詩的で、内性と余白の音楽 『Echomyr / Lars Danielsson Liberetto 』
ACTミュージックを代表するスウェーデンのベーシスト、ラーシュ・ダニエルソン。
彼による室内楽的ジャズ、北欧的叙情、即興性を融合させた独自のサウンドを追求するプロジェクト「Liberetto」の5枚目の新作がでています♪
メンバーには、ピアニストのグレゴリー・プリヴァ、ギタリストのジョン・パリチェ、ドラマーのマグヌス・ウストロムをはじめ、曲によってゲストが参加。
全10曲が、奏者を念頭にしたダニエルソンのオリジナルです!
オープナーは、「Pre」、チェロのソロとベースのロング・トーン、そして、ピアノによる短いプレリュード的な曲。
「Allan」、初めてのお孫さんへの曲。ベース・ソロも軽やかで温かく穏やかな気持ちに。
「Supreme」、なんと、ジョン・コルトレーンに捧げた曲らしい。アルヴェ・ヘンリクセンのトランペットが宙を飛ぶ。
「Glòr」、光を想像させる響き、北欧的旋律と透明感。
「Sensitiva」、歌心溢れるベース・ソロ、ロマンティックなピアノと感性豊かに歌い上げるベース・ソロ、私的白眉。
「Ascending」、打楽器と交響楽団の ための協奏曲の一楽章から生まれた曲をバンド用にアレンジ。反復されるフレーズん変化、マグナス・リンドグレンのフルートが効果的。
「Himlen Över Dig」、北欧的抒情たっぷり、静謐でひんやりした空気と美しい夜空が浮かび上がる。
タイトル曲「Echomyr」、イングリッシュ・ホーンでカロリーナ・グリンネが参加。
短いフレーズを繰り返すアルバムの象徴的な曲。
「Presto」、チェロと弦楽オーケストラのための曲にはじまり、直感的にこのアルバムのためにアレンジ。ベースとチェロの境を曖昧に。
終演は、非常に内省的なバラッド「Something She Said」。終始、消えゆく音が美しい。
ダニエルソンはピアノを弾き、パリチェのギターとデュオ、、
あとから、ダニエルソンが弾いたゲンブリという民族楽器をダビング。
ダニエルソンは、旋律楽器としての存在感を強く発揮。
ボーイングを含めた歌心あふれるラインは、チェロのような音色を帯び、楽曲に温もりと陰影を与え、多くの曲でベースとチェロの奏法の境界線をなくしチェロ的感性を貫いている。
極めて詩的で完成度の高い音空間は、内省と余白の音楽。
1. Pre
2. Allan
3. Supreme
4. Glòr
5. Sensitiva
6. Ascending
7. Himlen Över Dig
8. Echomyr
9. Presto
10. Something She Said
Lars Danielsson ( b, vc, gimbri #10, piano #10, el-g #6)
Gregory Privat (p)
John Parricelli (g)
Magnus Öström (ds, pec)
Guests
Arve Henriksen (tp) #3, 7,
Magnus Lindgren (fl, a-fl) #6,
Carolina Grinne (english horn) #8
今日のおまけは、ご本人があげていた「Glòr」。












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