雪空、雪景色、冬の風物詩…真冬の光景 『Winter Stories / Jacob Karlzon』
最近は、クリスマス当日には、その年の奇跡の1枚をあげていたのですけど…
今年は、「冬」をテーマにしたサウンドスケープ集にしてみました。
もちろん、クリスマスの曲も選曲されていますが、それは真冬という季節を象徴するイベントという感じでだからのようです。
スウェーデン出身のジャズ・ピアニストで作曲家、ヤコブ・カールソンの新作。
タイトルが示す通り、冬を表現した様々なサウンドスケープを集めた作品で、真冬仕様という感じ。
クリスマスの定番曲やトラディショナル、カールソンのオリジナル「Winterballad」などをソロで、全13曲。
オープナーは、テイラー・スイフトのバラッド「Evermore」、雪の景色を眺めているよう…透明感ある美しい白い景色。
クリスマス・キャロル「The First Noel」、知的で何処までもピュア。
「God Rest Ye Merry Gentlemen」、低音のアクセントが暗く印象的、高音の透明感は冷たく美しく。
スウェーデンの作曲家アリス・テグネールの「Gläns över sjö och strand」、厳かに穏やかに。
サド・ジョーンズの名曲「A Child Is Born」、美しいメロディを透徹に奏でる中低音の和音の静けさ。
淡々とした演奏に、長い冬への気持ちがこもっている。
クリスマス・キャロル「O Come, O Come, Emmanuel 」、静粛な空気が張り詰める。
エモーショナルで躍動感ある、アイルランドのトラッド「Suantrai」。
スウェーデンの作曲家ルーベン・リリェフォシュ「När det lider mot jul」、優しく穏やかに。
ブルガリアのトラッド「Bel Veter Due」、降り注ぐ雪のよう。
スコットランドのクリスマス・キャロル「Taladh Chriosta 」、音数も少なくとても内省的。
北欧の厳しい自然があるからこそ生まれた作品。
聴く者の気持ちを大きく揺さぶる真冬の光景が続く。
2. Winterballad
3. The First Noel
4. God Rest Ye Merry Gentlemen
5. Gläns över sjö och strand (Shine Over Lakes and Shores)
6. A Child Is Born
7. Så mörk är natten i midvintertid (The Night Is Dark)
8. O Come, O Come, Emmanuel
9. Suantrai
10. När det lider mot jul (When Christmas Is Coming)
11. Bel Veter Due
12. Taladh Chriosta (Christ's Lullaby)
13. Silent Night
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