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音楽で拡がる輪

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2024年3月31日 (日)

早逝…シルヴァン・リュック(Sylvain Luc)を偲んで。。

なんと、、あの天才ギタリス、シルヴァン・リュックが鬼籍に入ってしまったそうだ。。
 
Sylvain_luc
 
 
シルヴァン・リュックは、フランス出身、フランスを中心に活躍したジャズ・ギタリスト、コンポーザー、プロデューサー。
9歳で兄と一緒にレコードデビューし、ジャンゴ・ラインハルトやエグベルト・ジスモンチ、ジェフ・ベックに影響を受けた超絶ギタリスト。
同世代に、同じくジャンゴ・ラインハルトを尊敬するビレリ・ラグレーン おり、
彼はマヌの出身のジプシー・ギターのど真ん中の人だったため、知名度や人気はラグレーンの方があるとおもうのですが、、
私的には、超絶技巧に裏付けられた音楽的な洗練さ、音の美しさ、、なんとも好きなギタリストでした。
 

その彼が、今年の3月13日に58歳の若さで亡くなったそうです。
死因は、はっきりとした根拠がある記事が探し出せなかったので、わかりませんが。。
亡くなったことは、残念ながら事実です。
 
その彼を有名にしたのが、1999年にリリースされた、 ライバルであって朋友でもある同じフランスの前出の超絶ギタリスト、ビレリ・ラグレーンとのデュオ・アルバム『Duet』 。
Trio Sudをはじめ、沢山の凄腕たちとのデュオの名盤を残していますが、しばらく聴いていなかったのでこのアルバムをかけます。
 
 
Duet / Sylvain Luc  Bireli Lagrene  
 
Duet
 

オープナーのシンディローパーの「Time After Time」から心を鷲掴みされる。
ふんわりインティメイトな会話だと思っていると、「Douce Ambiance」の超絶シリアスな演奏にやられる。
みんな大好き「Estate」の見事な絡み。
自分たちの実力を誇るような「Made in France」。
スティービー・ワンダーの「Isn't She Lovely」やウェスモンゴメリーの「Road Song」まで演奏してる。
ビートルズの「Blackbird」なんて、涙がでるぞ。
終演は、ぺトルチアーにの「Looking Up」、もう、13曲すべて捨て曲はなしのお得盤。
 
ビレリ・ラグレーンは、超絶だけど音数も多く、私的には少し不得意なひとだったのだけれど、、
シルヴァン・リュックの洗練されたセンスによって、少し、音数も抑えられているような気がする。
 
なにより、これだけ超絶技巧の演奏が続くのに、小難しいことは何もなく、
2本のギターの楽しい会話、素敵なギターの世界が楽しめるのです。
 
10年くらい前まで、追いかけていたのに、最近新譜をチェックしてなかった。。
ごめんなさい。m(_ _)m
 

1.Time After Time
2.Douce Ambiance
3.Estate
4.Made in France
5.Ballade Irlandaise
6.Isn't She Lovely
7.Road Song
8.Zurezat
9.Stompin' at the Savoy
10.Amoureux des Bancs Publics
11.Blackbird
12.Syracuse
13.Looking Up

Sylvain Luc  (g)
Bireli Lagrene (g)
 
 
どうぞ、天国でやすらかにお眠りください。
合掌!

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コメント

先日何気に見つけた動画で凄い人見つけたぞ!と思って、
検索したら「消息が知れなくなった」という記事を発見。
惜しい人を亡くしました。

メンタル弱かったのかな?

TAKASHIさま、コメントありがとうございます。
そして、お久しぶりでっす。m(_ _)m

超絶技巧で笑顔が似合う素敵なギタリストですよね。

>消息が知れなくなった

そうなんですか!
2021年に新譜をリリースしてたりするんですが、、
確かにフェスのような大きな舞台では、演奏してなかったみたいですよね。
でも、ギタリストなので小さな会場で、、目の前かぶりつきが良いとおもうのですが。。
重ね重ね、残念に思います。。

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