自由に飛翔するスリリングな白熱の演奏が満載! 『Celebration, Volume 1 / Wayne Shorter』
伝説のサックス奏者・コンポーザーのウェイン・ショーター。
彼が亡くなる直前までリリースに向けて時間を費やしていた4部作のアーカイブ音源シリーズの第一弾がリリースされました!
第一弾は、今世紀の始まりに始め、病で活動を中止せざるをえなかった2018年まで活動を続けたショーターの晩年のお気に入りのカルテット。
ピアニストはダニロ ペレス、ベーシストはジョン パティトゥッチ、ドラマーはブライアン ブレイドという無敵の布陣。
内容は、2014年10月18日のスウェーデンのスットックホルム・ジャズ・フェスティバルでの演奏。
この前の年にリリースされた、私的超名作『Without a Net』がリリースされて、本買う的な世界ツアーだったのではないかと思われます。
ええと、前年の2013年に来日しているですが、その時はドラマーがジョナサン・ピンソンでした。
ディスク1は、「Zero Gravity to the 15th Dimension」から。
儀式への導入のような不穏な雰囲気のピアノ・トリオの演奏から始まって、1分半を超えたあたりからショーターが入ってくる。
緊張感あふれる瞬間瞬間がつながって、気がつけば11分を超えている。
続く「Smilin' Through」、空中浮遊のようなショーターが美しい。
「Zero Gravity to the 11th Dimension」、「Zero Gravity to the 12th Dimension」、「Z ero Gravity - Unbound」ともに、2、3分ほどの短い即興が続く。
ショーターの絶叫も入る「Orbit」。
ディスク1の終演は、桃源郷のような「Edge of the World (End Title)」。
ディスク2は、アルバムの収録時に名付けられた神秘的な「Zero Gravity to the 90th Dimension」。
「Lotus」、サックスのカデンツァで始まり、魂を揺さぶり続ける凄い20分弱の大作。
ディスク2の終演は、アイルランド民謡「She Moves Through The Fair」。
ショーターは、タイトルを「She Flew Through The Fair」に、したかったそうですが、
確かに彼らは20分間、、歩き回るを超えて飛び回っていますよね。
期待通り! 好きだぁ!!
場を突き抜けて、自由に飛翔するスリリングな白熱の演奏が満載!
世界遺産に認定したくなるショーターのカルテットです♪
Disc 1
1. Zero Gravity to the 15th Dimension
2. Smilin' Through
3. Zero Gravity to the 11th Dimension
4. Zero Gravity to the 12th Dimension
5. Z ero Gravity - Unbound
6. Orbit
7. Edge of the World (End Title)
Disc 2
1. Zero Gravity to the 90th Dimension
2. Lotus
3. She Moves Through The Fair
Wayne Shorter(ts, ss)
Danilo Perez(p)
John Patitucci (b)
Brian Blade(ds)
今日のおまけは、彼のトピックにあった「Orbit」。
んじゃ、退散♪
« 眠れぬ夜の子守唄 『Sweet Caress / Franco Ambrosetti & Strings』 | トップページ | 『ジャズ批評 241号』が、、随分前にでてました〜 汗 »
「JAZZ(Born In The U.S.A. )」カテゴリの記事
- 孤高を感じる、仄暗く冷んやりした空気…捨て曲なし! 『Moondial / Pat Metheny』(2024.09.01)
- 自由に飛翔するスリリングな白熱の演奏が満載! 『Celebration, Volume 1 / Wayne Shorter』(2024.08.24)
- アーロン・パークスの新譜がブルーノート・レコードからでる!(2024.08.17)
- 超満員の客席を熱く揺さぶる 「Kurt Rosenwinkel's The Next Step Band @ 丸の内 Cotton Club (7/29 1st)」(2024.07.31)
- それぞれの持ち味を堪能できる 『Together / Eric Alexander & Mike LeDonne』(2024.07.28)
コメント
« 眠れぬ夜の子守唄 『Sweet Caress / Franco Ambrosetti & Strings』 | トップページ | 『ジャズ批評 241号』が、、随分前にでてました〜 汗 »
Suzuckさん,おはようございます。
収録のタイミングが近いこともあって,2014年の来日時の演奏を彷彿とさせる素晴らしいアルバムでした。つくづく凄いクァルテットだったなぁと今更ながら思います。継続するシリーズにも期待したいですね。
ということで,当方記事のリンクを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2024/08/post-9bfae7.html
投稿: 中年音楽狂 | 2024年9月 4日 (水) 08時09分
閣下、コメントとリンクをありがとうございます。
演奏を聴きながら、つくづく思ったのは、、
私は、このカルテットが好きなんだなぁ。。
って、ことで〜す。
継続するシリーズにも期待したいです!
投稿: Suzuck | 2024年9月 5日 (木) 08時42分