪れを感じぜずにはいられません。。
朝晩は暖房も必要になってきて、心も体も縮こまりますよね。
そんな気持ちを開放してくれる音楽がやってきました♪
ブラジルのピアニスト、アンドレ・メマーリ。同じくブラジルのシンガーソングライターのアントニオ・ロウレイロ。二人ともマルチな才能を持ち、日本のミュージシャンとも繋がりの深い人たち。
そんな二人のデュオは、アコースティックな響きに満ちていて、自然や宇宙と同化していくスケールの大きな音風景。
ブラジルの伝統的な音楽を背景に、二人の素晴らしいセンスでどこにもない新しい音風景に。アンビエントな音遣いではじまるオープナーから一気に引き込まれます。
全編オリジナルで、オリジナリティに溢れた演奏が満載。ヴォイスがふんわりと暖かなベールをかけているとともに、雄大な空間を感じさせます。
終焉の大地と呼応するようなパーカッションとピアノの掛け合いまで一つとして同じ風景がないのが凄い!
以心伝心、阿吽の呼吸は最高です!
お家かふぇでかけてもいいし、風を感じるドライブのお供にも最高。
ぜひ、冬の準備に一枚どうぞ。
1. A BRISA (André Mehmari)
2. LAGINHA (Antonio Loureiro)
3. CIRANDA DA SERRA (Antonio Loureiro)
4. BAIAO DE MIGUILIM (André Mehmari)
5. UM MAPA DE TRES PONTAS (André Mehmari)
6. NÁ! (André Mehmari)
7. LAMENTO (Antonio Loureiro)
8. VALSA NOSTÁLGICA (André Mehmari)
9. NINGUÉM COMPREENDE (André Mehmari / Simone Guimarães)
10. FESTA JUNINA (André Mehmari)
11. PARA ABRIR O APETITE (André Mehmari / Antonio Loureiro)
12. EPISÓDIO VALSEADO (André Mehmari / Antonio Loureiro)
13. EPISÓDIO INQUIETO (André Mehmari / Antonio Loureiro)
14. EPISÓDIO DA SURPRESA (André Mehmari / Antonio Loureiro)
15. EPISÓDIO DAS QUARTAS (André Mehmari / Antonio Loureiro)
16. EPISÓDIO DAS SOMBRAS (André Mehmari / Antonio Loureiro)
17. EPISÓDIO EM DO MAIOR (André Mehmari / Antonio Loureiro)
André Mehmari ( p,synth, el-p, bfl, g, charango, bandolim, acc and voice.)
Antonio Loureiro (ds,vib, voice)
今日のおまけ。
「メマーリロウレイロ・デュオ」視聴
二曲聴けますよ。
んじゃ、退散♪
GESTO / Joana Queiroz Rafael Martini Bernardo Ramos
リオデジャネイロオリンピックの開会式みましたか?
まぁ、開催国のブラジルに対してはいろいろなご意見があるようですが、、豪華なメンバーでこれぞブラジル!って、圧巻だったですよねぇ。
カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルの「Aquarela do Brasil」いがったですよね。。そして、パウリーニョ・ダ・ヴィオラの国歌がとても良かったぁ。
おぢいちゃん、おばあちゃんだけどかっこいい!って、ブラジル大好きな友だちと同意見でございました!
さて、今回のトリオはそんな音楽大国ブラジルで現在先鋭的なアーティストたちの中心メンバーにいる方々でのトリオ作。私は不勉強なので林正樹氏の『Pendulum』藤本一馬氏の『FLOW』でクラリネットのJoana Queirozを聴いただけの門外漢なので、、いつも以上に説得力がないのですが、風を感じるとても素晴らしいアルバムだとおもいます。
物語の幕開けはフェンダー、エレキギター、クラリネットの重なりから、甘い歌声が響く「O Vento」。3人の声のハーモ二が風のように聴こえる「Espirais」。
男性2人の声とクラリネットの重なりが心地よい「Ano Novo 」、フェンダーとギターがポップなサウンドにぴったり。
メロウなギターソロ「Sem Você 」はオアシスのよう。階段遊びのように始まるRafael Martini 曲「Dobrado Atemporal 」の軽やかなこと。絹の織物ようなBeth Dauのヴォーカルをゲストに迎えた「Sem Barganha」。仄暗く美しい「Balada 01」。
この後、「Diamantina」、「O Farol que nos guia」、「Canção」と終演までインストだけの演奏。中でも終演を飾る「Canção」はクラリネットがメロディをゆったりと奏で哀愁ある演奏で終了。
ブラジル音楽の他に、ジャズ、ロック、クラッシックなどの様々な要素が織り込まれたピュアなサウンド。浮遊感あるサウンドは、想像力をかきたてられます。現代版、ブラジル版千夜一夜の物語を読むようです。
大人だって夏休み。まさに夏のサウンドです。
1. O Vento
2. Espirais
3. Ano Novo
4. Sem Você
5. Dobrado Atemporal
6. Sem Barganha
7. Balada 01
8. Diamantina
9. O Farol que nos guia
10. Canção
Joana Queiroz (cl, vo)
Rafael Martini (fender rhodes, vo)
Bernardo Ramos (g, vo)
Beth Dau (vo #6)
ちょうど良い動画が見つけられなかったので。。
夏休みは関係無い!って、人は、、「気分だけでも夏休み」のサウンドで。
んじゃ、退散♪
duo / Ichiko Hashimoto & Yoshiro Nakamura
ジャズピアニスト橋本一子は、私のジャズ友だちの憧れの女性なので彼のライブ報告などで今どんなサウンドかは多少わかってるつもりだったのですが、ここでは、、ジャズピアニストの原点を時々匂わせながら、、たんたんとした美しい響きを大事にした弾き語りが素晴らしい。絹のようにスムースで伸びやかな歌声と澄んだピアノのフレージングでとても爽やか。
そして、日本のボサノヴァ・シーンの牽引者である中村善郎の甘く気だるい歌声と滑らかなギター…魅惑的でリラクセーションたっぷり。
オープナーは、おなじみの「彼女はカリオカ」は息のあったユニゾンから。湿度の高い日本をポンと脱出してリオデジャネイロへ。洗練された「無意味な風景」、陽炎のように儚い橋本の歌声。
「喜びのサンバ」中村の乱れなきバチーダの技。中村の歌声にうっとりの「Fotografia」。
スティービーワンダーのラブソング「My Cherie Amour」もまるでボサノヴァのオリジナルのよう。私的白眉。
ピアノがひたすら美しい「Luiza」。ピアノの伴奏で歌う中村。ピアノとギターのデュオ。本当に相性の良い2人。「あなたと私」は2人でスキャットで仲良く遊ぶ。
セルジオ・メンディスの名曲「So Many Stars」、ロマンチシズム溢れる演奏。
軽やかで夢のある「Horizonte~地平線」は 中村オリジナル。
洒脱な「サマー・サンバ」。フェンダーローズの音色がお似合いです♪
終演は、橋本オリジナル「Sonho de Vento~風の夢」。ポトトガル語と日本語の歌詞が交互にくる歌詞。日本語の抑揚が風の音のようで違和感なく美しくまとめられています。すごい才能だな。。
ボサノヴァを基調に多彩な彩りをかんじる極上の空間。
2人にしかなし得ない洒脱なサウンド。蒸し暑さを忘れて心も体も自由になれる1枚です!
1. Ela e Carioca
2. Inutil Paisagem
3. Eu Quero Um Samba
4. Fotografia
5. My Cherie Amour
6. Luiza
7. Voce e Eu
8. So Many Stars
9. Horizonte~地平線
10. So Nice-Samba de Verao
11. Sonho de Vento~風の夢
橋本一子 (vo,p,fender rhodes #10)
中村善郎 (vo,g)
今日のおまけは、アルバムから2人のオリジナルのメドレー?
んじゃ、退散♪
Egberto Gismonti @ 練馬文化センター (4/20)
Egberto Gismonti(g, p, voice, etc.)
(主催HPのお写真拝借)
Naná Vasconcelosとのデュオだった今回のコンサートは、ナナが3月9日に亡くなってしまったたため、追悼ソロコンサートにもなってしまった。内容変更によりチケットのキャンセルもできたのですが、私も知人も「行く」気持ちは変わりませんでした。
失敗したのは、チケット取るときに何を勘違いしたのか、、会場が池袋であると思ったこと。
最終新幹線ギリギリまで聴いてやるぞ、と、思ったのに練馬だった。会場は駅からも近く池袋からだってそんなに遠くないのだけど、、乗り換えやらで30分は会場にいられる時間は短くなったと思う。
ロビーは同窓会のような感じになっていた。
音楽好きでも普段はコンサートやライブにあまりお出かけしない人たちも、「ジスモンチの為に練馬に集結」した感じ。「お久しぶりです」の挨拶があちこちで飛んでいて、実際、私もお久しぶりの方とご挨拶。当然、席はバラバラなんだけど、そこは問題じゃないよね。ジスモンチに期待する気持ちでパンパンで〜〜す。
一階右端の後ろの方の席に着席。
1セット目の最初は、タイのケーンという伝統楽器で会場の空気を一挙に一新。
ここから会場は違う次元にふっとびます。このセットは多弦ギターを中心に進められ、変則チューニングされたギターを弾くのだけど、ありとあらゆることがどうやればあぁなるのか、、さっぱりわからんかった。。
ギターを熟知していて、弦を爪弾くだけでなくて、タッピングしたり、パーカッシヴに鳴らしたり両手の動きは連動していないけど、きちんと調和しているというソロギターの超絶演奏。そのスピード感がすごくて、途中からギターを弾いているというよりギターと一体化して観えてしまった!ミスらしきものもあるのだけど、それは前人未到エリアでの話なので、やっぱり溢れ出る音の数々に凄さ神秘的なものを感じてしまう。
本来ならば横にいるはずの親友に向けてのメッセージもあり、彼の人生での音楽の長い積み重ねを多くの人が感動的に受け止めていたと思う。ノルウェーで仕入れたというフルートも演奏し気がつけば開演より1時間以上があっとうまにたっていた。
会場は静かな熱気に満ちており、ジスモンチの熱演にジスモンチの解説が無くともナナの声が重なった人も多かったと思う。とても、丁寧に1曲ごとにおじぎをしていた。そんなことにもジーンとくる。
私といえば会場の隅っこで独りジスモンチに浸ることができ、彼に賞賛の拍手ができたことは至福の喜びです。何がわからなくたって、、同じ会場でこの空気の震えをかんじられただけでも幸せ。
言葉を失うというのはこういうことだとおもった。でも、同時に誰かにこの凄さを伝えたいともおもった。
Bobo Stensonのソロコンサートのときにもこんな気持ちになったな。。音楽に真摯に対峙する人への感動は似ていますね。
休憩の15分を挟んで、2セット目はピアノでした。
これがまたびっくりするほど、美しかった。音楽の躍動の方法?はギターと同じようだとおもったのですが、ギター演奏のときの民族的な感じは影を潜めすごく繊細で綺麗な音が響いていた。
悲しいかな2曲しか聴けなかったので、その後の展開はわからないのですが、友だちによればアンコールには天国のナナも登場したそうです。
ふふふ。。やっぱり、来て良かった。ジスモンチさま、関係者さま、、ありがとう!!
でもね、帰りは人身事故の影響で大宮で最終の新幹線に乗り遅れ、とんでもなく大変なことになってしまったのです。しかし、30分で人生最大のピンチを忘れるくらい良いコンサートでした。
こんなことなら、全部聴いてくるんだった。。って、いうのが今の悔やみ。爆
ついでにいうと、過去3回観ている友だちは「今迄で最高だった」と、おっしゃってました。
んじゃ、退散♪
A Merry Jazzmas JAZZ JAZZ( A Paris !) JAZZ(Born In The U.S.A. ) JAZZ(Far North ) JAZZ(Flight to Denmark) JAZZ(Grazie Italia ) LIVE Music (2005) My Favorite Things The Brasil Project とりあえず、Born In The U.S.A._ 休日かふぇ 超〜私的戯言、じゃれ事(それでも、JAZZ) 超〜私的戯言、じゃれ事(なんでもあり♪) 超~私的戯言、じゃれ事(それでも、JAZZ) 超~私的戯言、じゃれ事(なんでもあり♪)
最近のコメント