内容は、2014年10月18日のスウェーデンのスットックホルム・ジャズ・フェスティバルでの演奏。 この前の年にリリースされた、私的超名作『Without a Net』がリリースされて、本買う的な世界ツアーだったのではないかと思われます。 ええと、前年の2013年に来日しているですが、その時はドラマーがジョナサン・ピンソンでした。
ディスク1は、「Zero Gravity to the 15th Dimension」から。 儀式への導入のような不穏な雰囲気のピアノ・トリオの演奏から始まって、1分半を超えたあたりからショーターが入ってくる。 緊張感あふれる瞬間瞬間がつながって、気がつけば11分を超えている。 続く「Smilin' Through」、空中浮遊のようなショーターが美しい。 「Zero Gravity to the 11th Dimension」、「Zero Gravity to the 12th Dimension」、「Z ero Gravity - Unbound」ともに、2、3分ほどの短い即興が続く。 ショーターの絶叫も入る「Orbit」。 ディスク1の終演は、桃源郷のような「Edge of the World (End Title)」。
ディスク2は、アルバムの収録時に名付けられた神秘的な「Zero Gravity to the 90th Dimension」。 「Lotus」、サックスのカデンツァで始まり、魂を揺さぶり続ける凄い20分弱の大作。 ディスク2の終演は、アイルランド民謡「She Moves Through The Fair」。 ショーターは、タイトルを「She Flew Through The Fair」に、したかったそうですが、 確かに彼らは20分間、、歩き回るを超えて飛び回っていますよね。
Disc 1 1. Zero Gravity to the 15th Dimension 2. Smilin' Through 3. Zero Gravity to the 11th Dimension 4. Zero Gravity to the 12th Dimension 5. Z ero Gravity - Unbound 6. Orbit 7. Edge of the World (End Title)
Disc 2 1. Zero Gravity to the 90th Dimension 2. Lotus 3. She Moves Through The Fair
Wayne Shorter(ts, ss) Danilo Perez(p) John Patitucci (b) Brian Blade(ds)
オープナーの「New Questions, Old Answers」から、端正でクリアなタッチのピアノが全開。 メロディアスで叙情的な「Hargrove」。切れ味よく躍動感ある「Old Soul」。
ブラシの音も穏やかに清涼感あるバラッド「The Choice You Never Had」。 「Elastico」、エレガントで詩情豊か。 ビターで独創的な「Tevemenet」。「Rain」、歌心と哀愁。
ノリノリで「Cnile Kinlu」。「Afrosatie」、トリオの息もピッタリ。 「The Visitor」、流麗で華麗。 終演は、ロマンチックで説得力のある「To be Continued」。
クラシカルで、透明感あってメロディアスでリリシズムたっぷり。 まさに、欧州浪漫派、清涼感ある演奏♪
1. New Questions, Old Answers 2. Hargrove 3. Old Soul 4. The Choice You Never Had 5. Elastico 6. Tevemenet 7. Rain 8. Cnile Kinlu 9. Afrosatie 10. The Visitor 11. To be Continued
Aron Talas (p) Istvan Toth (b) Laszlo Csizi (ds)
今日のおまけは、ご本人があげていたタイトル曲「New Questions, Old Answers」。
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