優雅でメランコリー 『Aurora / Roberto Olzer Trio』
年末に届いてしまった1枚。
イタリアのピアニストのロベルト・オルサーの澤野工房からの6枚目。
ソロ・ピアノの『Torre Del Lago』を除いて、全てが同じメンバー。
ロシア出身のベーシストのユーリ・ゴルベフ、オルサーと一緒のイタリア出身のドラマーのマウロ・ベッジオとの鉄壁の布陣。
オルサーのオリジナルが4曲、ゴルベフのオリジナルが3曲、エンニオ・モリコーネの曲などで全12曲。
オープナーは、イスラエルのポピュラーソング「After You Went Away」、憂を含んだメロディ、哀愁の唄歌い。
母国の巨匠モリコーネの「Saharan Dream」、美しいボーイングの響きに誘われゆったりとメロディを奏でる。
タイトル曲「Aurora」は、オルサーのオリジナル。
近年、太陽フレアの動きが活発で、低緯度の地域でもオーロラが観測されいるけれど、
イタリア人のオルサーにとっても、オーロラは特別のようですね。
降り注ぐような音のシャワー、ベースやドラムとの絡みも色彩感覚豊。
軽やかに踊るように、ゴルベフのオリジナル「A Minuet Mint」。
ソロ・アルバムのタイトルになった「Torre del Lago」、軽やかで瑞々しい。
タイトルはイタリアを代表する作曲家、ジャコモ・プッチーニが生涯の多くの年月を過ごしたトスカーナの地名。
哀愁と抒情溢れる、ゴルベフのオリジナル「Parisian Episode IX」。
フランスの作曲家でピアニストのフランシス・プーランクの「Piano Concerto」、リリカルで琉麗で魅惑的。
繊細な感情表現が秀逸なオルサーのオリジナル「Heimweh」。
梅林茂の「Yumeji's Theme」、竹久 夢二をテーマにした映画の挿入歌。
ボーイングの響きが、儚い夢の世界に誘う。
切なさが胸に押し寄せるゴルベフのオリジナル「Blue Eyes Blue」。
繊細なパーカッションで始まるオルサーのオリジナル「Corale」、短いけれど深淵な空間。
終演は、オランダ出身のジャズ・ピアニスト、マイク・デル・フェローの曲「A Little Waltz」。
チャーミングで優しいメロディ…まるで、オルサーたちのオリジナルのように輝いている。
全編で、優雅でメランコリー。
オルサーは、水滴が落ちるような澄んだ美しい音色。
詩集を読んでいるような美しい表現の詰まったアルバムでした。
ステファノ・アメリオの録音、私たちに1音1音が美しく届く。
1. After You Went Away
2. Saharan Dream
3. Aurora
4. A Minuet Mint
5. Torre del Lago
6. Parisian Episode IX
7. Piano Concerto
8. Heimweh
9. Yumeji's Theme
10. Blue Eyes Blue
11. Corale
12. A Little Waltz
Roberto Olzer (p)
Yuri Goloubev (b)
Mauro Beggio (ds)
今日は、ご本人たちがあげている丁度いい動画がみつけられませんでした。。
残念。
んじゃ、退散♪
« メロディアスと緊張を同居させた 『Lion Dance / Matt Slocum』 | トップページ | 1月25日(土)は、「第45回新潟ジャズストリート」で〜す!! »
「JAZZ(Grazie Italia )」カテゴリの記事
- 原曲を損なわない三位一体の演奏 『Plays Standards vol.1, 2, 3 / Alessandro Galati Trio』(2025.01.26)
- 優雅でメランコリー 『Aurora / Roberto Olzer Trio』(2025.01.15)
- 円熟した演奏とビッグ・バンドの高揚感 『Chet Remembered / Enrico Pieranunzi Bert Joris Frankfurt Radio Big Band』(2023.07.05)
- エンリコ・ピエラヌンツィが、チェット・ベイカーのトリュビュート作をリリース♪(2023.05.31)
- マラネッロ市と坂祝町の友好10周年ライブが素晴らしい! 「Paolo Fresu & Flavio Manzoni Live」(2023.01.18)
コメント
« メロディアスと緊張を同居させた 『Lion Dance / Matt Slocum』 | トップページ | 1月25日(土)は、「第45回新潟ジャズストリート」で〜す!! »



今年もよろしくお願いします
昨年末は、いろいろと登場で、年越しの晩(昔でいえば歳取の晩)もたっぷりオーディオに包まれて充実していました。Alessandro Galatiの3枚とこのアルバムもその一つでしたね、日本も頑張ってます(笑)。
今回のOlzerは、ちょっと変わって、メランコリー度よりは優雅さが前面に出たアルバムとして聴きました。いずれにしても素晴らしいですね。
又、次作はそれなりに後になるのかなぁーーと、もう次作へ期待してしまいます。
リンクさせてください→http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-5d0d93.html
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2025年1月17日 (金) 09時17分
Suzuckさん、こんばんわ
この盤ちょうど先ほどコンビニ受け取りしてきたばかりです。
試聴無しですが、このトリオなら間違いないだろうとのことで入手を決めました。
Suzuckさんをはじめいろいろな方の年間ベスト盤など、年末年始に結構注文してしまった為、しっかり聴くのはちょっと先になりそうですが、私も感想文を紹介できればと思います(^^♪
投稿: 象乃花 | 2025年1月17日 (金) 22時03分
風呂井戸さま、コメントとリンクをありがとうございます。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m
確かに、とても優雅ですよね。
欧州抒情派の中でも、この優雅さは群を抜いていますね。
聴き飽きないアルバムでした。。
投稿: Suzuck | 2025年1月19日 (日) 13時42分
象乃花さま、コメントをありがとうございます。m(_ _)m
>このトリオなら間違いない
ですよねぇ。。
名盤請負人のユーリ・ゴルベフさまも、いらっしゃいますものね。
既に、お手元に、、とのこと、、
きっと、素敵な休日をお過ごしとおもいます♪
投稿: Suzuck | 2025年1月19日 (日) 13時45分