深い敬意と愛情に満ちている 『Vital Spark (Music of Kenny Wheeler) / Dave Holland Norma Winston London Vocal Project』
ホイーラー?、ウィーラー?と、ずっと悩んでいた
のですけれど、、ここからは、ケニー・ウィーラーで。
リリースを楽しみにしていたアルバムの一つ!
カナダ生まれ、UKで活躍したケニー・ウィーラーが晩年に残した曲を、長年の仲間であるデイブ・ホランドとノーマ・ウィンストンが演奏・再構築したもの。
ジャズ・コンボと合唱を融合させた作品。
歌詞はウィンストン自身のものと、ルイス・キャロル、スティーヴィー・スミス、ウィリアム・ブレイクなどの詩人の作品をもとにしたものが。
オープナーは、「Inner Traces」、内省的な詩的なメロディに、ロンドン・ヴォーカル・プロジェクトのハーモニーが広がり、ウィンストンの声が溶け合う。マーク・ロックハートのテナーが非常に効果的。
1曲目の途中から、すでに異世界に心を持っていかれる。
ルイス・キャロルの詩を基にした「Will You Walk A Little Faster」、軽やかな曲をウィンストンとコーラスが掛け合う。
英国の詩人スティヴィー・スミスの詩を基にした「Not Waving But Drowning」、孤独と誤解、それに伴う様々な感情…淡々とした抑制された歌唱が深い。かっこよくて背中がゾクゾクする…。
英国の詩人スティヴィー・スミスの詩を基にした「Not Waving But Drowning」、孤独と誤解、それに伴う様々な感情…淡々とした抑制された歌唱が深い。かっこよくて背中がゾクゾクする…。
「Jazzonia」、サックス、ピアノ、ベースが中心で、一番インスト・ジャズぽい。
「Fuite D’Enfance」、ウィンストンとコーラスの高揚感が素晴らしい。
「Fuite D’Enfance」、ウィンストンとコーラスの高揚感が素晴らしい。
浮遊感と哀愁を備えたタイトル曲「Vital Spark」、ベース、サックス、ピアノ、歌、コーラス、、クライマックスにむけて全てが厚みを増す。
ウィリアム・ブレイクの詩を基にした「Infant Joy」、神聖な雰囲気は宗教音楽のような空間。
ウィストンのスキャットも素晴らしい、コーラスも最後までクール「Heavenly City」。
終演曲「These Are the Things We Trust」、全てが静か…ウィーラーへの敬意と親愛を深く感じられる穏やかな終演。
ホランドたちのジャズ・コンボとロンドン・ヴォーカル・プロジェクトのコーラスが、想像を超えて溶け合い重なり、ウィーラー特有の哀愁と透明感を帯びた旋律が静かに広がっている。
ここでの声は歌うだけでなく、時に楽器のように響き、音楽全体をやわらかく包み込んで、聴くほどに心の奥へ沁みてくる。
長い年月をともにしてきた仲間だからこそ生まれた、深い敬意と愛情に満ちている。
静かな敬意と深い愛情で描かれた、ケニー・ウィーラーへの美しい追想。
1. Inner Traces
2. Will You Walk A Little Faster
3. Not Waving But Drowning
4. Jazzonia
5. Fuite D'Enfance
6. Vital Spark
7. Infant Joy
8. Heavenly City
9. These are The Things We Trust
2. Will You Walk A Little Faster
3. Not Waving But Drowning
4. Jazzonia
5. Fuite D'Enfance
6. Vital Spark
7. Infant Joy
8. Heavenly City
9. These are The Things We Trust
Norma Winstone (vo)
Dave Holland (b)
Nikki Iles (p)
James Maddren (ds)
Mark Lockheart (ts, ss)
John Parricelli (g)
London Vocal Project(director Pete Churchill)
今日のおまけは、ホランド閣下があげていた「Not Waving But Drowning」。
んじゃ、退散♪
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