真夜中の「独り言」のよう 『Diavola / Gabrielle Cavassa』
2021年にサラ・ヴォーン国際ジャズ・ヴォーカル・コンクールで優勝。
ジョシュア・レッドマンのヴォーカル・プロジェクト『Where Are We』で、注目を集めた新星ガブリエル・カヴァッサ。
ブルーノートのリーダー・デビュー作は、ギタリストのジェフ・パーカー、ベーシストのラリー・グレナディア、ドラマーのブライアン・ブレイドという素晴らしいメンバーに、
ゲストで、サックス奏者のジョシュア・レッドマンとピアニストのポール・コーニッシュが参加。
ジャンルを超え彼女の好きな曲8曲と彼女のオリジナル2曲。
オープナは、パーカーのオリジナルで「Heaven Sighs」、浮遊感あるギターが幻想的な世界に誘い込むインスト・トラック。
シームレスに始まる「Raindrops Keep Falling on My Head」、レッドマンのサックスも参加。
あのポップな曲調は影をひそめ、耳元で囁くように…しっとり少し憂鬱な雰囲気が新鮮。
ギターが寄り添う「Prisoner of Love」。
アコースティック・ギターでリズムも担当する彼女のオリジナル「Bossy Nova」、ボサノヴァの風を感じつつどこかノスタルジックな雰囲気。
エデュ・ロボの「To Say Goodbye」、掠れ躊躇いがちな声とベースの1音1音が深く心に届く。
イタリアのSSWの曲で「Angelo」、ベースのアルコではじまり、情景豊か哀愁たっぷりに。
「Be My Love」、ギターの音響的な音をバックに、静かに、、でも、感情が少し滲み出る切ない雰囲気で。。
ここから3曲にピアノが加わる。
タイトル曲でオリジナル「Diavola」、イタリア語で悪魔なのだそうだけれど、魅惑的で危険な人の感じ。
劇的、まるで演劇を観ているように入り混じる複雑な感情表現。
バニー・マニローの「Could It Be Magic」、ジョシュアも参加、まるで映画音楽の主題歌を歌い上げるよう。
終演は、「Arrigo Amadesi 」、詩を語るように…喪失感いっぱい。
ピアノとデュオに近い静けさ、余韻いっぱいで。
愛と孤独を囁くような歌声で静かに描く。
真夜中の「独り言」のように、切なく危うく美しい。
1. Heaven Sighs
2. Raindrops Keep Falling on My Head
3. Prisoner of Love
4. Bossy Nova
5. To Say Goodbye
6. Angelo
7. Be My Love
8. Diavola
9. Could It be Magic
10. La notte dell’addio
Gabrielle Cavassa (vo, ac-g #4)
Jeff Parker (el-g)
Larry Grenadier (b)
Brian Blade (ds)
Guests
Joshua Redman (ts #2, #9)
Paul Cornish (p #8, #9, #10)
今日のおまけは、ご本人があげていた「Raindrops Keep Falling on My Head」。
んじゃ、退散♪
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コメント
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ジャズ・ヴォーカルは女性の独壇場に近いですが
このところ、若干マンネリの傾向がありましたが、なかなか聴き応えある(日本では既にお目見えで好評でしたが)一つの世界を持った米国では珍しいタイプの新人の出現ですね。
ルーツはイタリアとか、なんとなくうなずいてます。
今後も注目株ですね、私も好評株として取り上げました。リンクもよろしく↓
https://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-3b97e3.html
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2026年5月10日 (日) 12時39分
風呂井戸さま、コメントとリンクをありがとうございます。m(_ _)m
カヴァッサは、ジョシュアのアルバムで知ったのですが、
巧くて驚きました。
自然な感じで感情を滲ませることができて素敵ですね。
投稿: Suzuck | 2026年5月11日 (月) 07時04分