年齢を感じさせない創造力豊かな独創的な世界 『Landloper / Arild Andersen』
恒例になってしまった、、去年買った新譜シリーズ。汗
現在79歳のアリルド・アンデルセンはノルウェーのジャズ・レジェンドで、50年以上にわたってECMで活躍するベーシスト。
その彼が、オスロのヴィクトリア・ナショナル・ジャズシーンでのライブ録音と、彼の自宅で録音した1曲で、初のソロアルバムをリリース。
コントラバスとエフェクターペダルのみを使用し、ループはすべて演奏中にライブで制作されたものということ。
メドレーなどもあるので、6トラックで9曲の収録。
オープナーは、ボブ・モーゼスが書いた 「Peace Universal」、唯一の自宅録音。
電子音楽とピチカートによるベース演奏の見事な融合。
牧歌的な雰囲気のオリジナル「Dreamhorse」。
アルバート・アイラーの「Ghosts」とノルウェーの伝統的なメロディー 「Old Stev」タイトル曲「Landloper」の3曲を組み合わせ、お得意の超絶演奏も入ったメドレー。
そこはかとなく、ふんわりと甘い…ロマンチックなスタンダード「A Nightingale Sang in Berkeley Square」。
オリジナル「Mira」、ゆったりと心地よい調べ。
終演は、オーネット・コールマンの「Lonely Woman」から、チャーリー・ヘイデンの「Song for Che」、楽器の素晴らしい音色に聞き惚れる。
右手3本指を使った見事なベース演奏と、ライブと同時進行で作成されたループとの組み合わわせの相互作用によって、その創造力豊かな独創的世界に魅了される。
1. Peace Universal
2. Dreamhorse
3. Ghosts / Old Stev / Landloper
4. A Nightingale Sang in Berkeley Square
5. Mira
6. Lonely Woman / Song for Che
Arild Andersen ( b, electronics )
今日のおまけは、ご本人があげていた「Mira」。
んじゃ、退散♪
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コメント
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Suzuckさん,おはようございます。
冒頭の"Peace Universal"から掴みはOKでした。このベース音とループでこれだけの演奏を聞かせてしまうというのは素晴らしい技巧と言えますね。まさにECMならではの世界でした。
ということで,当方記事のリンクを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2024/12/post-4207bd.html
投稿: 中年音楽狂 | 2025年1月 9日 (木) 07時36分
閣下、コメントとリンクをありがとうございます。
閣下が、投稿でおっしゃっているように、
ベース・ソロといえ、なかなかの色彩感にあふれた作品でしたね。
「Peace Universal」は、アイヒャーの提案とのことですが、
ナイスでございました♪
今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m
投稿: Suzuck | 2025年1月10日 (金) 08時35分