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音楽で拡がる輪

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2026年2月

2026年2月28日 (土)

ジャズ批評250号がでました〜♪

250
 
ジャズ批評250号がでました〜
 

特集は、二本立て!
2025年の総決算♪
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎
 
★ 第20回ジャズオーディオ・ディスク大賞2025 ★
 
★ マイ・ベスト・ジャズ・アルバム2025 ★
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎
 

私は、両方に参加しています。
 
 
第20回ジャズオーディオ・ディスク大賞2025  結果

インスト
金 『Homage / Joe Lovano with Marcin Wasilewski Trio』
銀 『The Koln Concert / 山口 ちなみ』
銀 『CollaborationsOne / Mimmo Campanale Trio』
銀 『Surrounding Green / Fred Hersch Drew Gress  Joey Baron』
銅 『Pax / Tingvall Trio』
 

金と銀の山口さんのアルバムは、対極をいくようなコンセプトですよね。
この結果は、私的にはすっごくびっくりでした。
 

ヴォーカル
金 『魅惑 -Fascination- / MOON haewon with 山本剛』
銀 『Love Letters / Maria Kim』
銅 『Loving You / Kieran Brown』
 

金賞のコンビは、2年連続の金賞。
名コンビの誕生って、ことでしょうか。
ヴォーカルのアンテナの低さを克服したいです。。
 

私のジャケットとメロディ
ジャケット 『 Beyond The Arctic / 鈴木雄太郎 』
メロディ       Sado『Thus Have I Heard / 布施音人トリオ』
 

私のインストとヴォーカルの最終選考です。
 

インスト 
1. Surrounding Green / Fred Hersch Drew Gress  Joey Baron
2. It's still snowing on my piano Live / Bugge Wesseltoft
3. By All Means  / Aaron Parks
4. Mare Nostrum IV / Paolo Fresu  Richard Galliano Jan Lundgren
5. Memories of Home / John Scofield  Dave Holland
6. Homage / Joe Lovano with Marcin Wasilewski Trio
7. In C (Live In London) /  David Gordon Trio
8. Stories Of Life / Triosence
9. Elsewhere /  Mario Montella Trio
10.Trust / Trio X of Sweden

ヴォーカル
1. SHIKIORI 想帰庵 / Sinne Eeg & Jacob Christoffersen
2. It's Magic / Stella C
3. Winter Songs Vol. 2 / April Varner
4. Tomorrow We ll Figure Out the Rest / Silje Nergaard
5. Aperio / megum
6. Elemental / Dee Dee Bridgewater & Bill Charlap
7. A Matter of Time / Laufe
8. Randy’s Home / Hege Saugestad
9.  It's All About Love / Donna Byrne
10.Rico, I'm here / Rico Ichikawa
 

マイベスト
1. 『Surrounding Green / Fred Hersch Drew Gress  Joey Baron』
2. 『It's still snowing on my piano Live / Bugge Wesseltoft』
3. 『By All Means  / Aaron Parks』
4. 『Mare Nostrum IV / Paolo Fresu  Richard Galliano Jan Lundgren』
5. 『Memories of Home / John Scofield  Dave Holland』
次点
『Homage / Joe Lovano with Marcin Wasilewski Trio』
 

いつもの新譜紹介は5枚、New Disc Pick Upは1枚で以下の6枚です。
 

新譜紹介

Scenes From Above / Julian Lage 
Who We Are / Viktoria Tolstoy 、Jacob Karlzon
Lost Pieces / Youn Sun Nah
The Guesthouse / Shai Maestro
Convergence / Bjorn Meyer
 

New Disc Pick Up

Circadia / Mammal Hands
 

次号は、
『スタンダード尽くしのジャズ・アルバム 〜 Plays Standardsを探せ』
の 予定です。
 

んじゃ、退散♪

2026年2月22日 (日)

人生は、何がきっかけで変わるかわからない…   映画『ペンギン・レッスン』(The Penguin Lessons)

The_penguin_lessons
 

映画『ペンギン・レッスン』(The Penguin Lessons)
監督 ピーター・カッタネオ
主演 スティーヴ・クーガン : トム
 

少し前に、シネウインドで観た映画、去年の年末に公開されていたらしい。
世界22カ国で刊行されたベストセラーノンフィクション「人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日」を 映画化したもの。

1976年の軍事政権下のアルゼンチン。
愛娘を理不尽な事故によって失った英国人の英語教師トム。
喪失感を抱えたまま、醒めた人生を送ってきた。
新しい職場は、名門寄宿舎学校。
高圧的な校長、学習意欲のない生徒、変わった同僚…ハウス・キーパーまで敵対心いっぱい。。
そんな彼が、美しい女性をナンパしたいが為に助けた一羽のペンギン。
なぜか、彼と同居生活をすることになり、そこから始まる心の雪解けの物語。
 

ペンギンとの同居生活を余儀なくされたが、寄宿舎の決まりでペットはダメ!
見つかったら、ペンギンだけでなくトムも追い出されてしまうかも。。
 

ところが、ペンギンの「サルバドール」は、その愛らしさ?で、、
ハウス・キーパーや同僚、、なんと、生徒までも手中に収めてしまい、最後は校長まで懐柔。。。
誰もが、誰にも言えない心の問題。。そこからの余波で凝り固まっている心。
言葉を喋れないペンギン。
だけれど、ただ側にいるだけで、その人の心の問題に寄り添ってくれる。
ペンギンに向かって、皆んなが色々な悩みを打ち明けている様子は、、
誰もが持つ孤独や闇について、考えさせられる。
 
 
スティーヴ・クーガンの抑制された演技も好ましい。
過剰な感動演出もほとんどなく、じわりじわりと心の温度をあげていく。
 
トムは、街で知り合いの女性が軍事政権に拉致されても、何も声を上げることができなかった。
女性の「助けて、トム」の声が忘れられない…でも、軍人は怖い…。
遂に勇気をだして、軍事政権の悪に物申したトム。
勾留され、殴られて釈放になるのだけれど、いわゆる殴られ損。
でも、この映画では、、彼が、ここでヒーローにならないところがいい。
小さな波紋が、見えないところで少しづつ広がっていく。。

サルバドールのおかげで、様々、好転していってハッピー・エンドか?
って、思っていると、、サルバドールの寿命がつきちゃう!

トムが、学校の敷地内に穴を掘って埋めるのだけれど、
生徒が集まってきて、最後のお別れをする場面。
生徒の1人がトムに言った言葉が印象的。

私の頭の中での回想
「ペンギンは生涯を番で過ごします。重油の事故でパートナーを失ってしまったサルバドールは自然に返しても生きていけなかったとおもいます。彼はここで、幸せな人生(鳥生きる?)だったと思います。」
的な、、、汗
 
最後は、拉致された女性も釈放され、家族と再会、言葉なくエンドロールに。

劇的な展開はないけれど、観終わったあとに静かな余韻が残る映画。
ペンギン・レッスンは、ペンギンを調教することではなく、
ペンギンに人生を教えられる、という、ことでした。
人生は、何がきっかけで変わるかわからないな…  

そうだ、官邸でペンギンを飼ったら良いのではないかしら。

んじゃ、退散♪

2026年2月21日 (土)

多層的な音響空間 『Convergence / Bjorn Meyer』

Convergence
 

スウェーデン出身でスイス在住のベーシスト、ビョルン・マイヤーがECMからリリースした6弦エレクトリック・ベースによるソロ作品!
6弦エレクトリック・ベース1本で創り上げる多層的な音響空間、全曲オリジナル。
 

オープナーは、タイトル曲「Convergence」、多重録音、メロディとリズムが融合、1人で演奏しているとは思えない厚み。
「Hiver」、静謐で抒情的、メロディアスで歌心いっぱい。
残響音を活かして、ときの止まった異世界に投げ込まれてような「Drift」。
 

「Gravity」、内省的なアルバムの中で、とても動的アクセント。
同じように推進力があって動的なエネルギーを持つ「Motion」。
 

「On Hope」、クラシカルな響き、繊細なフレージング。
前衛的で実験的な「Rewired」。
両手タッピング?パーカッシヴな「Magnétique」。
 

終演は、「Nesodden」。
抒情的で、余韻をもって静かに静かに収束。
 
 

ジャズ、北欧フォーク、ミニマル・ミュージックのなどの多様な要素が自然に溶け合っている。
静謐で瞑想的な音風景で、ループやエフェクトを用いながらも電子サウンドが過剰にならず、
温かみのある音色が丁寧に重ねられ大きな空間を感じる静謐で内省的な一枚。
 
 

1. Convergence
2. Hiver
3. Drift
4. Gravity
5. Motion
6. On Hope
7. Rewired
8. Magnétique
9. Nesodden
 

Bjorn Meyer (6-string el-b)
 

マイヤーさんは、新潟市で聴いたことがあります。
その場で、いろいろな音を創り出してしてしまう音の魔術師でした♪
 

今日のおまけは、ご本人があげていた「Convergence」。
 
 

んじゃ、退散♪

2026年2月11日 (水)

即興的対話を前面に出したデュオ 『Play / Theo Croker   Sullivan Fortner』

Play
 

去年リリースされた新譜シリーズ。汗
キリがないので、どこかで終わらせなくては…
 
トランペッターのシオ・クローカーとピアニストのサリヴァン・フォートナーのデュオ。
ともに、、新進気鋭の2人がデュオのアルバムを録音するきっかけは、、

ACTミュージックのCEOから、
「クローカーのリーダー作品とは全く違った、アコースティックで、室内楽の影響を受けたアルバムをリリースしてみては」
との提案を受けたからだそうで、サリヴァン・フォートナーとのデュオを思い付いたそうです。

1曲目だけクローカーの曲で、後は即興だそうです。
 

オープナーは、唯一のクローカーの曲「A Prayer for Peace」。
ざっくりと空気を含んだトランペットと音数すくないピアノの静かな対話。
 

「First Light」、ロング・トーンと短いピアノのフレーズ、夜明けのような緊張。
「We Laugh Because We Must」、不穏な影の見え隠れ、断片的なフレーズが絡み合い。
「Midnight Bloom」、ピリピりと鋭さが肌をさす即興反応。
 

「The Space Within」、とても内省的、息づかいそのもの。
「Let the Quiet Speak」、暗いバラッド系で深淵を探るよう。
「Open Palms」、柔らかく歌うトランペット、温かでリリカル。
 

「Light Remains」、クローカーの美学が光る断片が詩的に重なる。
「Beneath the Noise」、残響を活かし、漂うように存在する音たち。
「 Mouth Full of Sky」、上昇感があって外に向かって広がる空気。
 

「Grace Is Not Gentle」、カクカクと知的で攻撃的…緊張感満載。
「As We Are」、ゆったりと優しいメロディでの洗練された対話。
「Then We Danced」、高揚感と躍動感、エネルギッシュ。
 

終演は、「Here and Now」、静かなバラッド風に。
歌心と余韻を残して…。
 
 
1度は、スタンダードの曲目で録音したそうですが、、
その全てを捨てて、翌日に即興演奏に切り替えたそうです。
43分ほどのアルバムなのですが、録音は1時間で終わったとか。。。
 

即興的対話を前面に出したデュオ。
演奏する喜びをそまま音楽で表現していて自由度が高い!
 


1. A Prayer for Peace
2. First Light
3. We Laugh Because We Must
4. Midnight Bloom
5. The Space Within
6. Let the Quiet Speak
7. Open Palms
8. Light Remains
9. Beneath the Noise
10. Mouth Full of Sky
11. Grace Is Not Gentle
12. As We Are
13. Then We Danced
14. Here and Now
 
 


Theo Croker ( tp )
Sullivan Fortner ( p )
 

今日のおまけは、トランペッターご本人があげていた「Here and Now」。
 
 
 
 

んじゃ、退散♪

2026年2月 7日 (土)

親密で静謐な世界 『Who We Are / Viktoria Tolstoy & Jacob Karlzon』

Who_we_are

 
 
ヴィクトリア・トルストイとヤコブ・カールソンのデュオがでました〜♪
2013年にポップスの名曲を中心にした『A Moment of Now』も素敵でしたので、とても楽しみでした。
 

今回は、11曲中カールソンのオリジナルが8曲、カバー曲3曲。
なかなか、意味深いタイトルですね。
 

オープナーは、オリジナルで「Satellites」。
2人は、北欧アンビエント・ジャズの空気感で、アルバムの指標を示しつつ、ピアノとリヴァーヴ、ヴォーカルとの距離感で宇宙的浮遊感を。
タイトル曲「Who We Are」、長年積み上げてきた2人の対等な関係が、そのまま、演奏に。
 

ビリー・ジョエルの「And So It Goes」、囁くような歌と、その感情を掘り下げるようなピアノ…絶品。
リリカルな歌メロと浮遊するキーボード、心の揺れが伝わる、トーリ・エイモスの「Cloud on My Tongue」。
 

「The Great Escape」、テンポ感あってドラマティックな展開。
「Off-White」、歌も含めた多層な音の重なりが、スケール大きな世界に。
 

リズミックなピアノと語りかけるような歌で現代的な「Trigger Warning」。
「Stay」、2人の呼吸感が素晴らしい温かく親密なバラッド。
 

「Fallen Empire」、少しダークな曲調で抑制された内政的な世界。
ロマンティックで余白が魅力的な「Let There Be Love」。
 

終演は、レディオヘッドの「True Love Waits」、静かなピアノと透明な歌声で、余韻を残す。
 

とても親密なデュオ。
2人は対等で、演奏も一体化していて、いわゆる歌と歌伴のような関係ではない。
北欧アンビエント・ジャズの空気も感じられる静謐な世界。
 
 

1. Satellites
2. Who We Are
3. And So It Goes
4. Cloud on My Tongue
5. The Great Escape
6. Off-White
7. Trigger Warning
8 .Stay
9. Fallen Empire
10. Let There Be Love
11. True Love Waits
 

Viktoria Tolstoy (vo)
Jacob Karlzon (p, key, programming)
 
 

今日のおまけは、トルストイご本人があげていた「And So It Goes」。
雪でお疲れの皆さんの癒しになりますように。
 
 
 
 

んじゃ、退散♪

2026年2月 4日 (水)

美しい音色…静謐な時間と余白の美学 『 Beyond The Arctic / 鈴木 雄太郎』

Beyond_the_arctic
 

若手気鋭のジャズ・トランペッター、鈴木 雄太郎のデビュー作。
大学の同じサークルで、現在スイス在住のドラマー、土岐 洋祐の全面的な協力で、
リリースしたインターナショナルな作品。
 
ピアニストにアイディン・エセン、ベーシストにアリステア・ピールのワンホーン・カルテット。
スタンダード3曲、鈴木のオリジナル2曲と土岐のオリジナルが1曲で、全6曲。
単身スイスのバーゼルへの渡航で、ドイツのシュタイネンでの録音。
 
 

オープナーは、鈴木オリジナル「Birds of the air」。
浮遊感ある静謐な空気、柔らかで詩的な世界が広がっている。
 

エリントン曲「Reflections in D」、ゆったり…そして、、ミュート奏法でより深く心に留まる音風景。
「I hear a rhapsody」、見え隠れするメロディ、耳を奪われる朗々としたトランペットのソロ。ジャズのやり取りの面白さ、躍動感。
 

鈴木オリジナル「Ballad-ette」、バラッドなのだけれど、感情を盛り上げすぎず、静かな展開が素敵。
「Stella by starlight」、ノンビブラートでロマンチックに自信満々で歌い上げ、メンバーとの一体感も詰まっている。
 

終演は、土岐オリジナル「Hokago」、まるで時間がとまっているよう…余韻が深い。
 
 
リリカルで抑制の効いたトランペットをを中心に、静謐な時間と余白の美学が描かれている。
素晴らしい音色と沈黙に美学を感じ、成熟した世界観を持つ詩情豊かなトランペッター。
 
 
鈴木さんは、新潟市出身の方です。
ゲスト出演のライブは聴いたことがあったのですが、
去年、このアルバムのリリース・ライブを新潟で行ったときに、
じっくりと聴くことができました。
素晴らしかったですよ。
 

1. Birds of the air
2. Reflections in D
3. I Hear a Rhapsody
4. Ballad-ette
5. Stella by Starlight
6. Hokago
 

鈴木 雄太郎 (tp)
Aydin Esen  (p)
Alistair Peel (b)
土岐 洋祐 (ds)
 
 

今日のおまけは、ご本人があげていたアルバムのトレーラー。
 
 
 
 

んじゃ、退散♪

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