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音楽で拡がる輪

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2023年4月

2023年4月30日 (日)

本はかけがえの無い友だち 映画『丘の上の本屋さん』

 
Ii_diritto_alla_felicit
 
映画『丘の上の本屋さん』

監督・脚本
クラウディオ・ロッシ・マッシミ

出演
リベロ  レモ・ジローネ
エシェン ディディー・ローレンツ・チュンブ
ニコラ  コッラード・フォルトゥーナ


イタリアの小さな本屋の店主のおじいさんと、本は好きだけれど本を買えない貧しい家の少年の話。
本屋の店先で本を眺めていた少年は、ふとした会話から本屋のおじいさんから本を借りられることになる…毎日毎日。
優秀な少年は、おじいさんがセレクトして、手渡す本を次々に読んで、その感想をおじいさんと語り合う楽しい時間を過ごすように。
本は、とても一般的なもので、私たちでも知ってる本ばかり。
2人の会話から、本の内容が蘇ってくるのも至福。

1冊の本を読むたびに、少年は知らない世界の扉をあけ、その世界を旅する。
そうやって、少年は知の財産がどんどん増えていき、明るい未来を感じさせる。
それは…幸せな内容。

根っからの本好きの本屋のおじいさんは、本が好きな人と本の話をすることがこの上ない幸せ。
小さな本屋さんに尋ねてくる、曲者たちとの会話が最高。
いつだって、どんな無理な要求だって、お客さんの「本を読みたい」という気持ちを尊重して、努力。
たとえ、それが、発禁本だって、読みたい気持ちを尊重する!

そんなおじいさんが、亡くなってしまった人の蔵書がオークションにかけられると知って泣き顔になる。
生涯をかけて集めた本たちが、バラバラになるんて!
本は、集めた人にとっては、人生のピースのようなもの。
それを知っている彼にとったら、その出来事は身を引き裂かれるような思いだったのだろう…。


脇役たちの、エピソードもとても良い。
典型的なイタリア男?だと思っていた、カフェの店員の好きな女性に対する誠実さ。
そう、誠実であることは人生でとても重要なこと。
最後に、おじいさんの願い事を代行したのは彼、人は見かけで判断しちゃいけないんだ。。

映画では、おじいさんは、持病が悪化しており、、亡くなってしまうのだが、、
彼は、最後の日に、少年に「世界人権宣言」を与える。
少年は、アフリカからの移民で、医師になりたいという信念があったが、
それを最後まで見守ることができないと悟った彼の最後の贈り物…

誰もが、読みたい本を好きなだけ読める世界が訪れますように。
 
んじゃ、退散♪
 

2023年4月29日 (土)

詩情豊かな物語が語られる 『Vagabond / Dominic Miller 』

 
Vagabond_20230426125101
 
 
スティングが右腕として全信頼をよせるロック・ギタリスト、ドミニク・ミラー。
ECMからリーダー作をリリースしているジャズ・ギタリストでもあり、まさにギター界の2刀流。
新作は、スウェーデンのピアニスト、ヤコブ・カールソンが参加、ベーシストは前作でも参加のニコラ・フィズマン、ドラマーはイスラエル・ジャズのジヴ・ラヴィッツのカルテット作品。
 
 
全曲、彼のオリジナル。
タイトルはイギリスの詩人の詩からで、彼自身も旅をする人々に共感を持っているとのこと。
ただ制作中はコロナ禍だったので、現在住んでいる南フランスの身近な環境が新曲になったそうです。
 
 
オープナーは、繊細な掛け合いからはじまる「All Change」、押し寄せる哀愁。
静かに語りかけるギターに寄り添うピアノ「Cruel But Fair」。
「Open Heart」、シンセをバックにギター・ソロが叙情的な前半、ピアノ・トリオで澄んだ空間を描く中間、ギターが戻って着地。
彼の散歩、散策の地、南フランスの美しい田舎「Vaugines」、ギターとピアノが色彩豊かで美しい光景を紡いでいく。
時々地元の人たちに会う隠れ家的なバー「Clandestin」、穏やかに語り合うギターとピアノが、次第に熱く…
静かに燃え上がる抑えた情感「Altea」、流麗なピアノ・ソロが心を揺さぶる。
流れるようなフレーズが美しいギター・ソロ「Mi Viejo」。
終演「Lone Waltz」、ギターのミニマル・フレーズが流れる中、美しいアンサンブルとメロディが浮き上がる。
 
 
過去の作品同様、静かなるストーリーテラーぶりを発揮、詩情豊かな物語が語られる。
各人がリーダー格の精鋭で、絶妙なバランスを取ることに長けており、
繊細なハーモニーを織り込みながらも即興の要素も忘れていない。
 
 
1. All Change
2. Cruel But Fair
3. Open Heart
4. Vaugines
5. Clandestin
6. Altea
7. Mi Viejo
8. Lone Waltz


Dominic Miller (g)
Jacob Karlzon (p, key)
Nicolas Fiszman (b)
Ziv Ravitz (ds)
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「All Change」。
 
 
んじゃ、退散♪

2023年4月19日 (水)

ヤコブ・ヤングのECM4作目はギター・トリオ

 
ノルウェー出身で、ジム・ホールやジョン・アバークロンビーに師事したギタリスト、ヤコブ・ヤング。
5月12日に2014年の『Forever Young』以来、9年ぶりにECMからリーダー作をリリース!
今回は、ギター・トリオというシンプルな編成です。
 
★ Eventually / Jacob Young ★
 
Eventually
 
 
ベーシストは、2004年の『Evening Falls』と2007年の『Sideways』にも参加したマッツ・アイレッツセン、
ドラマーは、マティアス・アイクのECMデビュー作のドラマーだったアウドゥン・クライヴ。
2人の非常に優秀なリズム・セクションを得て、挑むトリオ作。
 
 
このアルバムも楽しみ過ぎますよね!
 
 
1. Eventually
2. I Told You in October
3. Moon Over Meno
4. One for Louis
5. Schönstedtstraße
6. Northbound
7. The Dog Ate My Homework
8. The Meaning of Joy
9. Inside

Jacob Young (g)
Mats Eilertsen (b)
Audun Kleive (ds)

んじゃ、退散♪

 

2023年4月16日 (日)

『While We Wait For A Brand New Day 』リリースツアー Oddgeir Berg Trio @ jazz Flash (4/13)

Oddgeir Berg Trio @ jazz Flash (4/13)
Oddgeir Berg (p) Audun Ramo (b) Lars Berntsen  (ds)
Oddgeir_berg_trio
ノルウェーのピニスト、オッドガイ・バルグは、2019年の10月にトリオで来日して、新潟ではジャズ・フラッシュでライブを行なってくれました♪
2021年には、静寂せ荘厳な『Christmas Came Early』というクリスマス・アルバムをリリースして、前回のライブとの印象のギャップにびっくり!
 
そんな彼らが、ノルウェーがロックダウンする寸前に録音した『While We Wait For A Brand New Day 』を携えて来日。
再び、ジャズ・フラッシュで演奏するとのことで、行ってきましたぁ。
 
今回は、新加入のアウドゥン・ラモがベース。
そして、演奏曲は新作からが多く、もちろん、ピアニストのオッドガイ・バルグの曲中心。
 
1セット目のオープナーは、ドラムのビートで一気に観衆を惹きつけた1作目の曲から。
そこから、新作に入っている5歳の息子さんの夢のをテーマにした優しい曲へとなり、新作からの演奏が多くなる。

アップテンポで、3人で駆け抜ける感じのスリリングな演奏は前回と同じ。
エフェクターなども使って独自の世界…アコースティックな部分も大事にした、ダイナミックな三位一体の演奏。
癖があって個性的だけれど、曲がメロディアス。
曲順の静と動の配置もいい感じ。なにより、日常の感情の機微を取り込んだ曲が親しみやすい。
ピアノにエフェクターも、e.s.t.風なものもあるが、ちょっとアンビエントな響きをいれたフューチャー・ジャズ風のものもあって、多彩。
彼のピアノも、流麗華麗、そして、左右の手をうまく使った躍動感も素晴らしい。
一番体の大きかったドラマーのラーシュ・バンツェン、欧州や北欧のドラマーによくあるパーカッション系の音や手打ちは一切なく、スティック、ブラシ、マレットで色彩豊かに彩っていた。
新加入のベーシスト、アウドゥン・ラモ、ソロに聴き惚れる。すでに、トリオにバッチリ馴染んでました。
 
ライブの終演は、新作にもある「Post Mortem」、エフェクターもかかった暗く少し重たい演奏。ぐっと、沈んでアンコール。
アンコールも、ピアノが物静かに語る瞑想的な演奏、たぶん、1作目のラストの曲のテーマ。
 
でも、全体にはとても明るい印象で、ハッピーな雰囲気、これはピアニストのお人柄なのだろうか。
しかし、曲の説明を聞いていると、ただハッピーってことではなくて、
そこには、相反する気持ちも存在する、、って、感じもあって、北欧の人たちなんだなぁ、、
と、勝手に思いました。
今回も、素敵な時間を過ごせました!
 
で、新作とクリスマス・アルバムにサインをいただきました。m(_ _)m
クリスマスはね、、本当にめっちゃスローな静かな世界。

ツアーを主催している大沢さん、新潟のサポートの樋口さん、そして、ジャズ・フラッシュのマスターと女将さん、、いつも、ありがとうございます。m(_ _)m
 
ついでに、新作情報も。
 

 

★ While We Wait For A Brand New Day / Oddgeir Berg Trio ★

 

While_we_wait_for_a_brand_new_day
 
一番違うことは、ベーシストがカールヨアキム・ウィスロフだとういうこと。
そして、3曲目に、ボルゲ・アーレ・ハルヴォルセンのファンキーなサックスが加わって、めちゃ楽しい。
改めて、聴いてみると、キャッチーな曲が多いかな。
スタジオ録音なので、ライブより全体の音にバランスがいいで〜す。
ライブの時は、ドラムスの音がちょっと大きかったかも。


1. The Dream 0f Adam
2. Dancing Through The Storm
3. Lucky be Happy (feat. Borge-Are Halvorsen)
4. Happy Morning
5. Psalmish
6. Sunday Mood
7. Scenes from A Movie
8. Bring on The Night
9. Post Mortem

Oddgeir Berg (p, keys)
Karl-Joakim Wisløff (b)
Lars Berntsen (ds)
Borge-Are Halvorsen (sax) #3
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「The Dream 0f Adam 」。
 
 
んじゃ、退散♪

2023年4月15日 (土)

ウォルター・スミス3世のブルーノート移籍第1弾 『Return to Casual / Walter Smith III』

 
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2006年のデビュー以降、ハービー・ハンコックなどのレジェンドたちと共演を続けてきたサックス奏者のウォルター・スミス3世。
新作は、ブルーノート・レコードからの初リーダー作!!
 
2014 年に自主制作した『Still Casual』の続編的作品でメンバーも一緒。
ピアニストのテイラー・アイグスティ、ギタリストのマシュー・スティーヴンス、ベーシストのハリシュ・ラガヴァン、ドラマーのケンドリック・スコット。
圧倒的なテクニックの時代の寵児ジェイムズ・フランシーズ、トランペッターのアンブローズ・アキンムシーレがゲスト参加。
 
彼の9曲のオリジナルと、5曲目のケイト・ブッシュの曲で全10曲。
 
オープナーの「Contra」から、テナーの速いフレーズが炸裂、テイラー・アイグスティはピアノとローズを使い、スコットが煽る。
トランペッターのアンブローズ・アキンムシーの入った「River Styx」、2管のコントラストがかっこいい。
「Pup-Pow」も、アイグスティがピアノとローズの両使い、少しだけスローで柔らかな展開に。
「Shine」、ピアノのソロが熱い、応えるサックスのソロも長尺で熱い!
唯一のカバー曲ケイト・ブッシュの「Mother Stands for Comfort」、この曲もアイグスティはピアノとローズの両使い、不思議な寂しさが滲み出て心にスッと入り込む。
マシューズのギターが空間を切り裂き、一斉に音が噴出する「quiet song」、タイトルの意味が知りたいです…
その熱さそのまま「lamplight」、サックス、ギターの気合いのソロ。
赤道上世界一周飛行の途中、南太平洋において行方不明になった女性飛行士をタイトルにした「Amelia Earhart Ghosted Me」、トランペットとの2管でスリリングに駆け抜け、消える…
ジェイムズ・フランシーズがローズで参加「K8 + BYU$」、縦横無尽なフランシーズとスミスたちの創り出す濃い時間。
終演は、ピアノをバックに朗々とテナーを鳴らす「REVIVE」、自信に満ちている。
 
変拍子満載、緻密に計算された空間をスリリングに駆け抜けながら、、
凄腕たちが多彩なシーンを展開♪
 
1. Contra
2. River Styx
3. Pup-Pow
4. Shine
5. Mother Stands for Comfort 
6. quiet song
7. lamplight
8. Amelia Earhart Ghosted Me
9. K8 + BYU$
10. REVIVE
 
Walter Smith III  (ts)
Taylor Eigsti (p, fender rhodes #1,2,5)
Matt Stevens (g)
Harish Raghavan (b)
Kendric Scott (ds)

guest
Ambrose Akinmusire (tp) #2,8
James Francies (fender rhodes) #9
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Amelia Earhart Ghosted Me」。
 
 
んじゃ、退散♪
 



2023年4月12日 (水)

パット・メセニーが新アルバムを6月16日にリリース!!

 
パット・メセニーが新アルバムを6月16日発売!
新録というわけではないけれど、、
常に演奏を録音しておくパット・メセニー。
その彼がツアー中に発見した、忘れられたPCのフォルダから発見されたソロ・ギターの音源。
沢山あった音源の中から、彼自身が何度も聴き返してたどり着いた9曲。
それが、アルバムとなってリリースされるそうです。
 
★ Dream Box / Pat Metheny ★
 
Dream_box 
 
 
なんとうか、、やっぱり大物なんでしょうねぇ。。
ご本人は、フォルダーに収録されている曲を、録音した記憶がほとんどないのだそうです。
もちろん新曲についても、同じ。
 
凡人には、信じがたいお話ですけれど、、なんというか、彼だったら、、ありえる気がします。笑
というか、アルバムとして9曲に陽が当たってよかったですよね。
 
さまざまなご意見があるかもしれませんが、、(無いかな。。)
私は、発売を楽しみに待ちます♪
 
 
1. The Waves Are Not The Ocean
2. From The Mountains
3. Ole & Dard
4. Trust Your Angels
5. Never Was Love
6. I Fall in Love too Easily
7. P.C. of Belgium
8. Morrning of The Carnival
9. Clouds Can't Change The Sky
 
 
Pat Metheny (g)
 
 
んじゃ、退散♪

2023年4月 9日 (日)

穏やかで希望という光に暖められる 『Be Am / Bugge Wesseltoft』

 

Be_am
 
落穂拾いをしてしまった。汗ノルウェーのピアニスト、コンポーザー、そして、Jazzlandを主宰するブッゲ・ヴェッセルトフト。
 
最近は、元e.s.t.のリズム隊と組んだトリオRYMDENで2枚のアルバムもだしている。
私的には、いわゆるフューチャー・ジャズ、、というより、ソロ・アルバムで素晴らしいクリスマス・アルバムを出している大事なお方。
その彼が、2017年の『Everybody Loves Angels』以来、、久しぶりにソロのアルバムを出していました。汗
レーベルが、自身のJazzlandというところもあって、ピアノだけではなく、ローズ、カリンバ、エフェクターを使ってますし、テナー・サックス奏者のホーコン・コーンスタも一役買っている。
そして、ご多分に漏れずコロナ禍の副産物でもあるようです。
 
 
オープナーは、序章のような「Resonate」。
目の前に自然の光景が広がっていく「Tide」は、歌うようなポップな感覚。
「State」、少し陰りのあるブッケ節が胸に沁みる。
 
 
内部奏法から始まってサックスの実験的な音が印象的な「Emerging」。
「Roads」は、サックスもしっかり歌い、心を貫く。
 
 
ソロに戻って、「Messenger」一音一音が心の奥に届くように丁寧に
優しく静かに「Green」、タイトル曲「Be am」は微かに感じる不安。
カリンバが小鳥の声の囀りを奏で、自然との一体感を感じる「Life」、繊細。
一転、力強さを感じる「Gonna be OK 」、そして、強くもっと強く「Deeper」。
終演は、サティのように時を忘れそうになる「Sunbeams through leaves softly rustling」。
 
 
 
まいったな。。優美で音数の少ないピアノのソロをメインにしながら、
それぞれの心情にあったサウンドスケープを創りだしている…。
改めて、彼の曲がメロディアスで歌心があると思った。
コロナ禍での不安や怒りなどの感情表現もしながらも、
全体には穏やかで希望という光に暖められたじんわりくるアルバム。
 


1. Resonate 
2. Tide 
3. State 
4. Emerging
5. Roads
6. Messenger
7. Green
8. Be am
9. Life
10. Gonna be OK
11. Deeper
12. Sunbeams through leaves softly rustling
 
 
Bugge Wesseltoft (p, rhodes, kalimba, effects)
Håkon Kornstad (ts) #4,5
 
 
今日のおまけは、ご本人のトピックから「Sunbeams through leaves softly rustling」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2023年4月 8日 (土)

歌心に溢れた感情表現豊かな時間 『アマドコロ摘んだ春 〜 Live at World Jazz Museum 21 /  渋谷 毅 仲野 麻紀』

 
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フランスを中心に活動するサックス奏者、仲野 麻紀 。
音と音の間にある感情がストレートに伝わるピアニスト、作曲家の渋谷 毅。
脳卒中でリハビリ中のキース・ジャレットに捧げた写真・資料展の一環として行われたライブ。
2022年10⽉9⽇、伊香保の World Jazz Museum 21で行われたライブの記録。
当日のライブは、それぞれのソロとデュオの3部構成だったようだが、、
アルバムにするにあたって、曲の順番を入れ替えたそう。
 
 
オープナーはデュオで「Isfahan」、デューク・エリントンの「極東組曲」から。
柔かで温もりを感じるアルトと美しいフレーズで歌うピアノの会話。
「La chanson de Delphine」、仲野がフランス語で語りかけると、感情豊かにピアノが応えへる、もう、、胸がいっぱいに…。
パリでの芍薬の写真展のために作曲した仲野オリジナル「Pivoine」、ふくよかなアルトの音色に聞き惚れていると、シームレスにサティの「Gymnopédie No.1」、ピアノの左手パートをライブで録音して使う工夫。一音一音に魂のこもった2曲のアルトのソロ。
「Soldier in the Rain」から始まる渋谷のピアノのソロでのメドレー。板橋文夫の「Good Bye」、浅川マキの「夜」、「Lover Man」と淡々と続く。右手と左手でさりげなくかける架け橋が自然で嫌味がなく、リラクゼーションたっぷり。
渋谷がチェレステ、仲野がソプラノとカリンバで奏でる「Hésitation Stellaire」、繊細に気持ちが揺れる。
メタル・クラリネットと仲野のヴォーカルがミステリアスな世界に誘う「Üsküdar'a」。
渋谷のピアノのソロでメドレー、ジョン・ルイスの「New York 19」、「Love Me」。穏やかな中に上品に華やかさとウィットを込めて。
「アマドコロ摘んだ春」は、渋谷のヴォーカルも入って素朴な時間。こういう朴訥な歌い、、もう、ずる過ぎる。。なんとも言えないあったたかでノスタルジックな時間…余韻。
 
 
インティメイトでリラクゼーションあふれる世界。
全編にる歌心に溢れた感情表現豊かな時間。
 
 
1. Isfahan
2. La chanson de Delphine (Les Demoiselles de Rochefor)
3.  Pivoine
4. Gymnopédie No.1
5. Soldier in the Rain
 - Good Bye
 - 夜
 - Lover Man
6. Hésitation Stellaire
7. Üsküdar'a
8. New York 19
 - Love Me
9. アマドコロ摘んだ春
 

渋谷 毅 (p exc #3,4,6,  celesta #6, vo #9)
仲野 麻紀 (as #1,3,4,9, vo #2,7,9, ss #6, metal-cl #7, fx #4)
 
 
今日のおまけは、レーベルがあげていたアルバムのトレーラー動画。
 
 
 
んじゃ、退散♪

2023年4月 5日 (水)

グレッチェン・パーラトが5月に新譜をリリース!

 
ミステリアスな歌声と囁くようスキャットで魅了する、グレッチェン・パーラト。
5月に、超個性的なギタリストでヴォーカリストのリオーネル・ルエケとの新譜がでます!
 
★ Lean In / Gretchen Parlato   Lionel Loueke ★
 
Lean_in
 
 
レコーディングは2022年2月~4月のLAで、2人はパーカッションも演奏。
そして、グレッチェンのパートナーのマーク・ジュリアナ、息子さんのマーレー・ジュリアナも3曲で参加し、アンサンブルの一部に。
2人のオリジナルの他に、エリス・レジーナの曲など、全12曲。
日本版は、先行販売で、ボーナストラックが1曲。
 
ルエケの世界は、アフリカの色合いが強く独特で、アルバムによっては少し苦手だったりもするのですが、
これは、絶対に買いですよねっ!
 


1. Akwê
2. I Miss You
3. If I Knew (featuring Burniss Travis & Mark Guiliana)
4. Okagbé Interlude
5. Astronauta
6. Mi Wa Sé Interlude (featuring Marley Guiliana, Burniss Travis & Mark Guiliana)
7. Muse
8. Nonvignon
9. Lean In (featuring Mark Guiliana)
10. Painful Joy
11. Dou Wé Interlude (featuring Burniss Travis & Mark Guiliana)
12. Walking After You 

< /div>

【日本盤ボーナス・トラック】
13. The Sun Will Rise Again
 

Gretchen Parlato (vo, perc)
Lionel Loueke (g, vo, perc)

 
Guest 
Mark Guiliana (ds, perc) #2, 3, 6, 7, 9, 11,12
Burniss Travis (el-b) #3, 6, 11
Marley Guiliana (vo) #3, 6, 12
Lisa Loueke (vo) #3
 
 
んじゃ、退散♪
 

2023年4月 2日 (日)

フランスに伝わるメリュジーヌの伝説をアルバムにした 『Mélusine / Cecile McLorin Salvant』

 
Mlusine
 
 
グラミー賞最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞に輝き、伝統的なジャズ・ヴォーカル・スタイルを継承・発展させるセシル・マクロリン・サルヴァント。
ピアニスト、アーロン・ディールを中心にしたセッションと、6月に一緒に来日するピアニスト、サリヴァン・フォートナーを中心にしたセッションで、フランスの伝承に登場するメリュジーヌ伝説のアルバムを作成。
5曲のオリジナルと、古くは12世紀にまで遡る9曲の全14曲を、フランス語を主体に、南フランス地方のオック語、英語、ハイチ語で歌い水の精霊メリュジーヌの物語を紡ぐ。
 
オープナーのシャンソン「Est-ce ainsi que les hommes vivent?」。
これは、ピアノ・トリオとの演奏だけれど、ここから、さまざまな編成やアレンジで、物語の各場面を彼女流の解釈で表現。
「Petite musique terrienne」は、ピアノ、シンセとデュオだったり、「Aida」「Wedo」等のようにシンセを弾いてヴォイスをいれた独りヴァージョンのトラックもあるし、タイトル曲「Mélusine」は、ガット・ギターとのデュオだったりとさまざま多彩。
が、、どの曲もサルヴァントの歌唱力に驚く。。言葉もハイブリッドなら、音楽性もハイブリッド。
終演の「Dame Iseut」は、オック語から、彼女の父とハイチ語に翻訳した歌詞だそうで、チェレステが効いたカリブの風だった。
 
ちなみに、、ググったら、、「メリュジーヌの伝説」は、、
母の呪いで!!週一で下半身が蛇に変身してしまうメリュジーヌとその彼女に恋したレイモンダンのお話でした。
そうですよ、例外に漏れず、、妻の秘密を覗き見してしまう物語。
それで、ジャケットの横顔が長い舌を出しているんですね。。
 
伝承に基づき、伝統を大切にしながら、現代の感覚も入ったアーティスティックな内容。
正確なピッチで、大きな空間を恐れず、コントロールしていく素晴らしい表現。
セシル・マクロリン・サルヴァントって、めちゃ歌は巧いけど、、
なんというか、一筋縄でいかない不思議な魅力の人ですよね。
 
 
 
1. Est-ce ainsi que les hommes vivent?
2. La route enchantee
3. Il m’a vue nue
4. Dites moi que je suis belle
5. Doudou
6. Petite musique terrienne
7. Aida
8. Mélusine
9. Wedo
10. D’un feu secret
11. Le temps est assassin
12. Fenestra
13. Domna N'Almucs
14. Dame Ise

Cécile McLorin Salvant (vo)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Mélusine」。
 
 
んじゃ、退散♪

2023年4月 1日 (土)

アコースティック・バラッド集の第2弾 『The Art of Intimacy, Vol. 2: His Muse / Jeremy Pelt』

 
The_art_of_intimacy_vol_2_his_muse
 
 
その抑制の効いた物憂げな音風景がクールな米国のトランペッター、ジェレミー・ペルト。
1作目はドラムレスだったけれど、今回はカルテットを中心にストリングス・アンサンブルも。
録音はニュージャージー州のルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオ、気合が入りますよね。
全10曲で、珠玉のスタンダードと自身のオリジナルが2曲、そして、最後はシコ・ピニェイロとのデュオ。
 
オープナーは、オリジナル「... for Whom I Love So Much」、少し陰りのある音風景にペレットのトランペットがはまります。
一音一音丁寧に吹き上げられるヘンリー・マンシーニの「Slow Hot Wind」、カルテットでラテンの風。
「If I Ruled the World」、ゆったりとストリングスを絡む美しい時間。
優しく語りかける「If I Ruled the World」。
カルテット演奏「There'll Be Other Times」、胸に染み入る心模様をミュートで表現。
「Don't Love Me」、切なく静かに語りかけるトランペットとピアノ。
オリジナルをカルテット演奏「Blues in Sophistication」、少し熱くなってトランペットが響き渡る、痺れるっ。
 
「Two Different Worlds」、カルテットとストリングスの融合で胸が締めつけられる。。
バスター・ウィリアムスのベースの代わりにチェロが入ったカルテット演奏で「When She Makes Music」、その優美なこと。
終演は、「Two for the Road」を、ギターの名手シコ・ピニェイロとのデュオ。ギターの音色で世界が変わり、ペルトの物憂げなヴォーカルも入って静かな時間。
 
正直にいうと、、ベーシストとドラマーが、、あまり得意でなかったので、、
購入を迷ったのですが、全然、オッケーでしたぁ。いいお仕事してた。
そして、ストリングスも彼の音楽性に合わせたのか、甘さもほどほどで、心情を語るに効果的。
愛を語るトランペットでしたね♪
 
1. ... for Whom I Love So Much
2. Slow Hot Wind
3. If I Ruled the World
4. I Can't Escape from You
5. There'll Be Other Times
6. Don't Love Me
7. Blues in Sophistication
8. Two Different Worlds
9. When She Makes Music
10. Two for the Road
 
Jeremy Pelt (tp, vo #10)
Victor Gould (p) exc. # 10
Buster Williams (b) exc. #9, 10
Billy Hart (ds) exc. #9,10
Chico Pinheiro (g) #10

String Ensemble arranged & conducted by David O'Rourke
Andrew Griffin(vn) #1, 3, 4, 6, 8
Josh Henderson (vn) #1, 3, 4, 6, 8
Nicole Neely (vla) #1, 3, 4, 6, 8
Susan Mandel (vc) #1, 3, 4, 6, 8, 9
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Slow Hot Wind」。
 
 
んじゃ、退散♪

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