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音楽で拡がる輪

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2024年11月

2024年11月24日 (日)

互いのつながりを大切にし、そこからのつながりにもひろがる 「ECM創立55周年コンサート(2部) @  有楽町 I’M A SHOW (11/21)」

ECM創立55周年コンサート(2部) @  有楽町 I’M A SHOW (11/21)
Anders Jormin (b), Jon Fält (ds, pec.) Seigo Matsunaga (b)
 
 
Ecm_artist_in_concert_tokyo_2
 
(演奏前の休憩中にとりました)
 

2部は、多くの音楽家にリスペクトされている北欧を代表するコントラバス奏者のアンダーシュ・ヤーミンと、
福岡の古民家SHIKIORIを拠点に様々な活躍をするコントラバス奏者の松永 誠剛によるベース2本による新たなプロジェクト。
 
松永さんは、オダギリ・ジョー氏の初の長編監督作品「ある船頭の話」で、ティグラン・ハマシアンが音楽を担当することになった繋がりなども持っている人。
ドラムとパーカッションは、ボボ・ステンソン・トリオで、名手ヨン・クリステンセンの後継者となったヨン・フェルト。
私は2人の演奏は、2016年の安養院 瑠璃講堂のボボ・ステンソン・トリオのライブ以来です。
 

真ん中に、フェルト、向かって左にヤーミーン、右に松永 誠剛。
なんと、1曲づつヤーミーンが曲の紹介と解説、それを、松永さんが日本語に翻訳。
いたせりつくせり。
 

今回のコンセプトは、音楽で世界一周。。
自分たちが、好きなメロディで、、大急ぎで世界を巡る、って、感じ。
って、それは、、それは、、、可愛らしい発想、でも、演奏はエグい!
 

まずは、ポーランドのクシシュトフ・コメダの映画音楽、「Theme from Rosemary’s Baby ( Sleep Safe and Warm )」。
ヤーミーンの両手タッピングのようなピチカート、松永さんの大地を揺さぶるようなボーイング。
不安の中に立ちあがる美しいメロディ。もう、一気に誘い込まれます。
そして、キューバ、西アフリカ、日本、アルゼンチン、イスタンブール、、こんな感じだったとおもうんですが。(後半記憶曖昧)
 

印象的だったのは、西アフリカでドン・チェリーが書いた「Don’s Kora Song」。
3人の熱がどどんと伝わってきて、会場も暑くなってましたよ。
それから、日本の宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」…この抒情は、世界共通なのでしょうか。
 

面白かったのは、質問コーナーで、、「スウェーデンの歌」について聞かれたこと。
そう、スウェーデンの曲、、というより、北欧の曲が1曲も入っていなかったのですねぇ。。
ヤーミーンは、、さすがにちょっと、困った顔になって、、「スウェーデンの曲は3拍子が多い…」みたいなことでうやむむや。。
すかさず、松永さんが「次回」って、言ってました。 さすが主催者。
私は、北欧のクリスマス・アルバムによく選曲される「Det hev ei rose sprunge(一輪のバラが咲いた)」が好きでっす♪
 

久しぶりに生で聴いたヤーミーンは、ピチカートもボーイングも独特。
フリーやジャンルを超えた演奏が多いせいか、比較的軽い感じの動きのある音の気がします。
松永さんも、同じようにジャンルを超えているひとですが、ジャズに近い方の活躍の場が多いからか、、
深く大らかにに共鳴するするような感じで、その低音がとても心地よかったです。
そして、音の見本市みたなフェルトは、唸りや叫び、、自分の体を叩く音まで効果音にしていました。
 
ヤーミーンとフェルトの関係は、ボボ・ステンソン・トリオの時と同じで強い絆で結ばれていると思いました。
演奏中、ずっと、アイコンタクト、、というか、見つめ合ってる。
そして、ヤーミーンと松永さんの2人も、互いにピチカートとボーイングで、スームースに裏表になって、
深い信頼関係と友情があるんだなぁ、、と、思いました。
うん、音楽って互いのつながりを大切にし、そこからのつながりにもひろがる、本当に前向きな芸術なんですね♪
 

で、アンコールはウェイン・ショーターの「Footprints」。
ドラムに専念する時のフェルトは強烈なグルーブで、素晴らしい!
当然、盛りあがって、終演。
 

やっぱり、行けてよかったですよ。
予想外の面白さ、ベースという楽器もますます好きになったわ。
東京では、常にこういう催しが開催されてるけれど、、
なるべく、こういうチャンスを逃さないで、ぼちぼち生きていきたい…。
 

ええと、終演後に、1部で素晴らしい演奏を聴かせてくれたグイディさまをお見かけしたのですが、、
なにせ、最終の新幹線に間に合わないと、痛い目にあうので、、
後ろ髪ひかれつつ、、エレベーターの順番の列にならびました。。

んじゃ、退散♪

2024年11月23日 (土)

50分間ノンストップの神々しい姿 「ECM創立55周年コンサート(1部) @  有楽町 I’M A SHOW (11/21)」

ECM創立55周年コンサート(1部) @  有楽町 I’M A SHOW (11/21)
Giovanni Guidi (p)
 
Ecm_artist_in_concert_tokyo_1
 
(演奏前のステージ)

名門レーベルECMの創立55周年を記念したコンサート〈ECM Artist in concert TOKYO〉が、
21日の木曜日に有楽町のI’M A SHOWにて開催されることは知っていたのですが、、
諸事情でいけないだろうなぁ、、と、思っていたら、、ポンと時間が空きました!
 

はじめての当日引換券、という、、超不安なチケットを購入し、いそいそとでかけましたよ。
新潟からは、東京駅近くにあるコットンクラブは非常に便利でありがたいのですが、、
18時開演、20時半終演という、、有楽町 I’M A SHOWのコンサートも地方在住者には大変ありがたいです。
なにせ、東京駅から2分に有楽町駅の中央口からでて、2、3分で会場ビルですもの。
 

2部制になっていて、、
1部は、エンリコ・ラヴァに見出されたイタリアの新星、ジョヴァンニ・グイディのピアノ・ソロです。

彼は、新譜をだしたばかりで、会場では新譜も売っていましたね。
2019年にイタリア会館で、やはり、、ソロのライブを聴きました。
なので、、5年ぶり?の来日??
席は、向かって左端のブロックで、前から5列目。
端なのですが、比較的小さな会場なので中央に近く、、
ラッキーにもステージより高い視線で、ピアノの鍵盤も足元もよくみえる席でした。
 

鍵盤に両手を置くと、、イタリア会館のライブと同様に、約50分、、ノンストップでメドレーを弾き続けました。
最初は、優しく柔らかな音楽が、浜辺にうちよせる波のように少しづつ形をかえて押し寄せます。
心地よさに身を委ね、彼の世界に没入です、、。
アルペジオを多用し、わきあがるイマジネーションに鼓舞されるように、
時には、激しく荒ぶれ、肘打ちも何度もいれて、内なる自分を表現!
まるで、嵐の夜のような雄叫びだった、、
 

勝手に甘く切ないイメージを持っていて、今年の新譜を聴いた時に、、
共演者との接点を考えてしまっていたのですが、、私がバカだった、、。
彼は、アヴァンギャルドも辞さない人だったんですね。
 

イタリア会館の時にも弾いた「Over the Rainbow」のメロディも流れました。
今回は平和への願いや想いがあったような気がしました。
 

照明も高い天井から「天使のはしご」のように、彼を一筋の光が照らす演出で、
50分間、ずっと集中して弾き続ける姿は神々しかったです。
アンコールしたかったんだけど、、休憩になちゃって、、
 

20分の休憩。
2部は、明日へ。
 

んじゃ、退散♪

2024年11月10日 (日)

厳かで美しいメロディに酔いしれます 『Veni Vemi Emmanuel / Trio X of Sweden』

Veni_vemi_emmanuel
 

またまた、落穂拾いです。
2020年に録音されリリースされました。
全然、気が付かなかった。。。汗
 

Trio X of Swedenは、2002年にスウェーデンのウプサラで結成されました。
ウプサラは、ストックホルムより北にある古くからある街のようです。
 
メンバーは、ベースはペール・V・ユーハンソン、ピアノはレッナールト・シモンソン、ドラムはヨアキム・エークベリの3人。
この3人で、ウプサラと周辺地域の音楽文化を支援する「ウップランドの音」のグループとして活動しているようで、昔からトラッドやフォークといった地元の音楽をとりあげているピアノ・トリオです。
2003年の『In dulci jubilo』以来のクリスマス・アルバムです。
このアルバムも、スウェーデンの民謡や聖歌、讃美歌といった曲が並んでいます。
 

オープナーは、スウェーデンのトラッドで「Medeltida Mariavisa」、ふりしきる雪を思わせるような美しい演奏から始まり、そのメランコリックな世界に誘います。
「O du saliga, o du heliga」、スウェーデンの讃美歌集に入っているイタリアの讃美歌、ゆったりと心穏やかな時間。
ドラムの勇ましい音で始まった「O Holy Night」、明るく元気に。
ドイツのトラッド「Personent Hodie」は、緊張感あるピアノ・トリオの演奏。
 

タイトル曲「Veni Veni Emmanuel」は、中世の讃美歌。
弓引きの演奏も入って、不思議な世界を創り上げている。
 

短編アニメ映画の主題歌「Karl-Bertil Jonssons julafton」、柔らかなピアノの音がクリスマス・イブの慈愛を感じる。
「Julpolska」、クリスマスのポルカだそうで、明るくリズミカルな演奏。
ルシア祭に歌われる「 Stjarngossar」、きらきらと星の輝きと、優しさに溢れていて、歌心あるベース・ソロが素敵。
「Glad dig du Kristi brud 」、シリアスでダークに駆け抜ける。
 

終演は、北欧のクリスマス・アルバムによくはいっている「Es ist ein Ros entsprungen」。
「一輪のバラが咲いた」というタイトルそのままの美しいメロディと演奏。
 


美メロが目白押し。
厳かで美しいメロディに酔いしれます。
北欧ピアノ・トリオのお好きな方にどうぞ。
 

1. Medeltida Mariavisa / Medieval Mary's Song
2. O du saliga, o du heliga / Swedish Hymn No. 127
3. O Holy Night / O Helga Natt
4. Personent Hodie
5. Veni Veni Emmanuel
6. Karl-Bertil Jonssons julafton / Karl Bertill Jonsson's Christman Eve
7. Julpolska / Christmas Polska
8. Stjarngossar / Star Boys
9. Glad dig du Kristi brud / Swedish Hymn No. 104
10. Es ist ein Ros entsprungen / Det ar en ros utsprungen
 

Lennart Simonsson (p)
Per V Johansson (b)
Joakim Ekberg (ds)
 

今日のおまけは、ご本人たちがあげていた「Medeltida Mariavisa」。
 
 
 
んじゃ、退散♪

2024年11月 4日 (月)

静かな大人の空間にぴったり 『Christmas Time Is Here / Fay Claassen & Cor Bakker』

Christmas_time_is_here
 

恒例?、クリスマス・アルバムの落穂拾い第一弾。
と、いっても、、このアルバムは日本では、今年の年明けにリリースされていたようです。。
ええ、、なんで??って、ちょっと、不貞腐れる。。もったいなぁ。
 

フェイ・クラーセンは、1969年生まれのオランダのジャズ・ヴォーカリスト。
デュオのお相手は、1961年生まれのオランダのピアニスト、コー・バッカー。
コー・バッカーは、テレビの司会者でもあるそうです。
クラーセンは、聴いたことがあるのですが、バッカーは初めてです。
 

クリスマスの定番曲の他にSSWの曲などで、メドレーがあるので全13曲。
 

オープナーは、透明感あるピアノではじまる「Silent Night」、静かで穏やかな聖夜。
一転、ファンキーに「Have Yourself A Merry Little Christmas」。
「What A Wonderful World / Joy to The World」、アカペラで厳かに始まる「What A Wonderful World」と後半に力強くテンポよくはじまる「Joy to The World」のメドレー。
繊細で楽しいやりとりをしながら進む「Sleigh Ride」。
オランダのSSWフェイ・ブロスキーの曲「Tweedehands Sneeuw」は、悲哀ある表情豊かな1曲。
 

大胆で豪快なアレンジの「The Christmas Song」。
「A Child Is Born」、リリカルなピアノとハミングが印象的で美しい。
イングランドのSSWクリス・レアの「Driving Home for Christmas」、ポップで軽快。
タイトルになったヴィンス・ガラルディの名曲「Christmas Time Is Here」、穏やかなクリスマス・シーズンの光景が浮かび上がる丁寧な演奏。
 

静かにゆっくり大人の「Let It Snow」。
このアルバムでも何曲かアレンジを担当しているサックス・奏者パウル・ヘラーの「Good Times」は、ジャジーで力強く。
終演は、オランダの歌手でコメディアンだったトーン・ハーマンズの曲「Het Wonder」。
厳かに、奇跡の光景を歌い上げる。
 


クリスマスの定番曲や、彼らがふさわしいと思ったクリスマスの心情に寄り添った曲が、
淡々と演奏されていく。
クラーセンの大人の表現力とバッカーな優しい寄り添い。。
静かな大人の空間にぴったりなクリスマス・アルバム。
 
 

1. Silent Night
2. Have Yourself A Merry Little Christmas
3. What A Wonderful World / Joy to The World
4. Sleigh Ride
5. Tweedehands Sneeuw
6. The Christmas Song
7. A Child Is Born
8. Driving Home for Christmas
9. Christmas Time Is Here
10. Let It Snow
11. Good Times
12. Het Wonder
 

Fay Claassen (vo)
Cor Bakker (p)
 
 

今日のおまけは、ご本人があげていた「Het Wonder」。
 
 
 
 

んじゃ、退散♪

2024年11月 3日 (日)

気鋭の若手メンバーと創り上げた待望の一枚 『Portrait / Samara Joy』

Portrait
 

圧倒的な歌唱力と表現力で、新旧のジャズ・ラヴァーを魅了するジ ャズ・ヴォーカリスト、サマラ・ジョイ。
メジャー2 作目のアルバムがリリースされましたぁ。
今作は彼女のツアー・バンドのメンバーとの作品で、グラミー賞受賞経歴のあるランペット奏者、ブライアン・リンチとサマラによる共同プロデュース。
バンド・メンバーに過去の作品のようなベテランの名手たちはいませんが、若手の新進気鋭の実力者揃い。
ミュージシャン曲、スタンダード、オリジナルで、メドレーがあるので全9曲。
日本盤には、ボーナス・トラックが1曲ついてます♪
 

オープナーは、ジャズ・ボッサに仕上げられた「You Stepped Out of a Dream」、5本目の管楽器のようなスキャットも軽やか。
ミンガス曲にジョイが歌詞をつけた「Reincarnation of a Lovebird」、冒頭の2分超えのアカペラに圧倒される。バンドが入ってきてからも、その存在感は圧倒的、ドラマチックな展開。
「Autumn Nocturne」、まさに心を秋風が吹き抜けていくようなバラッドを堂々と。
オリジナルとサン・ラの曲をメドレーにした「Peace of Mind / Dreams Come True」、畳み掛けるように歌い上げるオリジナルに続いて、サン・ラの曲でも大きく飛翔、まるでビッグ・バンドをバックに背負っているよう。
バンド・メンバーのオリジナル「A Fool in Love (Is Called a Clown)」、心に染み入る切ないトーチ・ソング。
中盤サルサのリズムもでてくる賑やかな「 No More Blues」は、ご存知カルロス・ジョビンの曲。
バリー・ハリスの曲に彼女が歌詞をつけた「Now and Then (In Remembrance of...)」、美しくも悲しみを湛えた表現が切ない。
終演は、ジャズの聴きはじめのころから親しんだ「Day By Day」、アップ・テンポでバンドを駆け抜ける。
 

ボーナス・トラックは、ライブでも幾度もとりあげてきたという「Three Little Words」、気負いのなく楽しくバンドとやりとりするワン・トラック♪
 


多くの人が語るように、エラ・フィッツジェラルドやサラ・ボーンの大器を感じさせる。
その歌声は、成熟したバローロのように深い味わい深さ。
どの場面でも存在感たっぷりなのに、終盤のたたみかけるようにどっかん、どっかんと花火をあげて圧倒!
気鋭のバンド・メンバーと創り上げた待望の一枚。
 


1. You Stepped Out of a Dream
2. Reincarnation of a Lovebird
3. Autumn Nocturne
4. Peace of Mind / Dreams Come True
5. A Fool in Love (Is Called a Clown)
6. No More Blues
7. Now and Then (In Remembrance of...)
8. Day By Day
 

日本盤ボーナス・トラック
9. Three Little Words
 

Samara Joy (vo)
Jason Charos (tp, flh)
David Mason (as, fl)
Kendric McCallister (ts)
Donavan Austin (tb)
Connor Rohrer (p)
Felix Moseholm (b)
Evan Sherman(ds)
 

今日のおまけは、ご本人があげていた「You Stepped Out of a Dream」の録音?風景。
 
 
 
 

んじゃ、退散♪

2024年11月 2日 (土)

映画「ECM レコード―サウンズ&サイレンス」に滑り込み、セ〜フ!

Sounds_and_silence
 

映画「ECM レコード―サウンズ&サイレンス」
       sounds and silence  Unterwegs mit Manfred Eicher  
 

監督
ペーター・グイヤー/ノルベルト・ヴィドメール

出演マンフレート・アイヒャー
アルヴォ・ペルト、アヌアル・ブラヒム、エレニ・カラインドルー、ディノ・サルーシ、アニヤ・レヒナー、ジャンルイジ・トロヴェシ、ニック・ベルチュ、マリリン・マズール、ヤン・ガルバレク、キム・カシュカシャン...etc 
 

二人の監督の共同による、ECMに関するドキュメンタリー映画。
ECM55周年を記念して、日本で初上映中ですが、2009年の作品なので、すでにDVDとかもでているようです。
 

新潟では、木曜日が上映の最終日でした。
随分前に映画の宣伝をしていた時には、勝手に新潟では上映されないだろうなぁ。。
って、思っていたのですが、、
SNSで、知人がこの映画を新潟市内で観ていることがわかり、
上映時間をチェックしたのですが、、すでに、夜に一回の上映になっていて、
諦めかけていたのですが、、木曜日の夜に時間ができて無事に観ることができました。

この映画、、レーベルの成り立ちや、過去の業績を紹介するような内容ではなく、
音楽に人生を捧げた男、ECMの創立者マンフレート・アイヒャーを追ったドキュメンタリー、って感じ。
「静寂の次に美しい音楽」を目指し、
奏でられた瞬間から消えゆく運命にある音を救い出すべく活動する彼。
世界のさまざまな場所で音楽を作り出すその瞬間を捉えようとする、彼と各地を共に巡っていく。
 

西欧と東洋の間というような周縁の音、それは場所や民族だけでなく音楽のカテゴリーも超えて、
新しい音楽へ挑戦を試みるミュージシャンたちとの録音風景に惹かれます。
副題が示すようにECMの創立者マンフレート・アイヒャーを中心にしたロード・ムービーといってもいい感じ。
 
 
レーベルの特徴である透明感…心静まる残響が響き、その先に静寂ある。
近年は抽象的でモノトーンの写真を使ったジャケットが、よりその雰囲気を醸し出す。
それは、アートと音楽が共鳴しあう、ECMというカテゴリー。
アイヒャーはレーベル・オーナーだけではなく、頭の中にある音楽を創るプロデューサー。
様々な現場で、その彼独自の感性を発揮し、音楽を創り上げていきます。
 
 
永遠に、流れ星のような光・煌めきを持つ音を探し続けるロマンチストで鬼。
全編で、レーベルの美しも印象的な音楽がながれ、非常に満足。
とても、面白かったです!
 
 
ええと、余談?
さまざまな現場を捉えているので、憧れのミュージシャンもでてきます。
やっぱり、私的にはヤン・ガルバレクかな。
でも、面白かったのはピアノをリペア?している脇で、、
子どもが壊れたおもちゃを直してもらっているように、その場を離れず、、
仕上がりに期待マックスなRonin率いるニック・ベルチュが可愛かったです! 笑
 
 
 
んじゃ、退散♪

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