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音楽で拡がる輪

JAZZ(Grazie Italia )

2021年8月22日 (日)

モリコーネに捧げた 「Morricone Stories /  Stefano Di Battista」

Morricone_stories


 

イタリア出身のベテラン・サックス奏者ステファノ・ディ・パティスタの新作は、2020年7月に鬼籍に入った祖国イタリアの映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネへのトリビュート作品。
誰もが知る有名曲から、世界発演奏の未発表曲「Flora」を含む知られざる名曲まで全13曲。

フランスの若手有望ピアニスト、フレッド・ナルディン、ベースは、ダニエーレ・ソレンティーノ、ドラムはフランスのベテラン・ドラマー、アンドレ・チェッカレリ。

バティスタは、フランスを中心に活動しているようで、仏伊混合チームですね。

 

オープナーは、映画 "What have you done to Solange?" から「Cosa avete fatto a Solange」、透明感のあるバティスタのサックスがメロディアスに踊り出す。

続いて "Fear over the City"からスリリングに「Peur sur la ville 」。

美しいピアノの演奏に誘われて切なく哀愁を纏った「La cosa buffa」、同タイトルの映画から。

同タイトルの映画から「Veruschka」、流麗なサックスのフレージング、流れるようなピアノのフレージング、息のあったピアノ・トリオのサポートを得て生き生きと泳ぐバティスタ。

"Once Upon a Time in America"から「Deborah's Theme 」、朗々と噴き上げる演奏、すぅ〜と、胸に染み込む。

 

スリリングにアップテンポに駆け抜ける「Metti, una sera a cena」も同タイトルの映画から。

"1900"から「Apertura della caccia 」、抒情豊かな爽やかな風が吹き抜ける。

秘めた情熱を吹き上げる"The Great Silence"からの「Il grande silenzio」での陰りある演奏。

世界初の演奏となる未発表曲「Flora」の伸びやかで美しいこと。。


スリリングでミステリアスな"Sunday Woman"からの「La donna della domenica」、シャープなピアノが◎。


"The Mission"からは、ソプラノでエモーショナルに「Gabriel's Oboe」。

終演は、同タイトルの映画から「The Good, the Bad and the Ugly」、情感込めて力強く。

 


 

ワンホーンのシンプルな編成で、透明感のあるサウンドが繰り広げられます。

モリコーネの映画音楽が中心で、難解なことはあまりしていないのですが、

モリコーネの音楽をジャズとして彩っていました。肩の凝らないサウンド。



1. Cosa avete fatto a Solange (from ""What have you done to Solange?"")
2. Peur sur la ville (from ""Fear over the City"")
3. La cosa buffa
4. Veruschka
5. Deborah's Theme (from ""Once Upon a Time in America"")
6. Metti, una sera a cena
7. Apertura della caccia (from ""1900"")
8. Il grande silenzio (from ""The Great Silence"")
9. Flora
10. La donna della domenica (from ""Sunday Woman"")
11. Gabriel's Oboe (from ""The Mission"")
12. The Good, the Bad and the Ugly

Stefano Di Battista ( as, ss )
Fred Nardin (p)
Daniele Sorrentino (b)
Andre Ceccarelli (ds)

 

 

今日のおまけは、ご本人があげていた「Deborah's Theme」。

 


 

んじゃ、退散♪



2021年8月 4日 (水)

ちょっと妖しくビターなテイスト 『Indaco Hanami /  Trio Kàla  ( Rita Marcotulli, Ares Tavolazzi, Alfredo Golino)』

Indaco_hanami
イタリアのベテラン・ピアニスト、リタ・マルコチュリの新譜。
「 Trio Kàla 」と名付けられたピアノ・トリオのメンバーは、ベーシストのアレス・タヴォラッツィと、イタリアのドラマーのアルフレード・ゴリノ、、全員が、ベテランの精鋭揃い。
オープナーは、叙情的に始まる「Indaco」、プログレッシブな激しさをみせ、冒頭から一筋縄ではいかない。

仄暗さと美しさを持った「Bobo's Code」。
シリアスなドラム・ソロから始まるレノン・マッカートニーの「Lady Madonna」、ファンクなアレンジ、弾けるビートが斬新。
イタリアのシンガー・ソングライター、ピーノ・ダニエレの「Napule È」、リリカルなピアノ、トリオはグルーヴィな演奏。
アメリカのシンガー・ソングライター、ランディ・ニューマンの「 I Think It's Going To Rain」、ゆったりとしっとりと。
3人の名義の「Dialogues」、個性のはっきりした対話が続く。
再び、ピーノ・ダニエレの曲「Quando」、ビターなサウンドでミステリアス。
ドラムのアルフレード・ゴリノはナポリ出身のようなので、同じナポリ出身のピーノ・ダニエレに思い入れがあるのでしょうか。。
繊細さとダイナミックな躍動感が同居する「Cose Da Dire」、ノリノリですね。

終演は、イタリアを代表する音楽家、ニノ・ロータの「Romeo And Juliet」、透明でリリカルで美しいピアノ・ソロで始まり、トリオで心象風景を投影する。

難解すぎず、凡庸でなく、欧州叙情派だなぁ、、と、しみじみ。
ちょっと、妖しいビターなところが好き。。
1. Indaco 
2. Bobo's Code 
3. Lady Madonna 
4. Napule È 
5. I Think It's Going To Rain 
6. Dialogues 
7. Quando 
8. Cose Da Dire 
9. Romeo And Juliet 

Rita Marcotulli (p)
Ares Tavolazzi (b)
Alfredo Golino (ds)
今日のおまけは、ドラマーがあげていた「Quando」。
全国的に猛暑ですねぇ。
新潟も猛猛暑でございます。。
んじゃ、退散♪

2021年7月11日 (日)

誰かを笑顔に 『Una Notte Di Coprifuoco / Roberto Olzer  / Max De Aloe』

Una_notte_di_coprifuoco
 
イタリアのピアニスト、ロベルト・オルサー、日本でも人気のピアニストですよね。
新作は、同じイタリアのクロマティック・ハーモニカ奏者、マックス・デ・アロエのデュオ作。
コロナ禍にオルサーの自宅で録音されたそうで、500枚限定で手書きのシリアルナンバー入り。もちろん、サインも入っている。
ジャケットも一枚一枚違うそうで、私のは白地に爽やかな黄色で線が塗り重ねられている。
 二人のオリジナル4曲と、スタンダードやミュージシャン曲などで全10曲。
 
オープナーは、タイトルトラック、アロエの「 Una notte di coprifuoco」、透明感のあるピアノに誘われてハーモニカが歌う、哀愁を纏いながら、サラリとくどくならずに。
パット・メセニーの『Secret Story』から「Always and forever」、これがハーモニカとピアノにもぴったりくる。
ハーモニカをアコーディオンに持ちかえて、ビルフリの「Strange Meeting」、静寂な不思議な響き。
優しい穏やかな音風景「The nearness of you」。アリエル・ラミレスの「Alfonsina y el mar」、胸に沁みる美しさ。
フランスの作曲家、ガブリエル・フォーレの「Pavane, op. 50 」、淡々と。
オルサー曲「A ballad」、穏やかで柔らかな中に、希望の見えるような素敵な演奏。
フランシス・プーランクの「Andante, from Piano Concerto 」ゆったりゆっくり。
オルサーの「Epilogo」、ミステリアスな仄暗い時間がすぎていく、オルサーの「Epilogo」。
終演は、アコーディオンに持ち替えたアロエの「Ore giorni mesi」、二つの鍵盤が哀愁を奏でる…。
 
穏やかで優しい時間でした。
このアルバムには、それぞれ違ったメッセージが入っています。
私には、下のお手紙が入ってました。
このアルバムを聴いて、笑顔になってくれる人がたくさんいますように。
 
1. Una notte di coprifuoco 
2. Always and forever
3. Strange Meeting 
4. The nearness of you 
5. Alfonsina y el mar 
6. Pavane, op. 50 
7. A ballad 
8. Andante, from Piano Concerto 
9. Epilogo 
10. Ore giorni mesi 
 
 

Max De Aloe (chromatic harmonica, accordion)
Roberto Olzer (p) 
 
今日のおまけは、たぶん、マックス・デ・アロエがあげたと思われる「Una notte di coprifuoco 」。
 
 
これが、私のアルバムに入っていたお手紙。
 
Letter
 
 
「今日、誰かの笑顔の理由になってください ❤️」
 
って、感じらしいです。
頑張ります。笑
 
んじゃ、退散♪



2021年4月25日 (日)

ヤられたッ! 『Islands / Alboran Trio』

Islands
 
 
ブログを始めて間も無い頃、ブログ仲間に推薦されて、すぐに恋に落ちたアルバムがある。
それが、このトリオのデビュー作『Meltemi』
2006年リリースだけど、ブログにあげたのは2007だった。
この後、同じACTレーベルから1枚リリースし、ながらく音信不通だったのだが、、、
チェックの甘い私は、年末になって、ドラムが変わったAlboran Trioが、自主出版でアルバムをだしたのを某ジャズ批評の選考で知ったのだった。。汗
しかも、金賞とってしまった。。あぁ、、クリスマス・シーズンだったしねぇ。。(ぼやき)
 
気がついた頃には、手に入りにくくなってしまっていて、今頃、聴いているわけです。汗
録音は、ステファノ・アメリオ、各楽器の音が輪郭が綺麗に撮れていて、臨場感がありますよね。
 
ピアノとベースのユニゾンから始まる「Les Voix S’En Vont」。叙情的な中にも明るさがある。
パーカッションの音に遠くアフリカを感じる「Human」。
ブラシで引き締まる「Canto Quantico」。
「Earth Breath」疾走感あるパーカッション、空を泳ぐピアノ、ベース。
哀愁浮遊系「Puerto Natales」。
3人の強い個性が綺麗にまとまった「Multiple Frames」。
少しダークでアヴァンギャルドな「In Un Altrove」、これ、かっこいいです。
どうなんでしょ、Alboran Trioのイメージとは少し違うのかもしれませんが、こういう曲でそれぞれのレベルの高さがよくわかる気がします。
「Frug」、スティック音も素晴らしい。ドラマーのフェルディナンド・ファラオは、欧州のドラマーらしくドラムとパーカッションの両刀使いなのですが、どの曲でも創造力豊かな素晴らしい叩きっぷり。そして、歪ませたアルコが入って先鋭的。
ベース・ソロから始まる「L'origine E’La Meta」は、叙情的トリオ演奏。
どこか東洋的な調を感じる「Due Passi Nel Mare」、日本で人気があるわけですよねぇ。
ピアノとベースの掛け合いがお見事「Triodiversity」。
抽象的な美しさ「Essential Is No Longer Visible」。ミステリアスで疾走感ある「Willywaw」。
終演は、不思議な雰囲気を持った「Arriva Entre Los Picos 」、3人の個性全開、白眉。
 
 
久しぶりに聴いたのですが、やっぱり、日本人の感性にあった情緒を持ってる気がします。
特に、ピアノが。。リリカル&叙情的で片付けられそうなのですが、
かなり芯の強い個性的なトリオかと…ヤられた。。
 
 
1. Les Voix S’En Vont
2. Human
3. Canto Quantico
4. Earth Breath
5. Puerto Natales
6. Multiple Frames
7. In Un Altrove
8. Frug
9. L'origine E’La Meta
10. Due Passi Nel Mare
11. Triodiversity
12. Essential Is No Longer Visible
13. Willywaw
14. Arriva Entre Los Picos 
 
Paolo Paliaga (p)
Dino Contenti (b)
Ferdinando Farao (ds)
 
今日のおまけは、ご本人たちがあげていたオープナーの「Les Voix S’En Vont」。
 
 
んじゃ、退散♪

2021年3月13日 (土)

春光うららか、パオロ・フレスの詩心 『Tempo Di Chet / Paolo Fresu』

Tempo_di_chet
 
イタリアン・チェットことパオロ・フレスのチェット・ベイカー・トリビュートで〜す。
2018年にリリースされたものなのですが、今年になって日本盤だけCDでリリース。
なんと、初国内版だそうです。驚
 
 
ピアノは、らっぱ吹きでもあるディノ・ルビーノ。ベースは、マルコ・バルドスチア。
どうなんだろう。。?
共通点は、イタリア人、そして、ロマンチシズムだろうか。。
基本は、ドラムレスで、3曲目と12曲目には、フレスのデヴィル・カルテットのドラマー、ステファノ・バニョーリが参加♪
 
 
フレスは、イタリアで制作された演劇「Tempo Di Chet」の音楽監督だった。
そして、これはそのサウンド・トラック。
チェット由縁の曲もあるけど、彼らの粋なオリジナルが、なんというかチェットの面影が濃厚で素敵だ。
 
 
オプナーの「But Not For Me 」から終演の「When I Fall In Love」まで、フレスの肉声を通して、チェットが語りかけてくる。
その柔らかな音色、空間を大きく使い、朗々と時に囁くように語る詩人、フレス。
メンバーとのやりとりも、大らかでロマンチシズムに溢れている。
 
 
気を衒わず、高いスキルを持ったアーティストたちが、詩心満載で、チェットをオマージュする。
春光うららか、踊り出したくなるような一時間強だった。
トランペット好き、チェット好き、是非、どうぞ。
 
 
 
1. But Not For Me
2. The Silence Of Your Heart
3. Palfium
4. Postcard From Home
5. The Beatniks
6. Fresing
7. Everything Happens To Me
8. Chat With Chet
9. Hotel Universo
10. My Funny Valentine
11. Hermosa Beach
12. Jetrium
13. Catalina
14. When I Fall In Love 
 
 
 
Paolo Fresu (tp, flh)
Dino Rubino (p)
Marco Bardoscia (b)
Stefano Bagnoli (ds) #3 #12
 
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていあた「The Silence of Your Heart」。
沁みるぅ〜♪
 
 
 
 
日本語版なので、神谷ハヤト氏の書いたライナー・ノーツも楽しみにしていた。
フレスは、ネットに繋がったミレニアムの頃に、ジャズ友たちに教えられたアーティスト。
考えてみたら、イタリア語はチンプンカンプンだし、英語はいまいちな私には、日本語で読むフレスの経歴に頷きっぱなし。笑
そう、彼の生まれ故郷なので、サルディーニャ島に行ってみたいのよねぇ。
そして、あのCD持ってる、このCDないかも、、と、一喜一憂。笑
 
 
「チェットの全てが大好きだ」
 
 
と、語る、フレスからのお手紙も付いている。。
私も、、語ろう・・。
 
 
「フレスの全てが大好きだ」
 
ステファノ・アメリオの録音は、良い音というか…温かでハートフルな音。
なぜか、生演奏を拝んだことのない。
次回、来日したら、絶対にライブに行きたいぞぉ!
 
 
んじゃ、退散♪
 

2020年12月25日 (金)

パオロ・フレスの歌心がたまりません… 『L’equilibrio di Nash / Roberto Cipelli with Paolo Fresu』

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今日は、クリスマスなので、静かで、穏やかなアルバムをかけたいとおもいます。
 
パオロ・フレスは、大好きなイタリアのトランペッター&フリューゲル奏者。
35年続いている彼バンドのピアニスト、ロベルト・シッペリとデュオのアルバムがこのアルバムです。
二人は、チェット・ベイカーとポール・ブレイのデュオ『Diane』を念頭にアルバムを作成。
 
必要最小限のピアノとフリューゲルの音色に癒される「Donna dona 」が、オープナー。
「Alfonsina y el Mar」の哀愁は、ミュート・トランペットで奏でる。
シッペリのオリジナル「Il momento perfetto」、軽快な丁々発止のやりとり。
ストレートに、チェットとブレイへの敬愛を感じる「Little Girl Blue」。
少しダークな空気での即興「Strategia 1 」。
軽快なやりとりが楽しい「Parlami d’amore Mariù 」、後半に現れる「But not for me」のメロディも楽し!
スティングの名曲「Practical Arrangement 」、シッペリはローズを奏で、フレスの多重録音…響きが胸に沁みる。
シッペリのオリジナル「L’uomo ironico」、ユニゾンも入る軽快さ。
沈んだ空気、少しシリアスな雰囲気の即興「Strategia 2」。
嘆きが浮かび上がる「Lasciatemi morire」。
シッペリのオリジナル「Stillness」、ローズの音色が異世界に運ぶ。
カエターノ・ヴェローゾの「Coraçao Vagabundo」を朗々と。
自由度の高い即興「Strategia 3」。
再び、クラウディオ・モンテヴェルディの曲で「Lamento della ninfa 」しんみり美しい。
タイトル曲でシッペリのオリジナル「L’equilibrio di Nash (Per Moni) 」二人の均衡がお楽しみ。
夢見るような「Pure Imagination」。
終演は、穏やかで美しい「Can’t Help Singing 」
 
終演後、1分半ほどそのまま待ちましょう。
彼らからのクリスマス・プレゼント?、ショパンの「Preludio n° 20 in do min op. 28」が淡々と始まりますから。
 
二人のストレートな歌心が素晴らしい。フレスの歌心がたまりません…。
嫌なことが多かった年ですが、年の瀬はこんなゆったりした音楽で過ごしたいですね。
 
 
1.Donna dona 
2.Alfonsina y el Mar 
3.Il momento perfetto 
4.Little Girl Blue 
5.Strategia, pt. 1 
6.Parlami d’amore Mariù 
7.Practical Arrangement 
8.L’uomo ironico
9.Strategia, pt. 2 
10.Lasciatemi morire 
11.Stillness 
12.Coraçao Vagabundo 
13.Strategia, pt. 3
14.Lamento della ninfa 
15.L’equilibrio di Nash (Per Moni) 
16.Pure Imagination 
17.Can’t Help Singing 
 bonus track
 Preludio n° 20 in do min op. 28 
 
Roberto Cipelli (p, fender rhodes)
Paolo Fresu (tp, flh)
 
 
今日のおまけは、シッペリご本人があげていた「Donna dona 」
 
 
これは、買わずにいられませんでしょ?
 
★ Happy Holidays ★
 
 
今年も、オタクのクリスマスにお付き合いくださってありがとうございました。m(_ _)m
そして、zawinulさま、教えてくださってありがとうございました!
イタリアのレーベルから飛ばしたので、年内間に合わないか?って、おもいましたが、とどきました。
 
んじゃ、退散♪

2020年11月18日 (水)

静かに、深く、胸に響きます…『Jazz Vs Corona Vol.1 / Bebo Ferra』

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イタリアの伊達男のお一人で、イタリアのラルフ・タウナーとも呼ばれるギタリス、ベボ・フェラ。
なんと、コロナ禍の最中に自宅録音で、アコースティック・ギターのソロ演奏のアルバムを出していました。(1曲だけ、パオロ・フレスやリタ・マッコチュリといったメンバーの演奏あり)
もう、「しまった、しまった」を、なんど言っても後悔の嵐ですわ。
サブスクでも、全曲聴けるのですが、彼の好きなビル・エヴァンス 由来の曲も多く曲名眺めただけでも購入意欲倍増、その上彼好きなキング・クリムゾンの「Moonchild」も演奏してて、音源を聴いたら一発でノック・アウト。それはそれは、秀逸な彼のオリジナルも3曲入っていて、「僕の好きな曲弾いてみました」状態。
って、ことで、我が家に4ヶ月遅れでやってきました。m(_ _)m
 
オープナーの「Gran Torino」の深く胸に響き渡るギターの音色が素晴らしい。
その後も、繊細な陰影ある表現で魅了していく。
「Moonchild」の静謐な流れに聴き惚れていると「Very early」に人肌を 感じる。
イタリア曲「Bella ciao」は、フレスのフリューゲル、マッコチュリのピアノ、マルコ・デシーモのチェロに、朗読・歌も重なる豪華トラック。
気持ちが優しくなる「I fall in love too easily 」経て、オリジナルで哀愁たっぷり「Luna di mezzogiorno 」になると、懐かしさでいっぱいになる。ダラ・ポルタとのデュオ『Bagatelle』で沢山聴いたよなぁ。しみじみ。。
ハビエル・ジロットとのデュオ『Kaleidoscopic Arabesque』にもあった「Paoletta 」、ソロのメランコリック度も最高。
もう1曲のオリジナルは新曲だろうか?少しアグレッシブで強さを感じる「A nice day」。
終演はボーナストラックとのことで、タイトルそのものに強い願いを込めて「You must believe in spring 」。
 
静かに、深く、胸に響きます。
 
1.Gran Torino
2.Waltz for Debby 
3.Isfahan 
4.Moonchild 
5.Very early 
6.Bella ciao 
7.I fall in love too easily 
8.Luna di mezzogiorno 
9.Paoletta 
10.E se domani 
11.A diosa – No potho reposare 
12.Prelude to a kiss 
13.A nice day 
14.Body and soul 
15.You must believe in spring 
 
Bebo Ferra (g)
with
Paolo Fresu (flh) #6
Rita Marcotulli (p) #6
Marco Decimo (cello) #6
Sergio Sgrilli (reciting voice) #6
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Waltz for Debby」。
 
 
 
 
 
もう、疲れた心に癒しまくりなので、感染拡大の中疲れ切ったあなたに全部どうぞ。
 
 
 
 
ええとね、友人がオープンさせるカフェ「Pöllö(ポロ)」の試食会に、ベボ・フェラの新譜を持ち込んじゃいました。
ウッディな空間に響く深いギターの音色に酔いまくりましたね。
 
んじゃ、退散♪

2020年11月12日 (木)

しまったぁ!! パオロ・フレスのデュオが。。

しまったぁ!! パオロ・フレスのデュオが。。

L’equilibrio di Nash / Roberto Cipelli with Paolo Fresu

 

Lequilibrio_di_nash

イタリアのピアニスト、ロベルト・シッペリと、愛しのパオロ・フレスがデュオの作品をだしていた…
ストーリーミングなどで聴くと悶絶するほど、哀愁たっぷり、素晴らしい。
だって、チェットとポール・ブレイに捧げた1枚だもの。。

う〜ん、、ブツがない。。仕方ないので、遠くから飛ばさせることにしました。汗。
年内に届きますように。

zawinulさま、教えてくださって、どうも、ありがとうございました。m(_ _)m
届いたら、ぜひとも、ブログアップしますね♪

 

最近、しまったぁ、、って、多すぎる。泣

 

んじゃ、退散♪

2020年9月19日 (土)

モンク度低い、モンク集… 『Monk / Stefano Travaglini』

Monk
 
イタリアのピアニスト、ステファノ・トラヴァリーニの新譜。
3月にリリースだったのですが、世界的なパンデミックな中、紆余曲折あって私の手元に。
タイトルそのまま、セロニアス・モンクのソング・ブック集、全15曲が全てモンクの曲。
モンクは、音の階段が独特で、妖し可愛い不思議な世界、強い個性だとおもうのですが、、
このアルバムの中でその要素は希薄で、クラシカルで硬質な彼のピアノが美しく鳴り響きます。
 
オープナーは、ミニマルなフレーズが印象的な「Trinkle tinkle」。
美しい高音とマイナーな音がミステリアスな世界に誘う「Children's song 」。
エレガントな「Well, you needn't」。音を極力少なくした「Ruby, my dear」の潔さ。
流れ落ちるような優雅な「Criss cross」。超高速で無機的な「Straight no chaser 」。
叙情的なメロディがドラマチックに浮上してくる「Ugly beauty」。
リズミカルで力強い「Bemsha swing」。
一転、ゆったりと暗闇を描き出すような「Round midnight 」、とても美しい、私的白眉。
跳ね回るような「Monk's dream」。静かなる「Introspection」。
揺り動かされる「Evidence」。暗く洗練された「Brilliant corners」。
高速でミニマルな左手と右手のアドリブの妙「Misterioso 」。
終演は、モンクがバド・パウエルに捧げた「In walked Bud」、内省的で暗く沈んでます。
 
クラシカルで、硬質、洗練された雰囲気を漂わせています。
題材を、モンクに設定しているのですが、いわゆるモンクらしさは感じません。
解体し、構築する上で彼の世界になり、びっくりするほど、モンク度の低いエレガントな欧州の響きでした…。
 
 
 
1.Trinkle tinkle 
2.Children's song 
3.Well, you needn't
4.Ruby, my dear 
5.Criss cross
6.Straight no chaser 
7.Ugly beauty 
8.Bemsha swing 
9.Round midnight 
10.Monk's dream 
11.Introspection 
12.Evidence 
13.Brilliant corners 
14.Misterioso 
15.In walked Bud 
 
Stefano Travaglini (p)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Round midnight 」。
 
 
 
 
世の中は、四連休でGo To〜なんだそうです。
我が家は、先週、温泉に行ったので、今回は大人しくお家にいますよ。
お彼岸だし、来週は実家のお墓参りに行きたいし。
 
んじゃ、退散♪

2020年5月10日 (日)

感謝を捧げたい…とても深い作品 『Atomic Bass / Giuseppe Bassi』

Atomic_bass

  

ジュゼッペ・バッシは、イタリアのベーシスト、作曲家。イタリア国内だけでなく、世界各国で名だたるアーティストと共演。リーダー作始め、多くの作品で演奏する、イタリア・ジャズの重要人物の1人。
 

  

ピアニスト&ヴォーカルに栗林 すみれ、スペイン生まれ 、アルゼンチン 育ちのマルチ ・リー ド奏者、ハビエル・ジロット、イタリアのドラマー、ジョヴァンニ・スカーシャマッキアが参加。
ジャーナリストのアントニオ・モスカテッロ氏が、曲にインスパイアされた詩と朗読など、、他にもゲストがいる。

  

オープナーは、「Lei e'」、バッシの曲、ジロットのケーナが素朴な味わい、そこに重なる栗林のヴォイス、じんわり温か。
疾走感ある栗林の「Forest and an Elf」、躍動感あるソプラノサックスとピアノ後ろの力強いベース。
詩の朗読が入る「Cattiva Lullaby」は、バッシの愛猫の曲とか、、温かな音色のベース奏でられるソロ、メロディをピアノ、サックスと引き継ぎ穏やかな時間。
ヴォイスとベースがユニゾンで始まる「2 de Abril」は、ジロットの哀愁曲、艶やかでどこか妖艶な雰囲気が素敵。
栗林の独唱ではじまる「Kojo No Tsuki 荒城の月」、ケーナの音色も郷愁を誘う。感情の高まりを経て、福島で独り暮らしをしている佐々木さんのハーモニカの音色が寂びしさを誘う。
栗林の曲「Halu」は、アコーディオンがゲストで参加、ゆったりした曲調ながら、バッシの高速超絶ソロをはじめメンバーの丁々発止が繰り広げられる。
ピアノ弾き語りはじまる栗林の「Children's Mind」、野原を遊びまわるようなメンバーの遊び心ある演奏が楽しい。
「Dark Wave」、あの大きな津波の事でしょう。人の心に盛り上がる恐怖のことでしょう。
激しい不安の中に詩が重く響く。。
シームレスに続く「Ombre nel buio」、叙情的なメロディ、情感ある演奏。
「Odaka」、湧き上がる感情の発露。
朗読とベース・ソロで始まる「The Loneliness of Godzilla」、哀愁とファンキーが同居。スカーシャマッキアのドラミングが演奏をプッシュ♪
ボーングで始まるドラマチックな「Odaka」の別ヴァージョン。
終演の別ヴァージョン「Lei e' 」は、朗読が添えられて。。強く想いをこめて。。

  

力強く正確なピッチで情感豊かに歌い上げるベースを中心に、才能溢れるメンバーたちが、詩情的なメロディで、芸術性高く彼らの想いを描きだす。
「アトミック・ベース」の背景を知らずとも、その演奏に引き込まれるはず。

  

 日本人、地球人としての大事な事に気づかしてもらう、大変意味深い作品。彼に感謝の気持ちを伝えたい。
「傷ついた人たちに温もり」をありがとうございます。

  

1.Lei e'
2.Forest and an Elf
3.Cattiva Lullaby
4.2 de Abril
5.Kojo No Tsuki
6.Halu
7.Children's Mind
8.Dark Wave
9.Ombre nel buio
10.Odaka
11.The Loneliness of Godzilla
12.Odaka (Alternative Version)
13.Lei e' (Alternative version)

  

Giuseppe Bassi (b)
Sumire Kuribayashi (p , vo)
Javier Girotto (ss, quena)
Giovanni Scasciamacchia (ds)
Antonio Moscatello (poetry, reading)
Vince Abbracciante (acco) #6
Hsueh Ju Wu (b) #12
Sasaki Seimei ( harmonica) #5

  

今日のおまけは、「Lei e'」

  

  

  

★ 「アトミック・ベース」★

  

自然や人間の苦しみを癒すための音楽を創り出したいとのジュゼッペ・バッシの想いから生まれたプロジェクト。
メンバーには、彼が2018年のイタリアでの公演で一聴惚れした日本のピアニスト、栗林 すみれがいる。
 彼女によると、東日本大震災で放射能により立ち入り禁止区域に指定された南相馬市小高区の人達の境遇に関心を抱き、

 

「全てを失くしてもまた一からその土地で生きようとする彼らの強さは何処から来るのかを知りたい、そして、その方々の為に演奏したい」

 

と、2019年に、アトミック・ベース・カルテットのツアーで来日した際に、小高の家々を訪ね、ベースを弾き、小高の人達とひとときを過ごしたとのこと。
その体験が、このアルバムに繋がっている。

  

  

んじゃ、退散♪

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