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音楽で拡がる輪

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2024年9月

2024年9月15日 (日)

裏表の移動もスムースな美しい驚愕な演奏 『Inner Spirit / Jan Lundgren & Yamandu Costa』

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スウェーデンの人気ピアニスト、ヤン・ラングレン。
ブラジル出身の驚異のテクニックを持つ7弦ギタリスト、ヤマンドゥ・コスタ。
この2人のデュオがACTレーベルからリリースされました♪
 

私たちには意外な組み合わせですが、2019年に出会ってすぐに意気投合したそうです。
そして、2人の初めてのコンサートが、2023年にストックホルムで行われ、
2024年には、ベルリンでこの録音が行われたそうです。
 

2人のオリジナルを中心に14曲。
 

オープナーは、ブラジルの哀愁ともいうような「Para Aprender A Amar」。
穏やかな時が流れる「Galliano」。
ラングレンのオリジナルだけれど、、イタリアの哀愁に満ちた「Fresu」。
2人の高速のやり取りが面白い「Diplomata」。
ゆったり1音1音を奏でる「Nina」。
 

スムースに役割を交換しつつ会話を楽しむ、ジョビンの「Garoto」。
「Hannah」、短いけれどドラマチックで情熱的。
穏やかでゆったりと2人で歩みをあわせる「A Legrand」、「Habanera」。
 

コスタとラテン音楽のかかわりの深さが表れた「Choro Para Paquito」。
恋心と歌心が詰まった「Summer Kind of Love」は、ラングレンとパートナーのハンナ・スヴェンソンとの曲。
ルイス・ボンファの「Uma Prece」、淡い光に満ちている。。
次々と美しい調べが押し寄せてくる、、スウェーデンのSSWの「Nocturne」。
 

終演は、ルイス・ボンファの「Manhã De Carnaval」、押し寄せる哀愁に涙。
 

お互いに対等で、裏表の移動もスムースな美しい驚愕な演奏が詰まっています。
コード楽器同士のギターとピアノとうい楽器ですが、
共感…そして尊重し合う2人の演奏は、驚くほど親和性が高い。
テクニックはもの凄いのですが、、なにより心に穏やかで安らかな時間をもたらす1枚。
 

1. Para Aprender A Amar
2. Galliano
3. Fresu
4. Diplomata
5. Nina
6. Garoto
7. Hannah
8. A Legrand
9. Habanera
10. Choro Para Paquito
11. Summer Kind of Love
12. Uma Prece
13. Nocturne
14. Manhã De Carnaval
 

Jan Lundgren (p)
Yamandu Costa (g)
 


今日のおまけは、ラングレンがあげていた「Para Aprender A Amar」。
 
 


んじゃ、退散♪

2024年9月14日 (土)

もうすぐ、、トルド・グスタフセンが新譜をだします!

もうすぐ、、ノルウェー、、というか北欧を代表するピアニスト、トルド・グスタフセンが新譜をだします!

彼にとって、ECMレコードでの記念すべき10枚目。
美メロの代表のような彼の新作は、ピアノ・トリオ…楽しみですね♪
 
★ Seeing / Tord Gustavsen Trio ★
 
 
Seeing
 

彼のオリジナル5曲、バッハの合唱曲やノルウェーの伝統的な教会賛美歌、、など、全10曲。

同郷の朋友であるドラマーのヤーレ・ヴェスペスタ、ベーシストのステイナー・ラクネスが参加!
 
 
楽しみ凄ますね!
 

1. Jesus, gjør meg stille
2. The Old Church
3. Seeing
4. Christ lag in Todesbanden
5. Auf meinen lieben Gott
6. Extended Circle
7. Piano Interlude - Meditation
8. Beneath Your Wisdom
9. Nearer My God, to Thee
10. Seattle Song

 

Tord Gustavsen (p)
Steinar Raknes (b)
Jarle Vespestad (ds)
 
 
んじゃ、退散♪

2024年9月 1日 (日)

孤高を感じる、仄暗く冷んやりした空気…捨て曲なし! 『Moondial / Pat Metheny』

Moondial
 

現代最高峰のギタリストのひとり、パット・メセニーの新作は、リンダ・マンザーのバリトン・ギターにアルゼンチンで製造された新しいナイロン弦を使うという組み合わせの演奏をスタジオ録音したアルバム。
 

2023年末のドリーム ボックスツアーの初めにこの新しい音色のパレットを手に入れたメセニーは、ツアーの中で次第にそのギターを使用する割合を増やしていき、、短い休止期間中の冬の夜に録音したそうです。
彼が厳選したオリジナル7曲、その他7曲で全14曲(カップリングしたトラックがあるので13トラック)。
 

オープナーのタイトル曲「Moondial」から、その音色と哀愁に魅せられます。
心落ち着く穏やかな時間は、「La Crosse」でも続きます。
チック・コリアの「You're Everything」でも、美しさと静寂を保ちます。。
 

ロマンチシズムあふれるレノン&マカートニーの「Here, There and Everywhere」。
「We Can't See It, But It's There」、心の動きをみつめるような流れ。
再び静かに穏やかに「Falcon Love」。
スタンダードを柔らかに2曲続けて「Everything Happens to Me / Somewhere」。
 

アイルランドの民謡「Londonderry Air」の音と音のはざまが美しく胸に沁みる。
「This Belongs to You」、聴きなれたテーマが私の心を過去に飛ばす。
ここでは珍しく躍動的にかき鳴らして「Shoga」。
 

再び静かに柔らかに「My Love and I」。
スタンダード「Angel Eyes」、深く沈み込んだ孤独の香り。
終演は、旅立つ者の背中がみえる「MoonDial (Epilogue)」。
 


わぁ、、参ったぁ〜
『One Quiet Night』や『What's It All About』を彷彿とさせる静寂な時間。

メセニーが奏でるビートルズの名曲も、終盤の「Angel Eyes」も心に沁みます。
孤高を感じる仄暗く冷んやりした空気。。捨て曲なしですよ、癒されてくださいね。
 



1. MoonDial
2. La Crosse
3. You're Everything
4. Here, There and Everywhere
5. We Can't See It, But It's There
6. Falcon Love
7. Everything Happens to Me / Somewhere
8. Londonderry Air
9. This Belongs to You
10. Shoga
11. My Love and I
12. Angel Eyes
13. MoonDial (Epilogue)
 

Pat Metheny (g)
 

今日のおまけは、ご本人があげていた「This Belongs to You」。
 
 
なぜか、、入院とか引退のフェイク・ニュースが飛び込んできましたよね。
メセニーさまも人間なので、病気はするかもしれませんが、、
ギタリストとしても、音楽家としても、やりたいことが沢山ありそうなので、自ら引退ってない気がしますよね。

んじゃ、退散♪

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