2024年9月
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音楽で拡がる輪

JAZZ(Far North )

2024年9月15日 (日)

裏表の移動もスムースな美しい驚愕な演奏 『Inner Spirit / Jan Lundgren & Yamandu Costa』

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スウェーデンの人気ピアニスト、ヤン・ラングレン。
ブラジル出身の驚異のテクニックを持つ7弦ギタリスト、ヤマンドゥ・コスタ。
この2人のデュオがACTレーベルからリリースされました♪
 

私たちには意外な組み合わせですが、2019年に出会ってすぐに意気投合したそうです。
そして、2人の初めてのコンサートが、2023年にストックホルムで行われ、
2024年には、ベルリンでこの録音が行われたそうです。
 

2人のオリジナルを中心に14曲。
 

オープナーは、ブラジルの哀愁ともいうような「Para Aprender A Amar」。
穏やかな時が流れる「Galliano」。
ラングレンのオリジナルだけれど、、イタリアの哀愁に満ちた「Fresu」。
2人の高速のやり取りが面白い「Diplomata」。
ゆったり1音1音を奏でる「Nina」。
 

スムースに役割を交換しつつ会話を楽しむ、ジョビンの「Garoto」。
「Hannah」、短いけれどドラマチックで情熱的。
穏やかでゆったりと2人で歩みをあわせる「A Legrand」、「Habanera」。
 

コスタとラテン音楽のかかわりの深さが表れた「Choro Para Paquito」。
恋心と歌心が詰まった「Summer Kind of Love」は、ラングレンとパートナーのハンナ・スヴェンソンとの曲。
ルイス・ボンファの「Uma Prece」、淡い光に満ちている。。
次々と美しい調べが押し寄せてくる、、スウェーデンのSSWの「Nocturne」。
 

終演は、ルイス・ボンファの「Manhã De Carnaval」、押し寄せる哀愁に涙。
 

お互いに対等で、裏表の移動もスムースな美しい驚愕な演奏が詰まっています。
コード楽器同士のギターとピアノとうい楽器ですが、
共感…そして尊重し合う2人の演奏は、驚くほど親和性が高い。
テクニックはもの凄いのですが、、なにより心に穏やかで安らかな時間をもたらす1枚。
 

1. Para Aprender A Amar
2. Galliano
3. Fresu
4. Diplomata
5. Nina
6. Garoto
7. Hannah
8. A Legrand
9. Habanera
10. Choro Para Paquito
11. Summer Kind of Love
12. Uma Prece
13. Nocturne
14. Manhã De Carnaval
 

Jan Lundgren (p)
Yamandu Costa (g)
 


今日のおまけは、ラングレンがあげていた「Para Aprender A Amar」。
 
 


んじゃ、退散♪

2024年9月14日 (土)

もうすぐ、、トルド・グスタフセンが新譜をだします!

もうすぐ、、ノルウェー、、というか北欧を代表するピアニスト、トルド・グスタフセンが新譜をだします!

彼にとって、ECMレコードでの記念すべき10枚目。
美メロの代表のような彼の新作は、ピアノ・トリオ…楽しみですね♪
 
★ Seeing / Tord Gustavsen Trio ★
 
 
Seeing
 

彼のオリジナル5曲、バッハの合唱曲やノルウェーの伝統的な教会賛美歌、、など、全10曲。

同郷の朋友であるドラマーのヤーレ・ヴェスペスタ、ベーシストのステイナー・ラクネスが参加!
 
 
楽しみ凄ますね!
 

1. Jesus, gjør meg stille
2. The Old Church
3. Seeing
4. Christ lag in Todesbanden
5. Auf meinen lieben Gott
6. Extended Circle
7. Piano Interlude - Meditation
8. Beneath Your Wisdom
9. Nearer My God, to Thee
10. Seattle Song

 

Tord Gustavsen (p)
Steinar Raknes (b)
Jarle Vespestad (ds)
 
 
んじゃ、退散♪

2024年6月16日 (日)

新たなる静謐な祈り 『e.s.t. 30 /  Magnus Ostrom  & Dan Berglund』

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スウェーデンの伝説的な人気バンドe.s.t. のピアニストだったエスビョルン・スヴェンソンが不慮の事故で亡くなってからも、残されたレギュラー・メンバーのドラマーのマグナス・オストロムとベーシストのダン・ベルグルンドは、さまざまなタイミングでe.s.t. に因んだアルバムを発表し続けてきました。

今回は、e.s.t. 結成 30 周年を記念し、ピアニストのジョエル・リュサリデス、サックス奏者のマグナス・リンドグレン、トランペット奏者のヴェルネリ・ポホヨラ、ギタリストのウルフ・ヴァケニウスと共に、コルナー・フィルハーモニーとストックホルムのフィラデルフィア教会で 2023年10月にコンサートを開催したコンサートからの作品。
もちろん、全曲が時代を超越し愛されててきたe.s.t. のレパートリーから代表的な曲ばかり。
 

オープナーは、アルコの響きが深淵に誘い込む「From Gagarin’s Point of View」。
無重力のような空間で、ゆっくりと静かに静かに進んでいく中で、美しいメロディが奏でられつつ、さまざまな光景が浮かび上がる。
「Seven Days of Falling」、甘く切ないギターのトーンがメロディを浮かび上がらお洒落でメロウなサウンドに。
静かに心を揺さぶり続ける「Eighthundred Streets by Feet」、次第に加わる高揚感も素晴らしい。
「Tuesday Wonderland」、効果的び再び深く激しく心を揺さぶり続ける。
繰り返すたびに高揚感が高まる「Elevation of Love」、熱演に拍手も湧く!とまらない!!
終演は、名バラッド「Believe, Beleft, Below」、穏やかに美しく。
 



ファンに、常に彼らの大事なピアニストの記憶を更新し続けていく感じですかね。
6人のミュージシャンは、オリジナルのメロディーに愛情を持って接し、互いに反応し、聴衆を魅了…再び感動を呼び起こしています。
オープナーから終演まで観衆は再び夢の中、新たなる静謐な祈り。。
 


1. From Gagarin’s Point of View
2. Seven Days of Falling
3. Eighthundred Streets by Feet
4. Tuesday Wonderland
5. Elevation of Love
6. Believe, Beleft, Below
 

Magnus Öström (ds)
Dan Berglund (b)
Joel Lyssarides (p)
Ulf Wakenius (el-g)
Magnus Lindgren (ts, fl)
Verneri Pohjola (tp)
 

今日のおまけは、マグナス・オストロムがあげていた「Seven Days of Falling」。
 
 

2008年6月14日が命日です。
この録音時には、亡くなって15年だったようです。
心より、ご冥福をお祈りするとともに、、素敵な音楽を沢山残してくれたことに感謝します。
 
合掌!
 

2024年3月30日 (土)

自分の内側と向かい合って正直に素直に表現 「坂田 尚子ソロピアノの世界」@ JazzFLASH (3/29)」

森泰人スカンジナビアン・コネクション 第46回記念ツアー
坂田 尚子ソロピアノの世界」@ JazzFLASH (3/29)
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スウェーデン在住のピアニスト、坂田 尚子さんのソロ・ピアノによる完全即興演奏ライブを聴きにいきました。
バッチリメイクして、青く染めた髪、ふわっとした衣装、踵の高い靴、、印象はかなり孤高な感じ。
しかし、話してみると可愛らしい声で、親しみやすいキャラでした。
ソロ・ピアノのライブ、、全即興か否かは別として、奏者の皆さん、、その集中力は半端ない。
そして、大体のかたは、集中するための儀式なようなものがありますよね。
内部奏法でピアノと一体感を探ったり、目を閉じて精神統一したり、、
彼女の場合は、体を震わせることでした。
体と震わせ、何かと共鳴・共振してるような感覚?
そこからは、既成概念をとりはずした、ダイナミックな演奏。
心の奥から湧き上がるエネルギーが音となって、低音、中音、高音と綺麗にピアノを鳴らす。
そして、情感がヴォイスになってピアノと同調する。
彼女のうちなる宇宙を感じる壮大、雄大な世界。
それは、演劇でも観ているような場面展開、メリハリ、立体感も感じられる演奏!
演劇の舞台のように、横にも奥にも上にも大きな空間を感じる神がかった演奏。

細い体から驚くほどのパワーをいただきました。
芝居がかった演出のような感じではなく、、
自分の内側と向かい合って正直に素直に表現した結果。


で、『Dancing Spirits』のCDにサインも。
演奏時と演奏してない時との印象のギャプが凄くて、、ギャップ萌えでござった。笑
土屋さん、マスター&女将、ありがとうございました。m(_ _)m
あ、打ち上げもいっちゃったぁ〜
最近、よく使うあのお店、、お部屋空いててよかった〜!
 
 
さて、ここからはいつも以上の戯言です。(きっぱり)
 
彼女は、スウェーデンの行く前に、彼女の演奏を他人にかなり否定されたようです。
スウェーデンにいったら、自分は何も変わっていないのに、すぐに、、評価され、賞までいただいて、、
って、少し、複雑な気分だったようです。
演奏を否定され続け、ダメ出しされ続けた彼女のトラウマをかなり大きいようでした。
たとえ、彼女のためを思って老婆心として言った言葉でも、状況によってはイジメと同じことなのですよね。
自分が知ってる型にハマっていないと、自分の頭で理解できないと、相手を否定するという行為は、絶対にヤメたいものだと心から思いました。
特に、年長者がすることではありません。
んじゃ、退散♪

2024年3月24日 (日)

どの曲も彼女の佇まいにぴったり 『Stealing Moments / Viktoria Tolstoy』

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あの文豪の血を引くロシア系スウェーデン人のジャズ歌手ヴィクトリア・トルストイ。
ACT デビューからちょうど20 年ということで、「ファミリー(音楽の仲間)」と一緒に創りあげたアルバムがリリースされました。
 

プロデューサーのニルス・ランドグレンの他、イーダ・サンド、ヴォルフガング・ハフナー、セシリエ・ノルビー、ラース・ダニエルソン、イイロ・ランタラ、ヤン・ルンドグレンといったベテランミュージシャンといった、長年の友人や仲間たちが、、「彼女念頭」に置いた曲を書き下ろした意欲作。
そして、故エスビョルン・スヴェンソンのインストゥルメンタル曲で「Hands off」も収録!
 
 

オープナーの「A Love Song」、アコースティック・ギターが抒情を深め、胸に感情が流れ込む。
一転、明るくノリのよい「Good and Proper End」、ポップで軽やか「Wherever You're Going 」。
全編に清々しい空気感が流れる「Hands off」、お見事。
コンテンポラリー感覚溢れるギターと繊細なピアノの駆け引きとジャズ感覚が強い「Summer Kind of Love」。
しっとりと情感たっぷりな「I Don't Wanna Lose You 」、彼女の声の魅力をたっぷり味わえる「License to Love 」。
ポップで優しい力強さの溢れた「What Should I Do」、「Synchronicity」たんたんとした中の説得力。
終演はは、タイトル曲「Stealing Moments 」、しっとりしたギターとの対話も心地よく、インティメイトな時間。
 


ロマンティックで癒しの時間が過ごせます。。
豪華なメンバーから寄せられた曲が、どの曲も彼女の佇まいにぴったり。
レギューラーメンバーとのやりとりも、とても、インティメイトな雰囲気。
本当に魅力的で素敵なヴォーカリストですね。
 


1. A Love Song (Nils Landgren)
2. Good and Proper End (Iiro Rantala, Anna Alerstedt)
3. Wherever You're Going (Ida Sand)
4. Hands off (Esbjörn Svensson, Eva Svensson)
5. Summer Kind of Love (Jan Lundgren, Hanna Svensson)
6. I Don't Wanna Lose You (Ida Sand)
7. License to Love (Lars Danielsson, Caecile Norby)
8. What Should I Do (Ida Sand)
9. Synchronicity (Wolfgang Haffner, Anna Alerstedt)
10. Stealing Moments (anna alerstedt)
 

Viktoria Tolstoy (vo)
Joel Lyssarides (p exc #1, key #1, 8, 9, 10, celeste #3)
Krister Jonsson (el-g exc #1, ac-g #1)
Mattias Svensson (b exc #1)
Rasmus Kihlberg (ds exc #1, perc #6, 8, 9)
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Stealing Moments 」。
 
 
んじゃ、退散♪
 

2024年2月 7日 (水)

貴方が思い浮かべるECMの世界… 『Touch of Time / Arve Henriksen Harmen Fraanje』

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ECMからノルウェーのトランペッター、アルヴェ・アンリクセンとオランダのピアニスト、ハーメン・フラアニェによるデュオ作品がリリースされた。
 


アンリクセンは、日本の尺八にも影響をうけており、空気をたっぷり混ぜ込んだようなざっくりとした音色、小節(こぶし)風のフレーズもあって、私たちには尺八を連想させる。
フラアニェは、ベーシストのマッツ・アイレットセンのアルバムにも参加しており、常に1音の可能性を重視したリリカル&クリエイティブな姿勢。
2人ともECMで活躍するアーティスト。
 

3曲(3, 5, 7)がフラアニェの曲で、残りの7曲は共作。
北欧の即興シーンで活躍してきた2人の作品は、インタープレイをより展開するために、あらかじめタイトル、メロディーを準備して演奏に望んでいるよう。
 

オープナーの「Melancholia」から寂寥とした風景が広がる。ひたすら空中を漂う誰かの記憶のような感じ。
穏やかな中に温もりと日差しを感じる「The Beauty of Sundays」。
「Redream」、重力もなく夢の中を徘徊するように。
「The Dark Light」、深い闇に引き込まれていく感じと、、2人のやり取りから感じる救い。
冒頭の美しいピアノの演奏に心癒される「What All This Is」。
エレクトロニクスが効果的不思議な国の「Mirror Images」。
タイトル曲「Touch of Time」、ゆったりした優しい流れが心地よい。
短い短い「Winter Haze」からの「Red and Black」。
終演は、「Passing on the Past」、再び寂寥とした風景の中を漂う。
 


空中を漂うような浮遊感と心落ち着く静けさを持ち、瞑想的。
互い対して、繊細な感性でやり取りが進んでいく。
静寂、叙情的でエレガント、貴方が頭に思い浮かべるECMの世界が広がっている。

 

1. Melancholia
2. The Beauty of Sundays
3. Redream
4. The Dark Light
5. What All This Is
6. Mirror Images
7. Touch of Time
8. Winter Haze
9. Red and Black
10. Passing on the Past

 

Arve Henriksen (tp, electronics)
Harmen Fraanje (p)
 

今日のおまけは、アンリクセンのトピックにあった「Melancholia」。
 
 

んじゃ、退散♪

2024年2月 3日 (土)

ヴィクトリア・トルストイ!の新作が3月にでる♪


2004年に、故エスビョルン・スヴェンソン曲集『Shining on You』でデビューして20年!
3月にACTレーベルから新譜がでます♪
 
★  Stealing Moments / Viktoria Tolstoy ★
 
Stealing_moments

ACT デビューからちょうど20 年ということで、「ファミリー(音楽の仲間)」と一緒に音楽を作るというアイデアのようです。
 

ニルス・ランドグレンの他、イーダ・サンド、ヴォルフガング・ハフナー、セシリエ・ノルビー、ラース・ダニエルソン、イイロ・ランタラ、ヤン・ルンドグレンといったベテランミュージシャンといった、長年の友人や仲間たちが、、
彼女念頭に置いた曲を書き下ろしているそうです。
故エスビョルン・スヴェンソンのインストゥルメンタル曲で「Hands Off」も収録!
 

楽しみな春ですね♪
 

1. A Love Song (Nils Landgren)
2. Good and Proper End (Iiro Rantala, Anna Alerstedt)
3. Wherever You're Going (Ida Sand)
4. Hands Off (Esbjörn Svensson, Eva Svensson)
5. Summer Kind Of Love (Jan Lundgren, Hanna Svensson)
6. I Don't Wanna Lose You (Ida Sand)
7. License To Love (Lars Danielsson, Caecile Norby)
8. What Should I Do (Ida Sand)
9. Synchronicity (Wolfgang Haffner, Anna Alerstedt)
10. Stealing Moments (Anna Alerstedt)
 

Viktoria Tolstoy (vo)
Joel Lyssarides (p)
Krister Jonsson (g)
Mattias Svensson (b)
Rasmus Kihlberg (ds)
 

んじゃ、退散♪

2024年1月24日 (水)

ヘルゲ・リエンの感謝と美意識の詰まった 『Funeral Dance / Helge Lien Trio & Tore Brunborg』

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去年買った新譜シリーズ。
 

ノルウェーが誇るピアニストのヘルゲ・リエンが自身のトリオに、同郷のサックス奏者トーレ・ブルンボルグを迎えたカルテット。
埋葬ダンスと名付けられたこのアルバムは、ヘルゲ・リエンが師と仰ぐウクライナ生まれのピアニスト、ミハイル・アルペリンへの鎮魂歌…追悼作品。

リエンのオリジナルが5曲(1,4,7,8,9)、ブルンボルクのオリジナルが4曲(3,5,6,10)、ガブリエル・フォーレの歌曲で全10曲。
 

オープナーは、ピアノとサックスが綴織のように景色を織りなす「Adam」、美しい音風景。
サックスの音色がどこか哀しいフォーレの歌曲「Après Un Rêve」。
「Riss」、ベースとドラムではじまりピアノ・トリオの創り出す流れに乗ってサックスが物語る。
タイトル曲「Funeral Dance」、ピアノのミニマルなフレーズ、サックスの深いため息…。
体に響くベースとドラムの低音、太く切り裂くサックス、ミステリアスなピアノと少し異色な「Kaldanuten」。
「Gupu」、4人の真摯な演奏が心に沁みる。
美麗なピアノに聴き惚れる「The Silver Pine」、ベースのボーイングが異世界に誘う「Bømlo」。
「A Wonderful Selection of Gloomy Keys」、リズムにのってピアノとサックスのユニゾンもあり、盛り上がるけれど…翳りは消えない。
終演は、サックス・カデンツァからはじまる「Sævelid」、ピアノ・トリオの美しさと幽玄なサックスの相乗効果は果てしない。
 

リエンのミハイル・アルペリンへの想いの深さをかんじる。
ただ、悲しいというより、彼に対しての感謝の気持ちを表現した感じ。
そこには、彼の美意識がぎっしり詰まっており、
ブルンボルクの渋い色彩も相まって仄暗く抒情的な景色が続く。
 

1. Adam
2. Après Un Rêve
3. Riss
4. Funeral Dance
5. Kaldanuten
6. Gupu
7. The Silver Pine
8. Bømlo
9. A Wonderful Selection of Gloomy Keys
10. Sævelid
 

Helge Lien (p)
Johannes Eick (b)
Knut Aalefjaer (ds)
Tore Brunborg (ts)
 

今日のおまけは、ご本人のトピックにあった「Adam」。
 
 
 
 
このアルバム、車で聴いた後に、、見つからなくってしまい…
お正月に、クリアファイルの間から、ヒョッコリとでてきました。。
整理整頓は大事。。。
 
 
 
んじゃ、退散♪

2023年10月 7日 (土)

硬質で知的、そして、翳りのある抒情 「Aki Rissanen ソロ・ピアノ ライブ @ JAZZFlash (10/4)」

Aki Rissanen ソロ・ピアノ ライブ @ JAZZFlash (10/4)
Aki Rissanen (p)
 
Aki_rissanen
 
6年前!!2017年の10月にもジャズ・フラッシュでソロのライブを敢行したフィンランドのピアニスト、アキ・リッサネンが、再び、ジャズ・フラッシュに。
去年リリースになったソロのアルバム『Divided Horizon』を引っ提げてのツアーです♪
行きたいけど、、行けない。。悩んだのですが、、
直前になって、参加できることになって、、幸せ。
少し、お話ししてライブがはじまりました。。
ピアノの音を確かめるように、ゆっくりと、、でも、力強くはじまった。
次第に、彼自身がうちなる世界に入り込み、彼の中にある心象風景を私たちにわかるように表現してくれる。
 
フィンランドのグラミー賞をとった確かなテクニック。
右手と左手が別の生き物よう、、時折交差し、時折一体化し、
ミニマリズムの反復がもたらすスリリングな演奏を繰り返し、我々も高揚。
 
翳りのある音の配列で、不思議な音の世界。
知的な側面と、叙情的な側面の双方を持ち、切れ味抜群で一筋縄では行かない音風景。
クラシックの曲以外は、基本的に全て即興…基本、楽譜も見ない。
翳りのある音の配列。
 

スタンダードの「 I Hear a Rhapsody」もテーマをモチーフにしながらも、彼のオリジナルのよう。
躍動感のあるムーミンの曲を演奏しましたが、明るさというより、、
ムーミンの原作に詰まっているような少し暗めで哲学的な雰囲気。
最後まで、、硬質、知的、そして、翳りのある抒情。

 
新作は持っていたので、他の作品を購入し、サインもいただきました。
大沢さん、樋口さん、フラッシュのマスター&女将! ありがとうございました♪
 

んじゃ、退散♪

2023年5月21日 (日)

あらためて思う私の大切な人たち 「スウェーデン・オールスターズ (6/17) @ Cotton Club (6/17)」

スウェーデン・オールスターズ  @ Cotton Club (6/17)」

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先週は、「スウェーデン・ジャズ・ウィーク2023」
都内のライブ・ハウスでは、ラーシュ・ヤンソン・トリオ、ウルフ・ワケーニウス・グループ、イザベラ・ラングレン&Her Trioの3組が、毎日ライブを行なっていました。
最後は、火曜日に浜離宮朝日ホールでイザベラ・ラングレン& Her Trioが「Seiko Presents “Seiko Starry Night Concert” Vol.28」に出演で、終わりのよう。

ジャズ・ミュージシャンも綺羅星の来日ラッシュなのですが、都内に住んでいたら一組づつじっくり聴きたいところ。。
と、いうわけにもいかず、コットン・クラブのスウェーデン・オールスターズ を聴きに行くことにした。珍しく、泊まりの観戦で2セット。
基本、両セットは、ほぼ同じ内容。

オープニングは、Ulf Wakenius Group。
Ulf Wakenius(g)  Björn Arkö(ts)  Hans Backenroth(b)  Calle Rasmusson(ds)

発表当初は、新潟在住のオーベ・インゲマールソンが、テナーで参加だったのが、札幌在住のビョーン・アルコに変わっていました。
とても、エキサイティングなブレッカー・ライクなサックス奏者で、そのせいか、速いフレーズのユニゾンなどを多く取り入れたパワフルな演奏が中心
1曲、かなり使いこんだ「弘法、筆を選ばず」的な愛用のギターの、ピックと弦の間にちぎった紙を挟んで、三味線風弾きをしてました。これって、日本へのサービス精神?
流石だな、、巧いけど、こういうのは好きではないのでm(_ _)m、、ちょっと、がっかり気分。
でも、紙を外せば、紙を外せば(しつこい?)、圧倒的テクニック、グルーヴ、メロディ・センスが、よくわかる。

ファースト・セットは、4曲演奏したきがするんだけど、、、
その後、メンバーが下がって、イザベラ・ラングレンが登場。
2人でデュオで「Smile」。
先ほどとは、一転して、、甘い音色でお得意のあの甘いフレーズ多用のワケニウスと、
その音に酔いしれるように感情たっぷりで歌うイザベラ。
もう、うっとりでしたね♪

その後は、Isabella Lundgren & Her Trio
Isabella Lundgren (vo)
Daniel Fredriksson (ds) Carl Bagge (p) Niklas Fernqvist (b)

情感たっぷりにスタンダードの名曲を3曲。
細くキュートな容姿ながら、全身を使って力一杯歌い上げる歌唱で魅了。
ピアノ・トリオとも息もぴったりで、バンドと掛け合いながら説得力ある演奏でした♪
リリカルなピアノ・フレーズが印象的な「Over the Rainbow」が素敵だったですぅ。

取りは、お待ちかね、、ラーシュ・ヤンソン・トリオ。
Lars Jansson (p) Thomas Fonnesbaek (b) Paul Svanberg (ds)

ラーシュ・ヤンソンは、私が北欧ジャズの新譜を漁るようになったきっかけになったピアニスト。
初めて聴いたレギュラー・トリオから、ベーシストとドラマーが一新された『What’s New』以来のメンバー。

自分の生徒だったベーシストと実の息子のドラマー、彼の愛情の深さが垣間見れます。
今回の来日で、22回目だそうで、ピアノの前に座ると、そのチャーミングな人柄ですぐに笑いをとってました。


でも、ピアノを弾き始めるとヤンソン・フレーズが触れだす。
ここから、3曲は夢の中。親しみやすいメロディ、優しいメロディなので、繊細で優しいイメージだけど、ピアニズムは意外と熱い。

躍動感もあるし、ドラマチックな展開。
グリッサンドなどもいれて、情感豊かな世界をつくりあげていきます。
一音一音、、そして、フレーズに説得力がある。
ベーシストもドラマーも、そんな彼の曲も演奏も、、性格もきっちりと把握していて、的確なサポート。
3人で創り上げる世界は、ヤンソンの香りが濃厚、1曲ごとに大きな歓声があがってました。
特に美メロ曲で幸せな気持ちになる「Hilda Smiles」が、聴けて本当に幸せでしたよ。

やはり、私にとってこの方は、別格中の別格、単独ライブにも行きたかったぞぉ…。


2セット目も、ほぼ内容は同じ。。ジョークも同じ?笑
ただ、ワケニウスのグループが、演奏曲を3曲にして、
ヤンソンのトリオの後に、アンコール的に各バンドからのメンバーで「Dear Old Stockholm」を演奏。

ウルフ・ワケニウス、イザベラ・ラングレン、トーマス・フォネスベック、ポール・スヴァンベリー、カール・バッゲ、ビョーン・アルコだったとおもいます。
ヤンソンがピアノ席を、立ったのでがっかりした記憶しかありません。。m(_ _)m

とはいえ、顔見せ的なライブではありましたが、3人のリーダーの個性もよくわかった、面白いライブでした。
メンバーも皆さんハイ・レベルで、それぞれをゆっくり聴いたら、、もっと、よかったのにな。

ラーシュさま、、皆さま、、また、いらしてください!
スウェーデン独立500周年、おめでとうございます!
あらためて思うのは、私の大切な人たちだということでした。。


そして、この無謀な企画にお付き合いくださいました中年音楽狂さま、ありがとうございました。
私は、まぢで呑みすぎました。。m(_ _)m

そう、ワケニウスさまが使っていた紙切れを捨てていったので拾ってきました。
ご笑納くださいませ。
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