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音楽で拡がる輪

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2025年6月

2025年6月29日 (日)

ただただ…素敵 鬱陶しい季節の宝物 『Surrounding Green / Fred Hersch Drew Gress  Joey Baron』

Surrounding_green_20250627182301
 

ECMからフレッド・ハーシュのトリオ作が出ました。

去年の4月にECMから『Silent, Listening』ソロ。アルバムデビューしたハーシュ。

今度は、ベースにドリュー・グレス、ドラムにジョーイ・バロンという朋友を配したトリオ作。
 

ハーシュのオリジナル3曲に、ミュージシャン曲やスタンダードで全7曲。
 

オープナーは、ハーシュ曲「 Plainsong」。ゆっっくりしたテンポで、マイナーでリリカル。
オーネット・コールマンの「Law Years」、即興的な要素が強く、コールマンに対する尊敬を感じる。
 

タイトル曲「The Surrounding Green」、ハーシュのオリジナル。
ゆったりと、穏やかで柔らかな時間。
 

エグベルト・ジスモンチの「Palhaço」、ソフトなタッチのピアノを中心に、ベース、ドラムの3人で創り上げる美しい世界。
スタンダード「Embracable You」、バロンのマレットが導き出すリズムにのって自在な演奏。
 

チャーリー・ヘイデンの「First Song」!
グレイスの感情豊かなベース・ソロから始まり、煌めくフレーズに溢れるピアノの登場。。
終演は、ハーシュの曲で「Anticipation」、ラテン風のリズムをブラシで刻む中、光り輝くブラジル風のフレーズに溢れている。
 


やっぱり、ピアノが美しい!
仲間とのやりとりも、高度で超絶なのに、難しさを感じずただただ、、素敵♪
鬱陶しい季節の宝物。
 



1. Plainsong
2. Law Years
3. Surrounding Green
4. Palhaço
5. Embracable You
6. First Song
7. Anticipation
 

Fred Hersch (p)
Drew Gress (b)
Joey Baron (ds)
 

今日のおまけは、彼のトピックにあった「Surrounding Green」。
 
 


んじゃ、退散♪

2025年6月28日 (土)

『ジャズ批評 246号』が、、でてました〜

246
 

特集は、
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●
 
 ジョー・ヘンダーソン 
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●
 


「ジョーヘン」でお馴染み、米国のテナー・サックス奏者ジョー・ヘンダーソン。
2001年6月30日に鬼籍に入ったので、もうすぐ、、命日ですね。
 

ジョーヘンは、生まれた時からジョーヘンって、感じ。
若い時から、スタイルが同じ気がしますです。
硬派なワン・ホーンがかっこいいですよねぇ。。
 

初期の人気作品『Inner Urge』で、追悼したいとおもいます。
あ、雨の多い季節なのでジョビンに捧げた『Double Rainbow』もいいかもしれませんね。
前半、後半でメンバーがガラリと変わるのもお得感があるかも。
 


いつもの新譜紹介は4枚。
 

『Homage / Joe Lovano with Marcin Wasilewski Trio』
『Movements of Air / Daniel Herskedal』
『Words Fall Short / Joshua Redman』
『Beamo / Leszek Mozdzer , Lars Danielsson , Zohar Fresco』
 


247号は、「マイ・ベスト・ジャズ " LIVE" アルバム」です!
 

んじゃ、退散♪

2025年6月15日 (日)

肩の凝りも、頭の重さも、しっかり抜けちゃう20分! 『cozy you (and other nice songs) / aron!』

Cozy_you
 

21歳のシンガー・ソングライター、ジャズ・ポップ界の新星、aron!。
ヴァーヴ・レコーズより、デビューEP『cozy you (and other nice songs)』をリリース♪
 

ノースカロライナ州シャーロットで生まれ育ったaron!は、
昔ながらのロマンチシズムに共感しつつ、「居心地よく過ごしたい」ということをテーマにした音楽をを演奏、それが、このアルバム♪
「今も昔も、人間皆同じ、人生は同じようなことを経験している」
って、感じで、彼の人生の小さなエピソードが曲になっているそう。
 
 
中性的でキュートで優しい歌声ね。
 


オープナーでタイトル曲「cozy you」、クラシカルなジャジーな雰囲気にのせて、ほんわか、ニコニコ幸せいっぱい。
その恋の行く末は?「table for two」。
ザクザクなカッティングはドキドキ音?「i think about you lots」。
ブラシも優しくバラッドにのせて「a life with you」。
ちょっと、とぼけて「i hate it」。
幸せ甘々「eggs in the morning」。
 


う〜〜ん、、、ロマンティックがとまらない。
ロマンティック・ポップ・ジャズ♪
肩の凝りも、頭の重さも、しっかり抜けちゃう20分!
 
 
 

1. cozy you
2. table for two
3. i think about you lots
4. a life with you
5. i hate it
6. eggs in the morning
 

aron! (vo, g)
 

今日のおまけは、ご本人があげていた「cozy you」のビデオ。
 
 

んじゃ、退散♪
 


2025年6月14日 (土)

やぱり、買っちゃった… 『New Vienna / Keith Jarrett』

New_vienna
 

華やかなピアニスト人生を送っていたキース・ジャレット。
2017年2月15日にニューヨークのカーネギー・ホールで行われたソロ・コンサートを最後に活動を休止。
2018年には2回の脳卒中を発症して麻痺状態となり、現在は自宅のニュージャージー州の自宅でリハビリ中。
 

2016年の最後のヨーロッパ・ソロ・ツアーからリリースされる4枚目のライヴ録音作品。
7月9日のウィーン楽友協会での公演。
 

オープナーの「Part I」、渦巻く音のの嵐のようなフリーの要素が強い力…緊張感のある演奏。
ゆったりと美しい時が流れる「Part II」。
「Part III」、低音を効かせ、畝るように絡み合う右手左手。
 

穏やかで静かな光景「Part IV」。
「Part V」、リリカルで心落ち着くバラッド。
抽象的で自由度が高い「Part VI」。
 

フォークの香りを纏った美しいフレーズが、、じわじわと心に沁みる「Part VII」。
「Part VIII」、ダイナミックに奔放にブルースで。
カラフルでカントリー風な「Part IX」。
 

終演は、アンコール「Somewhere Over The Rainbow」。
様々なな光景が走馬灯のように現れる心を打つ演奏で。
 

彼の演奏人生を象徴しているような自己完結している演奏が並ぶ。
あまり唸り声も聴こえず、即興がならんでいるといえ、
優しさと穏やかさを感じる美しい演奏が多く、すんなりと入ってくる。
 

どうぞ、お元気で。


1. Part I
2. Part II
3. Part III
4. Part IV
5. Part V
6. Part VI
7. Part VII
8. Part VIII
9. Part IX
10. Somewhere Over The Rainbow

Keith Jarrett (p)
 

今日のおまけはご本人があげていた「Part VII」。
 
 
 


んじゃ、退散♪

2025年6月 8日 (日)

叙情性と優雅さはそのまま、より高い芸術性を持つ 『Beamo / Mozdzer , Danielsson , Fresco』

Beamo

ポーランドのピアニスト、レシェク・モジュジェルと、スウェーデンのベーシスト&チェリスト、ラーシュ・ダニエルソン、イスラエルのパーカッショニスト、ゾハル・フレスコのトリオは、私にとっては、とても特別な人たちです。
 

ラーシュ・ヤンソンからラーシュ・ダニエルソンのファンになり、彼のリーダー作も追っかけていたのですが、、
ある時、、このユニットの『The Time』というアルバムの存在をしり…泥沼がめちゃめちゃ悪化したのです。
2005年にリリースされていたのですが、当時は入手が難しく、やっと手に入れ投稿したのが2007年の1月。
そうなんだぁ、トリオ結成20周年なんだそうですよ!
 

その記念すべき作品の為に、モジュジェルは独自の調律をした3台のグランドピアノを使用。
1台は現代の基準であるA = 440 Hz、1台はA = 432 Hz、3台目は1オクターブを10の等音に分割するデカフォニック調律だそうです。
 
モジュジェル7曲、ダニエルソン2曲、2人の共作2曲、フレスコ1曲、カヴァー曲1曲で、全13曲。
 

オープナーは、モジュジェル曲「Ambio Bluette」、少し不気味でミステリアス。ダークな世界だけれど、不思議と美しい。
美しさと哀愁を兼ね備えた、ダニエルソン曲「Cattusella」。
タイトル曲でモジュジェル曲「Beamo」、ゾクゾクするような神秘的な美しさ。
モジュジェル曲「Kurtu」、緊張感ある空間。
 

フレスコの掛け声で始まる共作「Linkability」、アップテンポで即興性が高い。
3曲ももジュジェル曲が続く。
「Brim On」、クラシカルなピアノの響きにうっとり。
「Gilado」、様々な音風景が現れる疾走感ある演奏。
「Appropinquate」、超絶技巧な追いかけっこ。
 

共作「Decaphonesca」、不思議な響き同士の共演。
モジュジェル曲「Feu d'Or」、不安定でいて奥深く。
穏やかで柔らかなフレスコ曲「Jacob's Ladder」。
ダニエルソン曲「Eilat」、フレスコのヴォイスが創り出す幻想的な空間。
 

終演は、イギリスのバンドDepeche Mode のソング・ライター、マーティン・ゴアのヒット曲「Enjoy the Silence」。
胸の奥に届く音の数々。
 


やっぱり、いいなぁ。美しい!
叙情性と優雅さはそのまま、芸術性を高めている。
3人の技術の高さは素晴らしすぎます!
 


1. Ambio Bluette
2. Cattusella
3. Beamo
4. Kurtu
5. Linkability
6. Brim On
7. Gilado
8. Appropinquate
9. Decaphonesca
10. Feu d'Or
11. Jacob's Ladder
12. Eilat
13. Enjoy the Silence
 

ACTのホームページからコピペ。
 

Leszek Mozdzer
Fazioli piano (A = 440 Hz equal temperament)
Steinway piano (A = 432 Hz equal temperament)
Östlind & Almquist piano (A = 440 Hz decaphonic tuning)
 

Lars Danielsson
double bass, cello & viola da gamba
 

Zohar Fresco
frame drums, percussion & vocals
 

今日のおまけは、モジュジェルがあげていた「Eilat」。
 
 
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2025年6月 7日 (土)

ふんわりと心温まる 『Tomorrow We ll Figure Out the Rest / Silje Nergaard』

Tomorrow_well_figure_out_the_rest
 

ノルウェーを代表するシンガー&ソング・ライター、セリア・ネルゴール。
ジャズ・シンガー、、っていうか、ポップスよりのキュートな歌い方ではぁとフルな姫。
デビュー・アルバムの邦題「やさしい光に包まれて」という言葉がぴったりな感じの雰囲気は、今も変わりません♪
 

そして、1990年のアルバム・デヴュー以来、常に、素晴らしいミュージシャンが共演している。
今作も、私のお気に入りのクリスマス・アルバム『If I Could Wrap Up A Kiss』>でも、共演していたピアノのヘルゲ・リエン、ドラムのヤーレ・ヴェスペスタ、ベースのフィン・グットオルムセンが参加。
ヘルゲ・リエンのヴォーカル盤でのサポートは、とても、美しいピアノが聴けるので楽しみ!
また、ヴィンス・メンドーザが指揮するスタヴァンゲル交響楽団も参加、エモーショナルに曲を盛り上げている。
 

この作品は、1966年生まれのネルゴールが、自身の両親への深い愛情が込められた作品で、幼き頃の想い出などにインスパイアされた曲が並びます。
ジャケットの写真も両親の若い頃のもの。
13トラックありますが、*をつけた3つのトラックは家族の思い出の一コマを切り取ったトラックでアルバムのアクセント。
 
 
オープナーは、ギターの四つ切りとオーケストレーションがしっとりなじむ「You Are the Very Moon」、リエンのピアノも期待通り。
ギターに誘われて「Lover Man」、ホーコン・コーンスタッドのオブリガードが艶っぽい。
 
 
「Mamma og pappa synger」、仲良く歌うパパとママ。
 

オーケストレーションとピアノ・トリオが寄り添い重なる音の美しい「A Perfect Night to Fall in Love」。
「Vekket i tide」、ノルウエー語とリエンのピアノで私的高得点、静かに重なるオケも素敵。
バック・ボーカルも華やかにポップに「Before You Happened to Me」。
 

「Silje synger」、可愛いセリアちゃんが歌います♪
 

オケの美しさが際立つ「Dance me Love」、哀愁ある歌唱にうっとり。
Beady Belleのベアテ・S・レックがゲスト・ヴォーカルで参加する「My Man My Man」、2人の掛け合いも愉し。
コーンスタッドのジェントル・テナーが鳴く「Brooklyn Rain」、しっとり…しっとりと。
ビートルズの「Here There and Everywhere」、心温か、、ご両親の想い出曲でしょうか?
 

「Silje og pappa snakker」、セリアとパパのおはなし。
 

終演は、タイトル曲「Tomorrow We'll Figure Out the Rest」。
ピアノ・トリオとオーケストレーションの重なりが、美しくも物悲しいさを盛り上げる。
 

彼女の歌声から北欧の空気が流れ出す。
ノルウェーの素朴で優しい人たちを思いだしまして、ふんわりと心が温まりました。(2回しかいったことないけど…)
メンドーサ率いるオーケストラもしっとりと良いお仕事です。
で、やっぱり、リエンのピアノに魅せられますね。
 

1. You Are the Very Moon
2. Lover Man
3. Mamma og pappa synger *
4. A Perfect Night to Fall in Love
5. Vekket i tide
6. Before You Happened to Me
7. Silje synger *
8. Dance me Love
9. My Man My Man
10. Brooklyn Rain
11. Here There and Everywhere
12. Silje og pappa snakker *
13. Tomorrow We'll Figure Out the Rest
 

Silje Nergaard (vo)
 

Helge Lien (p)
Jarle Vespestad (ds)
Finn Guttormsen (b)
George Wadenius (g)
Håkon Kornstad (sax)
Beate S. Lech (guest vocal)
Karla Nergaard (background vocal)
Mike Hartung (background vocal)
 

Stavanger Symphony Orchestra (Vince Mendoza conductor & arranger)
 
 

今日のおまけは、ご本人があげていた「Vekket i tide」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2025年6月 4日 (水)

今年もジュリアン・ラージがやってくる!!

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ジュリアン・ラージ来日公演決定♪
 
 
初ソロ作品『World’s Fair』のリリース10周年を記念したソロ・アコースティック・ツアーだって!
12月に東京・群馬・北海道・大阪・広島で開催。
 
★ 『World’s Fair』10周年記念ソロ・アコースティック・ツアー ★
 

★12.5 fri. 【群馬 高崎】 高崎芸術劇場 / スタジオシアター
 
★12.6 sat. 【東京】ブルーノート東京
 
★12.8 mon. 【北海道 札幌】 札幌コンサートホール Kitara / 小ホール
 
★12.10 wed. 【東京 錦糸町】すみだトリフォニーホール / 大ホール
 
★12.11 thu. 【大阪 梅田】サンケイホールブリーゼ
 
★12.12 fri. 【広島】広島クラブクアトロ
 
去年、チケットをとったのですけれど、、
諸事情でいけませんでした。。
 
はじめてライブを聴いた時に、
「息をするようにギターを弾いている!」
って、感動したんですよ。

今年こそ!!
 
んじゃ、退散♪

2025年6月 1日 (日)

ビター・テイストで深遠な世界 『Homage / Joe Lovano with Marcin Wasilewski Trio』

Homage
 

サックス界の生きるレジェンド、ジョー・ロヴァーノが、ポーランドのマルチン・ボシレフスキ・トリオと2作目の共演作をリリースしました〜。
 
1作目『Arctic Riff / Marcin Wasilewski Trio with Joe Lovano 』は、ボシレフスキのトリオにロヴァーノが参加するという形でしたが、
フリーからリリカルな演奏まで意外な相性の良さに驚きました。
 
今回は、ロヴァーノがリーダーのようで、1曲目を除いて5曲が彼のオリジナル。
10分超えの大作が2曲もあります!
 

オープナーは、夭折したポーランドのジャズ・バイオリン奏者、ズビグニェフ・セイフェルトの「Love In The Garden」。
抒情的なメロディを静かにテナーで吹き上げる中、繊細なピアノ・トリオの共演で静謐で美しい演奏に。
様々な音が混じり合って熱も帯びる「Golden Horn」は10分超えの不思議な世界。
 

タイトル曲「Homage」、フリーに近い内容で4者が自在にインタープレイを披露。
「Giving Thanks」、レイジーでスモーキーなテナーのソロ!
アグレッシブでビターテイストな「This Side - Catville」、12分超えの大作。
 

終演は、ゴングが運命の鐘ののように鳴り響く「Projection」、ゴングのソロ?
 
 

ロヴァーノとボシレフスキ・トリオとの親和性の高さを改めて感じました。
ボシレフスキ・トリオは、ロヴァーノの深遠な世界を見事に一緒に創造しています。
やっぱり、好きだわぁ。。

でも、、、なんでゴングで終わるんだよ、、って、思ったことは内緒です。。
 

1. Love In The Garden
2. Golden Horn
3. Homage
4. Giving Thanks
5. This Side - Catville
6. Projection
 
 
Joe Lovano  (ts, tarogato, gongs)
Marcin Wasilewski  (p)
Slawomir Kurkiewicz  (b)
Michal Miskiewicz  (ds)
 


今日のおまけは、ご本人があげていた「Golden Horn」。
 
 
 

んじゃ、退散♪

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