ふんわりと心温まる 『Tomorrow We ll Figure Out the Rest / Silje Nergaard』
ノルウェーを代表するシンガー&ソング・ライター、セリア・ネルゴール。
ジャズ・シンガー、、っていうか、ポップスよりのキュートな歌い方ではぁとフルな姫。
デビュー・アルバムの邦題「やさしい光に包まれて」という言葉がぴったりな感じの雰囲気は、今も変わりません♪
そして、1990年のアルバム・デヴュー以来、常に、素晴らしいミュージシャンが共演している。
今作も、私のお気に入りのクリスマス・アルバム『If I Could Wrap Up A Kiss』>でも、共演していたピアノのヘルゲ・リエン、ドラムのヤーレ・ヴェスペスタ、ベースのフィン・グットオルムセンが参加。
ヘルゲ・リエンのヴォーカル盤でのサポートは、とても、美しいピアノが聴けるので楽しみ!
また、ヴィンス・メンドーザが指揮するスタヴァンゲル交響楽団も参加、エモーショナルに曲を盛り上げている。
この作品は、1966年生まれのネルゴールが、自身の両親への深い愛情が込められた作品で、幼き頃の想い出などにインスパイアされた曲が並びます。
ジャケットの写真も両親の若い頃のもの。
13トラックありますが、*をつけた3つのトラックは家族の思い出の一コマを切り取ったトラックでアルバムのアクセント。
オープナーは、ギターの四つ切りとオーケストレーションがしっとりなじむ「You Are the Very Moon」、リエンのピアノも期待通り。
ギターに誘われて「Lover Man」、ホーコン・コーンスタッドのオブリガードが艶っぽい。
ギターに誘われて「Lover Man」、ホーコン・コーンスタッドのオブリガードが艶っぽい。
「Mamma og pappa synger」、仲良く歌うパパとママ。
オーケストレーションとピアノ・トリオが寄り添い重なる音の美しい「A Perfect Night to Fall in Love」。
「Vekket i tide」、ノルウエー語とリエンのピアノで私的高得点、静かに重なるオケも素敵。
バック・ボーカルも華やかにポップに「Before You Happened to Me」。
「Silje synger」、可愛いセリアちゃんが歌います♪
オケの美しさが際立つ「Dance me Love」、哀愁ある歌唱にうっとり。
Beady Belleのベアテ・S・レックがゲスト・ヴォーカルで参加する「My Man My Man」、2人の掛け合いも愉し。
コーンスタッドのジェントル・テナーが鳴く「Brooklyn Rain」、しっとり…しっとりと。
ビートルズの「Here There and Everywhere」、心温か、、ご両親の想い出曲でしょうか?
「Silje og pappa snakker」、セリアとパパのおはなし。
終演は、タイトル曲「Tomorrow We'll Figure Out the Rest」。
ピアノ・トリオとオーケストレーションの重なりが、美しくも物悲しいさを盛り上げる。
彼女の歌声から北欧の空気が流れ出す。
ノルウェーの素朴で優しい人たちを思いだしまして、ふんわりと心が温まりました。(2回しかいったことないけど…)
メンドーサ率いるオーケストラもしっとりと良いお仕事です。
で、やっぱり、リエンのピアノに魅せられますね。
1. You Are the Very Moon
2. Lover Man
3. Mamma og pappa synger *
4. A Perfect Night to Fall in Love
5. Vekket i tide
6. Before You Happened to Me
7. Silje synger *
8. Dance me Love
9. My Man My Man
10. Brooklyn Rain
11. Here There and Everywhere
12. Silje og pappa snakker *
13. Tomorrow We'll Figure Out the Rest
Silje Nergaard (vo)
Helge Lien (p)
Jarle Vespestad (ds)
Finn Guttormsen (b)
George Wadenius (g)
Håkon Kornstad (sax)
Beate S. Lech (guest vocal)
Karla Nergaard (background vocal)
Mike Hartung (background vocal)
Stavanger Symphony Orchestra (Vince Mendoza conductor & arranger)
今日のおまけは、ご本人があげていた「Vekket i tide」。
んじゃ、退散♪
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コメント
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こんにちは、こちらも私は興味を持ったのは、ピアニストのヘルゲ・リエンの名前からと言ったほうが良いかもしれません。(笑) 彼とは日本で話しをしたりした経験があってなお親密感があります。北欧も今がようやく春なんでしょうね。
古めかしいジャケで昔の盤の再発かと思わせるところですが、両親の古い写真からなんですね・・・そんな愛情のにじみ出た良いアルバムでしたね。
まぁジャズというか・・・広い意味でそうなるのでしょうが、それは抜きにして気持ちの良いアルバムで私も良かったと思う一枚でした。リンクさせてください(↓)
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2025/04/post-5f0915.html
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2025年6月 7日 (土) 16時17分
風呂井戸さま、コメントとリンクをありがとうございました。m(_ _)m
私は、セリアさまも好きなのですが、リエンさまも好きなので、
めちゃラッキーという感じです。
>愛情のにじみ出た良いアルバム
そうですよね。
なんとも、ほのぼのしました。
投稿: Suzuck | 2025年6月 9日 (月) 09時12分