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音楽で拡がる輪

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2023年5月21日 (日)

あらためて思う私の大切な人たち 「スウェーデン・オールスターズ (6/17) @ Cotton Club (6/17)」

スウェーデン・オールスターズ  @ Cotton Club (6/17)」

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先週は、「スウェーデン・ジャズ・ウィーク2023」
都内のライブ・ハウスでは、ラーシュ・ヤンソン・トリオ、ウルフ・ワケーニウス・グループ、イザベラ・ラングレン&Her Trioの3組が、毎日ライブを行なっていました。
最後は、火曜日に浜離宮朝日ホールでイザベラ・ラングレン& Her Trioが「Seiko Presents “Seiko Starry Night Concert” Vol.28」に出演で、終わりのよう。

ジャズ・ミュージシャンも綺羅星の来日ラッシュなのですが、都内に住んでいたら一組づつじっくり聴きたいところ。。
と、いうわけにもいかず、コットン・クラブのスウェーデン・オールスターズ を聴きに行くことにした。珍しく、泊まりの観戦で2セット。
基本、両セットは、ほぼ同じ内容。

オープニングは、Ulf Wakenius Group。
Ulf Wakenius(g)  Björn Arkö(ts)  Hans Backenroth(b)  Calle Rasmusson(ds)

発表当初は、新潟在住のオーベ・インゲマールソンが、テナーで参加だったのが、札幌在住のビョーン・アルコに変わっていました。
とても、エキサイティングなブレッカー・ライクなサックス奏者で、そのせいか、速いフレーズのユニゾンなどを多く取り入れたパワフルな演奏が中心
1曲、かなり使いこんだ「弘法、筆を選ばず」的な愛用のギターの、ピックと弦の間にちぎった紙を挟んで、三味線風弾きをしてました。これって、日本へのサービス精神?
流石だな、、巧いけど、こういうのは好きではないのでm(_ _)m、、ちょっと、がっかり気分。
でも、紙を外せば、紙を外せば(しつこい?)、圧倒的テクニック、グルーヴ、メロディ・センスが、よくわかる。

ファースト・セットは、4曲演奏したきがするんだけど、、、
その後、メンバーが下がって、イザベラ・ラングレンが登場。
2人でデュオで「Smile」。
先ほどとは、一転して、、甘い音色でお得意のあの甘いフレーズ多用のワケニウスと、
その音に酔いしれるように感情たっぷりで歌うイザベラ。
もう、うっとりでしたね♪

その後は、Isabella Lundgren & Her Trio
Isabella Lundgren (vo)
Daniel Fredriksson (ds) Carl Bagge (p) Niklas Fernqvist (b)

情感たっぷりにスタンダードの名曲を3曲。
細くキュートな容姿ながら、全身を使って力一杯歌い上げる歌唱で魅了。
ピアノ・トリオとも息もぴったりで、バンドと掛け合いながら説得力ある演奏でした♪
リリカルなピアノ・フレーズが印象的な「Over the Rainbow」が素敵だったですぅ。

取りは、お待ちかね、、ラーシュ・ヤンソン・トリオ。
Lars Jansson (p) Thomas Fonnesbaek (b) Paul Svanberg (ds)

ラーシュ・ヤンソンは、私が北欧ジャズの新譜を漁るようになったきっかけになったピアニスト。
初めて聴いたレギュラー・トリオから、ベーシストとドラマーが一新された『What’s New』以来のメンバー。

自分の生徒だったベーシストと実の息子のドラマー、彼の愛情の深さが垣間見れます。
今回の来日で、22回目だそうで、ピアノの前に座ると、そのチャーミングな人柄ですぐに笑いをとってました。


でも、ピアノを弾き始めるとヤンソン・フレーズが触れだす。
ここから、3曲は夢の中。親しみやすいメロディ、優しいメロディなので、繊細で優しいイメージだけど、ピアニズムは意外と熱い。

躍動感もあるし、ドラマチックな展開。
グリッサンドなどもいれて、情感豊かな世界をつくりあげていきます。
一音一音、、そして、フレーズに説得力がある。
ベーシストもドラマーも、そんな彼の曲も演奏も、、性格もきっちりと把握していて、的確なサポート。
3人で創り上げる世界は、ヤンソンの香りが濃厚、1曲ごとに大きな歓声があがってました。
特に美メロ曲で幸せな気持ちになる「Hilda Smiles」が、聴けて本当に幸せでしたよ。

やはり、私にとってこの方は、別格中の別格、単独ライブにも行きたかったぞぉ…。


2セット目も、ほぼ内容は同じ。。ジョークも同じ?笑
ただ、ワケニウスのグループが、演奏曲を3曲にして、
ヤンソンのトリオの後に、アンコール的に各バンドからのメンバーで「Dear Old Stockholm」を演奏。

ウルフ・ワケニウス、イザベラ・ラングレン、トーマス・フォネスベック、ポール・スヴァンベリー、カール・バッゲ、ビョーン・アルコだったとおもいます。
ヤンソンがピアノ席を、立ったのでがっかりした記憶しかありません。。m(_ _)m

とはいえ、顔見せ的なライブではありましたが、3人のリーダーの個性もよくわかった、面白いライブでした。
メンバーも皆さんハイ・レベルで、それぞれをゆっくり聴いたら、、もっと、よかったのにな。

ラーシュさま、、皆さま、、また、いらしてください!
スウェーデン独立500周年、おめでとうございます!
あらためて思うのは、私の大切な人たちだということでした。。


そして、この無謀な企画にお付き合いくださいました中年音楽狂さま、ありがとうございました。
私は、まぢで呑みすぎました。。m(_ _)m

そう、ワケニウスさまが使っていた紙切れを捨てていったので拾ってきました。
ご笑納くださいませ。
Waste_paper



んじゃ、退散♪

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コメント

Suzuckさん,こんにちは。先日はありがとうございました。

考えれば考えるほど,Lars Janssonのトリオの素晴らしさが感じられるライブでした。おっしゃる通り,Ulfのバンドは2ndでは1曲減らして,アンコールを増やしたって感じですね。

確かにUlfの三味線弾きは?でしたが,総じて楽しみつつ,やっぱりJansson最高でした。

ということで当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2023/05/post-dfd741.html

閣下、リンクをありがとうございます。m(_ _)m

>総じて楽しみつつ,やっぱりJansson最高でした。

まぁ、、言葉にしてしまうと、、身も蓋もないのですけれど。。汗
これにつきちゃいますね。笑

楽しい一夜でした!

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