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音楽で拡がる輪

JAZZ(Far North )

2022年4月 9日 (土)

今まで以上に繊細な動きで、思慮深い演奏 『Opening / Tord Gustavsen』

 
Opening_20220409085401
 
 
2003年の『Changing Places』以来、リリシズムあふれる旋律で、わたしたちを魅了してきたトルド・グスタフセン。
 
4年ぶりのアルバムは、『Changing Places』からのドラマー、ヤール・ヴェスペスタと、>新加入のノルウェーの実力派ベーシスト、スタイナー・ラクネスとのトリオ作。
ラクネスは、とてもテクニシャンで、歌心が満載のベーシストです。当然、リズムをキープするだけでなくて、真ん中の立ち位置も大好きな人だと思います。
でも、周囲への反応も的確で素早い!
グスタフセンのオリジナル10曲のほかに、ノルウェーの作曲家の曲を2曲で全12曲。
 
 
オープナー「The Circle」から、自在なベース・ラインと繊細なスティック・ワークが、透明感あるピアノとぴったりとはまり、幽玄な世界に誘う。
抽象的で即興重視の実験的な響きを感じる「Findings / Visa fran Rattvik」。
タイトル曲「Opening」、静かに静かに始まって、少しずつ変化し、音が重なり、次第に幕が開き、心が開放されていく。3人のだすさまざまな音色が柔らかい。
「The Longing」、グスタフセン特有の何処か懐かしさを秘めたメロディ、ベースとピアノで織りなす美しくロマンチックな世界に、ドラムが色彩をたす。
ゆったりとピアノがメロディを奏で、澄んだシンバル音が空気をふるわす「Shepherd Song」、後半はベースも積極的に絡んで動きのある演奏に。
「Helensburgh Tango」、エレクトロニクスを効果的につかった、メランコリックな曲、とても深いところに連れていかれる。
3人で小さなきっかけで繊細に変化しながら作り上げる「Re-Opening」、思慮深くお互いに反応。
透明で硬質な世界を広げていく「Findings II」。
「Stream」、ゆったりとした空間でインタープレイを繰り広げ、郷愁、そしてリリシズムあふれる世界を楽しめる。
「Ritual」、エレクトロニクスを使い、実験的な響きを重視した抽象的な演奏。
終演に向かっての2曲は、ノルウェーの作曲家の曲。
「Floytelat / The Flute」、厳粛な雰囲気の中、少し重く暗い雰囲気、口笛のような音はミステリアス。
「Varsterk,min sjel」、「強くなれ、私の魂よ」というタイトルのようですね。
朴訥でメランコリックなメロディ、静かなる感情の発露。胸が締め付けられる思い。
開放感があり、ゆったりとしたインプロヴィゼーションと、美しいメロディ。
繊細でリリカルな表現が満載、思慮深くとても自由な即興を重視。
3人のピッタリと息の合った異次元の演奏は、今回も聴き逃せません。
私は、ラクネスの参加は大成功だと思います♪
 
1. The Circle
2. Findings / Visa fran Rattvik
3. Opening
4. The Longing
5. Shepherd Song
6. Helensburgh Tango
7. Re-Opening
8. Findings II
9. Stream
10. Ritual
11. Floytelat / The Flute
12. Varsterk,min sjel
Tord Gustavsen (p, electronics)
Steinar Raknes (b, electronics)
Jarle Vespestad (ds)
 
 
今日のおまけは、ご本人のトピックにあがっていた「Stream」。
 
 
 
 
皆さんのところは、桜は咲きましたか?
我が家の桜は、今年もちっとも花がつきません。。。
 
んじゃ、退散♪

2022年3月30日 (水)

知性と感情の間で大きく揺れる個性的な演奏 『Potsdam / Iiro Rantala』

Potsdam

 

フィンランドを代表するピアニスト&コンポーザーで、ACTレーベルの看板アーティスト、イーロ・ランタラの新譜。

エスビョルン・スベンソンと所縁の深いACTミュージックから、スウェーデンに本拠地を置く、「ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団」とACTの精鋭たちとのコラボによるスベンソン・ソング・ブック『E.S.T. SYMPHONY 』で、ピアノを弾くという大役を任せれていたランタラ。
その彼が、2021年11月27日に、ドイツのポツダムでのソロ・コンサートの録音盤、9曲中6曲が彼のオリジナル。

オープナーは、いきなり涙目になりそうな抒情的で美しいメロディを持つ「Twentytwentyone」。会場の人たちはさまざまな思いを馳せて聴きいったに違いない。盛大な拍手がなりやまぬまに始まった「Time for Rag」、アップテンポで陽気で明るく駆け抜ける。
一転、厳かに祈るような気持ちのこもった「Peace」、硬質なピアノ音色がピュアの心持ちのよう。
再びテンポをあげて「Can You Be Bob? 」、高速でトリッキーな演奏。
「Freedom」、多分、プリペイドを施されたピアノでの、スケールの大きな演奏、片時も止まらぬ強い想い。

ジョン・レノンの「Woman」、ポップに軽快に感情の高揚がはっきり伝わってくる。
「November」、陰影ある演奏、親しみやすいメロディ。

終演に向かっては、レナード・バーンスタインの手がけたミュージカルから2曲。

まずは、『Candide』から「Overture」、快活に高らかに。
そして、『West Side Story」から「Somewhere」、美しく気高く理想の世界。

 

その知性と、深い感情の間で大きく揺れながら個性的な演奏。

緩急をつけ、ユーモアも交え、観客を一瞬たりと離さない鮮烈な印象。

 

 

1. Twentytwentyone 
2. Time for Rag
3. Peace 
4. Can You Be Bob? 
5. Freedom 
6. Woman 
7. November 
8. Candide Overture 
9. Somewhere 

Iiro Rantala (p)

 

 

今日のおまけは、ご本人のトピックから「Twentytwentyone」。

 

 

 

 

んじゃ、退散♪

 

 

2022年3月23日 (水)

毎回、聴き逃せないトルド・グスタフセンの新譜が出る!

 
ECMを代表するノルウェーのピアニスト、トルド・グスタフセンが4年ぶりのトリオ作品を4月にリリースします!!
 
★ Opening / Tord Gustavsen Trio ★
Opening
 
2003年の『Changing Places』以来、リリシズムあふれる旋律で、わたしたちを魅了してきたトルド・グスタフセン。
4年ぶりのアルバムは、『Changing Places』からのドラマー、ヤール・ヴェスペスタと、
新加入のノルウェーの実力派ベーシスト、スタイナー・ラクネスが参加。
ラクネスは、2017年にトーレ・ブルンボルグと新潟で、春と秋の2回演奏しています♪
今度は、トルド・グスタフセンと新潟にいらしてくださいね!

  
すでに、1曲「Stream」が、ネット上にあげられていますが、、
3人のピッタリと息の合った美音の連続で、、ため息がでそうです。。。
 
彼の演奏には、静音、清音、、、抑音の極み、選りすぐられてでて来た音と音の間には、
五感で感じるだけではない特別な音が存在している気がします!

 
1. The Circle
2. Findings / Visa fran Rattvik
3. Opening
4. The Longing
5. Shepherd Song
6. Helensburgh Tango
7. Re-Opening
8. Findings II
9. Stream
10. Ritual
11. Floytelat / The Flute
12. Varsterk,min sjel
 
Tord Gustavsen (p, electronics)
Steinar Raknes (b, electronics)
Jarle Vespestad (ds)
 
んじゃ、退散♪ 

2022年3月12日 (土)

過去20年を振り返る 『Revisited / Helge Lien Trio』

Revisited
 
ノルウェー、、いやいや、北欧を代表するピアニスト、ヘルゲ・リエン。
日本語のタイトルや擬音をテーマにしたアルバムを出しているくらい親日家。
なんと、新潟のジャズ・フラッシュでも3回演奏をしています!
目の前で聴くヘルゲ・リエンは、ピアノの魔術師でした♪
 
2019年の『10』では、メンバーを一新していたのですが、
今回は、初期の頃から一緒にキャリアを積み上げてきたドラマーのクヌート・オーレフィアールと、マティアス・アイクのお兄さんのベテランのベーシスト、ヨハン・エイク。
過去にリリースしたアルバムからの曲を9曲、セルフ・カヴァー集ですね。
 
オープナーは、しっとりとどこか寂しさをたたえた「Hymne」、オーレファイヤールがドラマチックに盛り上げる。
「Liten Jazzballong」、まさに「滴るリリシズムの雫」。「Spiral Circle」、エイクのソロが染み渡る。
「Gamut Warning」、インプロビゼーションと躍動感!
優しいメロディ、流麗でリリカルなプレイ「Meles Meles」。
思索的で動きを感じる力強い「Folkmost」。神秘的で深淵な「Jasmine」。
硬質で端麗な味わい「Krystall 」。終演は、リリカルで硬質な「Nipa」。
リエンのピアノは硬質で透明感があってリリカル。安定感と歌心のあるベース、そして、彩豊かなオーレフィアールのドラムは必須。3人で心一つにした演奏が続く。
 
で、オープナーから終演までの選曲のアルバムが年代順に並んでいる。
20年間、、その本質は変わってませんよね。相変わらず、静寂な空間使いの名手。
 
 

1. Hymne (from What Are You Doing The Rest of Your Life)
2. Liten Jazzballong (from Spiral Circle)
3. Spiral Circle (from Asymmetrics)
4. Gamut Warning (from Hello Troll)
5. Meles Meles (from Natsukashii)
6. Folkmost (from Badgers and Other Beings)
7. Jasmine (from Guzuguzu)
8. Krystall (from 10)
9. Nipa (from 10)

 
Helge Lien (p)
Johannes Eick (b)
Knut Aalefjaer (ds)
 
今日のおまけは、このトリオのトピックスから「Hymne」。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年3月 5日 (土)

透明感と陰影のある北欧叙情 『Stay Now / Joel Lyssarides』

Stay_now
 
スウェーデンのストックホルム出身のピアニスト、ヨエル・リュサリデスのリーダー作3枚目。
1992年に生まれの彼は、すでにスウェーデンの国内での知名度は、高いピアニストだそうです。
今回、ACTレーベルでのデビューで、世界的に名前を知られるピアニストの一人に躍り出たわけで〜す。
メンバーは、過去の2作と一緒で、ベースにニクラス・ファーンクヴィスト、ドラムスにラスムス・ブリクストのレギューラー・トリオ。
1曲がファーンクヴィスト、他11曲はリュサリデスのオリジナル。
 
オープナーは、透明感ある音色で一音一音を丁寧に奏でた「As Night Let Down Its Curtain」。
優しさに包まれた「Sommarsno」。
流麗なピアノ、息のあった3人のインタープレイ「Cloudberry Hill 」。
「Is There a Way」、メランコリックに心象風景を綴る。
スリリングにダイナミックに3人で駆け抜ける「Gowns of Dark」。
「Procession」、静かに静かに物語をかたるように。
流れ動く中で美しさとサスペンスタッチを共存する「Chimera」。
流麗に少しづつモチーフを変化させるタイトル曲「Stay Now」。
「Echoes」、静かに優しく互いに呼応し合う。
哀愁と陰りを持った「Down and Out 」。
唯一のファーンクヴィスト曲「St Joseph」、しっかりとリズムを強調しながら、穏やかに進む、ベース・ソロとピアノ・ソロのバトンタッチが素敵。
終演は、「The Last Verse」、優しく牧歌的なメロディが心に残る。。
 
端正で陰影があり、透明感にあふれた北欧叙情に富んだ作品。
美しいメロディも沢山あるけど、演奏にスリリングなメリハリもあって素敵。

1. As Night Let Down Its Curtain 
2. Sommarsno 
3. Cloudberry Hill 
4. Is There a Way 
5. Gowns of Dark 
6. Procession 
7. Chimera 
8. Stay Now 
9. Echoes 
10. Down and Out 
11. St Joseph 
12. The Last Verse


Joel Lyssarides (p)
Niklas Fernqvist (b)
Rasmus  Blixt (ds)
 
今日のおまけは、レーベルがあげていた「Stay Now」。
 
 
 
 

んじゃ、退散♪

2022年1月22日 (土)

北欧抒情と哀愁満載! 『Our Songs / Alex Riel  Bo Stief  Carsten Dahl』

Our_songs

 

本国では、去年の11月、日本国内では、去年の12月にリリースされたデンマークの大御所ドラマー、アレックス・リールのピアノ・トリオ盤。

メンバーは2人とも同郷、ベースのボ・スティーフとピアノのカーステン・ダール。

リールとダールといえば、ベースのマッズ・ヴィンディング絡みでスマッシュ・ヒットを飛ばしてますよね。
スタンダード、ミュージシャン曲、トラッド、オリジナルで全11曲。あまり脈絡ない感じ、、自分達の好きな曲を並べたのかな?
 
オープナーは、ダールも好きなキース・ジャレットの「My Song」。全身から伝わる喜びを感じる叙情あふれるダールの演奏。少し、甘めのリリカルな演奏に酔いしれる。
3人名義の「Høstdansen」、アップテンポで緊張感満載の演奏。一転、ゆったりとはじまる「Moon River」、ブラシの音に誘われ踊るダールのワルツが美しい。
デンマークの作曲家カール・ニールセンの曲で「Den Milde Dag Er Lys Og Lang 」、タイトル「穏やかな日は明るく長く」のように、穏やかな演奏で気持ちが緩む。
ダールのオリジナル「The Poet」、ストーリー性のある静かな曲で、ベースのソロがしみじみする。
北欧の古い民謡「Vem Kan Segla Forutan Vind 」、硬質な演奏から後半ヤン・ヨハンソンのようなアプローチに。
耽美的でロマンチックな「My Funny Valentine」、ダールのソロは思いのほか熱を帯びる。
「Stella By Starlight 」、ベースのソロで始まり、爽やかに軽やかに展開。3人のそれぞれの演奏も堪能できる。
叙情的な!「Giant Steps」、流麗なダールのピアノで綺麗なバラッドに。
北欧の有名な民謡「Jag Vet En Dejlig Rosa 」、憂のある穏やかな演奏。とても、叙情的でついつい聴き入ってしまう。
終演は、ボーイングを効果的につかい幻想的な雰囲気にした北欧民謡「Drømte Mig En Drøm」。メランコリックな曲調がじわじわ沁みる。
 
全体的に叙情的な流れの、ロマンティック&メランコリックなバラッド集。
一聴で、北欧抒情と哀愁に引き込まれる。


1. My Song 
2. Høstdansen 
3. Moon River 
4. Den Milde Dag Er Lys Og Lang 
5. The Poet 
6. Vem Kan Segla Forutan Vind 
7. My Funny Valentine 
8. Stella By Starlight 
9. Giant Steps 
10. Jag Vet En Dejlig Rosa 
11. Drømte Mig En Drøm 
 
Carsten Dahl (p)
Alex Riel (ds)
Bo Stief (b)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Jag Vet En Dejlig Rosa 」。
モニカとエヴァンスも取り上げてますよね。
 
 
 
 
 
普段、積雪の少ない新潟市内も、今週は結構と雪が降りました。
雪景色は綺麗だけど、生活はいっぺんに不便になります。
豪雪地方と違って、いろいろと積雪への備えが不十分。。あぁ〜雪かき!疲れた〜。
 
 
んじゃ、退散♪
 

 

2022年1月19日 (水)

大勢の同郷のゲストが支える 『Houses / Silje Nergaard』

Houses
 
再び、落ち穂拾い&サブスク。
先日、紹介した『Fjaere / Espen Berg Trio 』でも、ゲストで歌っていた、ノルウェーを代表する歌手シリエ・ネルゴールの新譜です。
去年の10月にでてました。。。。
 
パンデミック中のご近所のお散歩から思いついたテーマのようです。
それぞれの曲に、豪華なミュージシャンがゲストで参加していますし、
他にも、ヘルゲ・リエンやブッゲ・フッセルトフトといった、ノルウェーを代表するミュージシャンが参加してます。
そうなんです、いわゆるジャズ・ヴォーカルという範疇からは外れるかもしれないけれど、彼女はノルウェーでは重要人物なんです。
 
オープナーのポーランドのヴァイオリン奏者アダム・バウディフが参加の「His House」から郷愁のあるメロディを感情こめて歌うネルゴールとバウディフがしっとり絡む素敵なトラック。明るくポジティブな「Window Bird」。
心の機微を感じる「A Crying Shame」は、レジェンド・ヴォーカリスト、カート・エリングが参加。
ノルウェーのベーシスト、ヨハネス・アイクが参加、穏やかな「Rain Roofs」。たんたんと歌い上げる「The Ballet Boy 」。
トニーニョ・オルタ!参加、ギターの伴奏が美しすぎる「 I Knew That I Loved You 」。
ノルウェーのサックス奏者トリグヴェ・セイムが情感を盛り上げる「 Night Street 」。
ポップでカルフルな「Candle in the Window」、マイク・ハルトゥングの歌声が味わい深い。
ノルウェーの新たなスター、サックス奏者のホーコン・コーンスタが参加する「Velvet Curtains 」、しっとりと絡み合うアルバムのハイライト。
「Balcony Ladies」、「My Neighbour's Cat 」と、少し短めな曲。
リズムが面白い「My Crowded House 」、美しい「A Long Winter 」。
終演は、ノルウェーのトランペッター、アルヴェ・ヘンリクセンとカンテレ奏者シニッカ・ランゲランが参加した「One Year」、トラディショナルのような幻想的、荘厳な雰囲気に圧倒される。
ゲストは、豪華だけれど、テーマは今を現在を見つめた彼女ならではの切り口、お見それいたしました。。
そして、大勢の同郷のミュージシャンに支えられている作品。
 
 
1. His House  ( feat. Adam Baldych )
2. Window Bird
3. A Crying Shame  ( feat. Kurt Elling )
4. Rain Roofs ( feat. Johannes Eick ) 
5. The Ballet Boy
6. I Knew That I Loved You (feat. Toninho Horta)
7. Night Street (feat. Trygve Seim)
8. Candle in the Window (feat. Mike Hartung ) 
9. Velvet Curtains (feat. Håkon Kornstad )
10. Balcony Ladies
11. My Neighbour's Cat
12. My Crowded House
13. A Long Winter
14. One Year (feat. Arve Henriksen & Sinikka Langeland )
 
今日のおまけは、Apple Musicから。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年1月15日 (土)

メロディアスな一面を覗かせる 『Fjaere / Espen Berg Trio 』

Fjaere
 
ノルウェーのピアニスト、エスペン・バルグ。
デビュー以来、一緒に演奏活動をつづけているトリオの新作は、同国の著名なミュージシャンをゲストに招いたアルバム。
トランンペッターのマティアス・アイク、サックス奏者のハンナ・ポールスバーグ、歌手のシリエ・ネルゴールが参加。
ポール・サイモンの曲を除いて、全てバルグのオリジナル。
 
オープナーは、アイクの参加した「Vintermorke」、アイクの参加を想定しして書いたの?と、思うくらい、彼トランペット演奏にぴったりなひんやりと幻想的な演奏。クリスタルな音色のピアノに心の奥まで綺麗な空気が流れこむ。
ハンドクラップで万華鏡の世界に誘い込む「Introduction to XVII」と「XVII」、お得意の変拍子で息の合った演奏。
ふっくらした音色で、エッジを効かせてくるポールスバーグが参加の「Akervise」。
 The Vertical Movements of Eotvos」、ライナーによれば、スタジオでの即興演奏とのこと。ボーイングがバックで魅惑的に響く。
「Nikolai」美しい躍動感で想像の世界に誘う。
一転、力強いタッチとスピードに圧倒される「The Fourth Awakens」、高揚感半端ない。
北境圏にある島スヴァルバール諸島を描いた「Svalbard」、柔らかで美しい幻想的な光景。
ノルウェーの極北の島ローフォーテンの山をイメージした「Magnetic Peaks」、アイクのトランペットが重なり、雄大な光景が広がる。
 
私的独り言、ノルウェーの人たちにとってローフォーテン諸島は心の故郷みたいな感じがあるのではないかと思うのですが。雄大で厳しい自然、でも、心に焼き付く美しい光景。
いろいろなミュージシャンが、ここで演奏を録音したり、ここを題材にした曲を創ったりしています。
 
終演は、ポール・サイモンの「I'd Do It For Your Love 」を歌うのは、ノルウェーの国民的歌手といっても過言でないシリエ・ネルゴール。トリオとしっとりと情感を漂わせながら歌い上げる。。
 
日本版ボーナス・トラックは、2013年のソロ作品『Acres of Blue時の未発表曲。
 
変拍子バリバリでトリッキー、超絶演奏から、とてもメロディアスで親しみやすい演奏まで。
エスペン・バルグ トリオのイメージと違う一面を聴かせてくれます。
 


1. Vintermorke (feat. Mathias Eick)
2. Introduction to XVII
3. XVII
4. Akervise (feat. Hanna Paulsberg)
5. The Vertical Movements of Eotvos
6. Nikolai
7. The Fourth Awakens
8. Svalbard
9. Magnetic Peaks (feat. Mathias Eick)
10. I'd Do It For Your Love (feat. Silje Nergaard)

 


11. Beyond the Acres of Blue (Bonus Track)

 
Espen Berg (p, synth)
Barour Reinert Poulsen (b, el-b)
Simon Olderskog Albertsen (ds, congas )
 
Silje Nergaard (vo) #10
Mathias Eick  (tp) #1, 9
Hanna Paulsberg (ts) #4
 
今日のおまけは、2017年のローフォーテンでの演奏風景。
行ったことあるんです。綺麗ですよ。
 
 
んじゃ、退散♪

2021年12月 5日 (日)

北欧の空気を感じる 『Nightjar In The Northern Sky / Anna Greta』

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アイスランド出身で、現在はスウェーデンに在住のヴォーカリスト、ピアニスト、コンポーザー、SSW、アンナ・グレタ。

ACTレーベルからソロ・デビューの快挙です。

知らない人だったので、少し試聴したのですが、落ち着いた柔らかな歌声が気に入りました。

 

曲は、詩人のロバート・クリーリーの詩に曲をつけた「The Tunnel」を除いて、すべて作詞作曲しています。ヴォーカルはもちろん、ピアノも弾いてる。

基本は、自身がピアノを弾くトリオで歌い、曲によってギターが入ったフォーキーな世界。

 

オープナーは、大空を舞う夜鷹に想いをを馳せる「Nightjar in the Northern Sky」、神秘的でもナチュラルな感じがいいなぁ。

アイスランドのギタリスト、ヒルマー・イエンソンが入って、「Ray of Sun」、ピアノも歌も小細工がなくていい感じ。ハートウォーミングね。

「Sleepless」、等身大の穏やかな日常が歌われ、エモーショナルなサックスもアクセント。

サックスの響きをうまくかさねた「The Tunnel」。

ハミングで始まる「Blue Streams」は、少し物憂げ、そして、流麗なピアノも。

ギターの入った「Mountain」、ゆったりと丁寧に歌詞を紡ぎ、フォーキーに「Falling Down」、「Like a River」、こだまのように重なる声はご本人?ですね、、この曲だけ参加しているベースのソロもいい味。

躍動感あるけど不思議な曲「Home」、幻想的に揺れ動く「Waiting Never Ends」。

呟くように始まる「Guide the Way」、同郷のSSWのフェアリーな声が重なり、ドラムレスで優しい空気。

終演は、しっとり、丁寧に盛り上がる「Carry Me Across the Sky」。

 

ご本人は、ノラ・ジョーンズがお好きなようなのですが、あの世界観に通じるものを持ちながら、もっと、柔らかでしっとりした感じ。

そして、同郷のビョークのような神秘的な雰囲気も持ち合わせてますよね。

曲も素敵だと思うし、ピアノもよかったです。

 


柔らかでしなやかな歌声に、北欧の自然や空気を感じる癒しの一枚。

 


 

1. Nightjar in the Northern Sky

2. Ray of Sun
3. Sleepless
4. The Tunnel *
5. Blue Streams
6. Mountain
7. Falling Down
8. Like a River
9. Home
10. Waiting Never Ends
11. Guide the Way
12. Carry Me Across the Sky

 

Anna Gréta (p, keys, vo, backing vocals)
Skúli Sverrisson (b) exc #8
Einar Scheving (ds) exc #2, 3, 11 
Hilmar Jensson (g) #2, 6, 7, 10, 12

Sigurður Flosason (sax) #3, 4
Magnús Trygvason Eliassen (ds) #2, 3
Johan Tengholm (b) #8
Ragnheiður Gröndal (backing vocals) #11

 

 

今日のおまけは、ご本人があげていたタイトル曲「Nightjar in the Northern Sky」。

 

 


 

 

んじゃ、退散♪





2021年10月13日 (水)

限りない優しさ 『When We Leave / Matthias Eick 』

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ノルウェーのトランペッター、マティアス・アイクの『Ravensburg』以来3年ぶりのアルバム。
前作と同じメンバーに、ペダル・スティール・ギターのスティアン・カシュテンセンが加わっている。
全て、アイクのオリジナル。
 
オープナーの「Loving」、柔らかなピアノの音色に誘われて、アイクのトランペット、バイオリンが重なり、ペダル・スチール・ギターへと静かに動いていく。
哀愁を誘う「Caring」、トランペットの柔らかな音色、深い表現力にふんわりと包まれる。
幾重にも重なり合う楽器の音色にうっとりする「Turning」。
弦を弾く音など、単音が響き大きな空間を占める「Flying」、そんな空間に浮かぶ雲のようなアイクのトランペットが清々しい。
ベールのようなヴォイスのような薄い音が重ねられた「Arvo」、次第にヒートアップして一体感が強くなっていきく。。
「Playing」、いくつも音が浮いては消え、消えては浮かび、、創造的な空間を眺めているような気持ちに。
終演は、願いことが、、大空に拡散していくような「Begging」。
 
この限りない優しを、、どう受け止めればいいのだろう。
静かに目を閉じ、心を開放し、優しさに包まれよう…。
 

1. Loving
2. Caring
3. Turning
4. Flying
5. Arvo
6. Playing
7. Begging

Mathias Eick (tp, key, voice)
Håkon Aase (vln, perc)
Andreas Ulvo (p)
Audun Erlien (b)
Torstein Lofthus (ds)
Helge Andreas Norbakken (ds, perc)
Stian Carstensen (pedal steel guitar)


今日のおまけは、ご本人があげていた「Begging 」。


んじゃ、退散♪

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