静寂で厳かなクリスマス・イヴを 『Christmas Songs / Trygve Seim & Andreas Utnem 』
ノルウェーのサックス奏者、トリグヴェ・セイムとピアニストのアンドレアス・ウトネムのデュオ作品。
1990年代半ば、ウトネムは、教会の音楽奏者でもあるので、教会にセイムを呼んで礼拝中におこなった即興演奏が、2人が演奏を始めるきっかけ。
2010年には、ECMから<サクソフォンとピアノのための歌>というサブタイトルのついた『Purcor』といアルバムもだしている。
同じノルウェーのピアニスト、ブッゲ・ヴェッセルトフトの『Its Snowing On My Piano』のように、ノルウェーでクリスマスのシーズンの聴かれる讃美歌や民謡を演奏。
オープナーは、穏やかなピアノの調べと優しいソプラノ・サックスの音色で始まる讃美歌「Personent Hodie」。
息遣いのようなテナー・サックスが奏でるノルウェーの民謡「Det Kimer Na til Julefest」、ゆったり音を選んだ2人の演奏、実に味わい深い。
ノルウェーの讃美歌「No Koma Guds Englar」、ピアノの煌めく調べとソプラノがぴったり。
「The Infant King」、ソプラノとハルモニウムお厳かな空間。
日本でも知っている人が多いと思う讃美歌「Veni, Veni, Emmanuel」、ソプラノとピアノで描き出す聖なる光景。
2人の重なりが美しい「Deilig er Jorden」。
「Still, Still, Still」、もともとはオーストリアで生まれた讃美歌、親しみやすい優しい時間。
テナーの響きが心地、よい柔らかでエモーショナルに歌い上げるノルウェー民謡「Mitt Hjerte Alltid Vanker」、郷愁の塊。
世界中で有名な「Joy to the World」も、2人にかかるとノルウェーの民謡のように聴こえ、美しく哀愁さえ感じる。
日本人も歌える「Silent Night」、ゆっくり、ゆっくり、変化球はなし、ハルモニウムのロング・トーンも崇高に。
終演は、ノルウェーの曲で「Saele Jolekveld」、聖なるクリスマス・イヴ、静かに降る雪の夜、暖かな部屋ですごす温かなクリスマス・イヴ。
静寂で厳かな時間。
喧騒を忘れて、ノルウェーの教会で過ごす気分。
サックスの音色の素晴らしさ、2人の息のあった演奏は心に響きます。
1. Personent Hodie
2. Det Kimer Na til Julefest
3. No Koma Guds Englar
4. The Infant King
5. Veni, Veni, Emmanuel
6. Deilig er Jorden
7. Still, Still, Still
8. Mitt Hjerte Alltid Vanker
9. Joy to the World
10. Silent Night
11. Saele Jolekveld
Trygve Seim (ss, ts)
Andreas Utnem (p, harmonium #4,10)
今日のおまけは、2人があげていた「Mitt Hjerte Alltid Vanker」。
今日は、クリスマス・イヴですね。
新潟は、クリスマス寒波の襲来ですが。。
★ 素敵な休日を❣️ ★
んじゃ、退散♪
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コメント
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Suzuckさん、こんにちは。
こちらすごく気に入りました。いつもながら良い情報いただきありがとうございます。
イギリスから無事発送された様子なので1月には手元に届く予定です(^^♪
投稿: baikinnmann | 2022年12月24日 (土) 17時59分
baikinmannさま、2人ともベテランならではのメリハリあるアルバムです。
どうして、12月にリリースするんでしょ。
せっかく、クリスマス・アルバムをリリースするならば、、
遅くても、11月中にはリリースしてほしいですよね。
投稿: Suzuck | 2022年12月26日 (月) 08時00分