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音楽で拡がる輪

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2023年7月19日 (水)

全編激烈! 『Evenings at the Village Gate: John Coltrane with Eric Dolphy』

 
Evenings_at_the_village_gate
 


1967年7月17日に亡くなって、既に半世紀以上たつジョン・コルトレーン 。
未発表のライブ盤がでるって、、どういうことなのだろうか?と 思っていたのでしたが、、


当時のヴィレッジ・ゲートには、若きエンジニアのリッチ・オルダーソンが設置した最先端のサウンドシステムがあったそうです。
で、コルトレーンの演奏中に、オルダーソンは、ステージの上に吊るされた1本のRCAリボンマイクと、オープンリールのテープレコーダーにつながれたラインを使って、バンドの演奏を録音し、システムをテストすることにしたのだそうです。
あくまで、システムのテスト用で、無許可のものだったので、公表されることなく時がたちました…


音源は、その後、ニューヨーク公共図書館の一つ、パフォーミングアーツ図書館に収蔵され、最近になって再発見され、リリースとなったようです。
と、いうわけで、、さまざまあるわけですが、、先行でネットに上がっていた「Impressions」を聴いて、ジャズ魂に火がつかない人もいないでしょう。。


オープナーは、ドルフィーのフルートが踊る「My Favorite Things」、エキサイティングで華やかで歌心もあるけれどキレキレ。ソプラノで登場するコルトレーンが、これまたキレまくり吹きまくり。エルビンの怒涛の煽りにのって2人とも白熱の16分弱。わぁ、買ってよかったぁ。
「When Lights Are Low」、ドルフィーのバスクラリネットが堪能できる、まずはソウルフルにメロディを聴かせ、そこからアヴァンギャルドな展開。ドルフィーに演奏時間は花を持たせた形でも、コルトレーンも負けじの応戦。と、タイナーのソロが後半にあって、ピアノ居たんだね、、って。笑
興奮が抑えられないまま、、あの「Impressions」に!気も狂わんばかりのコルトレーンの鮮烈ぶり…続くドルフィーも独自の道を切り開き探求心はどんどんと激しくなっていく。
「Greensleeves」、冒頭から原曲を切り捨てるようなコルトレーンの激白ぶり。2人の白熱のインプロ合戦がこれまた凄い。。狂ってるよねぇ。。
終演は、22分超えの「Africa」。冒頭から怒涛の絡みを聴かせる2人。激烈な演奏は死闘の様相。ピアノ、ベース、ドラムとソロも盛りだくさん。ベースは、当時、2人体制をとっていたそうですよ。

 


まさに、全編激烈!!

常に留まることを良しとしなかったコルトレーンの大きな変革の一歩。

 


1. My Favorite Things
2. When Lights Are Low
3. Impressions
4. Greensleeves
5. Africa



John Coltrane (ss,ts)
Eric Dolphy (b-cl,as,fl)
McCoy Tyner (p)
Reggie Workman (b)
Art Davis (b)
Elvin Jones (ds)


今日のおまけは、コルトレーンのトピックにあった「Impressions」。

 


 


んじゃ、退散♪

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JAZZ(Born In The U.S.A. )」カテゴリの記事

コメント

Suzuckさん,こんにちは。

Dolphyもよかったですが,ここでのColtraneのキレっぷりは凄かったですねぇ。音の大したことのなさなんてどうでもよくなってしまいました。世の中にはまだまだ音源があるものだと思いましたが,次は何が出てくるのやら...。

ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2023/07/post-d8f585.html

閣下、リンクをありがとうございます。

音の大したことのなさ、、と、言いながらも、、
皆さん、結構、、楽しんでいますよね。
スピーカー、大音量で、奇跡の掘り出し物を堪能いたしました♪

次ですか。。それは、恐ろしい。。

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