人の心が壊れるとき… 「舞台 橋からの眺め @ 東京芸術劇場プレイハウス (9/10)」
作 アーサー・ミラー
翻訳 広田敦郎
演出 ジョー・ヒル=ギビンズ
出演
エディ 伊藤英明
ビアトリス 坂井真紀
キャサリン 福地桃子
ロドルフォ 松島庄汰
マルコ 和田正人
アルフィエーリ 高橋克実
なんだか、舞台らしい舞台(それってなに 笑)が、観たいね、となっていたときに、
パルコのアプリからこの舞台のチケット売り出しの情報をもらった。
「セールスマンの死」のアーサー・ミラーの作品なら、って、感じでチケットをとりました。
あと、演出は英国のジョー・ヒルギビンズというのも、魅力だったかも。
なので、ストーリーも配役も、、前日までほとんど頭に入ってなかったのです。汗
実は、春先、、演劇は東京で二連敗してたんです。汗
物語、はニューヨークの労働者階級が住む波止場。
アパートの地下に住む、港湾労働者のエディは、姉の忘れがたみである姪のキャサリンを娘のように育てていた。
そこへ、妻ビアトリスのいとこ兄弟が彼らの故郷シチリアから密入国し、同居。
弟のロドルフォは、エディと全く違った思考を持つ才能に溢れた男。
ハンサムでもある彼に惹かれるキャサリンを見て、エディは心の奥から湧き上がる不快感と怒りを募らせれいく。
仲間や家族を大切にするエディだが、思い込みが原因で皆んなの仲は崩壊、やがて悲劇へ。
小さな子どもを世間から守ってやらなければ、という、気持ちは、、
美しく育った大人のキャサリンに対して、心の奥に決してあってはならない感情が芽生えてしまったことにも目を背ける。
「自分のもとで世間の荒波から守って大事にしてやるのが使命」とばかり、キャサリンに固執。
そのことで、キャサリンとの関係はもちろん、妻、妻の従兄弟の兄弟、、全ての関係を壊してしまう。
最後は、彼らを裏切り密告し、裏切り者となり、マルコから死をもっての制裁を受けることに。
彼は、ずっとキャサリンが橋の向こうの華やかな世界に生きることを願ってきたのに、
それが現実になりそうになった時に、いいしれぬ不安に苛まされ、
自分の元から離れられないように仕向けていたのだが、、
旅立つ寂しさ、、それだけでは無いとおもうのですよね。
きっと、キャサリンを女性として愛してしまったのです。
それだけで、悲劇。
舞台は、若い俳優さんたちの熱情にあふれていて、巧みなに導かれ、
いろいろと思うところもあったのですが、終わったあとは、高揚感とともに感動的な気持ちでした。
そして、舞台装置がとても印象的で秀逸だと思いました。
また、演劇を観に上京するぞ! 笑
んじゃ、退散♪
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