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音楽で拡がる輪

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2023年3月

2023年3月29日 (水)

ウォルター・スミス3世が、ブルーノートから新作をリリースする!

 
ケンドリック・スコットの『Corridors』のコードレス・トリオでも大活躍だった、サックス奏者、コンポーザーのウォルター・スミス3世。
4月7日に名門ブルーノート・レコードから初めてのリーダー作をリリースしますよ。
 
★ Return to Casual / Walter Smith III ★
 
2014 年に自主制作でリリースした『Still Casual』の続編とも言える作品。
メンバーが、ピアニストのテイラー・アイグスティ、ギタリストのマシュー・スティーヴンス、ベーシストのハリシュ・ラガヴァン、トランペッターのアンブローズ・アキンムシーレ、ドラマーのケンドリック・スコットと『Still Casual』と一緒。
そして、今回はゲストで圧倒的なテクニックの時代の寵児ともいえるジェイムズ・フランシーズも参加。
9曲のオリジナルと、ケイト・ブッシュのカヴァー1曲で全10曲。
 
 
さて、、精鋭たちとくりひろげる音風景は。。?
すでに公開されている演奏を聴くと、、これも、超〜楽しみな一枚♪
 


1. Contra
2. River Styx
3. Pup-Pow
4. Shine
5. Mother Stands for Comfort
6. quiet song
7 .lamplight
8. Amelia Earhart Ghosted Me
9. K8 + BYU$
10. REVIVE
 
Walter Smith III  (sax)
Taylor Eigsti (p)
Matt Stevens (g)
Harish Raghavan (b)
Ambrose Akinmusire (tp)
Kendric Scott (ds)
guest
James Francies (p)
 
んじゃ、退散♪

2023年3月26日 (日)

ブラジル出身の2人の天才ギタリストのデュオがでる♪

 
なぁ〜んとぉ、、4月14日にSunnyside Recordsからブラジルが生んだブラジリアン・ギターの天才、
ホメロ・ルバンボとシコ・ピニェイロのデュオがでる!
 
 
★ Two Brothers / Chico Pinheiro & Romero Lubambo ★
 
 
Two_brothers
 
2人ともジャズ語で語っても、サウタージが滲み出るブラジル出身のギタリスト。
きっと、、ブラジルとジャズの最高峰での融合となりますよね!
しかも、2人ともアコギとエレキの両方を弾いているとのことで、、、
それは、それは、楽しみな一枚となるはず!
 



1. Aquele Um
2. Samba e Amor
3. Windmills of Your Mind
4. Red Blouse
5. Waltz for Debby
6. Wave
7. Send One Your Love
8. My Future
9. For No One
10. Morro Dois Irmãos
11. Sally's Tomato
12. Until

Chico Pinheiro ( ac-g, el-g)
Romero Lubambo (ac-g, el-g)

 
んじゃ、退散♪

2023年3月25日 (土)

あくなき探求心 『Sphere / Bobo Stenson Trio』

 
Sphere_20230324174901
 
 
スウェーデンのピアノの巨匠、ボボ・ステンソン。
前作『Contra La Indecision』より、6年ぶりの新作です!
メンバーは、朋友のベーシスト、アンデルシュ・ヨルミン、2008年の『Cantando』より一緒のドラマー、ヨン・フェルト。
 
 
オープナーは、ピート・ハインの詩から創られた「You shall plant a tree」。丁寧なフレーズ、静かに交わす仲間との会話。ピアノとベースのアブストラクトなやりとり、それを色付けるドラム。
ヨルミン作「Unquestioned answer - Charles Ives in memoriam」、即興から即興へと続く暗く抽象的実験的な時間。
深淵を覗き込むような、スウェーデンの作曲家スヴェン・エリック・ベックの「Spring」。
ボーイングの音が不安を煽るヨルミン作「Kingdom of coldness」、流麗で透明感あるピアノ演奏の美しいこと。。
再びスヴェン・エリック・ベック作「Communion psalm」、大きなスペースで穏やかで濃い会話。
爽やかにスウィングする「The red flower」。
ノルウェーのピアニスト、アルフレッド・ヤンソン作「Ky and beautiful madame Ky」、各人が独立していながら一体化。
フィンランドの国民的作曲家シベリウス作「Valsette op. 40-1」、前衛的、実験的、幻想的。
終演は、オープニングと同じ「You shall plant a tree」、一回り。。
 
 
ボボ・ステンソンのクリアで柔らかなタッチに合わせてインタープレイを繰り広げる3人。
あくなき探求心、既成の音楽はやらないという信念の塊。
お歳をめしても、創造力の翼は力強く羽ばたいています♪
 
 
1. You shall plant a tree
2. Unquestioned answer - Charles Ives in memoriam
3. Spring
4. Kingdom of coldness
5. Communion psalm
6. The red flower
7. Ky and beautiful madame Ky
8. Valsette op. 40-1
9. You shall plant a tree (var.)


Bobo Stenson (p)
Anders Jormin (double bass)
Jon Falt (ds) 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2023年3月21日 (火)

前作と同じセッションから生まれた 『The Layers / Julian Lage』 

 
The_layers
 
 
ジュリアン・ラージの新譜は、『View With a Room 』の兄弟盤ともいえる作品。
『Love Hurts 』以来の不動のトリオ、ベーシストのホルヘ・ローダー、ドラマーのデイブ・キング。
そして、ローダーとのデュオ以外の全ての曲に重鎮ギタリスト、ビル・フリゼールが参加しています。
全曲、即興と作曲は、自身の同じところから生まれてくる大切なものと信じているラージのオリジナル。
 
 
オープナーは、エレキ・ギターの余韻が気持ちいい、ゆったりとしたカルテットでの演奏で「Everything Helps」。
朋友ローダーとのデュオ「Double Southpaw」、アコースティック・ギターとアコースティック・ベースとの穏やかだけれど饒舌な会話。
「Missing Voices」、4人で描き出す不思議な世界。
フリゼールとのデュオ「This World」、アコースティック・ギター2本で繊細多彩で広がりのある光景。
4人で描く「Mantra」、かなり抽象的。
終演は、ポップでメロディアスなタイトル曲「The Layers」。
 
 
『View With a Room』と同じセッションから生まれた兄弟のような感じのアルバム。
少し静かな分、、より4人の演奏と関係性を楽しめる♪
 


1. Everything Helps
2. Double Southpaw
3. Missing Voices
4. This World
5 .Mantra
6. The Layers
 

Julian Lage (g) 
Bill Frisell (g) #1,3,4,5,6
Jorge Roeder( b) #1,2,3,5,6
Dave King (ds) #1,3,5,6


今日のおまけは、ご本人があげていた「The Layers」。
 
 
んじゃ、退散♪

2023年3月19日 (日)

5月に「スウェーデン・ジャズ・ウィーク2023」開催される❣️

 
Sweden_jazz_week
5月に「スウェーデン・ジャズ・ウィーク2023」開催される!!!
スウェーデンのジャズに多く携わってきたスパイス・オブ・ライフとスウェーデン大使館の共催で、「スウェーデン・ジャズ・ウィーク2023」が開催される!
スウェーデンでは、毎年6月6日をナショナルデーと呼び、国民の祝日。
1523年のこの日、建国の父とも言われるグスタフ・ヴァーサがスウェーデン国王に就任したことから始まったようですが、今年はそこから数えて500年!ということで、日本でもお祝いとしてこの企画がなされたようです。
 
 
スウェーデン独立500周年、おめでとうございます!
 
 
★ スウェーデン・ジャズ・ウィーク2023 ★

5月16日(火)〜5月23日(火)に一週間、都内のライブハウスで、
以下の3組のスウェーデンのバンドが演奏しますよ。

 
Lars Jansson Trio(ラーシュ・ヤンソン・トリオ)
 
 
Lars Jansson(p)  Thomas Fonnesbaek(b)  Paul Svanberg(ds)

5月17日(水)Cotton Club スウェーデン・オールスターズ
5月18日(木)Sometime (吉祥寺)
5月19日(金)Body & Soul (渋谷)
5月20日(土)Satin Doll (六本木)
 

 
Isabella Lundgren & Her Trio(イザベラ・ラングレン・トリオ)
 

Isabella Lundgren(vo)  Daniel Fredriksson(ds)  Carl Bagge(p)  Niklas Fernqvist(b)

5月16日(火)宝生能楽堂 「能とスウェーデン・ジャズの邂逅」
5月17日(水)Cotton Club スウェーデン・オールスターズ
5月18日(木)Satin Doll (六本木) 
5月19日(金)Sometime (吉祥寺) 
5月20日(土) Body & Soul (渋谷)
5月23日(火)浜離宮朝日ホール   Seiko Presents “Seiko Starry Night Concert” Vol.28
 
 
Ulf Wakenius Group(ウルフ・ワケーニウス・グループ )

Ulf Wakenius(g)  Ove Ingemarsson(ts)  Hans Backenroth(b)  Calle Rasmusson(ds)

5月17日(水)Cotton Club スウェーデン・オールスターズ
5月18日(木)Body & Soul (渋谷)
5月19日(金)Satin Doll (六本木)
5月22日(月)Sometime(吉祥寺
 

ななんとぉ、、ウルフ・ワケニウスのバンドに、現在は新潟在住のオーべさまがいらっしゃる!
古巣での演奏、、って、感じですかねぇ。
いきたいなぁ。。。でも、難しいだろうなぁ。。

とりあえず、全スウェーデン・ジャズのファンの方々へ❣️

んじゃ、退散♪

2023年3月18日 (土)

ECMと共に、50年!! 『At First Light / Ralph Towner』

 
At_first_light
 
 
彼が最初にECMでソロ・ギターのアルバムをリリースして50年!!
重鎮ギタリスト、ラルフ・タウナーの最新作は、再びソロ・ギターのアルバム。
自身のオリジナルのほか、彼の好きな作曲家の曲など彼を魅了する曲を11曲。
 
 
オープナーは、爽やかな朝の空気のような「Flow」、穏やかな風景が浮かぶ「Strait」。
スタンダード「Make Someone Happy」、心優しく華麗な演奏。
ラテン風の独特な響きに心が遠く旅立つ「Ubi Sunt」。
人気バンド、オレゴンでも演奏した饒舌に語る「Guitarra Picante」。
タイトル曲「At First Light」、タウナーの曲はタウナーの色彩が散りばめられているなぁ、と、改めて実感。
一音一音に哀愁がこもったアイルランド民謡「Danny Boy」、テンポよく力強く「Fat Foot」。
郷愁たっぷりの「Argentinian Nights」、明るくはずんで「Little Old Lady」。
終演は、どこか哀しみの色彩を持った「Empty Stage」、心打つ演奏。
 
 
2019年に高崎芸術劇場でソロのライブを聴いた時にも強く思いましたが、
今回もタウナーには、タウナーの音しかないんだと思いました。
(ここに飛ぶと、生タウナーさまのお写真があります💕)
 
タウナーの琴線にふれたものたちが、タウナー色に染め上げられる♪
 

1. Flow
2 .Strait
3 .Make Someone Happy
4. Ubi Sunt
5. Guitarra Picante
6. At First Light
7. Danny Boy
8. Fat Foot
9. Argentinian Nights
10. Little Old Lady
11. Empty Stage
 

Ralph Towner (classical guitar)
 
 
 
今日のおまけは、ご本人のトピックにあった「 Flow」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2023年3月15日 (水)

穏やかなれど高揚感あり 『Silent World / Wolfgang Haffner』

 
Silent_world
 

ドイツを代表し、世界的にも活躍するベテラン・ドラマー、ウォルフガング・ハフナー。
新作は、コロナ禍から生まれた自身の音世界に回帰し、より深化したサウンド。
彼の立場の大きさがわかるような、豪華客演陣、そして、全曲が彼のオリジナル。
 
オープナーの「Here and Now」、ビル・エヴァンスのソプラノが軽やかに踊り、>抒情的な部分から盛り上がっていく様子、、ちょっとPMGのサウンドっぽい。
ミッチェル・フォアマンのシンセをフィーチャーした幻想的なタイトル曲「Silent World 」、トランペットとヴォーカルの掛け合いも聴きどころ。
その2人により焦点をあてた「La Casa」、新鋭ヴォーカリスト、アルマ・ナイドゥー巧いっ。
フリューゲル・ホーンでティレ・ブルナーがメロディアスな世界を築き上げる「The Peace Inside」。
ドミニク・ミラーがアコギで魅了する「Faro」、パーカッションも入って軽快で爽やかなハーモニー&メロディ。
比較的シンプルで明るい「Yoyo」、リズミカルだけれど陰りのある世界「Life Magic」。
ニルス・ラングレンのトロンボーンがフィーチャーされた「Rise and Fall」、アルマ・ナイドゥの儚げな歌声が心を遠くに誘う。
哀愁あるメロディ、近未来的なサウンド「Hope」。
アイスランドのキーボード奏者エイソール・ガンアーソンがフィーチャーされた「Belief」、ブルーノ・ミュラーのエレキも入ってシンプルに胸に迫る。
終演は、ピアノ、ベース、ドラムの静かな演奏で「Forever and Ever」。
 
コロナ禍の静けさが生んだ「静寂の世界」には静けさから生まれる特別な力を感じる。
穏やかな世界だけれど、高揚感もあり、オープナーからクローザーまでの連続した流れも素敵♪
 
 
1. Here and Now (feat. Bill Evans) 
2. Silent World (feat. Mitchel Forman) 
3. La Casa 
4. The Peace Inside (feat. Till Brönner) 
5. Faro (feat. Dominic Miller) 
6. Yoyo 
7. Life Magic 
8. Rise and Fall (feat. Nils Landgren) 
9. Hope
10. Belief (feat. Eythor Gunnarsson) 
11. Forever and Ever 
 
Wolfgang Haffner(ds)
Simon Oslender (p, key)
Thomas Stieger (b) exc. #5, 10
Sebastian Studnitzky (tp)
Bill Evans (ss) #1
Till Brönner (flh) #4
Nils Landgren (tb) #8
Dominic Miller (g) #5
Mitchel Forman (lead Synth) #2
Eythor Gunnarsson (rhodes, synth) #10
Alma Naidu (vo) #1-3, 8
Rhani Krija (per) #4, 5
Bruno Müller (el-g) #1, 10
Nicolas Fiszman (b) #5, 10
Norbert Nagel & Marc Wyand (ts, fl, cl) #5, 10
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「The Peace Inside」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2023年3月12日 (日)

ギター界の2刀流、ドミニク・ミラーがECMから新譜を出す!

 
スティングが、右腕として全信頼をよせるロック・ギタリスト、ドミニク・ミラー。
彼は、ECMからリーダー作をリリースしているジャズ・ギタリストでもあります♪
 
スティングのコンサートで、ご子息ルーファス・ミラーとツインで、熱くプレイする彼もめちゃかっこいい。
そして、2019年『Absinthe』のツアーで来日した時のコットン・クラブのライブの時は、哀愁あってメロディアス、指腹でつま弾く柔らかで美しい音で胸キュンでしたよん。
 
その彼が、4月にECMから新譜を出すんですよぉ!!
 
★ Vagabond / Dominic Miller ★
Vagabond
 
 
なんと、スウェーデンのピアニスト、ヤコブ・カールソンが参加していますよ。
ベーシストは、前作にも参加したニコラ・フィズマン、ドラマーは、イスラエル・ジャズのジヴ・ラヴィッツ!!
このカルテットで、全曲オリジナルだそうです。
 
楽しみだし、このメンバーで来日したらいいのだけどなぁ。。
夢が膨らみますね♪
 
1. All Change
2. Cruel But Fair
3. Open Heart
4. Vaugines
5. Clandestin
6. Altea
7. Mi Viejo
8. Lone Waltz

Dominic Miller (g)
Jacob Karlzon (p, key)
Nicolas Fiszman (b)
Ziv Ravitz (ds)
 
んじゃ、退散♪

2023年3月11日 (土)

恐ろしいほどかっこいい! 『Corridors / Kendrick Scott』

 
Corridors
 
ケンドリック・スコットが、ブルーノート・レーベルからの3枚目のアルバムをリリースした。
今回は、サックス奏者のウォルター・スミス III とベーシストのリューベン・ロジャースをフィーチャーしたコードレスのトリオ。
コロナ禍で、みんなの生活はどのように変わったのだろうかと考えたことからできた作品のようで、オラクル名義でなくてトリオ作、、って、いうのも興味深い。
ジャケットは、「廊下」まさにその先の未来に思考が向いている。
彼のオリジナル6曲、スコット&スミスの共作1曲、スコット&ロジャースの共作1曲、ボビー・ハッチャーソン曲で、全9曲。
 
オープナーは、サックスがお伺いをたてるように始まる「What Day Is It?」、スコットのドラムが音数多く炸裂する中サックスが軽快に飛ばす。
めっちゃ、叩きまくっているのだけれど、まったく煩くない。
ロジャースの思索的なソロから始まる、タイトル曲「Corridors」、シンバル音もミスれリアスにメンバーがシット・インするあたりはゾクゾク感満載、7分超えの渾身の演奏。
サックス・カデンツァから始まる「A Voice Through the Door」、素晴らしい音、スコットのヴォイスがサックスと重なって哀愁ある演奏に。
スミスとのデュオ「One Door Closes」、オーバーダヴも使った短いアクセント曲。
ボビー・ハッチャーソンの「 Isn't This My Sound Around Me?」、3人の意気のあった演奏を堪能。
朴訥としたメロディで始まる「One Door Closes, Another Opens」、後半ヴォイスも重なってエモーショナル。
軽快な3人の演奏に心弾む「Your Destiny Awaits」、後半は飛ばしていきますよ。
ロジャースとのデュオ「Another Opens」、これもオーバーダヴしてますよね。
終演は、「Threshold」、めちゃかっこいいですよ。笑い
ドラマー、ケンドリック・スコットここにあり!!、超高速4ビート、全員凄すぎる!
 
いやいや、恐ろしいほどに、かっこいいです♪


1. What Day Is It?
2. Corridors
3. A Voice Through the Door
4. One Door Closes
5. Isn't This My Sound Around Me?
6. One Door Closes, Another Opens
7. Your Destiny Awaits
8. Another Opens
9. Threshold

Kendrick Scott (ds, vo) 
Walter Smith III (ts) 
Reuben Rogers (b)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Threshold」。
 
 
んじゃ、退散♪

2023年3月 8日 (水)

ビートルズの音楽へのオマージュ 『Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays The Beatles / Brad Mehldau』

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去年、プログレ・ジャズのアルバム『Jacob's Ladder』で話題をさらった米国のピアニスト、ブラッド・メルドー。
新譜は、レノン&マッカートニーの9曲に、ジョージ・ハリスンの曲、デヴィッド・ボウイの曲を加えたポップスのカバー集。
彼は、ビートルズの音楽は、数多のアーティストに影響を与えており、それらの音楽を聴いてきた彼の中にもその影響があると思っていて、
実際に彼らの音楽に直接触れたときには、それを確信したようだ。
2020年9月にフィルハーモニー・ド・パリで録音されたソロ演奏から。
オープナーはm「I Am the Walrus」。ジョン・レノンの言葉遊びが炸裂した不思議な歌詞は、メルドーの時折混じる不協和音の入ったフレーズで綴られる。
タイトル曲「Your Mother Should Know」、ちょっと陰りをみせながらも右手でお馴染みのメロディ。
力強い左手の低音が効いた「 I Saw Her Standing There」、最後までノリノリ。
「For No One」、メルドーの世界へ昇華させた美しいバラッド仕立てに。
「Baby’s in Black」、歌詞のない分?すっきり綺麗なバラッド気分。
「She Said, She Said」、不協和音は時折入るものの拍子の変化などものともしない流麗な演奏。
多くの人にカバーされ続けている美バラッド「Here, There and Everywhere」、音数を抑えてシンプルに華麗に。
「If I Needed Someone」、マイナーに響くメロディにインスパイされた演奏が素敵。
恐ろしい歌詞の「Maxwell’s Silver Hammer」、キラキラとミステリアスでメルドーらしい複雑な演奏に。
まるで子守唄のような「Golden Slumbers」、時折、、ちょっと涙がでそうになる。
終演は、なぜかデヴィッド・ボウイ「Life on Mars?」、『A Day in the life』に対するアンサー・ソング説があるから?途中、有名スタンダード・ソングのような王道ジャズ・フレーズも交えながらドラマチックに。
さまざまなポップスの中に、ビートルズの影響を感じ、
心を虜にするメロディに魅力を感じ、
彼らの音楽が持っているちょっと変わったツボにも魅力を感じ、、
メロディと共にそういうことにも、探究心を刺激されるのかなぁ。
右手でお馴染みのメロディを弾き、左手で不協和音も入る伴奏をつけ、両手でメルドーの世界へ昇華させている♪
 
 
1. I Am the Walrus
2. Your Mother Should Know
3. I Saw Her Standing There
4. For No One
5. Baby’s in Black
6. She Said, She Said
7. Here, There and Everywhere
8. If I Needed Someone
9. Maxwell’s Silver Hammer
10. Golden Slumbers
11. Life on Mars?

Brad Mehldau (p)
 
レーベルがあげていた「Your Mother Should Know」


 
 
んじゃ、退散♪

2023年3月 5日 (日)

青い閃光を放つ 『Got The Keys To The Kingdom: Live At The Village Vanguard / Chris Potter』

 
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世界のBLUE GIANT 、クリポタさまことクリス・ポッターの新譜がついに出た!
2022年に、ヴィレッジヴァンガードで、クレイグ・テイボーン、スコット・コリー、マーカス・ギルモアで演奏したライブ盤。
ええ、、あのヴァンガードでのライブ盤っ!!!
今回は、アコースティックなセッティングで、全曲カヴァー曲。
彼が親しみ影響されてきた曲が、6曲並んだそうですよ。
 
オープナーは、彼自身の根幹をなしているという「You Gotta Move」。
度胸の座ったサックスのカデンツァから入り、メンバーがシットインしてからも、潔い吹きっぷりで圧巻。
続く、ピアノもドラムも飛ばしてまっす。
それは、ブラジル曲「Nozani Na」でも一緒。トリッキーなタボーンの演奏を押し上げるドラムとベース。
フラジオ領域、高速フレージング、やっぱり、圧倒される。
淡麗なピアノで始まるビリー・ストレイホーンの難曲「Blood Count」、感情が振り切れたようなサックスの演奏に惹きつけられる。
途切れなく聴かせ続け、高揚させる。
チャーリー・パーカーの「Klactoveedsedstene 」、冒頭から、バンドの一体感あるハイレベルな演奏、高速で一気に駆け抜ける。
ベース・ソロで始まるアントニオ・カルロス・ジョビンの「Olha Maria」。崇高なメロディから繰り広げられる自由なインプロビゼーション。
終演は、スピリチュアルな「Got the Keys to the Kingdom」、パワフルで濃厚、分厚いサウンドで。
 
一筋縄でいかないアレンジを施した曲たち。
全員が自由で開かれたインプロヴィゼーションで、超絶に交わる熱い演奏。
観客の熱狂が、私にも伝わって、憧れのヴァンガードの観客の一人だわ。
世界のBLUE GIANT 、クリス・ポッター、閃光でまくりっすよ!
 
 
1. You Gotta Move 
2. Nozani Na 
3. Blood Count  
4. Klactoveedsedstene 
5. Olha Maria 
6. Got the Keys to the Kingdom
Chris Potter (ts)
Craig Taborn (p)
Scott Colley (b)
Marcus Gilmore (ds)
 
今日のおまけは、ご本人があげていたタイトル曲「Got the Keys to the Kingdom」。
 
 
んじゃ、退散♪

2023年3月 4日 (土)

ウェイン・ショーターさまに、心から感謝してます。。

 
Wayne_shorter
 
(ネット上よりお借りいたしました。m(_ _)m)
 
2023年、3月2日、偉大なジャズ・マスター、ウェイン・ショーターさまが鬼籍に入りました。
テナー・サックスとソプラノ・サックスの奏者で、コンポーザー。
 
1950年代にサックス奏者としてデビューし、2019年に最後のアルバム『Emanon / Wayne Shorter』をリリース。
その間、ずっと、新たなる音楽に挑戦し続けていたましたよね。
御年80歳をこえて、生ける伝説として語り継がれ、ジャズ・シーンの重鎮として存在感を示し続けたお人。

したがって、ショーターさまの歩みを簡単に語れるものではありませんが。。
1959年にアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに加入。
音楽監督も担当し、来日もしていた、と、同時にリーダー・アルバムの作成も始める。

その後はマイルス・デイヴィス・クインテットへにも参加し、名盤を作り出すとともに、
並行して、ブルーノート・レーベルでは『Night Dreamer』を皮切りに、今も人気の高いアルバムを次々と発表していく。
もちろん、沢山の名曲も次々と発表していきます。
 
そして、1970年にはジョー・ザヴィヌルとともに、クロスオーバーのバンド、ウェザー・リポートを結成。
1976年からは、V.S.O.P.にも携わっています!

2000年には、、ダニーロ・ペレス、ジョン・パティトゥッチ、ブライアン・ブレイドというあ最高峰のメンバーで、アコースティック・カルテットを結成!
80歳の2013年にリリースした、『Without a Net / The Wayne Shorter Quartet』は、「即興こそがジャズの華という信念の塊」という凄いアルバムでした。
このアルバムのリリース・ツアーで、2013年、2014年に来日してくれました。
1日づつでしたけど、両年行きましたよ、、それは、もう奇跡としかいいようない時間。
ライブが終わったあとは、、魂をもっていかれた感じ。。
 
彼の挑戦し続ける心と創作意欲は、最後まで尽きることがありませんでしたよね。
ずっと、前をみて走りづつける姿、、随分と長い間、その勇姿をを拝まさせていただきました。
本当に、ありがとうございました。心から感謝しています。m(_ _)m
どうぞ、安らかにお眠りください。
 
名曲がたくさんあって、どれをかけるか悩みますよね
初期の名盤『Speak No Evil』のバラッド曲「Infant Eyes」にします。
ご本人があげていたリマスター版で。
 
 
んじゃ。退散♪

2023年3月 1日 (水)

『ジャズ批評 232号』がでました〜♪

『ジャズ批評 232号』がでました〜♪
 
232
 
 
2022年の総決算! ですね。。
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎
 
「マイ・ベスト・ジャズ・アルバム 2022」
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎
 
私も5枚選んでみました。
 
 
 
 
 
 
 
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎
 
「第17回 ジャズオーディオ・ディスク大賞 2022」
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎
 
今年も選考に参加させていただきました。
これは、最終結果です。
個人的には、一喜一憂って、、感じですわ。。。
 
 
 
★インスト★
 
金 『Portrait in Black and White / Alessandro Galati Oslo Trio』
 
銀 『Opening / Tord Gustavsen』</b
 
銅 『Blues for K / Tsuyoshi Yamamoto Trio (山本 剛)』
 
 
★ヴォーカル★
 
金 『Linger Awhile / Samara Joy』
 
銀 『Blue / Diana Panton』
 
銅 『La Bruja / Lauren Henderson』
 
 
 
いつもの「新譜紹介」は4枚、「New Disc Pick Up」は1枚でした。
 
「新譜紹介」
 
 
 
 
 
 
New Disc Pick Up」
 
 
 
次号(233号)は、 2ホーン・クインテットの特集です。
 
んじゃ、退散♪

 

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