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音楽で拡がる輪

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2024年11月 3日 (日)

気鋭の若手メンバーと創り上げた待望の一枚 『Portrait / Samara Joy』

Portrait
 

圧倒的な歌唱力と表現力で、新旧のジャズ・ラヴァーを魅了するジ ャズ・ヴォーカリスト、サマラ・ジョイ。
メジャー2 作目のアルバムがリリースされましたぁ。
今作は彼女のツアー・バンドのメンバーとの作品で、グラミー賞受賞経歴のあるランペット奏者、ブライアン・リンチとサマラによる共同プロデュース。
バンド・メンバーに過去の作品のようなベテランの名手たちはいませんが、若手の新進気鋭の実力者揃い。
ミュージシャン曲、スタンダード、オリジナルで、メドレーがあるので全9曲。
日本盤には、ボーナス・トラックが1曲ついてます♪
 

オープナーは、ジャズ・ボッサに仕上げられた「You Stepped Out of a Dream」、5本目の管楽器のようなスキャットも軽やか。
ミンガス曲にジョイが歌詞をつけた「Reincarnation of a Lovebird」、冒頭の2分超えのアカペラに圧倒される。バンドが入ってきてからも、その存在感は圧倒的、ドラマチックな展開。
「Autumn Nocturne」、まさに心を秋風が吹き抜けていくようなバラッドを堂々と。
オリジナルとサン・ラの曲をメドレーにした「Peace of Mind / Dreams Come True」、畳み掛けるように歌い上げるオリジナルに続いて、サン・ラの曲でも大きく飛翔、まるでビッグ・バンドをバックに背負っているよう。
バンド・メンバーのオリジナル「A Fool in Love (Is Called a Clown)」、心に染み入る切ないトーチ・ソング。
中盤サルサのリズムもでてくる賑やかな「 No More Blues」は、ご存知カルロス・ジョビンの曲。
バリー・ハリスの曲に彼女が歌詞をつけた「Now and Then (In Remembrance of...)」、美しくも悲しみを湛えた表現が切ない。
終演は、ジャズの聴きはじめのころから親しんだ「Day By Day」、アップ・テンポでバンドを駆け抜ける。
 

ボーナス・トラックは、ライブでも幾度もとりあげてきたという「Three Little Words」、気負いのなく楽しくバンドとやりとりするワン・トラック♪
 


多くの人が語るように、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ボーンの大器を感じさせる。
その歌声は、成熟したバローロのように深い味わい深さ。
どの場面でも存在感たっぷりなのに、終盤のたたみかけるようにどっかん、どっかんと花火をあげて圧倒!
気鋭のバンド・メンバーと創り上げた待望の一枚。
 


1. You Stepped Out of a Dream
2. Reincarnation of a Lovebird
3. Autumn Nocturne
4. Peace of Mind / Dreams Come True
5. A Fool in Love (Is Called a Clown)
6. No More Blues
7. Now and Then (In Remembrance of...)
8. Day By Day
 

日本盤ボーナス・トラック
9. Three Little Words
 

Samara Joy (vo)
Jason Charos (tp, flh)
David Mason (as, fl)
Kendric McCallister (ts)
Donavan Austin (tb)
Connor Rohrer (p)
Felix Moseholm (b)
Evan Sherman(ds)
 

今日のおまけは、ご本人があげていた「You Stepped Out of a Dream」の録音?風景。
 
 
 
 

んじゃ、退散♪

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