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音楽で拡がる輪

The Brasil Project

2024年7月14日 (日)

清楚で儚げな歌声で、誘う幻想的で哲学的な世界 『Flower of the soul / Liana Flores』

Flower_of_the_soul
 

1999年生まれ、イギリス人の父とブラジル人の母を持つ、イギリス在住のシンガー・ソングライター。
イギリス、サウス・ノーフォークの小さな町で育ち、スコットランドのセント・アンドリュース大学動物学専攻。
在学中から、自作曲をネット上に披露し、2019年にリリースした『recently』に種録された「Rises the Moon」はTikTokで5億回以上の再生を記録。
2024年、名門レーベル、ヴァーヴ・レコーズと契約しメジャー・デビュー。
 

ジャキス・モレレンバウムも参加だし、ブラジルの若手SSWを代表するチン・ベルナルデスの歌とギターをフューチャリングした曲も!
日常から生まれた彼女の魅力的な11曲が並びます♪
 
 

オープナーは、朝の目覚のように爽やかで自然豊かな空気を感じる「Hello again」。
「Orange-coloured day」、伸びやかで清楚な歌声が曲にぴったり。
幻想的で情感たっぷり…でも、どこか寂しげな「Nightvisions」。
「Crystalline」、ストリングスの美しさが効果的。
「Now and then」、儚げな歌声が呼び起こすサウターヂ。
起伏に富んだメロディを軽やかに「Halfway heart」。
太陽と月を巧みに対比させたポエトリー・リーディング、チェレステも入って「"When the sun..."」。
「I wish for the rain」、三連符の跳ねた感じが可愛らしい。
「Cuckoo」、鳥のカッコウを通して人生を哲学。
ベルナルデスが参加、心地よいリズム、素敵な歌のハーモニー「Butterflies」。
終演は、クリス。ベアのパーカッションをフューチャーして時を移ろうような「Slowly」。
 

日本盤のボーナストラックには、ヴォーカル・ソロで「Butterflies」。

 

母の故郷ブラジルのボサ・ノヴァ、彼女が育った故郷のブリティッシュ・フォーク、クラシック、ジャズ、ポップ、、
様々な要素が溶け合い自然に生まれ出た音楽。

清楚で、儚げな歌声で、誘う幻想的で哲学的な世界。
寝苦しい夜にぴったりですよ。
 


1. Hello again
2. Orange-coloured day
3. Nightvisions
4. Crystalline
5. Now and then
6. Halfway heart
7. "When the sun..."
8. I wish for the rain
9. Cuckoo
10. Butterflies
11. Slowly
 

日本盤 ボーナス・トラック
12. Butterflies (solo)
 

Liana Flores (vo, g, cel, key)
Gabe Noel (b)
Dory Bavarsky (key)
David Ralicke (fl)
Danny Bensi (vin, va, vc)
Jordi Nus Garrell (vin)
Jaques Morelenbaum (vc)
Christopher Bear (ds, pec)
Alice Boyd (Bird Song)
Tim Bernardes (vo, g) #10


 

今日のおまけは、ご本人があげていたベルナルデスが参加の「Butterflies」。
 
 
 
んじゃ、退散♪

2023年7月29日 (土)

イヴァン・リンスが9年ぶりの新作を出す♪

ブラジル出身、MPBレジェンドとして世界の音楽に多大な影響を与えたイヴァン・リンス。
完全新新録の新譜が、9年ぶりに9月にリリースされるそうですよ。


★ My Heart Speaks / Ivan Lins ★
 
 
My_heart_speaks

グルジア共和国の首都トビリシから91人編成のトビリシ交響楽団とのコラボ作。
リンス自身が厳選した楽曲を、ロサンゼルスを拠点に多作な作曲家・編曲家として活躍するクノ・シュミッド氏がシンフォニック・アレンジ。

バンドメンバーは、ピアノにジョシュ・ネルソン、ギターにレオ・アムエド、ベースにカルリトス・デル・プエルト、ドラムにマウリシオ・ゾッタレッリ。
ゲストとして、ランディ・ブレッカー、ダイアン・リーヴス、ジェーン・モンハイト、タワンダという豪華なメンバーが参加。
 
と、お元気そうでなによりです!!

1. Renata Maria
2. The Heart Speaks (Antes e Depois) (English ver) feat. Dianne Reeves
3. Nao Ha Porque (There's No Reason Why)
4. I'm Not Alone (Anjo De Mim) (English ver) feat. Tawanda
5. Congada Blues
6. E Isso Acontece (This Happens)
7. Easy Going
8. Corpos (Bodies)
9. Missing Miles feat. Randy Brecker
10. Rio (Rio De Maio) (English ver) feat. Jane Monheit
11. Nada Sem Voce (Nothing Without You) 4


Ivan Lins (vo)
Josh Nelson (p)
Leo Amuedo (g)
Carlitos Del Puerto (b)
Mauricio Zottarelli (ds, perc)

Tbilisi Symphony Orchestra

Guest
Dianne Reeves (vo)
Tawanda (vo)
Jane Monheit (vo)
Randy Brecker (tp)
 
んじゃ、退散♪
 



2023年5月 6日 (土)

ブラジリアン・ギターの天才たちのデュオ♪ 『Two Brothers / Chico Pinheiro & Romero Lubambo』

 
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ブラジリアン・ギターの天才、ホメロ・ルバンボとシコ・ピニェイロがSunnyside Recordsからデュオ盤をリリースしましたね♪
1985年に米国に移住したルバンボ、5年前にNYCに移住したピニェイロ、自然とセッションを重ねるようになり、音楽的にも友人としても意気投合したようです。
2人ともジャズ語で語っても、サウタージが滲み出るブラジル出身のギタリストですものね。
 
また、彼らの双方をよく知っているプロデューサーのマット・ピアソンが、彼らからの希望であるデュオの演奏を録音に力を貸してくれたことで、2人の希望が現実となりました。
ピアソンは、彼らのデュオに最も適した音楽を選別するのを手伝い、最終的に選ばれた曲は、ジャズのスタンダートやブラジル音楽、そしてポップスの名曲たちから14曲。
彼らの演奏で、メロディーと即興演奏に合う曲を慎重に選んだようです。
 
オープナーは、ブラジルの偉大な作曲家ジャバンの「Aquele Um」の軽快で力強い演奏から。シコ・ブアルキ「Samba e Amor」はゆったりとしたさわやかな中に漂うサウタージ。
ミッシェル・ルグラン の「Windmills of Your Mind」は、スローで叙情豊かに。
カルロス・ジョビンの「Red Blouse」は、アイディア豊か、まさに会話のキャッチボール。

ビル・エヴァンスの「Waltz for Debby」は、ジャズとブラジル音楽の最高峰での融合!
ジョビンの「Wave」は、2人ならではの世界。 
スティービー・ワンダーの「Send One Your Love」の複雑なアレンジ、高度の演奏。
ビリー・アイリッシュの「My Future」は、瞑想的…。
ビートルズの「For No One」は、美しく爽やか。
 

タイトル名の由来となったチコ・ブアルケの「Morro Dois Irmãos」、溢れるサウダージ。 
ヘンリー・マンシーニの「Sally's Tomato」は、即興の妙。
終演は、スティングの「Until…」、メロディが体に染み込むように…。
 
2人が、ナイロン弦のギターとエレクトリック・ギターを使い分け、裏表なく、キャッチボールのように役割をスムースに交代しながらの演奏。
極上、ジャズとブラジル音楽の最高峰での融合♪
 

1. Aquele Um
2. Samba e Amor
3. Windmills of Your Mind
4. Red Blouse
5. Waltz for Debby
6. Wave
7. Send One Your Love
8. My Future
9. For No One
10. Morro Dois Irmãos
11. Sally's Tomato
12. Until…

Chico Pinheiro ( ac-g, el-g)
Romero Lubambo (ac-g, el-g)
 
 
今日のおまけは、シコ・ピニェイロがあげていた「Red Blouse」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2023年3月26日 (日)

ブラジル出身の2人の天才ギタリストのデュオがでる♪

 
なぁ〜んとぉ、、4月14日にSunnyside Recordsからブラジルが生んだブラジリアン・ギターの天才、
ホメロ・ルバンボとシコ・ピニェイロのデュオがでる!
 
 
★ Two Brothers / Chico Pinheiro & Romero Lubambo ★
 
 
Two_brothers
 
2人ともジャズ語で語っても、サウタージが滲み出るブラジル出身のギタリスト。
きっと、、ブラジルとジャズの最高峰での融合となりますよね!
しかも、2人ともアコギとエレキの両方を弾いているとのことで、、、
それは、それは、楽しみな一枚となるはず!
 



1. Aquele Um
2. Samba e Amor
3. Windmills of Your Mind
4. Red Blouse
5. Waltz for Debby
6. Wave
7. Send One Your Love
8. My Future
9. For No One
10. Morro Dois Irmãos
11. Sally's Tomato
12. Until

Chico Pinheiro ( ac-g, el-g)
Romero Lubambo (ac-g, el-g)

 
んじゃ、退散♪

2019年12月27日 (金)

師走を忘れる愛しい時間 『Guinga & Mônica Salmaso Japan Tour 2019 (クラウドファンディングCD)』

『Guinga & Mônica Salmaso Japan Tour 2019』

 

Guingamnica_20191227121901

 

押し詰まってきましたね。
我が家は、明日で仕事納めなので、今週に入ってクリスマスを忘れるくらい(嘘)目が回ってます。
でも、その忙しさを忘れる方法があるんです。
『Guinga & Mônica Salmaso Japan Tour 2019』を聴くことですね。

 

ブラジルの作曲家・ギタリストのギンガ。
昔、ブラジル大好きな人たちにその名前を教わった時、「銀河」かとおもったけど、そんなわけないじゃんね。笑 
でも、おかげですぐに名前を覚えられました。
その功績や才能のわりには、日本での知名度とかアルバムとか、、少ないですよね。
本業が歯科医師さんだそうで、あまり派手に活動してこなかった?って、説もありますが、、
世界中のブラジル音楽愛好家、ギタリストに賞賛されまくり。
耽美的で、浮遊感のある捻れ感のあるメロディが、一筋縄ではいかない感じ。
そして、ギターが巧い〜っ。
一方、見目麗しく天性の才能を持つヴォーカリストのモニカ・サウマーゾ!
歌唱のテクニックは、もちろん、その声にある慈愛に満ちた光を浴びれば幸せ間違いない。
で、、この2人を日本に呼ぶべくたちあがった「ギンガ&モニカ・サウマーゾ来日公演実行委員会」のおかげで、
長年の友である管楽器奏者のテコ・カルドーゾ とナイロール・プロヴェッタの加わったカルテェットで今年の4月に来日が決定!
ライブに行きたかったのですが、まぁ、いろいろあって涙を飲んだわけですわ。

 

でで、、今のところは、このアルバムは市販されていません。
『Guinga & Mônica Salmaso Japan Tour 2019』のクラウドファンディングの応援ご褒美CD。
4月のライブから半年待ちましたよ! そして、12月の頭に届きました。
カヴァー・アートも、4人の似顔絵の入った丁寧なつくりのブックレットも、とてもお気に入り。
4月10日の練馬文化センター大ホールのライブ音源と、スタジオ録音の音源が半分ずつ。
ライナーで、モニカは、このカルテットのメンバーのことを、ギンガへの敬愛はもちろん、管楽器奏者2人についても、

 

「…… 2人が一緒に演奏するときは特別で、ともにアイディアをだし、対話をしながらオーケストレーションとインプロヴィゼーションをしていきます……一緒に演奏できることは、人生がもたらしてくれた最大の贈り物のひとつです……」

 

とまで、書いていますし、ギンガもこのカルテットのことを「家族」のようと言い、

 

「彼らは私の音楽を演奏しているのではなく、私の音楽を守ってくれている」

 

とも、書いている。そして、彼らといるときには「わたしは無敵だと感じる」のだそうです。

 

このアルバムには、これらの言葉が、、音楽として表現され、沢山詰まっています!
彼らのギンガの曲を演奏する力強い連帯感は、演奏に様々な奇跡を起こしていく。
ギンガの曲は、決して、歌いやすくもないし、演奏しやすくもないとおもうのだけど、、
ここにある音楽は、自然な感じで心の中に入り込んでくる。
なんだ、これは! 
白黒はっきりしない不思議な色合い、言葉にできないなんとも言えない手触り…
2人の声が響きあって、楽器が共鳴しあって、、時や場所を越境する不思議な感覚。
そんな音楽の中にいると、師走であることも忘れてしまいますね。
琴線に触れ、なぜか静かに愛しさが込みあげてくるのす。

次回、来日したら、、ぜひ、行きたいと思います!

 

 

1.Tangará
2.Sete
3.Contenda
4.Odalisca
5.Di Menor
6.Passarinhadeira
7.Esconjuros
8.Simples e Absurdo
9.Nó na Garganta
10.Chá de Panela
11.Mello Baloeiro
12.Baião de Lacan

 

Mônica Salmaso(vo, triangle, frying pan, pandeiro)
Guinga(vo, g)
Teco Cardoso(bfl, fl, afl, ss, pifano)
Nailor Proveta(cl, ss,as)

 

 

今日のおまけは、同じメンバーによる2018年の演奏。

 

 

んじゃ、退散♪

2019年7月25日 (木)

元ネタを超越した宇宙感 『Na Esquina Do Clube Com O Sol Na Cabeca / Andre Mehmari Trio』

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ブラジルの至宝、作曲家でピアニストのアンドレ・メマーリ。
新作は、彼が、今までも度々とりあげてきたクルビ・ダ・エスキーナの名曲に取り組んだカヴァー集!
今回は、パーマネントに活動をしているベーシスト、ネイマール・ヂアス、ドラマー、セルジオ・ヘジとのトリオでの録音。
 
メマーリは、ピアノの他にエレクトリックピアノ、シンセ、オルガン、アコーディオン、管楽器まで演奏し多重録音、ヂアスはウッドとエレベ、ヘジは、ドラムの他にブラジルの民族楽器ゴンゴなどと様々な楽器を組み合わせたカラフルなトリオ演奏。
 
 
オープナーの「Tudo que voce podia ser / Trem azul 」からぐっとくる。ベースのピチカートで軽やかに導き出されたメロディ、その後もグルーブ感ある演奏、壮大な空間が広がるアレンジ。
「Suite clube da esquina Parte 1,2」は、不思議の王国に迷い込んでしまったよう。煌めくようなメロディを追いかけながら気がつくと違う扉を開けている。計16分の大作。
歌はないけれど歌詞が聴こえて来そうな「Um Girassol da Cor de seu Vestido」。鍵盤の上で踊り出しそうなスリリングな「Canoa Canoa」。
自然な空気に満ちた「E Dai?」。鳥になった気持ちで「Nascente」。都会的な装い、言葉遊びのような「Me Deixe em Paz 」。ヴォイスが重なっているような「Olho D’Agua」。ちょっと呟いてみたような「Lua Girou」。
終演は、メマーリのピアノのソロで「Paixao e Fe」。ドラマチック、情熱的、クラシカルに10分の荘厳な時間。
 
クルビ・ダ・エスキーナの名曲たちは、ブラジルの宝。
彼らのリスペクトがビシバシと伝わって来ます♪  
彼らの体に染み付いたメロディ&演奏が、彼らの中で昇華されて演奏。
新鮮な空気が満載な空間、宇宙ともつながっているミナスの音楽を、ジャンルを超え雑多感も楽しいアレンジで。
そう、めちゃカラフルな宇宙語の演奏♪
 
 
1. Tudo que voce podia ser / Trem azul (Lo e Márcio Borges) 
2. Suite clube da esquina  Parte 1
    Clube da Esquina 1 (Lo Borges, Márcio Borges e Milton Nascimento)
3. Suite clube da esquina  Paret2
    Clube da Esquina 2 (Lo Borges, Marcio Borges e Milton Nascimento)
  Cais (Milton Nascimento/ Ronaldo Bastos)
  Cravo e Canela (Milton Nascimento)
4. Um Girassol da Cor de seu Vestido (Lo e Marcio Borges) 
5. Canoa Canoa (Nelson Angelo / Ronaldo Bastos)
6. E Dai? (Milton Nascimento / Ruy Guerra)
7. Nascente (Flavio Venturini / Murilo Antunes) 
8. Me Deixe em Paz (Monsueto) 
9. Olho D’Agua (Paulo Jobim / Ronaldo Bastos) 
10. Lua Girou (Folclore Baiano, adapt. Milton Nascimento )
11. Paixao e Fe (Tavinho Moura / Fernando Brant)
 
 
Andre Mehmari (p, el-p,synths, org, acc,sopros)
Neymar Dias (b, el-b)
Sergio Reze (ds, gongos, melódicos)
 
レーベルがあげていた「Na Esquina Do Clube Com O Sol Na Cabeca」の紹介のトレーラー。
 
 
 
 
暑い、暑いと夏バテ気味なのですが、、
旅行の準備もはじめなくちゃなぁ……。
 
んじゃ、退散♪

2019年7月 8日 (月)

ボサノヴァの神さま「Joao Gilberto」、お星さまになってしまいました…。

ボサノヴァの神さま「Joao Gilberto」、お星さまになってしまいました…。
 
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(Photograph: Mary Altaffer)
 
今日の朝刊にも訃報の記事がのってましたし、ご存知の方も多いおもいますが、、
ブラジルの作曲家、歌手、ギタリストのジョアン・ジルベルトが2019年7月6日に鬼籍にはいりました。
ボサノヴァの神さまと呼ばれ、世界中の多くの人々に愛されています。
それは、亡くなった今現在でも変わらず、訃報がネット上に流れた昨日は、多くの人が追悼の意思をもって、彼のアルバムを聴いていました。
私もすぐに、『Joao Voz E Violao』を聴きました。
改めて、その「空気の震えのような歌とギター」、天が与えてくれた唯一無二のサウンドに心から感謝。
 
88歳の神さまの晩年は、「お金」とはあまり縁がなかったようですが、
今年は、彼の映画「ジョアン・ジルベルトを探して」が公開される予定ですよね。
 
「ジョアン・ジルベルトを探して」予告から
 
 
新潟でも、劇場で公開されるといいのだけけれど。。(神さま!)
最後に、「想いあふれて」という素敵な邦題のある「Chega De Saudade」をかけちゃいますね。
特別な想い出がある曲なので、とても大好きです。
 
 
心より、ご冥福をお祈りいたします。
沢山の至福の時間を与えていただき、とても感謝しています。m(_ _)m

2019年4月28日 (日)

名曲を名演! 『Tudo Sera Como Antes / Paula Santoro & Duo Taufic

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パウラ・サントーロは、ミナス生まれでリオを拠点に活動する女性歌手。
『 Mar Do Meu Mundo』で、衝撃を受けて以来、、とりあえずマークしている歌手。
このアルバムは、すごいよ。
ガット・ギターとピアノの超絶アラブ系ブラジル人兄弟とタッグを組んで、ミナス「街角クラブ」に捧げるアルバム。と、ここまでで、「買いたいぞぉ!」って、人は多いはず。いや、すでに「買ってるよ」って人の方がおおいかな?
 
 
オープナーはミルトン・ナシメントの「Noticias do Brasil」。正確なピッチで早口で一気に歌い上げる。一緒に駆け抜けるバックも凄い!ベト・ゲヂスの「O Sal da Terra」、高揚感はそのまましっとり感ある演奏。
包容力にあふれ表情豊かな、ミルトンの「Canto Latino」。朋友ロー・ボルジェスの「Nuvem Cigana」、ギターの土着的な響「Nuvem Cigana」。
唯一のオリジナルは、ギタリストのホベルト・タウフィッキの「Tudo Sera Como Antes」、美しく思索的な演奏。深い意味を持つ曲名はアルバムタイトルにも。
ピアノとギターの音の掛け合いから始まる「Tesouro da Juventude」、クラシカルなエドゥアルド・タウフィッキとグルーヴ感満載のギターのコンビネーションが最高。
フラヴィオ・ヴェントゥリーニの「Nascente」、、これだけでも、心の襞が震えるのに、「Clube Da Esquina 2」へ、メドレー形式で繋がる。
ベト・ゲヂスの「Sol de Primavera」柔らかで温か、緩やかな上昇気流。
パワフルな3人の息のあった演奏が素晴らしい「Reis e Rainhas do Maracatu」。
ギターとピアノのデュオで繊細に「Clube da Esquina」、美しく静かなひととき…。
トニーニョ・オルタの「Durango Kid」、躍動感あるバックの演奏にのって一体感ある演奏。
名曲中の名曲「Travessia」、一筋の希望の光がみえるような高揚感ある感情豊かな歌。
終演は、「Viola, violar」。アップテンポで駆け抜ける3人の一体感!
 
ブラジル音楽に疎い私でも知っている名曲が並びましたよ。
ミナス生まれが、「街角クラブ」を歌う意気込みが前面にでています。
名曲を名演!
 
 
 
1. Noticias do Brasil
2. O Sal da Terra
3. Canto Latino
4. Nuvem Cigana
5. Tudo Sera Como Antes
6. Tesouro da Juventude
7. Nascente
8. Sol de Primavera
9. Reis e Rainhas do Maracatu
10. Clube da Esquina
11. Durango Kid
12. Travessia
13. Viola, violar
 
 
Paula Santoro (vo) 
Eduardo Taufic (p)
Roberto Taufic (g)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Viola Violar」。
 
連休のおでかけや、お家かふぇで聴くのにぴったりですね。
 
んじゃ、退散♪

 

2018年6月30日 (土)

地中海の光景も見えるブラジル音楽♪ 『Que Bom / Stefano Bollani』

Que_bom


イタリアのピアニスト、スティファ・ボラーニ。かつては、イタリアの重鎮トランペッター、エンリコ・ラヴァのご寵愛を受け、日本では、Stuntレーベルでの『Mi Ritorni in Mente』もヒットし、ECMからも、ACTからもリーダー作を出し、あの大御所チック・コリア先生ともデュオをだしているというイタリアを代表するピアニストです。
もともと、歌手を目指していたそうで、非常に幅広いスタンス。
「え……」って、撃沈のアルバムもあったりするのですが、ブラジル音楽の造詣の深さと敬愛ぶりは有名!
久しぶりのブラジル音楽集でっす!!

ブラジルのベースの達人、ジョルジ・エルデルをはじめ、素晴らしいミュージシャンが参加。
メセニー・グループに居たパーカッショニスト、アルマンド・マルサルも参加してま〜す。
でもって、ゲストも豪華!!
カエターノ・ヴェローゾ、ジョアン・ボスコ、ジャキス・モレレンバウム、アミルトン・ヂ・オランダって、眩さです。

オープナーの「Sbucata da una nuvola」から、クイーカが可愛く鳴ってブラジル気分満載。
軽快なピアノサウンドを中心に様々な光景が流れてくる。
そん中で、光るのがカエターノ・ヴェローゾがヴォーカルで参加している「La nebbia a Napoli 」。
ジャキス・モレレンバウムのチェロも歌い、ブラジルとイタリアの哀愁が融合した心奪われる時間。
バンドリンの名手、アミルトン・ヂ・オランダが参加の「Ho perduto il mio pappagallino 」は、ピアノとバンドリンの高速おいかけっこが楽しい。
カエターノのギターとヴォーカルの憂いに耳が釘付け、うっとり官能的な「Michelangelo Antonioni」。
アンニュイな曲調に、モレレンバウムの優雅なチェロの響きが美しい「Il gabbiano ischitano」も印象的。
ジョアン・ボスコの情熱的なヴォーカルとギターで、心が鼓舞される「Nação 」は、力強く…。
終演は、次第にヒートアップしていく、タイトル曲「Que bom」。ハッピーな気分で終了!

16曲、72分という時代を逆行するお仕事なのですが、そんなことは、全くきにならず、、
大きな声で『Que Bom (いいね!)』と、さけびましょ。

1. Sbucata da una nuvola
2. Galapagos
3. Certe giornate al mare
4. La nebbia a Napoli
5. Habarossa
6. Uomini e polli
7. Ho perduto il mio pappagallino
8. Criatura dourada
9. Michelangelo Antonioni
10. Accettare tutto
11. Ravaskia
12. Olha a brita
13. Il gabbiano ischitano
14. Aleijadinho lê o Codex Seraphinianus aquì
15. Nação
16. Que bom


Stefano Bollani(p)
Jorge Helder (b)
Jurim Moreira (ds)
Armando Marcal (per)
Thiago da Serrinha (per)

Guest
Caetano Veloso (vo , g) #4,9
Hamilton de Holanda (bandolim) #7
Jaques Morelenbaum (cello) #4,13
João Bosco (vo, g) #15

今日のおまけは、ご本人があげていた「 Galapagos 」。

暑気払い、って、感じではないですよねぇ。
でも、暑い時に、ぴったりだとおもいます。

んじゃ、退散♪

2018年3月10日 (土)

春を呼ぶサンバ♪ 『Amor E Musica / Maria Rita』

Amor_e_musica


久々のブリジルものは、春の嵐もなんのその、、って、強さを芯に持ったマリア・ヒタの新作です。随分前に『Elo』というアルバムでノックアウトされたものの、随分とご無沙汰になってしまいました。閣下がブログアップしてて気が付いた。って、最近、そのパターン多すぎるな。。(^_^;)
マリア・ヒタは、ブラジルの国民的歌手で36歳という若さで亡くなったエリス・レジーナの実の娘。その大きなプレッシャーにもめげず、数々の賞も受賞し活躍をつづけています。
40歳…円熟のお年頃、、アルバムこの作品もサンバに特化した表現力豊かな思わず踊りだしたくなるアルバム。

オープナーは、メロウな「Chama De Saudade」を艶っぽく。私的にはおばさん声だとおもうのですが、その表現力とうか表情が心を掴みます。まぁ、体が自然と動きますよね。
明るく情熱的な「Nos Passos Da Emoção」。
彼女前作『Samba Meu』にも1曲参加しているアルリンド・クルースの「Saudade Louca」、流石です。囁き系の声の艶っぽいこと「Cara E Coragem」。
タイトル曲は、モライス・モレイラの「Amor E Música」、、「愛と音楽」ですよ!これで、日本中に春がくること請け合い♪ 絶対一緒に歌いたくなる「Reza」、一気に春に突入!
一転、しっとり語りかける「Nem Por Um Segundo」。情感ゆたかに「Pra Maria」。
楽器との融合が素晴らしい「Samba E Swing 」。圧倒的な歌唱力をみせつける「 Perfeita Sintonia」。終演はキュートでキャッチーな「Cutuca」。

マリア・ヒタの歌の素晴らしさはいうまでもないのですが、自然に腰がゆれてくる音楽陣が素晴らしい!
心も体も春に突入することまちがいなしですね♪

1. Chama De Saudade
2. Nos Passos Da Emoção
3. Saudade Louca
4. Cara E Coragem
5. Amor E Música
6. Cadê Obá
7. Reza
8. Nem Por Um Segundo
9. Pra Maria
10. Samba E Swing
11. Perfeita Sintonia
12. Cutuca

今日のおまけは「Chama De Saudade 」。
なんと、アルバムの収録曲がたくさんアップされてるんですが。。

三寒四温とう言葉がありますが、、一気に春をめぜしましょ。
私は車の中で爆音で聴きながら 一緒にさけんでます。笑

って、ことで、、観劇に東京にでかけます。

んじゃ、退散♪

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