互いのつながりを大切にし、そこからのつながりにもひろがる 「ECM創立55周年コンサート(2部) @ 有楽町 I’M A SHOW (11/21)」
ECM創立55周年コンサート(2部) @ 有楽町 I’M A SHOW (11/21)
Anders Jormin (b), Jon Fält (ds, pec.) Seigo Matsunaga (b)
Anders Jormin (b), Jon Fält (ds, pec.) Seigo Matsunaga (b)
(演奏前の休憩中にとりました)
2部は、多くの音楽家にリスペクトされている北欧を代表するコントラバス奏者のアンダーシュ・ヤーミンと、
福岡の古民家SHIKIORIを拠点に様々な活躍をするコントラバス奏者の松永 誠剛によるベース2本による新たなプロジェクト。
松永さんは、オダギリ・ジョー氏の初の長編監督作品「ある船頭の話」で、ティグラン・ハマシアンが音楽を担当することになった繋がりなども持っている人。
ドラムとパーカッションは、ボボ・ステンソン・トリオで、名手ヨン・クリステンセンの後継者となったヨン・フェルト。
私は2人の演奏は、2016年の安養院 瑠璃講堂のボボ・ステンソン・トリオのライブ以来です。
私は2人の演奏は、2016年の安養院 瑠璃講堂のボボ・ステンソン・トリオのライブ以来です。
真ん中に、フェルト、向かって左にヤーミーン、右に松永 誠剛。
なんと、1曲づつヤーミーンが曲の紹介と解説、それを、松永さんが日本語に翻訳。
いたせりつくせり。
今回のコンセプトは、音楽で世界一周。。
自分たちが、好きなメロディで、、大急ぎで世界を巡る、って、感じ。
って、それは、、それは、、、可愛らしい発想、でも、演奏はエグい!
まずは、ポーランドのクシシュトフ・コメダの映画音楽、「Theme from Rosemary’s Baby ( Sleep Safe and Warm )」。
ヤーミーンの両手タッピングのようなピチカート、松永さんの大地を揺さぶるようなボーイング。
不安の中に立ちあがる美しいメロディ。もう、一気に誘い込まれます。
そして、キューバ、西アフリカ、日本、アルゼンチン、イスタンブール、、こんな感じだったとおもうんですが。(後半記憶曖昧)
印象的だったのは、西アフリカでドン・チェリーが書いた「Don’s Kora Song」。
3人の熱がどどんと伝わってきて、会場も暑くなってましたよ。
それから、日本の宮沢賢治作詞作曲の「星めぐりの歌」…この抒情は、世界共通なのでしょうか。
面白かったのは、質問コーナーで、、「スウェーデンの歌」について聞かれたこと。
そう、スウェーデンの曲、、というより、北欧の曲が1曲も入っていなかったのですねぇ。。
ヤーミーンは、、さすがにちょっと、困った顔になって、、「スウェーデンの曲は3拍子が多い…」みたいなことでうやむむや。。
すかさず、松永さんが「次回」って、言ってました。 さすが主催者。
私は、北欧のクリスマス・アルバムによく選曲される「Det hev ei rose sprunge(一輪のバラが咲いた)」が好きでっす♪
久しぶりに生で聴いたヤーミーンは、ピチカートもボーイングも独特。
フリーやジャンルを超えた演奏が多いせいか、比較的軽い感じの動きのある音の気がします。
松永さんも、同じようにジャンルを超えているひとですが、ジャズに近い方の活躍の場が多いからか、、
松永さんも、同じようにジャンルを超えているひとですが、ジャズに近い方の活躍の場が多いからか、、
深く大らかにに共鳴するするような感じで、その低音がとても心地よかったです。
そして、音の見本市みたなフェルトは、唸りや叫び、、自分の体を叩く音まで効果音にしていました。
ヤーミーンとフェルトの関係は、ボボ・ステンソン・トリオの時と同じで強い絆で結ばれていると思いました。
演奏中、ずっと、アイコンタクト、、というか、見つめ合ってる。
そして、ヤーミーンと松永さんの2人も、互いにピチカートとボーイングで、スームースに裏表になって、
深い信頼関係と友情があるんだなぁ、、と、思いました。
うん、音楽って互いのつながりを大切にし、そこからのつながりにもひろがる、本当に前向きな芸術なんですね♪
で、アンコールはウェイン・ショーターの「Footprints」。
ドラムに専念する時のフェルトは強烈なグルーブで、素晴らしい!
当然、盛りあがって、終演。
やっぱり、行けてよかったですよ。
予想外の面白さ、ベースという楽器もますます好きになったわ。
東京では、常にこういう催しが開催されてるけれど、、
なるべく、こういうチャンスを逃さないで、ぼちぼち生きていきたい…。
ええと、終演後に、1部で素晴らしい演奏を聴かせてくれたグイディさまをお見かけしたのですが、、
なにせ、最終の新幹線に間に合わないと、痛い目にあうので、、
後ろ髪ひかれつつ、、エレベーターの順番の列にならびました。。
んじゃ、退散♪
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