極上の音風景で、今を見つめ合う 『Lean In / Gretchen Parlato Lionel Loueke』
ミステリアスな歌声と囁くようスキャットで魅了する、グレッチェン・パーラト。
超個性的なギタリストでヴォーカリストのリオーネル・ルエケとの新譜がでました♪
アメリカ最高峰のジャズ教育機関であセロニアス・モンク・インスティテュートで同窓だった2人は、出会ったときから互いの才能に惹かれ、影響を受け合う存在だったようです。
20年以上に渡る朋友が、満を持してのデュオのアルバム!
リオーネル・ルエケのオリジナル4曲、グレッチェン・パーラトのオリジナル2曲、共作3曲の他に、エリス・レジーナの曲などで、全12曲。
日本版のボーナストラックは、グレッチェン曲。
グレッチェンのパートナーのマーク・ジュリアナ、 息子さんのマーレー・ジュリアナも3曲でアンサンブルの一部として参加。
オープナーは、ルエケ作「Akwê」、弾けるような軽さとテンポのヴォーカル・デュオと、ギター、パーカッションの融合。
カヴァー曲の1曲目は、グレッチェンが大切にポケットにしまってきた「I Miss You」、原曲の良さをさのままに、ベナン出身のルエケに添ったアレンジで。
グレッチェン作「If I Knew」、西アフリカ色強め、マーク・ジュリアナがドラム、バーニス・トラヴィスがベースを弾いている。息子さんのマーレー・ジュリアナは英語で、ルエケのお嬢さんはフランス語で参加、子供たちのエネルギーが相乗効果を。
ルエケ作「Okagbé Interlude」、短いながら好アクセント。
エリス・レジーナが「Samba Da Pergunta」として歌った名曲「Astronauta 」、ブラジル音楽にも精通する2人の浮遊感あるハーモニー。
ドラム、ベースも入った全員名義の「Mi Wa Sé Interlude」、これも短いけれど一瞬で空気が変わる。
グレッチェン作「Muse」、しっとりした中ハンドクラップも効果的。
グレッチェンのデヴュー作にも入っているルエケ曲「Nonvignon」、当時の爽やかさはそのままに、2人のルーツを沢山感じられる。
タイトル曲「Lean In」は、マーク・ジュリアナも入っての共作、互いにインスピレーションを与え合いながら軽やかに進む。
スキャットとギターが溶け込むようなルエケ作「Painful Joy」。
ベースとドラムが参加の共作「Dou Wé Interlude」、スリリングで痺れる瞬間の連続。
終演は、フーファイターズのカヴァー「Walking After You 」、ルエケのアレンジで彼らの世界に。
日本版は、グレッチェン作「The Sun Will Rise Again」、グレッチェンらしい軽やかな世界。
日本版でよかった〜♪
アフリカの鼓動を中心に、ブラジル音楽、ジャズ、、様々な音楽が融合した極上の音風景。
1. Akwê
2. I Miss You
3. If I Knew (featuring Burniss Travis & Mark Guiliana)
4. Okagbé Interlude
5. Astronauta
6. Mi Wa Sé Interlude (featuring Marley Guiliana, Burniss Travis & Mark Guiliana)
7. Muse
8. Nonvignon
9. Lean In (featuring Mark Guiliana)
10. Painful Joy
11. Dou Wé Interlude (featuring Burniss Travis & Mark Guiliana)
12. Walking After You
【日本盤ボーナス・トラック】
13. The Sun Will Rise Again
Gretchen Parlato (vo, perc)
Lionel Loueke (g, vo, perc)
Guest
Mark Guiliana (ds, perc) #2, 3, 6, 7, 9, 11,12
Burniss Travis (el-b) #3, 6, 11
Marley Guiliana (vo) #3, 6, 12
Lisa Loueke (vo) #3
Mark Guiliana (ds, perc) #2, 3, 6, 7, 9, 11,12
Burniss Travis (el-b) #3, 6, 11
Marley Guiliana (vo) #3, 6, 12
Lisa Loueke (vo) #3
今日のおまけは、グレッチェンご本人があげていた「Akwê」。
んじゃ、退散♪
« 外山 安樹子 トリオが、新譜をリリース♪ | トップページ | ミュンヘン出身のベーシスト、ニルス・クーゲルマンがピアノ・トリオを♪ »
「JAZZ(Born In The U.S.A. )」カテゴリの記事
- 孤高を感じる、仄暗く冷んやりした空気…捨て曲なし! 『Moondial / Pat Metheny』(2024.09.01)
- 自由に飛翔するスリリングな白熱の演奏が満載! 『Celebration, Volume 1 / Wayne Shorter』(2024.08.24)
- アーロン・パークスの新譜がブルーノート・レコードからでる!(2024.08.17)
- 超満員の客席を熱く揺さぶる 「Kurt Rosenwinkel's The Next Step Band @ 丸の内 Cotton Club (7/29 1st)」(2024.07.31)
- それぞれの持ち味を堪能できる 『Together / Eric Alexander & Mike LeDonne』(2024.07.28)
« 外山 安樹子 トリオが、新譜をリリース♪ | トップページ | ミュンヘン出身のベーシスト、ニルス・クーゲルマンがピアノ・トリオを♪ »
コメント