光と影を追求し、メルドーの世界に 『Ride Into The Sun / Brad Mehldau』
現代ジャズ・ピアニストの鬼才、ブラッド・メルドー。
ジャンルを超え、音楽への探究心でさまざまなアルバムを誕生させてきた。
今回は、米国のカリスマ的SSW、故エリオット・スミスの曲を独自の解釈でアレンジしたソング・ブック的な作品。
メルドーは、スミスの音楽のマイナーとメジャーを交錯させる独特のハーモニー感覚に惹かれたそう。
スミスの曲10曲、スミスにインスピレーションを受たというメルドーのオリジナル4曲、その他で16曲。
オープナーは、メルドーのピアノと室内オケーケストラが感情豊かに重なる「Better Be Quiet No」、この旅の始まり。
「Everything Means Nothing to Me」、スミス独特の揺れをメルドーがピアノで再構築、室内オケのその後押し。
ダニエル・ロッセンのギターと歌声心を震わせる「Tomorrow Tomorrow」。
特に、後者はオリジナルで、メルドーならではのジャズ〜クラシックといった空間の扱いが光る。
中略(すみません)
クリス・シーリーがマンドリンとヴォーカルで参加する「Colorbars」。
マンドリン、ピアノ、ベース、ドラム、室内オーケストラなどで、別の世界に塗り替える 。
ニック・ドレイクの「Sunday」、室内オーケストラを背景にピアノで、静かで透明感のある音世界を。
終演は、約10分近い大曲、、オリジナル「Ride into the Sun: Conclusion」。
この音楽による旅の終着として、、アルバム全体の感情と物語を締めくくり、静かな余韻を。
スミスは、「言葉とメロディ」で孤独や揺らぎを描き、
メルドーは、「和声と間」でその深さを追求、響きを広げた。
ふたりの世界がゆっくり溶け合いながら、メルドーらしい輝きを放っている…そんな音の風景。
1. Better Be Quiet Now
2. Everything Means Nothing to Me
3. Tomorrow Tomorrow (feat. Daniel Rossen)
4. Sweet Adeline
5. Sweet Adeline Fantasy
6. Between the Bars
7. The White Lady Loves You More
8. Ride into the Sun: Part I
9. Thirteen
10. Everybody Cares, Everybody Understands
11. Somebody Cares, Somebody Understands
12. Southern Belle (feat. Daniel Rossen)
13. Satellite
14. Colorbars (feat. Chris Thile)
15. Sunday
16. Ride into the Sun: Conclusion
Brad Mehldau (p)
Daniel Rossen (ac-g, el-g, vo)
Chris Thile (mand., vo)
Felix Moseholm (b)
John Davis (b, el-b)
Matt Chamberlain (ds, pec.)
with chamber orchestra
今日のおまけは、ご本人があげていた「Colorbars 」。
このアルバムは、ジャズ批評247号の『新譜紹介』に載せていただきました。












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