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音楽で拡がる輪

My Favorite Things

2021年12月29日 (水)

★ すずっく2021 ジャズ・インスト 編 ★

★ すずっく2021 ジャズ・インスト 編 ★
 
各地で、雪が降り続いています。
新潟市内は、佐渡島のおかげで(そういう説がございます)あまり雪はつもりませんが、
気温が低いので、ツルツルでございます。
気をぬくとすってんころり。。汗
 
今年も、いろいろのミュージシャンが軌跡にはいりってしまいましたね。
2月のチック・コリアの訃報はかなりの衝撃でした。
ドクター・ロニー・スミス、ジョージ・ムラーツ、パット・マルティーノ 。
そして、12月に入って、ウォルター・ラング。。
他にもいらっしゃるとおもうのですが、この中なのどなたか一人が亡くなられても、、
残念だし、寂しいことだと思います。
改めて、ご冥福をお祈りいたします。
 
さて、今日は、今年聴いたインストのアルバムを1位から10位まで並べてみました。

En_attendant_20211228145301  
3曲入っている即興も、即興から即興に自然と繋がり、天川の流れでも見ているよう。
最後の最後まで、触発的で決まった形のない美しい流れ、素敵だ。
シンプル・アコースティック・トリオと名乗っていた頃から随分と進化しましたよね。
本質は、変わらぬといいつつも、常に、より美しく、より自在に、そして、さらなる高みを目指す姿勢が◎。
 
 
Human_20211228145201
彼のピアノ・トリオにトランペットが参加。空気をたっぷり含んだ肉声のようなトランペットは、時にメロディアス、時にダイナミックに響き渡る。
常に最先端の向こうを見つめながらも、伝統的な音楽も重視しているシャイ・マエストロ、そのバランス感覚も素晴らしい。イスラエル色は薄いが、洗練された神秘的なサウンド。
 
 
Embryo_20211228144801
ディスク1は、ストイックさも伝わってくるソロ・ピアノ、まるで、ピアニストの心の中を覗くよう。
ディスク2は、信頼を寄せるメンバーと互いが影響し増幅しながら高揚していくさまが良い、たくさんの物語が描かれている。
2枚とおして、「まるまる佐藤 浩一」、自分の中に流れる音楽を大切に育て上げた作品。
 
 
Trio2019_20211228144701  
個性的な3人が創り上げた情感豊かな世界が待っている。
2人の美しい曲と演奏が、ヴィトウスの本気を引き出しているのがいいですね。
信念が引き寄せた奇跡的なめぐり会いの記録ですね。
 
 
Christmas_came_early_20211228144601
伝統的なクリスマス・キャロルを、極北らしい響きアレンジ。全曲、ゆったりとゆったりと、静かに穏やかに、進む。
硬質で、クラシカルなピアノと歌心あるベース、そして、全てを包み込むようなドラムの彩る。時折はいるヤン・ヨハンセンの影に寒い国の美学を感じる。
 
 
Subaqueous_silence_20211228144501
硬質で抑制されたピアノ、精妙なドラム、個性的なアプローチで魅了するベースで、静謐で深い音風景を創り出していく。ジャズのピアノ・トリオの編成だけれど、ルーツである雅楽の間もとりいれたかなり独創的な音風景。「静寂と一音の持つ力」への意識が強く現れた作品。
 
 
Skyness_20211228144401
北欧の達人と組んだ作品、ノルウェーに広がる凍える広大な大地…そこから生まれる虚無感、、音楽家としてそれを音楽として残した作品。
3人で、彼の目指す、「ひとつひとつの音が響き合うことの結果が創り出すサウンド」を創り出している。
 
 
Uneasy_20211228144301  
神業的演奏と反応、知的高揚感があり、ジャズ・ピアニストとしてのアイヤーの実力の高さをストレートに感じました。
打楽器的なフレーズが柔らかくなって、叙情に訴える部分が多かった気がする…その肝は、リンダ・オー?
 
 
Cloudland_20211228144201
常に挑戦をしつつ、根っこにある叙情性に揺るぎはない。
この美しいアンサンブルに脱帽。
 
 
Calling_20211228144101
一聴に、欧州ジャズを連想させる繊細でクラシカルな優雅な雰囲気。
アンサンブルを重視した美意識の込められた演奏は詩情に満ちた世界。
 
 
 
次点は、みずみずしいギターとピアノの光景に酔いしれた『En el jardín / Yotam Silberstein & Carlos Aguirre』でした。
今年は、パット・メセニーも、クリポタも、ホランド閣下も、なぜか入ってこなかったですねぇ。
どうした、、私。。。汗
 
 
ええと、我が家は、今日が仕事納めです。今年のブログ・アップは、今日までです。
 
今年も、大変にお世話になりました。m(_ _)m
来年もよろしくお願いいたします!!

最後に、コロナでお亡くらりになった方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
コロナの被害に遭われた方々、お見舞い申し上げます。 
 
んじゃ、退散♪

2021年12月28日 (火)

★ すずっく2021 ジャズ・ヴォーカル 編 ★

★ すずっく2021 ジャズ・ヴォーカル 編 ★
 
1位から10位まで、並べてみました。
今年は、クリスマス・アルバムの当たり年でした♪
それはね、コロナ禍のせいかもしれませんね。
ヴォーカルの上位に2枚はりましたね!
 
 
Merry_christmas_from_jose_james_20211227095301
ジャズ・ヴォーカルの王道路線の優雅さと、洗練されたアーシーな感覚をスムースに使い分ける無二の才能。
メンバーもニューヨークの最先端、ピアノのアーロン・パークスとのデュオも絶品!
ジャケットそのままのジェントリーなクリスマス・アルバム。
 
Flor_20211227095401  
タイトルの「Flor」は、ポルトガル語で「花」のことで、プロジェクト名にもなっている。
彼女が愛してやまないブラジル音楽にインスパイアされた作品で、オリジナル、ポップス、クラシック、ブラジル・スタンダード…全9曲を収録。
ミステリアスな歌声と楽器に溶け込むようなスキャット、類稀なリズムとセンスで現代ジャズシーンにカムバック!
期待を裏切らない抜群の洗練さと、母性を感じる大らかな包容力。
 
Pallet_on_your_floor_20211227095601
力強くも繊細でリリカルなきめ細やかなピアノのサポートを受けて、心象風景を切々と歌い上げている。
彼女の声や歌が全面に押し出されていて、そこにスポットライトがあっている。
改めて彼女の歌唱力の高さ、懐の深さを感じました。
 
 
I_dream_of_christmas_20211227095701
直球ど真ん中のクリスマス・アルバムです。
オリジナルも、温かで優しい雰囲気の曲が多く、クリスマス・アルバムに寄せる想いがつたわってきます。
彼女のおおらかさで、優しい、温もりに包んでくれます。
 
 
Staying_in_touch_20211227095901
肉厚で躍動感あるベースの歌心いっぱいのプレイ、メロディを大切にしながらも、スキャット使い伸び伸びと絡んでくる歌唱。
インティメイトで瀟洒でハートウォーミングな雰囲気を保ちつつ、優れたインタープレイが重ねられていきます。スーパー・デュオ!
 
Becca_stevens__the_secret_trio_20211227100401
ヴォーカル表現が多彩で豊か、そして、音楽のセンスが素晴らしいすぎる。
彼女の中にあるフォーキーな感覚が、シークレット・トリオの中近東の微分音とぴったりハマった感じ。彼女の高い音楽的好奇心から生まれた美しい音楽が詰まった宝石箱。
 
 
 
Nightjar_in_the_northern_sky_20211227100501
ノラ・ジョーンズの世界観に通じるものを持ちながら、もっと、柔らかでしっとりした感じ。
同郷のビョークのような神秘的な雰囲気も持ち合わせてます。曲もピアノもよかったです。
柔らかでしなやかな歌声に、北欧の自然や空気を感じる癒しの一枚。
 
Midnight_shelter_20211227100601  
歌とピアノで紡がれる静寂なひととき。優しく、どこか暖かく、、ほっと一息つける時間。
寝つけぬ夜のお友だち。
 
Look_for_the_silver_lining_20211227100701
清楚で、透明感ある歌声で、丁寧に切々と歌い上げていて、表現力豊か。
しっとりした時間が過ごせます。
 
 
Colors__shadows_20211227100701
ナチュラルでストレートな歌に、明るく軽やかなトランペット、そして、キレッキレのビッグ・バンドのサウンドで、爽快な1時間強。
 
 
次点は、『SuperBlue / Kurt Elling』でした。
カート・エリング、いつものように歌は巧くてかっこいいのですが、、
なんだか、期待が大きすぎちゃったのかもしれません。。汗
 
明日は、2021年のインストのアルバムについて触れてみたいとおもいます。
んじゃ、退散♪
 

2021年12月27日 (月)

★ すずっく2021 映画・舞台・ライブ編 ★

★ すずっく2021 映画・舞台・ライブ編 ★
 
クリスマスも終わり、一年を振り返る時期となりましたね。
まだ、映画館に行った回数は少なかったけど、心に残ったものを5本。
順序不同です。
 
 
トーキング・ヘッズのディヴィッド・バーンが、2018年にブライアン・イーノと作成した『American Utopia』を基として、ブロードウェイで行われたショーを記録したもの。
出演者全員が、限界を超えて行うパフォーマンスは、全曲で体を揺さぶる素晴らしさ。
来年には、70歳だというバーンの反骨精神、独自性、創造力、、ロック魂炸裂だ。
 
 
 
村上 春樹の短編集「女のいない男たち」から、「ドライブ・マイ・カー」を中心に、いくつかのエピソードを織り込んで、オリジナルの物語も巧みに加えて、傷ついた二つの魂の再生を描いていく物語。
原作を知らずとも、楽しめます。でも、原作を読んでいると、思わず唸ってしまいますよ。
 
 
 
想像以上に、壮大な原作の世界観が、かなり忠実に表現されていた。
美しくも過酷な砂漠、残忍欲望などの心の闇、普遍的な人間愛、忠実なる騎士道精神。。。砂虫の恐怖。
シャラメさまの物憂げな眼差しが、選ばれしものの宿命を感じさせる。
 
 
 
上映後すぐに行ったのでしたが、とても感想が書けなかった。
いまでも、この結末に少しでも勘づいてしまう人がいたら申し訳ないと思っている。
友人が「私の長い長い恋煩いが終わりましたよ。」と、書いていた。
が、、ずっとずっと荒唐無稽と言われ続けたんだぞ、、まだ、大丈夫だと信じてる。涙目
 
 
舞台を観るためには、まだ、上京していないので新潟市内で公演されたものから。
 
 
フロリアン・セレールの三部作の最後、衝撃的な最期を含め素晴らしい脚本だと思った。
生きていく上に、人が大事にしていかねばならないものを改めて考えさせられた。
初主役にでありながら、実力派の俳優さんたちの中でも、感性豊かなみずみずしい演技だった岡本 圭人 が、とても印象的だった。
 
 
そして、11月になって2年ぶりくらいに上京して聴いたライブが感度的だった。。
 
 
信頼を寄せる仲間と創り上げた世界は、大河の流れのようにさまざまの表情をみせていました。
そして、真ん中にいるピアノの半端ない存在感、神がかってましたよね!
コンポーザー、アレンジャー、ピアニストとして、自分の中を流れる音楽を大切に育て上げた、素晴らしいライブでした。
 
 
 
久しぶりの外タレ、しかも、クリムゾン、ってことでしたが、チケットとったときは、開催されるのか、、半信半疑でした。
開催が決まって、嬉しかった! この高揚感は、あの爆音を浴びた人間にしかわからんのですね。
リンク先は、同じ初日を観たrockin'onの茂木 信介氏のレビュー、蘇る興奮…流石だぁ。
 
 
明日は、2021年に聴いたヴォーカルに触れたいとおもいます。
 
んじゃ、退散♪



2021年11月21日 (日)

私に誠実に、そして、他者を尊重する 映画「TOVE トーベ」

Tove
 
映画「TOVE トーベ」

監督
ザイダ・バリルート
配役
トーベ・ヤンソン     アルマ・ポウスティ
ヴィヴィカ・バンドラーク リスタ・コソネン
アトス・ヴィルタネン   シャンティ・ルネイ

ムーミン・トロールの生みの親、フィンランドのトーベ・ヤンソンの若き日の物語。
著名な彫刻家で、非常に厳格で現実主義の父親、保守的な美術界…若く自身の理想に燃えていたヤンソンは、自由を渇望する思いをムーミンの物語に織り込んでいく。
 
そこに、重要な出逢いがある。
舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーとの恋。
ヴィヴィカ・バンドラーは恋多き女性、トーベは彼女一筋。
でも、ヴィヴィカのヤンソンへの想いはとても強く、嘘偽りもないのも事実。
傷つき、身を焦がしながらもヴィヴィカへの想いを断ち切れないトーベ。
そして、そんな全てを知りながら、離婚をしてまでもトーベを愛するアトス。
 
当時、フィンランドでは、同性愛は精神疾患として指定されており、また、犯罪でもあった!
最大で懲役2年の実刑が課されるということが1971年まで続いていた。
また、彼女はヘルシンキ生まれのスウェーデン語系フィンランド人。
執筆はすべてスウェーデン語で書いている、生まれ持ってのマイノリティ。
 
波乱も経て、彼女のしっかりとした意志のもとで、やがて収束に向かう。
赤裸々で複雑な背景の中、人間として、芸術家として、自分に正直に生き抜いた彼女の人生を知ることができ、感動した。
 
実は、11月の初めに、シネ・ウインドで最前列で、この映画を観たのです。
でも、なぜか、ここまでひっぱってしまった…。
先日、新聞を読んでいたら(我が家は紙の新聞をとってます♪)、翻訳家の森下圭子氏の言葉に、「これだ!」って、思ったのですよ。
彼女は、フィンランドで25年以上過ごして、ここにムーミンの世界があると実感する毎日だそうです。
そして、ムーミンの根本は、
 
「私が私に誠実であること」
「他者を尊重すること」
 
だと、言い切ってました。御意!!
まさに、この映画では、トーベのその生き方がはっきりと描かれていて、感動したのでした。
どちらか一方だけでは、ダメなんですね。
この二つは背中合わせにくっついていなければならないんです。
トーベは、そのことをムーミンの物語に、書き込んでいるのです。
 
ムーミン・ファンの皆さん、ぜひ、ご覧になってくださいね。
 
んじゃ、退散♪

2021年10月31日 (日)

終わった瞬間から、続きが気になる 「DUNE / デューン 砂の惑星」 @ ユナイテッドシネマ新潟

Dune



監督・脚本・製作  ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原作 フランク・ハーバート
主役 ティモシー・シャラメ

007の25作目「No Time To Die」を観に行って、予告編をみていて思い出した。汗
そうだ、ティモシー・シャラメさまが主演で、SF大作「砂の惑星」が上演されるんだった。。
フランク ハーバートの「デューン 砂の惑星」を読んだのは、高校生くらいのときではなかっただろうか。

その物語は、壮大すぎて、映画化とか、、夢物語だったと思ったのだが、、
技術の進歩が、この物語の原作に違和感少なく映画にすることが可能になってしまったわけですよ〜、そこの奥さま。

監督のドゥニ・ヴィルヌーヴは、天才だわ。

ストーリーは、さほど奇抜なものではなく、スターウォーズを観ているものには、デジャヴ観があるかもしれない。

実際にスターウォーズには、この物語からいくつかのヒントを得ているらしいし。

全宇宙を絶大なる力で支配する皇帝と、、

新世界を樹立しようとする名門アトレイデス家のシャラメさまが役どころの子息ポール・アトレイデスとの壮大なる戦いの物語。

陰謀に倒れた父の復讐劇でもある。

でも、、今回は、さまざまあって、デューンの砂漠の民フレーメンの救世主となるところまで。

想像以上に、壮大な原作の世界観が、かなり忠実に表現されている。
美しくも過酷な砂漠、残忍欲望などの心の闇、普遍的な人間愛、忠実なる騎士道精神。。。砂虫の恐怖。
もともと、シャラメさまのファンであることを差し引いても、
彼の物憂げな眼差しが、選ばれしものの宿命を感じさせる。

線の細い王子様体型で、戦闘シーンも頑張っていた。。

そして、脇を固める俳優たちもぬかりはない。
始まったら、、あっというまに、おしまい、、早く、続きが観たいっ


どうやら、パート2が2023年10月に公開予定のようですね。
ですよね。。今作だけでは、前編に過ぎないものねぇ。
コロナ禍が収束し、映画が予定通り撮影できることを願ってますよ!
それまでに、酒井 昭伸氏の新訳「デューン砂の惑星」を読んでおこうかな。

んじゃ、退散♪

2021年10月 3日 (日)

岡本 圭人 初主演 『舞台「Le Fils 息子」 @ りゅーとぴあ (9/29)』

舞台「Le Fils 息子」 @ りゅーとぴあ (9/29)

 

Le_fils_p


作  フロリアン・ゼレール
演出 ラディスラス・ショラー
出演 岡本 圭人
   若村 麻由美
   岡本 健一
   伊勢 佳世


「Le Fils 息子」は、フランス・パリ出身の作家フロリアン・ゼレールの家族を描く「La Mere 母」「Le Pere 父」となる3部作の締めくくりの作品。

日本では、2019年にラディスラス・ショラー演出で「Le Pere 父」が公演されている。
残念ながら、新潟では上演されていない。

で、、今回も、気鋭のラディスラス・ショラーの演出です。

思春期の絶望と不安に苛まれながら、、次第に死に向かっていってしまう息子。
彼にどうにか生きることへの意味を見いださせて、息子を救おうとする親子の物語。
かなり重く、悲劇的な内容だけれど、万国共通の普遍的なテーマを題材にしていて、観ていてさまざまな想いに及ぶ。
飛び交う台詞だけでは表現できない背後の部分も深く突き刺さってくる。


この3部作、読んでみたい。
しかし、人間の内側を曝け出す、演出凄かった。。
シンプルだけど、一瞬にして場面を変えることのできる舞台美術も素晴らしかった。

ええと、、恥ずかしながら、岡本親子を知らなくてm(_ _)m、ググったのですよ。汗
ジャニーズ初の二世、岡本 圭人??
それって、親の七光か??大丈夫か??
実際、ネットにもさまざまな中傷も書かれていた。
でも、そんなことを危惧した自分は、バカだった。

まず、真摯に役にとりくみ、ストレートに感情を表現する岡本 圭人のパワーに圧倒された。
実の親子共演で話題を作りたかったのかもしれないが、、
現実でも、他に家庭を持つ父親との共演は、そんな簡単なものではないと感じた。
でも、彼は、「父を尊敬していて、共演することが夢だった」って、強いよなぁ。。
さまざま憶測の飛ぶ中、ここまでやり切ったことは、彼の未来を大きく飛躍させたはず。

ともあれ、実力派の俳優さんたちの中でも、感性豊かなみずみずしい演技はとても印象的だった。
そう、フロリアン・セレールの監督で映画にもなるそうです。
ぜひ、新潟でも上映してほしいです。
本当に良い演劇を観ました。
俳優の方々にはもちろん、りゅーとぴあにも感謝です!
んじゃ、退散♪

2021年9月15日 (水)

孤独な華 映画「Billie ビリー」@ シネウインド

映画「Billie ビリー」

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監督・脚本  ジェームズ・エルスキン

土曜日、レディ・デイことビリー・ホリデイのドキュメンタリー映画を観てきました!
不世出の才能を持ったジャズ・シンガー、ビリー・ホリディ。
わずか44年の人生は、⼈種差別、ジェンダーによる差別、さまざまな差別に立ち向かい、酒と薬と快楽に溺れ、身も心もボロボロになりながら歌い続けた孤独な華。

実体験に基く歌詞も歌も、どっぷりと感情が乗り移って、聴く者の心を揺さぶり続ける。
その代表作が、「Strange Fruit」。
ここでは、シンプルなラメ入りのニットを着て、時折、顔を歪ませながら静かに力強く歌う。
だが、この代表作によって、国家をも敵にまわすことになる。

そんな彼女に魅せられ、共感してしまった女性ジャーナリスト、リンダ・リプナック・キュールは、彼女の伝記を書きたくなり、関係者にインタビューを始める。
トニー・ベネット、カウント・ベイシー、アーティ・ショウ、チャールズ・ミンガス、カーメン・マクレエといった錚々たるアーティストから、ツアーを一緒に回ったバンド・マン。
彼女のいとこや、友人、ヒモ、ポン引き、彼女を逮捕した麻薬捜査官、刑務所職員と手当たり次第。

オフレコものの生々しい証言は、彼女の赤裸々な闇の部分を暴いていく。
そして、タウンホールを満席にし、毛皮をまとってダイヤモンドで着飾っていた女性が亡くなったとときには、全財産750ドル。
彼女に拘った人間たち、彼女から搾取し続けた証拠。

でも、彼女が20世紀最高のシンガーであることに間違いはない。

そして、インタビューを続けたリンダも、地雷を踏んでしまったようだ。
志半ばで、不可解な死を遂げる。
この映画は、リンダのインタビューをもとに、レディ・デイの映像や写真を組み合わせ、
壮絶な彼女の人生を振り返ったもの。
光と影は、一対…背中合わせであることを物語っている。

終わったあとには、重たく暗い感情が渦巻く。
そして、あの不思議な歌声が頭から離れない。

 

んじゃ、退散♪

2021年9月11日 (土)

傷ついた魂の再生 映画「ドライブ・マイ・カー」@ 新潟西イオンシネマ

映画「ドライブ・マイ・カー」

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監督 濱口 竜介

原作 村上 春樹

脚本 大江 崇允

出演 西島 秀俊 ・ 三浦 透子
   霧島 れいか・ 岡田 将生

すっごく面白かった、あの短編集から、、こんな映画ができるなんて、濱口監督すごい!
早く観たかったのだけど、西のイオンシネマでしか上映してなくて(約20キロ弱)、海沿いの一本道をドライブしてきました。

村上 春樹の短編集「女のいない男たち」から、「ドライブ・マイ・カー」を中心に、いくつかのエピソードを織り込んで、オリジナルの物語も巧みに加えて、傷ついた二つの魂の再生を描いていく物語。

原作の「女のいない男たち」は、深く愛した女性に去られた男性の深淵な心の闇を綴った短編集。
失うことが怖くて、真実を見据えることができず、その闇が深く果てがなくなった男性たちの話。
内に抱えたブラック・ホールに、呑み込まれそうになる話、呑み込まれた話。。

主役の職業が俳優という設定なので、多言語演劇で「ゴドーを待ちながら」、「ワーニャの伯父さん」が、劇中劇として入ってくる設定もかなり巧いと思う。
特に、「ワーニャの伯父さん」は、オーディションから本番までの行程で、出演者の性格が剥き出しになっていくのがスリリングだった。


各自、闇の奥に葬りさった自分が見たくない自分の本心が、少しずつ少しずつ浮上してあからさまになっていき、一気に隠されていた感情が溢れ出る場面。
彼らの一言ひとことが、胸の奥にささる。

家福の坦々とした静かな演技が、心の傷の深さをより際立たせた。
高槻のストレートで激情的で破滅的な生き方も、心の傷をえぐるようだった。
渡利は、現代社会の親子の問題にも深く繋がっていて、理屈ではわからぬ親子の関係の難しさを抱えていた。
家福音が、どれだぇダークマターを心の中に溜め込んでいたのだろうか。

職業でなくても、人は何かしらの演技をしているのではないのだろうか?
なんの演技もせずに、日常をすごせる人は、、きっと、僅かだろう。
でも、演技と真実の境目が崩れてしまい本当の自分を見据えることができなくなったら、、きっとお仕舞いなんだね。
すごく、怖いお話。。

で、なにより、サーブ900が可愛かったですね♪ 笑

原作を知らずとも、楽しめます。
でも、原作を読んでいると、思わず唸ってしまいますよ。
よくぞ、ここまで練り込んだなぁ、、って。

んじゃ、退散♪

2021年9月 5日 (日)

音楽の宝石箱! 『Becca Stevens & The Secret Trio』

Becca_stevens__the_secret_trio
 
 
唯一無二の感性を持つ、シンガー・ソングライター、ギタリスト、ベッカ・スティーヴンス。
前回のイーラン・メーラーとのデュオ作『Pallet On Your Floor』で、歌唱力の高さを改めて知らしむことになり、ヴォーカル・ファンを唸らせちゃったわけだが、、
新譜は、アルメニア人のウード奏者のアラ・ディンクジアン、マケドニア人のクラリネット奏者のイスマイル・ルマノフスキ、トルコ人のカーヌーン奏者タマル・ピナルバシによるトリオ、シークレット・トリオとの共演。
う〜〜んと、ここで退いたら、もったいないっ。
試聴したら、伝統楽器を現代感覚でも弾きこなせる彼らとのコラボは想像以上に素敵だった。
 
オープン曲と2曲目は、アルメニアの中世の詩人、ハペット・クチャクの詩にスティーブンスとマイケル・リーグが曲をつけたもの。
中世の街中を彷徨う女性が浮かび上がる抒情的なメロディ、演奏、彼女の歌声が白昼夢のよう「Flow in My Tears」、私は、この1曲でメロメロです。。
一転、リズミカルなコーラスがハマっている「Bring It Back」。
しっとりと異空間に誘う「We Were Wrong」、微細に変化してどこか艶めかしい歌声。
米国のSSWポール・クレリの「California」、2009年の米国の曲とシークレット・トリオの演奏がぴったりくるアレンジで切なくなる。
ルマノフスキの曲でクラリネットが民族楽器のように響き奥行きがある「Eleven Roses 」、多重録音でブルガリアン・ヴォイスのようなコーラスが印象的
儚げな歌声とともにカーヌーンの超絶ぶりが聴けるピナルバシの曲「Lucian」。
リルケの詩にスティーブンスの曲を合わせた「Pathways」、まさに夢の中。
さまざまなことにインスパイアーされ彼女の頭の中に浮かびあった女性「Maria」、吟遊詩人からマリアの物語を聴くよう。
高音のヴォイスが薄くベールされたようなディンクジアンの曲「Lullaby for The Sun 」。
抽象的で哲学的な内容に惹かれたというマケドニアの現代の詩人ニコラ・マジノフの「The Eye 」、繊細でいて力強い。
終演は、ジェーン・タイソン・クレメント(Jane Tyson Clement)の詩を使った「For You The Night Is Still」、切ない気持ちが中東音楽の微分音と結びついて深く悲しい。
アタッカ・カルテットのチェロ奏者、ネイサン・シュラムがバック・ヴォーカルで参加している。彼は、スティーヴンスのパートナー、どうやら次作はアタッカ・カルテットとのコラボらしい。
 
やっぱり、ヴォーカル表現が多彩で豊かだなぁ、、そして、音楽のセンスが素晴らしいすぎるなぁ。。。と。
もともと彼女の中にあるフォーキーな感覚が、シークレット・トリオの中近東の微分音とぴったりハマった感じ。
 
彼女の高い音楽的好奇心から生まれた美しい音楽が詰まった宝石箱。
どの曲も柔らかな光を放っている!
 
 
1. Flow in My Tears
2. Bring It Back
3. We Were Wrong
4. California
5. Eleven Roses 
6. Lucian 
7. Pathways 
8. Maria 
9. Lullaby for The Sun 
10. The Eye 
11. For You The Night Is Still

Becca Stevens (vo, ukulele, Charango, ac-g)
The Secret Trio 
 Ara Dinkjian (oud)
 Tamer Pina Pınarbaşı (kanun)
 Ismail Lumanowski (cl)
Michael League (moog bass, Back ground vocals, ac-g)
Nathan Schram (Back ground vocals)  #11

 
今日のおまけは、レーベルがあげていた「California」のライブ・ヴァージョン。
 
 
んじゃ、退散♪
 



2021年9月 2日 (木)

おうち時間が充実する♪ 「クワイエット・コーナー2 日常に寄り添う音楽集 / 山本 勇樹 (著)」

北書店にお願いしていた「Quiet Corner 2 / 山本 勇  (著)」がやってきました!

 

Quiet_corner_2


 
山本 勇樹氏が監修していた「クワイエット・コーナー」の第二弾がでました。
2014年にでた第一弾には、「心を静める音楽集」 と、サブ・タイトルがついていましたが、
今回は、「日常に寄り添う音楽集」と、なっています♪
出版元の解説にあった冒頭一文が良いですね!
 
「心の情景を優しく描く、素晴らしき音楽との出会い。」 
 
「センシティヴ」で「インティメイト」を通奏低音に、12のテーマで多様なジャンルの作品を約400枚セレクトとのこと。
それぞれに、冒頭、フィーチャリングされたアーティストが挙げられており、親みやすい。
知っている、持っているアルバムはもちろん、知らないアーティストはサブスクで確認しちゃったり、そのまま、部屋で流したり、、。
 
他にも、様々な背景の方々の音楽にまつわるエッセイが載っていたり。。
これは、もう、、おうち時間の充実に貢献すること、間違いなし。
 
12のテーマと冒頭のアーティストを載せておきますね。
 
1. Ma Fleur feat. Luiza Brina
2. Windfall Light feat. Emma Frank
3. Still Life feat. Masayoshi Fujita
4. Color de Verano feat. Daniele de Bonaventura
5. So Long, Frank Lloyd Wright feat. Goro Ito Ensemble
6. Polka Dots and Moonbeams feat. Slawek Jaskulke
7. Small Folky Talk feat. Bedouine
8. Born to Be Blue feat. Bruno Major
9. Always By Your Side feat. Ralph Towner
10. The Chill Air feat. Thomas Bartlett
11. Crystal Silence feat. Scott Orr
12. Little Peace Piece feat. Diana Panton
 
いわゆる、ジャズ系のアーティストの作品は、、結構、持っているのですが、
ちょっと、びっくりしたのは、「Color de Verano」のところに、
映画「Call Me By Your Name」のサントラが載っていたこと。
スフィアン・スティーヴンスの歌は、映画にぴったりハマっていてサントラをポチったのでしたね。
懐かしくなって、彼の3曲をリピってしまいました。
「Mystery of Love」、「Visions of Gideon」のメロディが流れると映画の場面がたちあがります

 
 
また、知らない扉を開けて、勇者のように広く深い音楽世界に旅立つ。
この秋…ゆっくり、読んで楽しみたいな。。
んじゃ、退散♪

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