ムースピールの創造する繊細な世界 『Dance of The Elders / Wolfgang Muthspiel』
ベースはスコット・コリー、ドラムはブライアン・ブレイド。
前回は、日本録音でECMファンを驚かせましたが、今回は、米国のオークランドでの録音、フランスでのミキシングだそうです。
彼のオリジナルが5曲、カバー曲2曲。
オープナーは、10分超えの「Invocation」、ゆったりと始まってエレキの響きを魅力的に使い、中盤までは抑制の効いた演奏。そこから、ジャンルレスな演奏でジャンルレスな世界。
「Prelude to Bach」、アコギで奏でられる即興にボーイングの音が背景を彩り、シームレスにクラシカルな演奏に。
タイトル曲「Dance of The Elders」もアコギで。高度な技術を持つ3人の不思議な踊り。
クルト・ヴァイルの「Liebeslied」、少し甘めのトーンでジャズの精神で。
「Folksong」、アコギにピッタリ、フォーキーでメロディアス。
「Cantus Bradus」、少し幾何学的でどことなくブルージー。
終演は、ジョニ・ミッチェルの「Amelia」、原曲に敬意をこめて。
そして、自由な彼女の心にも敬意をこめた演奏。
3人の繊細な演奏で、ムースピールの創造する世界を。
1. Invocation
2. Prelude to Bach
3. Dance of The Elders
4. Liebeslied
5. Folksong
6. Cantus Bradus
7. Amelia
Wolfgang Muthspiel (ac-g, el-g)
Scott Colley (b)
Brian Blade (ds)
今日のおまけは、ご本人のトピックにあったタイトル曲「Dance of The Elders 」。
んじゃ、退散♪
« 人は鬼となる 映画「福田村事件」@ シネ・ウインド | トップページ | おおらかで遊び心がたっぷり 『Landed on the Moon / 渡辺 翔太 トリオ』 »
「JAZZ」カテゴリの記事
- 『ジャズ批評 241号』が、、随分前にでてました〜 汗(2024.08.31)
- 眠れぬ夜の子守唄 『Sweet Caress / Franco Ambrosetti & Strings』(2024.08.21)
- 透明感あってメロディアスでリリシズムたっぷり 『New Questions, Old Answers / Aron Tala Trio』(2024.08.18)
- 真珠のような輝きを放つバラッド集 『TRUST / Akane Matsumoto Ayumi Koketsu』(2024.08.04)
- 異色の組み合わせ? 『A New Day / Giovanni Guidi』(2024.07.24)
« 人は鬼となる 映画「福田村事件」@ シネ・ウインド | トップページ | おおらかで遊び心がたっぷり 『Landed on the Moon / 渡辺 翔太 トリオ』 »
コメント