穏やかで希望という光に暖められる 『Be Am / Bugge Wesseltoft』
落穂拾いをしてしまった。汗ノルウェーのピアニスト、コンポーザー、そして、Jazzlandを主宰するブッゲ・ヴェッセルトフト。
最近は、元e.s.t.のリズム隊と組んだトリオRYMDENで2枚のアルバムもだしている。
私的には、いわゆるフューチャー・ジャズ、、というより、ソロ・アルバムで素晴らしいクリスマス・アルバムを出している大事なお方。
その彼が、2017年の『Everybody Loves Angels』以来、、久しぶりにソロのアルバムを出していました。汗
レーベルが、自身のJazzlandというところもあって、ピアノだけではなく、ローズ、カリンバ、エフェクターを使ってますし、テナー・サックス奏者のホーコン・コーンスタも一役買っている。
そして、ご多分に漏れずコロナ禍の副産物でもあるようです。
オープナーは、序章のような「Resonate」。
目の前に自然の光景が広がっていく「Tide」は、歌うようなポップな感覚。
「State」、少し陰りのあるブッケ節が胸に沁みる。
内部奏法から始まってサックスの実験的な音が印象的な「Emerging」。
「Roads」は、サックスもしっかり歌い、心を貫く。
ソロに戻って、「Messenger」一音一音が心の奥に届くように丁寧に。
優しく静かに「Green」、タイトル曲「Be am」は微かに感じる不安。
カリンバが小鳥の声の囀りを奏で、自然との一体感を感じる「Life」、繊細。
一転、力強さを感じる「Gonna be OK 」、そして、強くもっと強く「Deeper」。
終演は、サティのように時を忘れそうになる「Sunbeams through leaves softly rustling」。
まいったな。。 優美で音数の少ないピアノのソロをメインにしながら、
それぞれの心情にあったサウンドスケープを創りだしている…。
改めて、彼の曲がメロディアスで歌心があると思った。
コロナ禍での不安や怒りなどの感情表現もしながらも、
全体には穏やかで希望という光に暖められたじんわりくるアルバム。
1. Resonate
2. Tide
3. State
4. Emerging
5. Roads
6. Messenger
7. Green
8. Be am
9. Life
10. Gonna be OK
11. Deeper
12. Sunbeams through leaves softly rustling
Bugge Wesseltoft (p, rhodes, kalimba, effects)
Håkon Kornstad (ts) #4,5
Håkon Kornstad (ts) #4,5
今日のおまけは、ご本人のトピックから「Sunbeams through leaves softly rustling」。
んじゃ、退散♪
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