原曲を損なわない三位一体の演奏 『Plays Standards vol.1, 2, 3 / Alessandro Galati Trio』
年末に届いてしまったアルバム。
なんと、師走も真ん中すぎて、アレッサンドロ・ガラティのスタンダード集がリリースされた。
しかも、3枚 (vol.1 8曲、vol.2 8曲、vol.3 7曲)で、全23曲!!
以前から彼のピアノの音には、溶けかかった氷に光があたった時の美しい輝きがあると思ってましたので、
ガラティの審美眼に適ったスタンダード23曲を手元に置きたくなったのです…
レーベルのオーナーである寺島 靖国氏曰く
「テーマをいじらない。ねじ曲げない。それが私の言うスタンダード 演奏の大前提」
そして、
「ガラティのスタンダード・プレイは、主題旋律を外さず、作曲家が考えた「節」を尊重し、その通りに弾いている」
これが、1番の推しの理由のようです。
「テーマをいじらない。ねじ曲げない。それが私の言うスタンダード 演奏の大前提」
そして、
「ガラティのスタンダード・プレイは、主題旋律を外さず、作曲家が考えた「節」を尊重し、その通りに弾いている」
これが、1番の推しの理由のようです。
vol.1は、ゆっくりとしたバラッド仕立ての「 I’ll Close My Eyes」に始まり、緩急つけながら進み、終演は「How Deep Is the Ocean」。
「I Fall in Love Too Easily」で、胸が締め付けられます。
vol.2は、抒情的で美しい「Stella by Starlight」の三位一体の演奏ではじまり、この世の憂さを忘れるような「Body and Soul」で終演。
冒頭のベース・ソロの音色で、一層、ガラティのピアノの美音が際立つ「 I Remember Clifford」。
vol.3は、陶酔してしまいそうに繊細な「The Old Country」に始まり、終演は、静謐感に満ちた「Russian Lullaby」、終わりを嘆く心の声と共鳴しますよ。
叫ばないからこそ切なさが染み渡る「Never Let Me Go」。
原曲を損なわない三位一体の演奏を、現代ジャズ最高峰のエンジニアであるステファノ・アメリオの全面的協力のもとで収録。
その余韻までを見事に再現しており、それはもうため息も出ないくらい素晴らしい。
まるで…1枚1枚が、宝石箱のよう。
その余韻までを見事に再現しており、それはもうため息も出ないくらい素晴らしい。
まるで…1枚1枚が、宝石箱のよう。
下の選曲を見てください!
全部、聴きたくなってしまう名曲揃いですよね…
でも、彼のオリジナルも素敵な曲が多いので、次回はオリジナルも聴きたいですね。
『Plays Standards vol.1』
1. I’ll Close My Eyes
2. Blue Bossa
3. I Fall in Love Too Easily
4. You and the Night and the Music
5. In Love in Vain
6. But Not for Me
7. You Don’t Know What Love Is
8. How Deep Is the Ocean
『Plays Standards vol.2』
1. Stella by Starlight
2. All the Things You Are
3. I Remember Clifford
4. My Romance
5. Someone to Watch Over Me
6. Lament
7. Old Folks
8. Body and Soul
『Plays Standards vol.3』
1. The Old Country
2. Last Tango in Paris
3. I’ll Be Seeing You
4. My Old Flame
5. I’m Glad There Is You
6. Never Let Me Go
7. Russian Lullaby
Alessandro Galati (p)
Ares Tavolazzi (b)
Bernardo Guerra (ds)
今日のおまけは、ご本人のトピックにあった「Stella by Starlight」。
んじゃ、退散♪
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