歌心に溢れた感情表現豊かな時間 『アマドコロ摘んだ春 〜 Live at World Jazz Museum 21 / 渋谷 毅 仲野 麻紀』
フランスを中心に活動するサックス奏者、仲野 麻紀 。
音と音の間にある感情がストレートに伝わるピアニスト、作曲家の渋谷 毅。
脳卒中でリハビリ中のキース・ジャレットに捧げた写真・資料展の一環として行われたライブ。
2022年10⽉9⽇、伊香保の World Jazz Museum 21で行われたライブの記録。
当日のライブは、それぞれのソロとデュオの3部構成だったようだが、、
アルバムにするにあたって、曲の順番を入れ替えたそう。
オープナーはデュオで「Isfahan」、デューク・エリントンの「極東組曲」から。
柔かで温もりを感じるアルトと美しいフレーズで歌うピアノの会話。
「La chanson de Delphine」、仲野がフランス語で語りかけると、感情豊かにピアノが応えへる、もう、、胸がいっぱいに…。
パリでの芍薬の写真展のために作曲した仲野オリジナル「Pivoine」、ふくよかなアルトの音色に聞き惚れていると、シームレスにサティの「Gymnopédie No.1」、ピアノの左手パートをライブで録音して使う工夫。一音一音に魂のこもった2曲のアルトのソロ。
「Soldier in the Rain」から始まる渋谷のピアノのソロでのメドレー。板橋文夫の「Good Bye」、浅川マキの「夜」、「Lover Man」と淡々と続く。右手と左手でさりげなくかける架け橋が自然で嫌味がなく、リラクゼーションたっぷり。
渋谷がチェレステ、仲野がソプラノとカリンバで奏でる「Hésitation Stellaire」、繊細に気持ちが揺れる。
メタル・クラリネットと仲野のヴォーカルがミステリアスな世界に誘う「Üsküdar'a」。
渋谷のピアノのソロでメドレー、ジョン・ルイスの「New York 19」、「Love Me」。穏やかな中に上品に華やかさとウィットを込めて。
「アマドコロ摘んだ春」は、渋谷のヴォーカルも入って素朴な時間。こういう朴訥な歌い、、もう、ずる過ぎる。。なんとも言えないあったたかでノスタルジックな時間…余韻。
インティメイトでリラクゼーションあふれる世界。
全編にる歌心に溢れた感情表現豊かな時間。
1. Isfahan
2. La chanson de Delphine (Les Demoiselles de Rochefor)
3. Pivoine
4. Gymnopédie No.1
5. Soldier in the Rain
- Good Bye
- 夜
- Lover Man
6. Hésitation Stellaire
7. Üsküdar'a
8. New York 19
- Love Me
9. アマドコロ摘んだ春
2. La chanson de Delphine (Les Demoiselles de Rochefor)
3. Pivoine
4. Gymnopédie No.1
5. Soldier in the Rain
- Good Bye
- 夜
- Lover Man
6. Hésitation Stellaire
7. Üsküdar'a
8. New York 19
- Love Me
9. アマドコロ摘んだ春
渋谷 毅 (p exc #3,4,6, celesta #6, vo #9)
仲野 麻紀 (as #1,3,4,9, vo #2,7,9, ss #6, metal-cl #7, fx #4)
今日のおまけは、レーベルがあげていたアルバムのトレーラー動画。
んじゃ、退散♪
« グレッチェン・パーラトが5月に新譜をリリース! | トップページ | 穏やかで希望という光に暖められる 『Be Am / Bugge Wesseltoft』 »
「JAZZ」カテゴリの記事
- 信越より愛を込めて 「中島 仁 Trio with Ove Ingemarsson @ Jazz FLASH (9/16)」(2023.09.20)
- 秋の夜に…『Stars & Smiles, Vol.1 (Players) / 鈴木 央紹』(2023.09.13)
- ピアノ・トリオの演奏も素晴らしい 『ジャズを詠む / akiko with 海野 雅威 トリオ(2023.09.09)
- ウォルフガング・ムースピールが、『Angular Blues』の続編を出す!(2023.09.02)
- 『ジャズ批評 235号』がでてま〜す 汗(2023.08.30)
« グレッチェン・パーラトが5月に新譜をリリース! | トップページ | 穏やかで希望という光に暖められる 『Be Am / Bugge Wesseltoft』 »
コメント