2025年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

音楽で拡がる輪

« 2024年9月 | トップページ | 2024年11月 »

2024年10月

2024年10月30日 (水)

随分まえに、、『ジャズ批評 242号』がでました〜 汗

随分まえに、、『ジャズ批評 242号』がでました〜 汗
 
 
242
 

特集は、ジミー・スミス。
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎
 ジミー・スミス 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎
 

ファンキーの王様、ジミー・スミスのあれこれ。
私のお気に入りは、もちろん??
 
★ Christmas Cookin' / Jimmy Smith ★
 

飛び切りファンキーなクリスマス・アルバム♪
 


新譜紹介は、4枚です。
 
Christmas in New York / Erika Matsuo
 
 
 
Better Angels / Peter Bernstein Quartet


 

そして、[UP-AND-COMING!] として、
 

今回、新譜紹介にとりあげた、ニューヨーク在住24年の実力派ヴォーカリスト、ERIKAさんの紹介もしています。
 
 
んじゃ、退散♪



2024年10月20日 (日)

14年ぶりにブルーノート・レコードからリリースされたアーロン・パークスの新作『Little Big III / Aaron Parks』

Little_big_iii_20241019102801
 

2008年の名作『Invisible Cinema』は衝撃的でしたよねぇ。。
 

以来、多くの話題作で演奏し、ECMレコードでは、ソロ・アルバムデビューし、トリオ作もリリースしてきた時代の寵児。
鍵盤とギターのアンサンブルに目覚めており、ずっと探求を続けているようです。
その流れが、2018年にリリースしたジョン・クロウリーの小説「Little Big」をタイトルにしたプロジェクト『Little Big 』。
1作目、2作目と、オーバー・ダヴやエレクトロニクスを多用した作品でしたが、
今作は、オーバー・ダヴは控えめで、ライブの感覚に近いシンプルなつくり。
 

メンバーは、1作目からのパートナーで共同リーダーのギタリスト、グレッグ・テューイ、ベーシストにデイヴィッド・ギンヤード Jr.、そして、韓国最強のドラマーのJK キムが参加。
パークスが5曲、テューイ3曲、ギンヤード Jr.1曲で、全9曲、日本盤にはボーナス・トラックが1曲追加。
 

オープナーから3曲パークスのオリジナル。
「Flyways」、ミニマルな響きで飛翔感あり。低音が不気味な「Locked Down」。
繊細で美しいメロディが印象的な「Heart Stories」、ピアノとギターのぴあったり息あった演奏にうっとり。
ポップで楽しいやりとりが続く、テューイ作「Sports」。
ギンヤード Jr.作「Little Beginnings」、全編でキムの繊細で多彩なドラムが心地よい。
そのキムのドラムにリバース・ディレイをかけた幻想的な「The Machines Say No」。
ウードのようなエキゾチックな響きではじまる「Willamina」は、テューイ作。
終演にむけて2曲パークスの曲、「Delusions」は、混沌とした中で4人がスリリング。
終演「Ashé」、メロディアスで叙情的なパークスを堪能。
 


ボーナス・トラックは、「Heart Stories」の別テイク♪
 

バンド・サウンドを生々しく捉え、即興音楽をエレクトロニカ、ヒップホップなどのさまざまなジャンルとシームレスに融合させている。
美しく繊細なメロディと卓越したサウンド・メイキングで創り出す世界は、幻想的で真摯。
 

1. Flyways
2. Locked Down
3. Heart Stories
4. Sports
5. Little Beginnings
6. The Machines Say No
7. Willamina
8. Delusions
9. Ashé
 

Aaron Parks (p, key)
Greg Tuohey (g)
David Ginyard Jr. (b)
Jongkuk Kim (ds)
 

今日のおまけは、ご本人があげていた「Flyways」。
 
 


んじゃ、退散♪

2024年10月13日 (日)

祈りにも似た深淵で内省的な世界 『Seeing / Tord Gustavsen Trio』

Seeing_20241012114701
 

北欧を代表するノルウェーのピアニスト、トルド・グスタフセン。
ECMレコードでの記念すべき10枚目は、トリオで完全アコースティックの演奏。
 

美メロ界の代表のような彼にとって大切な同郷の朋友であるドラマーのヤーレ・ヴェスペスタ、ベーシストのステイナー・ラクネスが参加。
彼のオリジナル5曲、バッハの合唱曲やノルウェーの伝統的な教会賛美歌など、全10曲。
 

オープナーは、繊細なシンバル音が効果的なノルウェーの教会音楽「Jesus, gjør meg stille」。
厳かな中に情感のこもったオリジナル「The Old Church」、タイトル曲「Seeing」、内省的な世界。
静謐なピアノ・トリオの演奏としても秀逸。
 

バッハが作曲した教会の合唱曲「 Christ lag in Todesbanden」、重く厳か。
同じく「Auf meinen lieben Gott」、比較的躍動感がありエネルギッシュ。
 

哀愁ある美メロ演奏「Extended Circle」、透明感あるピアノと、ベースのソロが素敵。
「Piano Interlude - Meditation」、タイトルそのままのピアノ・ソロ。
ビターで深淵な世界「Beneath Your Wisdom」。
賛美歌「Nearer My God, to Thee」、一音一音、祈りを捧げるように。
 

終演は、「Seattle Song」、アルバムの締めにぴったりの思索的で静かな音風景。
 


ジャズ、ブルース、ゴスペル、スカンジナビアの民族音楽、教会音楽を融合した独自の世界観は、静謐で思索的な非常に内省的な音風景。
グスタフセンの美しい音色のピアノと、、双璧をなすクラクネスの温かでふくよかな音色のベースが素晴らしい。
 

濃密だけれど3者が鬩ぎ合うような演奏ではなく、
抑制されたトリオの阿吽の演奏には、祈りにも似た厳かな気持ちになる。
深淵で哲学的な世界。
 


1. Jesus, gjør meg stille
2. The Old Church
3. Seeing
4. Christ lag in Todesbanden
5. Auf meinen lieben Gott
6. Extended Circle
7. Piano Interlude - Meditation
8. Beneath Your Wisdom
9. Nearer My God, to Thee
10. Seattle Song
 


Tord Gustavsen (p)
Steinar Raknes (b)
Jarle Vespestad (ds)
 

今日のおまけは、トリオのトピックにあった「Beneath Your Wisdom」。
 
 

んじゃ、退散♪

2024年10月12日 (土)

目の前で聴ける世界最高峰 「Marcin Wasilewski Trio @ 丸の内コットンクラブ (10/8 1st 2nd)」

Marcin_wasilewski_trio
 

Marcin Wasilewski Trio @ 丸の内コットンクラブ (10/8 1st 2nd)
Marcin Wasilewski (p) Slawomir Kurkiewicz (b) Michal Miskiewicz (ds)
 

ピアノ大国ポーランドのイチオシピアニスト、マルチン・ボシレフスキが5年ぶりに来日したので、満を持してライブを聴きに行ってきました!
まぁ、2019年の前回も素晴らしかったので、ここは時間とお金を気にせず、、
初日の1stと2ndを聴くことにしました。
両セットとも最前列、ピアノ斜め前で好位置、特に1stでは鍵盤もペダルも見えるポール・ポジション。
 

ほぼ定刻どおりに始まると、、
オープニングは、丁寧なタッチで美音から溢れでるメロディ。
ワンフレーズで、心を鷲掴み。
曲の持つイメージを、3人で大切に創り上げていきます。
続く、曲は足をあげて、強くリズムをとりながらのエキサイティングな演奏。
高速フレージングもガンガンでるのですが、それでも、音は濁らず澄んだ音。
メンバー全員で、、熱の入った演奏で、私たちは興奮の坩堝へ。
 

ここで、ロマン・ポランスキーの映画「ローズマリーの赤ちゃん」の主題歌「Sleep Safe and Warm」。
あの哀愁ある旋律が奏でられると胸に沁みる。
不安を煽るような即興と、いいしれぬ寂しさをもったメロディ。。
 

こんな感じで、メリハリある選曲で7曲演奏。
「Sleep Safe and Warm」以外は、新曲らしいので、新譜がでる日も近いのかな?
 
そして、アンコールは、美メロ曲リリシズム溢れる「Austin」。。
 
静謐な部分から、ライブならではの躍動感があふれる演奏まで、
1曲、1曲にしっかりと感情がこもった、さすが結成30年の三位一体のプレイ。
各自のソロが素晴らしい。

が、やっぱり、、ボシレフスキって、本当に音が綺麗だなぁ、綺麗なメロディだなぁ、、と感じた。
両セットのセトリは、まったく、同じだったが、、ちょっと、残念。
でも、素晴らしい内容だったのでいいかな。。
 

特筆すべきは、そのピアノタッチで、荒ぶれる高速フレージングの時も、
小さな小さな微音の時も、クリアで透明感あって美しい音、さすが、ピアノ大国のピアニスト。
そして、ペダル・ワークも素早く、繊細で素晴らしい。
ダイナミズムと、静謐な部分を併せ持つ美麗な音を持つピアニストを堪能。
 

ベーシストもドラマーも素晴らしい演奏で、全編で、強い高揚感を感じる満足度の高い内容でした。
ジャズ・ピアノ・トリオの真髄ですよ。
ジャズ友は、ブラッド・メルドーのトリオと並ぶ世界最高峰だといっておりました。
私もそう思います!
 

と、いうわけで、、すっかり舞い上がった私は、、2020年リリースの『En attendant』のレコードを買ってサインをいただきました。
もちろん、CDならもってますけど、気分が高揚しちゃったんで。笑
 
Marcin_wasilewski_trio_2

んじゃ、退散♪

« 2024年9月 | トップページ | 2024年11月 »

無料ブログはココログ