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音楽で拡がる輪

JAZZ(Born In The U.S.A. )

2022年1月12日 (水)

さまざまな想い出溢れる 『Your Song / Erin Bode』

Your_song

 
落ち穂拾い&サブスクです。
アメリカ・ミネソタ州生まれのシンガー・ソングライター、エリン・ボーディー。
ロック&カントリーテイストも入ったジャズの範疇をこえた歌姫です。
このブログでは、素敵なクリスマス・アルバム『A Cold December Night』を紹介してます。

隣のおねえさま的なナチュラルで、暖かなサウンドで、気持ちいい。そして、時々ジャジーって、感じ。
その歌から受けるイメージそのままな、素敵な企画をアルバムにまとめたのがこのアルバムです。
 
自身のサイトでファン向けに募った企画、タイトルもずばり「Your Song」。
プライベートな大切な出来事や、愛する人に向けた気持ちなど、個人のメモリアルな曲を、エリンが本人たちと会話を重ねて個人のために録音したもの。
中には応募者本人が愛する人に向けた詞を書き、エリンが曲をつけたものもあるそうなので、作詞作曲もあげておきますね。
 
演奏は、エリン・ボーディーの歌と、アリソン・クラウスの兄ヴィクター・クラウスが様々な楽器を担当して、曲に寄り添っている。
ドラムのジョーダン・パールソンとサックスのデヴィッド・サンボーンが1曲づつで参加している。
 
オープナーは、サンドラから夫ヴァージルの70歳の誕生日に贈られた「Happy Together」、ギターの音色が優しさと甘い時間を誘う。この曲を贈られたヴァージルの笑顔が浮かび上がるようだ。
ボブの詩に二人がメロディをつけた「The Moon Is Ours Tonight 」は、ドラムも入ってエレキの泣きがいいね、ボブとシェリー!甘い甘い一夜を。
ピーターはリンダとの結婚記念日に「In My Life 」、最高だね。
ベンからメラニーへ結婚式の想い出には、メイソン・ジェニングスの「Be Here Now」。
穏やかで優しい彼らのオリジナル「 I Knew」は、結婚30周年のサプライズにブライアンからスーへ贈ったもの。
「The Grey Lady」は、エド・ブロムスからローナ・ジェーンに、ご本人エドがピアノを力強く弾いています。
ショーンからヘザーにハイスクール時代からの想い出として贈られたのは「Save the Best for Last 」、染み染みしちゃう。
コリン・フリンが失った家庭を振り返って創ったオリジナル「Slide」、淡々としたエリンの歌が心に沁みる。
ビル・レカーのオリジナル「 My Heart is All I Have」は、難病を発症した彼の母に。
娘ジャヤへの「Lullaby for Jaya 」、資料不足でジャヤさんが、誰の娘か、、わからなんですが、とても、柔らかな時間。
難病を患うジムから家族、友人、コミュニティーへは、二人のオリジナル「Because of You 」、感謝の気持ちは尽きない。サンボーンのアルトが歌う。
 
終演は、ビル・ウィザースの「You Just Can’t Smile it Away」、彼女達からののメッセージですよね。
 
人の心に寄り添ったハート・ウォーミングなアルバムでした。
人の大切な想い出は、自分の大切な想い出も思い出させてくれますね。
 

1. Happy Together  [from Sandra to Virgil] (Garry Bonner & Alan Gordon)
2. The Moon Is Ours Tonight  [from Bob to Cheryl]
(Bob Hellrung/Erin Bode & Viktor Krauss)
3. In My Life  [from Peter to Linda] (John Lennon & Paul McCartney)
4. Be Here Now  [from Ben to Melanie] (Mason Jennings)
5. I Knew [from Brian to Sue] (Erin Bode & Viktor Krauss)
6. The Grey Lady [from Ed to Lorna Jane] (Ed Broms)
7. Save the Best for Last  [from Sean to Heather]
(Phil Galdston, Wendy Waldman & Jon Lind)
8. Slide (Colin Flynn)
9. My Heart is All I Have  [from Bill for his mother] (Bill Reker)
10. Lullaby for Jaya  (Meghana Karnik-Henry/Erin Bode)
11. Because of You [from Jim to his community]
(Erin Bode & Viktor Krauss)
12. You Just Can’t Smile it Away  [from PreventEd to those in recovery and the people who support them] (Bill Withers)

Erin Bode (vo, back vo)
Viktor Krauss (b, el-b, ac-g, el-g, resonator-g, nylon-g, p, celeste, el-p, synth, Pump organ, perc, )

Jordan Perlson (ds) #2
Ed Blomus (p) #6
David Sanborn (as) #11
 
今日のおまけは、ご本人がのせていた「Because of You 」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年1月 8日 (土)

目を閉じて、心で聴く 『Breath By Breath / Fred Hersch』

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フレッド・ハーシュの新作は、弦楽四重奏とのコラボ作です。
弦楽四重奏は、ハーシュの音楽のルーツの一つであるとのことです。
彼のピアノ先生が、弦楽四重奏のチェリストだったので、彼は小学生の頃から先生の家で、
リハの彼らのハーモニーを聴いていたそうです。
 
内容は、8曲からなる「サティ組曲」とシューマンに捧げたエピローグ的な曲。
サティといえば、エリック・サティと思いがちですが、ここでの意味はパーリー語の「気づき」や「念」という意味だそうです。
彼が、長年取り組んできた「インサイト・メディテーション」に触発された創られた音楽。
瞑想がテーマ、もちろん、全てが彼のオリジナル。
 
オープナーは、弦楽四重奏とピアノ・トリオが絡み合う「Begin Again」。
弦楽四重奏が導く穏やかで静かな世界「Awakened Heart」、ピアノ・ソロの美しさ。
美しいハーモニーに心穏やかに、ベースのソロに豊かな気持ちに「Breath by Breath」、静謐でリリカルなピアノ。
フリー・ジャズ的な即興は、心のざわめき「Monkey Mind」。
エレガントなワルツ「Rising, Falling」。
ゲストのパーカッションの誘発で、全体に不安定で混沌とした暗い雰囲気の「Mara」。
重なり合う音が深く心に響く「Know That You Are」
組曲の終演は、「Worldly Winds」、トリオと弦楽四重奏が交差する自由で自在な演奏、躍動感にあふれている。
 
そして、アルバムの終演は、柔らかで穏やか、温かな演奏、シューマンに捧げられた「Pastorale」、終始、夢のように楽しい雰囲気。
 
 
「望むらくは歩みを緩めて、この組曲を通して聴いていただければと願う」
 
ライナー中のハーシュの言葉の抜粋です。
コロナ禍、やむを得ず作ったソロ・アルバムと違って、こちらは皆んなが一緒に音を出すことにこだわったそうです。
ダビングなんて、考えられない、って。
 
目を閉じて、心で聴く。
 


The Sati Suite
1. Begin Again
2. Awakened Heart
3. Breath by Breath
4. Monkey Mind
5. Rising, Falling
6. Mara
7. Know That You Are
8. Worldly Winds
ーーーーーーーーーーーーーーー
9. Pastorale (homage a Robert Schumann)

【メンバー】
Fred Hersch (p)
Drew Gress (b)
Jochen Rueckert (ds)
Rogerio Boccato (perc) #6

Crosby Street String Quartet
Joyce Hammann (vn)
Laura Seaton (vn) 
Lois Martin (va)
Jody Redhage Ferber (vc)

今日のおまけは、ご本人があげていたアルバムのトレーラー。
 
 


 
 
んじゃ、退散♪
 
 

2021年12月11日 (土)

まさに、燻銀 『Street of Dreams / Bill Charlap Trio

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ビル・チャーラップのブルーノート・レコード復帰作、、なんと、2003年の『Live at the Village Vanguard』以来だそうです。
メンバーも1997年に結成された、ベースのピーター・ワシントン、ドラムのケニー・ワシントンの黄金トリオ、チャーラップの信頼のおけるパーマネントなトリオ。
 
グレート・アメリカン・ソングブック的なスタンダードと、往年のジャズ・ミュージシャンたちの曲を選曲。
 
オープナーは、デイヴ・ブルーベックの「The Duke」、ベースとドラムのリズムに乗って、ピアノが楽しそう、粋な雰囲気。
音を選び抜いて、ゆったりとビリー・ストレイホーンの「Day Dream」。アップテンポで「You're All The World to Me」。
音数すくなくゆっくりと「I'll Know」、ピアノがかわいらしくコオコロ鳴る。
ケニー・バレルの「Your Host」、3人で楽しそうに曲を創り上げていく。
「Out of Nowhere」、ベース・ソロも粋ならバース交換も手慣れたもの、安定のクオリティ。
「What Are You Doing The Rest of Your Life?」、情感漂う静かな演奏に思わず心奪われる。
終演は、タイトル曲「Street of Dreams」、最後まで、リラクゼーションたっぷりの演奏。
 
 
長年のトリオによるリラクゼーションたっぷりな小粋な演奏。
小難しいことを考えず、音楽に身を任せる。
久しぶりのチャーラップは、洗練とエレガントに磨きがかかりましたね。
まさに、燻銀。
週末に、お酒と一緒にいかがでしょ。
 
 
1. The Duke
2. Day Dream
3. You're All The World to Me
4. I'll Know
5. Your Host
6. Out of Nowhere
7. What Are You Doing The Rest of Your Life?
8. Street of Dreams
 
 
Bill Charlap (p)
Peter Washington (b)
Kenny Washington (ds)
今日のおまけは、ご本人がのせてた「What Are You Doing The Rest of Your Life?」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2021年11月23日 (火)

生き生き、躍動感満載! 『Homeward Bound / Johnathan Blake』

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多くのレジェンドが信頼をよせる米国のドラマー、ジョナサン・ブレイクの新作。
そして、ブルーノート移籍第一弾。
他のリーダー作も、常に硬派で聴きごたえがあり、現代ジャズの申し子ブレイク。
作曲でも、才能を持つ彼は、8曲中5曲が彼のオリジナル。
前作『Trion』は、クリス・ポッターとリンダ・オーとの演奏で、ストレート直球勝負、、轟音の嵐だった!
今作は、どちらかといえば、、甘さはないものの多彩な感じ。
 
オープナーは、始まりを感じさせるご本人のドラム・ソロから。
『Homeward Bound (for Ana Grace)』は、タイトルとなった曲。
アナ・グレースは、サックス・奏者ジミー・グリーンの愛娘で、2012年にコネティカット州で起きたサンディフック小学校銃乱射事件の犠牲者。当時6歳の彼女の人生を讃える曲。
デズロン・ダグラスのベース・ソロではじまり、ジョエル・ロス のヴァイヴとイマニュエル・ウィルキンスのアルトが交錯、ジョナサン・ブレイクが骨太でタイトなドラムが後押し!!
ロスのヴァイヴが煌めく「Rivers & Parks」。
ベースのダグラス作「Shakin’ The Biscuits」は、ソウルフルでジャジー。
「Abiyoyo」は、南アフリカの民謡(子守唄)をブレイクがアレンジ、のどかな景色が浮かびます。
「On The Break」、ブレイクの名前にひっかけたタイトル、小休止、って感じか。
目も覚めるようなドラム・プレイから始まる「LLL」、全員で猛ダッシュ!
終演は、イギリスのジョー・ジャクソンの「Steppin' Out」、ポップな感じは抑えられサックスの気合も感じ嗚咽もはいった怒涛の1曲。
 
骨太でシャープドラミングを中心に、彼の思考が投影された多彩な作品。
自在なインプロビゼーションと、コンポジションで、生き生き、躍動感満載。
 
 
1.In the Beginning Was The Drum
2.Homeward Bound (for Ana Grace)
3.Rivers & Parks
4.Shakin' the Biscuits 
5.Abiyoyo 
6.On The Break
7.LLL
8.  Steppin' Out 
 
Johnathan Blake (ds)
Dezron Douglas (b)
Philadelphian Immanuel Wilkins (as)
Joel Ross (vib)
David Virelles (p, keys)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Homeward Bound (for Ana Grace)」。
 
 
今日は、「勤労感謝の日」で、祝日ですね。
「勤労」とか「感謝」とか、、忘れられた日本語ですねぇ。。
 
 
んじゃ、退散♪



2021年11月 6日 (土)

パット・マルティーノが鬼籍に入ったそうです。

ジャズ・ギターのレジェンド、パット・マルティーノがこの11月1日に77歳で鬼籍に入りました。
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私的ジャズ・ギター界の哲学者、紳士でダンディなお姿。
「マシンガン」と言われ、石礫の連打のような力強く美しい音を繰り出す名手。
さまざまなギター・テクニックを行使した超絶技巧なお方。。
 
日本には、毎年のように来日していたけれど、直接お姿を拝見したのは2015年のコットン・クラブのライブでした。
ギター、ハモンド、ドラムのトリオで 三者一体なファンキーなプレイ。
マシンガンとは良く比喩したもので、その速さももちろんだけど、音圧が物凄かった。
かなり、ハードなセッティングでハードボイルドに攻めあげる表情がとてもダンディで痺れたわけです。
 
1976年にあなたは脳動脈瘤で倒れ、その後の手術は成功するも、過去の記憶をすべて失い、過去の自分のアルバムを聴いてジャズ・ギターを練習をしていたという逸話がありますが、これはご本人が、昔インタビューで否定していました。
 
記憶がなくなってリハビリしたのは事実だけれど、彼がギターを弾くのは「楽しいから」であって、それ以外の理由はないが、ゆったりと叙情的に弾くときも、速く弾くときも、正確性にこだわって奏法を追求しているそうです。そのなかで「正確性を楽しんでいる」というのが彼のスタイルだとういうこと。

だからリハビリのときも「以前の自分のように弾かなければ」という思いではなく、ひたすら正確に弾くことを楽しんでいた。子どものような無垢な気持ちで、楽しんでやっていたんだそうです。

 
あの唯一無二なギター・プレイ、バスドラと真っ向勝負できるギタリストのご冥福をお祈りいたします。
大好きな1枚はこれかな。
 
★ We'll Be Together Again /  Pat Martino ★
 

Well_be_together_again

 

ギル・ゴールドスタインのエレピとのデュオですね。
これがマルティーノ??って、空間漂い系の演奏がつづきます。
速いフレーズもみられますが、基本的にはぼつぼつ、、と、、鬼のピッキング。
ギルのエレピとお互いを確かめ合うような抑えた中に、躍動感。
夜の似合うバラッド集です。
 
1. Open Road
  Olee/Variations and Song/Open Road
2. Lament
3. We'll Be Together Again
4. You Don't Know What Love Is
5. Dreamsville
6. Send in the Clowns
7. Willow Weep for Me

Pat Martino (g)
Gil Goldstein (el-p)
んじゃ、退散♪

2021年9月25日 (土)

洗練されたアマゾネスぶり健在 『Kinds of Love / Renee Rosnes』

Kinds_of_love
 
『Beloved of the Sky』にひき続き、クリポタことクリス・ポッターさまが全面参加とのことで、リニー・ロスネスさまの妖しげな表情に魅せられてポチりました。
今回もスター揃いのメンバーで、ベースはクリスチャン・マクブライド、ドラムはカール・アレン、そして、ブラジリアン・パーカッションのRogério Boccatoが参加。
全曲、ロスネスのオリジナルで彼女のアレンジ。
 
オープナーは、米国のレジェンド・ピアニスト、ドナルド・ブラウンに捧げた「Silk」。
ドラムとパーカンションの二人が繰り出す原始的きな響きの中、クリポタのテナーとロスネスのピアノがアクロバティックでスリリングに走り抜ける。
タイトル曲「Kinds of Love」、しっとりと抒情的で美しいトリオ演奏ではじまり、途中からソプラノが加わって、、よりドラマチックに。
ブラジル音楽を想像させるリズム、ブラジリアン・パーカッションの音色が自然界を想像させ、フルートとテナーが彩りを添える「In Time Like Air」、フェンダー・ローズが効いたちょっと不思議な音風景。
一転、ハード・ボイルドでモーダル、対位法で始まり、対位法で終わる「The Golden Triangle 」。う〜ん、テナーの吹きっぷりに惚れ惚れ。
バロック風の洗練されたピアノ・ソロで始まる「Evermore」、その深遠なるメロディが導く異彩を放つベース・ソロ、テナー・ソロ。お見事。
短い物語を観ているような演奏が楽しい「Passing Jupiter」、ソプラノとバスクラを使い分けて場面展開を。
リズミカルな「 Life Does Not Wait (A Vida Não Espera) 」、ロスネスの優雅なグルーヴでテナーとフルートが踊る。
難解なユニゾンをきめ、ストレートに燃え上がる超絶「Swoop」。
終演は、現代社会の不安を盛り込んだ「Blessings in a Year of Exile 」、暗い雰囲気に感傷的なソプラノが効果的に響く。
 
歳を重ねて、ますます、エキゾチックで多彩な感覚、そして、洗練されたアマゾネスぶり健在。
熱い演奏なのですけど、洗練されているので、、奥深くもスッキリした味わいです!
 

1. Silk (Dedicated to Donald Brown) 
2. Kinds of Love
3. In Time Like Air 
4. The Golden Triangle 
5. Evermore 
6. Passing Jupiter 
7. Life Does Not Wait (A Vida Não Espera) 
8. Swoop 
9. Blessings in a Year of Exile 

 
Renee Rosnes  (p, fender rhodes)
Chris Potter  ( ts #1,3,4,5,7,8, ss #2,6,9, fl #3,7, bcl #6)
Christian McBride  (b)
Carl Allen  (ds)
Rogério Boccato  (per)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Kinds of Love」。
 
 
ジャケットの見開きめいっぱいに、パートナーのビリー・チャイルズがライナー・ノーツを書いてます。
馴れ初め?まで、ご披露してくださって、、ご馳走さま、、いや、ありがといございます。m(_ _)m
 
素敵なピアノ・トリオが何枚か届いているんですよ!
時間を考えずに、、ゆっくりと、楽しみたいですねぇ。。
 
んじゃ、退散♪

2021年9月19日 (日)

またしてもチャンレンジャー! 『Side Eye NYC V1.1V / Pat Methhny』

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前作『Road To the Sun』は譜面を書いて、それを他のギタリストに演奏させるという、、つまり、自分は演奏をしないことを前提とした前代未聞なアルバムでした。
でも、どこを切っても「パット・メセニー」な素晴らしい楽曲、演奏でした!
メセニーさまは、バックでかき鳴らす程度での参加と、、
最後に1曲、エストニア作曲家、アルヴォ・ペルトの「 Fur Alina」を、自身で」42弦のピカソ・ギター用にアレンジし、ご本人が演奏。別世界に誘ってくれましたよね。
 
新譜は、彼の新しい試み、「SIDE EYE プロジェクト」によるアルバム。
彼がプ高く評価する新進気鋭の若手アーティストと、過去の楽曲の新曲を演奏するという試み。 
したがって、メンバーはその都度入れ替わるようなのだが、、今、彼の心を捉えて放さないのは、ピアノ、シンセ、ハモンドオルガンなどを、周りに並べ、左右の手が完全に別人格のように自在に動く、鍵盤奏者、ジェイムス・フランシーズのようだ。
そこに、とびきりのドラマーを入れる、、この路線でしばらく行くような気配。
今回は、ロイ・ヘインズの孫、マーカス・ギルモア!
二人とも、赤子の頃から、、パット・メセニーを聴いて育った世代。
彼らとともに、メセニーは新しいオリジナル曲、既存曲、アイドル、オーネットの曲を演奏
日本版では、ボーナス・トラックとして「The Bat」を収録。
 
前置きが長くなった。汗
 
オープナーは、オーケストリオンも使って、3人のサウンドとは思えぬ壮大感と、メセニーらしいメロディアスで疾走感あるギターが堪能できる「 It Starts When We Disappear」。
びっくりするのは、最後に歓声があがる、、この緻密で複雑なサウンドをライブで演奏していること!
名曲「Better Days Ahead」が、ゆったり進む。
ブルージーで、これぞオルガン・トリオみたいな「Timeline」。
ワクワク感がとまらない「Bright Size Life」、フランシーズのジャコパスのベースに負けない左手の躍動感!そして、無限に飛翔する右手。やんやですね。
8ビートがビシバシ決まったアメリカン・ロックな「Lodger」、畝りも太い。
なんとも言えないふんわりとしたやるせなさを漂わせながら、、超絶演奏が続く「Sirabhorn」。
メセニーのアイドル、オーネット・コールマンの「Turnaround」、3人の即興的掛け合いが凄い、ピアノの後ろに聴こえるカッティングにびっくり。
「Zenith Blue」、またまた、オーケストリオン登場、ギター・シンセ、、シンセ、、??なんだか、サウンドの完成度から3人で行ったライブとは思えない大きなサウンドに。
 
そして、ボーナス・トラック「The Bat」では、ギタリスト、パット・メセニーを存分に楽しめる。
 
あぁ。。興奮した。。
2019年の一月に「Side Eye」で来日したときは、ドラムはネイト・スミスだったけど、マーカス・ギルモアの柔軟さ的確さも素晴らしかったです。
で、相変わらず、フランシーズは、バケモノですわ。。メセニーさまのワクワクの源ですね。
そして、67歳の最強のギタリストは、その創造力とテクニックで圧巻させてくれます。
いくつになっても、チャンレンジャー!
 
 

1. It Starts When We Disappear
2. Better Days Ahead
3. Timeline
4. Bright Size Life
5.  Lodger
6. Sirabhorn
7. Turnaround
8. Zenith Blue
ボーナストラック
9. The Bat

Pat Metheny (g, guitar bass, orcchestrionic)
James Francies (org, p, syn)
Marcus Gilmore (ds)

 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Timeline」。
 

 
来日ツアーは来年くらいなのだろうか。。
私は、、行けるのだろうか。。
 
んじゃ、退散♪

2021年9月 4日 (土)

幅広い才能 『Open Sky / Art Hirahara』

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NYCで活躍する日系のピアニスト、コンポーザー、アート・ヒラハラ。
私的には、同じNYCで活動しているヴォーカリスト、Erikaのアルバムで、ピアニストで、音楽的な監督のような立場でお馴染みでっす。
でも、リーダー作を買うのは初めて。熱いブロウで私の周りで人気のサックス奏者、ニコール・グローバーが3曲に参加しているのもポイントが高いですね。
ヴィブラフォン奏者のベーン・ギレスも1曲参加している。
ヒラハラのオリジナルが9曲、メンバーのオリジナル2曲、スタンダード、デューク・ピアソンの曲で、全13曲。
 
オープナーは、力強いタッチのピアノで始まる「Groundswell」、ルディ・ロイストンの押しの強いドラムが炸裂。
粋でスィンギーな「Inimitably, Mr. B. 」、ボリス・コズロフのウォーキング・ベースが、賑やかな街中を闊歩するよう。
ピアノ・ソロで、優しく優雅に「Peony」。
タイトル曲「Open Sky」には、ベーン・ギレスのヴィブラフォンが加わり、澄んだ広々した青空のような透明感ある一体感のある演奏が続く。
グローバーのゆったりしたテナーで始まる「Mia Bella」、次第にヒートアップし感情が高まるとテナーの早いフレージングも聴ける。
コズロフの曲「Nao Tao Azul」、ベースとのユニゾンも入って、メリハリあるリズミカルな演奏。
硬質で透明感のある甘さ抑え目なピアノ・ソロ「Cittadella」。
アグレッシブなテナーが入って疾走感ある「Together, Apart」、3人に煽られてゴリゴリと吹きまくるグローバーさま♪ 
とても、可愛らしいメロディが印象的なロイストン曲「Sunday Morning 」。
ソプラノ・サックスが踊るラテン調の「Weathered The Storm」、軽やかに。
ピアノ・ソロで、スタンダード「I'm Getting Sentimental Over You 」を華やかで流麗に。
デューク・ピアソンの「Empathy」、ビターでインテリジェンスを感じさせる緊張感ある三位一体の演奏。
終演は、静かな夜のロマンスを感じるバラッド「Nightfall 」。最後まで甘さに流されない美しい演奏。
 
ロマンチックなメロディなども、甘さに流されることなく一貫性を感じる。
でも、さまざまま場面が広がる幅広い演奏。
NYCで、ストレートアヘッドなジャズ・ライブを聴いているような一枚。
って、、行ったことないのだけど。。汗
 
 
 
1. Groundswell 
2. Inimitably, Mr. B. 
3. Peony 
4. Open Sky 
5. Mia Bella 
6. Nao Tao Azul 
7. Cittadella 
8. Together, Apart 
9. Sunday Morning 
10. Weathered The Storm
11. I'm Getting Sentimental Over You 
12. Empathy 
13. Nightfall 
 
Art Hirahara (p)
Boris Kozlov (b) exc. #3, 7, 11
Rudy Royston (ds, per) exc. #3, 7, 11
Nicole Glover ( ts #5, 8  ss #10)
Behn Gillece (vib)  #4
 
今日のおまけは、ご本人があげていたタイトル曲「Open Sky」。
 
 
んじゃ、退散♪

2021年8月31日 (火)

真摯で内省的 『Overpass / Marc Johnson』

Overpass

 
ビル・エヴァンス・トリオの最期に在籍していた米国のレジェンド・ベーシスト、マーク・ジョンソン。現在は、あのイリアーヌさまのパートナーでございますね。
 
今回は、ECMからウッド・ベースでソロ演奏のアルバムをリリース。
彼のオリジナルが5曲、エヴァンス所縁の曲やエディ・ハリスの曲で全8曲。
 
オープナーは、エディ・ハリスの「Freedom Jazz Dance」。ベース一本でこの曲を選曲するって、やっぱり、強者ですよね。
荘厳な雰囲気な「Nardis」、空間が大きく使われ胸にズシンと重たい。
ボーイングから始まるオリジナル「Samurai Fly」、ボーイングとピチカートの演奏が多重録音になっていて華やか、「Samurai Hee-Haw」を再構築したもの。
エヴァンス・トリオで馴染み深い「Love Theme from Spartacus」、一音一音が胸に深く沈み込む…。丁寧にメロディを奏で、人生を語る。
この後、オリジナルが4曲続きます。
陰りのある曲調、内省的な演奏、「Life of Pai 」。何気に超絶フレーズ満載「 And Strike Each Tuneful String」。
ボーングとピチカートの多重録音で「Yin and Yang」、エキゾチックな曲調でボーングが太い二胡のよう。
終演は、高速フレーズで圧倒する「Whorled Whirled World」、ボディ・パーカッション??パーカッシヴな音も気持ちが急ぐ。
 
真摯で内政的な感じが強く、じっくりと集中して聴きたい…。

1. Freedom Jazz Dance 
2. Nardis 
3. Samurai Fly 
4. Love Theme from Spartacus 
5. Life of Pai 
6. And Strike Each Tuneful String 
7. Yin and Yang 
8. Whorled Whirled World 
 
Marc Johnson (b)
 
今日も、丁度いいかんじの音源を探せませんでした。m(_ _)m
 
んじゃ、退散♪

2021年8月29日 (日)

まぢかぁ!!『至上の愛』未発表盤リリース

週末、私の周り、オタクSNS仲間で、話題になっていたのが、これ。


 


★ A Love Supreme - Live in Seattle ★


 


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なんと、『至上の愛』のシアトルでのライブ盤、もちろん、未発表音源だということです。


 


レーベルインフォによれば、


 


・1965年10月2日 ワシントン州シアトル、ペントハウスにてライヴ録音


・黄金カルテットの他に、下記の三名が参加の7名編成
 Pharoah Sanders(ts, per)
 Carlos Ward(as)
 Donald Garrett (b)


・『Ascension』後の録音で、かなりアヴァンギャルドな演奏内容


 


すでに、音源も少し発表されている。
どうでしょう。。やっぱり、トレーンさまのファン的には、ポチりたいものです。
10月8日が待ち遠しい。。


 




 


んじゃ、退散♪


 

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