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音楽で拡がる輪

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2024年6月15日 (土)

感情の発露もあらわにイメージ一新 『My Prophet / Oded Tzur』

My_prophet
 
1984年イスラエル・テルアビブ生まれのサックス奏者、オデッド・ツール。
インドの伝統音楽であるラーガへの深い探究心と、インドの伝統楽器バンスリなどの研究から生み出された静謐で温かいサックスの音色が特徴的。
 
ECM3作目で2年ぶりの作品は、ピアノにニタイ・ハーシュコヴィッツ、ベースにペトロス・クランパニス、ドラムに新メンバーのブラジル人のシラノ・アルメイダが参加。
全曲、彼のオリジナル。
 
 
オープナーは、夜明けをつげるような「Epilogue」。
「Child You」、次第に高揚し、雄叫びをあげるごとく感情をあらわに。
過去、「サックスのささやき」とも表現された彼だが、かなり激しい表現。
メンバーも超絶な演奏で追随。
「Through A Land Unsown」、ベースとピアノの異国抒情な演奏に誘われ現れるサックス。
嗚咽のような感情むき出しな演奏もあって惹きつけられる。
「Renata」、素朴なメロディを静かに…深い陰影で吹き上げる、ハーシュコヴィッツのピアノは存在感も大きく、2人が惹かれあっている様子がよくわかる。
「My Prophet」、「私の預言者」…スピリチュアルなものかと思ったら、前作『Isabela』で名前がタイトルになった奥様のことのようです。ようは、音楽の女神的な。。
比較的長い曲を静かに感情深く陰影のある演奏…まるで、、神への祈りのような。
終演は、「Last Bike Ride In Pparis」、アップテンポで4人の息のあった熱い演奏がつづく。
 
 
穏やかで静謐なイメージが強かったですが、時折激しい雄叫びもあげ感情の発露も顕と、イメージ一新。
求道者のような彼が、信頼できる仲間とどこまでも遠くに。
 
 
1. Epilogue
2. Child You
3. Through A Land Unsown
4. Renata
5. My Prophet
6. Last Bike Ride In Pparis
Oded Tzur (ts)
Nitai Hershkovits (p)
Petros Klampanis (b)
Cyrano Almeida (ds)
今日のおまけは、ご本人があげていた「Child You」。
 
 

んじゃ、退散♪

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