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音楽で拡がる輪

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2024年2月 4日 (日)

人生って、、なんだろう?…映画『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』

映画『ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅』
Hargrove

原題:HARGROVE
監督:エリアン・アンリ


伝統と革新、そんな言葉がぴったりなトランペッター、ロイ・ハーグローヴ。
1969年10月16日にテキサス州ウェーコで生まれ、2018年11月2日にニューヨークで49歳で急逝。


その華やかなキャリアを締めくくるには、あまりに早い死。
彼は、長期にわたって、先天性の腎臓の病気と闘ってきた。
この映画は、彼の最期のツアーとなってしまった、2018年夏のヨーロッパ・ツアーに密着した記録。

ツアー先のイタリアの街を歩き回る姿には、あのエネルギッシュで自信に満ちた彼は居ない。
常に、どことなく不安そう、そして、病気の話をするときの哀しそうな顔。
そういった中でも、部屋で独り演奏するスタンダードの素晴らしさ。
その美しさに涙がでそうに。

ライブでは、いつもセット・リストは決まっていなくて、
その流れで、今、演奏しなけらばならない曲を彼が吹き始め、バンドがついてくる感じだったそううだが、この時も選曲は彼がしたいう。


また、教育者としての彼も映し出されている。
苦しい状況下でも、スモールズの真夜中のセッションで若手の育成を続ける。

曰く「ジャズはライド・シンバルと8部音符が全て」
曰く「スタンダードは、歌詞をしっていれば吹ける」
曰く「Put That Shit In De Pocket (「お前のそのヤバい演奏を、このグルーヴのポケットにもっと入れてみろ)」

皆、彼と同じステージに立つことの素晴らしさを尊さを感じる。


ツアーの先でのハーグローブの演奏、インタビュー、映像、、
ニューヨークでの仲間へのインタビュー、などを通して、彼の人生の問題が浮かび上がってくる。。
一つは、病気とその治療の考え方、、
一つは、マネージャーとの大きな溝、、、、


エリアン・アンリ監督とハーグローブは、非常に親しい関係。
彼女は、彼の熱心なファンであり、親しい友人。
彼女でなかったら、この企画を承諾しなかったと思えるほど、繊細な部分も分かり合っている感じだった。

その彼女が撮っていることを配慮しても、マネージャーのラリー・クロシアーとの確執は歴然。
撮影の妨害、彼らへの暴言、映画でハーグローブの音楽を使わせない…etc.
利害関係だけで動いている感じ…
ハーグローブの音楽を管理している会社を経営しているクロシアーに対しての、
音楽仲間の怒りがストレート、「搾取」という言葉に現れる敵対心。

ただ、クロシアーとは、ハーグローブが高校生だった時からの付き合いのようで、、
仲良しの仲間ではないけれど、互いに相手に必要性を感じている依存関係だったようにもみえた。
ハーグローブは、「父親のような存在」とも言っている。
ここ、、ちょっと、いや、一番?複雑な気分。
音楽以外に何も興味ない、いや、どうしていいかのも分からない彼にとって、、
経営や契約などは面倒なこと、それらをすべて担ってきてくれた、、と、いう感覚?

ただ、マネージャーを名乗るならば、少なくとも彼の病気を治すことを最優先しなければならなかった、と、誰もが思うと思う。
そこだけで、私的には彼はアウト!天罰がくだるように願ってしまう。

本心から、ハーグローブは治療より演奏を最優先したのだろうか。
命のろうそくを削って、ステージに立ったのだろうか。
疲れた体で、若手の育成の時間を過ごしたのだろうか。

先延ばしすることが、全てをストップさせてしまう「死」という存在を全く考えなかったのだろうか。

残った事実は、、
ハイグローブは、49歳で彼は亡くなった。
現代ジャズシーンで多くの実績を築いた。
彼の音楽は、ラリー・クロシアーの管理下にある。


そう、問題未解決のままなのである。
そして、ひと夏の撮影だけれど、彼の生き様、死に様を観ることになる。
人生って、なんでだろう?

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