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音楽で拡がる輪

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2026年7月

2026年7月31日 (金)

キース・ジャレットの幸せを願う… 映画『1975年のケルン・コンサート』 @ シネウインド

映画『1975年のケルン・コンサート』

 

Kln_concert75

 
監督・脚本 イド・フルーク
ヴェラ・ブランデス マラ・エムデ
キース・ジャレット ジョン・マガロ
マイケル・ワッツ マイケル・チャーナス
 
 
基本的には、主役は、ドイツ・ケルンに住む高校生のヴェラ。
音楽が好きで夜遊びも大好きな破天荒なお嬢さん。
苦難から這い上がった厳格な歯科医の父親への反抗心もあり、複雑な過程環境。
そんな彼女がふとしたことから、来独ミュージシャンのツアーをブッキングするバイトを始める。
仲間との連隊、持ち前のバイタリティを発揮して仕事が軌道に乗り始めた頃、ベルリンのジャズ・フェスティバルでキース・ジャレットの演奏を聴いて虜になる。
孤高の天才ピアニスト、キース・ジャレットを彼女の全てをかけてケルンに招く決意をする。
 
 
ここからは、青春サクセスストーリー映画と2本建な感じで、ドキュメンタリー風に当時のキースの孤独と苦難にも触れ始める。
キースの再現度?が高くて、昔見たことある写真やジャケット等々を思い出した。。
 
一方、ヴェラがさまざま行手を阻む苦難を乗り越えて迎えた当日…
なんと、彼の望んだピアノと違う壊れた小さなサイズのピアノが用意されており、彼は演奏を拒否。
刻一刻と近づく開演時間……果たしてヴェラはどうやって乗り切るか?
と、最後には、笑うしかないオチもついて、エンドロールも見逃せなかった。
 
昔から、キースの評判は、、賛否ささまざまあった。
演奏中の集中力の素晴らしさ、中腰の姿勢、うめき声、公演の中断…
未知への領域に挑む志を応援する人たちがいる一方、
伝統を重んじて彼を異端と決めつける人たち…
そんな中で、クラシック音楽の伝統をから培われた優れた音楽を聴き分ける人…
そんな人たちとの僅かな出会いを信じて、厳しい経済状態で欧州のツアーを続けたキース・ジャレット。
 

ええと、皆さんがご存知のように『The Köln Concert / Keith Jarrett』は、大ヒットになりましたよね。
映画の結末を楽しみにしてください♪


映画を観終わって、心に残ったこと、、それは、素敵なヴェラのことではなく、やはり、、キース・ジャレットのことですね。
現在、2018年2月と5月に脳卒中を発症し、左半身に麻痺が残り、杖を使って歩行する状態だそうです。
本人は、コンサート活動への復帰はもうないだろうと語っているようです。
ECMレーベルは、過去の未発表ライヴ音源のアーカイブリリースしてサポートしていますよね。
 
自分の志と意思で、音楽を大きく変えた偉大なピアニストが、残りの人生を少しでも幸せな気持ちで過ごして欲しいと願うばかりです。
 
 
 
んじゃ、退散♪

2026年7月29日 (水)

貴方ならどうする? 『レディエント・バーミン (Radiant Vermin)』 @ りゅーとぴあ劇場 (7/25)

『レディエント・バーミン (Radiant Vermin)』 @ りゅーとぴあ劇場
 
 
Radiant_vermin
 
 
【作】フィリップ・リドリー
【翻訳】小宮山 智津子
【演出】白井 晃
【出演】清原 果耶 井之 脇海 池津 祥子
 

先週の土曜日にりゅーとぴあで開催された「レディエント・バーミン」を観てきました。
レディエント・バーミンは、直訳すると「輝く害虫」だそうで、劇の内容から来ています。
 
1人目の子どもの出産を控えた若い夫婦、オリーとジル。
貧しいながらも理想の住まいを求めていました。
そこに、舞いこんだのは、、なんと、無償である家を一軒もらえるという魅惑的な話。
ミス・ディーと名乗る謎めいた不動産仲介人との出会いにより、「大きな秘密を持った家」を手に入れることに。
そして、その家の秘密を知ってしまいます。
 

簡単に言うと、浮浪者を1人殺すと一部屋がリフォームされる。
それも、自分たちの理想のリフォーム。
最初は、恐る恐る…戸惑いながらだった2人だったが、あっという間にボロ屋を豪邸に変身させた。
そう、、大量殺人を犯し、物欲を満たすことで上流階級へ仲間入りしたのだ。
 

子どものためと言っていた「リフォーム」も、、子どもが生まれた後にも続き、、
欲望のおもむくままにリフォームを続ける。
最初の頃にあった良心の呵責も次第に薄れ、当然2人の倫理観は歪んでゆく。
最後まで、予測不能な方向に進んでいき、明るい舞台とは裏腹に毒が満載で終わる。
 

幕開けから、観客を巻き込み、最後まで傍観者ではなく、、このブラックなストーリーの参加者に設定。
自分の幸せのためならば、他人…(特に社会からはみ出した人)は、踏み台にしても構わないという気持ち。
ここまで、極端な設定ならば否定できるだろうけれど、日常で行われている些細な出来事の中で、
常に正義を信念を貫いていけるだろうか。
 

人の欲望は限りない…そして、それは奈落の底に通じている、、という警告は、昔からあるけれど、
3人の意気のあった舞台は、ブラック・コメディのような形でしたが、明るい舞台の分、なんとも恐ろしい気持ちが迫り上がってきました。
 
 
 
私は、ものすごく疑り深い人間なので(それもどうかと思うが。。)、、
倫理観などの問題の前に、、ミス・ディーが目の前に現れても契約はしないとおもいます。
 
 
10月にある「リア王」を観にいきたいのですけれど、、平日なのですよね。
とっても残念。
仕方なかったのかもしれませんが、日程をもう少し考えて欲しいです。
 

んじゃ、退散♪

2026年7月26日 (日)

緊張感と集中力が凄い! 『Freiheit / Michael Wollny  Emile Parisien』

Freiheit
 

ドイツの「ボーデンゼー・フェスティバル2025」でライブ録音されたソプラノ・サックスのエミール・パリジャンとピアニストのミヒャエル・ウォルニーによるデュオ作品。
緊張感、、超高い。。
 

オープナーは即興で「Intro」、静寂の中から現れるピアノ、そして、ソプラノ・サックス。
これから始まる自由な対話への象徴的なひとコマ。
 
ウォルニー曲「Vienna Pitch」、ピアノのフレーズをパリジャンが自在に変化させ、即興の中で次々と新しい表情を生み出す。

ウォルニー曲「Missing a Page」、ウォルニーの繊細なタッチとパリジャンの鋭く歌うソプラノが互いを刺激し合い激しい即興で観衆を沸かす。

アイルランドの美しくも切ない民謡「She Moved Through the Fair」、哀愁あるメロディを歌心抑えてたんたんと。
 
ウォルニー曲「Fatigue」、張り詰めた緊張感が続く、、静かな場面から一気に飛翔…圧巻。

終演は、パリジャン曲「Spacecake」、甘さは全くない。
縦横無尽なサックスに、自在に変化させながら呼応するピアノ。躍動感満載。
 
 

ライブならではの緊張感と集中力が凄い!
2人の対話は絶えず予測不能な方向へ展開、
デュオという自由で緊張感の高い編成で挑んだライヴの真骨頂発揮。
 
 

1. Intro
2. Vienna Pitch
3. Missing a Page
4. She Moved Through the Fair
5. Fatigue
6. Spacecake
 

Emile Parisien (ss)
Michael Wollny (p)
 

ちょうどよい公式の動画が見つけられませんでした。。
 

んじゃ、退散♪

2026年7月19日 (日)

温かな静けさが心に残る 『Winter Songs / Steve Swallow』

Winter_songs
 
 
エレベのレジェンド、スティーヴ・スワロウが、2013年の『Into The Woodworks』以来のリーダー作をリリース!
メンバーは、トランペット奏者のマイク・ロドリゲス、サックス奏者のクリス・チーク、ギタリストのスティーヴ・カーディナス、ピアニストのギル・ゴールドスタイン、ドラマーのアダム・ナスボームという錚々たる顔ぶれのセクステット。
9曲が全て彼のオリジナル。
 
 
オープナーは、冬の朝の澄み切った空気を思わせる静かな「One」、ゴールドスタインの柔らかなピアノでうっとりと始まる。
ワルツのような揺らぎを持つ「Two」、ピアノとエレベの対話が美しく、室内楽のような繊細なアンサンブルが印象的。
「Three」、音を削ぎ落とした美しいバラッド。
 
 
チークのテナーサックスが都会的な哀愁を漂わせる軽やかにスウィングする「Four」。
「Five」、浮遊感と透明感あるカーディナンスのギターがとりわけ美しく、サックスもロマンチックで温もりを感じる。
「Six」、エネルギッシュでホーンの力強いフレーズ、躍動感あるドラミング。
 
互いの響きを引きたて合う余韻を大切にした瞑想的な「Seven」。
「Eight」、静かな喜びとほのかな郷愁が共存する不思議な感覚。。
 
終演は、「Nine」。
ロドリゲスの温かなトランペットが冬の空気を思わせる静けさを描き、穏やかな余韻を残して幕を閉じる…
 
 
全曲を通して描かれた冬の風景、、人生への静かなまなざしで貫かれている。
聴き終えた後には、不思議な安堵感と温かな静けさが心に残る。
 
冬を描いた曲であっても、冷たさを感じず、
人生を重ねたからこそできる深い叙情と温かな人間味に満ちている。
 
 

1. One
2. Two
3. Three
4. Four
5. Five
6. Six
7. Seven
8. Eight
9. Nine
 
 
Steve Swallow( b)
Mike Rodriguez (tp)
Chris Cheek (ts)
Steve Cardenas (g)
Gil Goldstein (p)
Adam Nussbaum (ds)
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「One」。
 
 
 

んじゃ、退散♪

2026年7月12日 (日)

今度の土・日は、第48回新潟ジャズストリートで〜す♪


参加されるミュージシャンの皆さま、
いい演奏して、美味しいものをたくさん食べて、、
充実したジャズストリートにしてください!
 

残念ながら、今回は新潟に居ないので参加できません。。
冬に期待!
 
 
↑ 
もしかしたら、いけるかもしれない、、状況になりました! 

んじゃ、退散♪

2026年7月 5日 (日)

即興であっても会話のような自然さ 『Triological / Ben Allison, Steve Cardenas, Ted Nash』

Triological
 

ニューヨーク・ジャズの醍醐味を教えてくれるベーシストのベン・アリソン、ギタリストのスティーブ・カルデナス、木管楽器奏者のテッド・ナッシュの3人のドラムレスの新作。
3人は、10年にわたり活躍しており、新作はそれぞれの曲を持ちよった内容。
 

オープナーは、穏やかで3人の呼吸のぴったりなアリソン作「See Forever」。
カーディナンス作「Puddle Jumper」、軽快で繊細なギターに自然に絡むサックス…心弾む。
ナッシュ作「Burnt Toast & Avocado」、洗練されたハーモニーが魅力的、木管楽器の温かで柔らかな音色が際立つ。
 

アリソン作「Fellas with Umbrellas」、繰り返しと余白を生かしたアンサンブルが心地よい。
アリソン作「Milton」、叙情的で静かなメロディの中に深い情感を感じる。
歌心にあふれた旋律が美しい、カーディナンス作「By Heart」。
 

ナッシュ作「For Bill」、穏やかなサックスの歌いや、敬意と親密さを感じる。ビル・フリゼールへのトリビュート?
カーディナンス作「Back Home」、浮遊感あって郷愁を帯びたメロディが素敵。
ナッシュ作「Ida's Spoons」、一転、リズミカルで機知に富んだ遊び心ある1曲。
 

終演は、アリソン作「Peace Out There」、穏やかで、静かな中に希望の光をみる。
 

長年にわたって共演を重ねてきたため、即興であっても会話のような自然さが素晴らしい。
3人の個性を活かしつつ、派手さはないけれど何度もリーピートしたくなる。
実際にバタバタの私の6月を救ってくれました。。
 
 

1. See Forever
2. Puddle Jumper
3. Burnt Toast & Avocado
4. Fellas with Umbrellas
5. Milton
6. By Heart
7. For Bill
8. Back Home
9. Ida's Spoons
10. Peace Out There
 

Ben Allison (b)
Steve Cardenas (g)
Ted Nash (ts, cl)
 

今日のおまけは、アリソンがあげていた「Burnt Toast & Avocado」。
 
 
 

んじゃ、退散♪

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