心地よさにヘビロテ 『The Parable of The Poet / Joel Ross』
天才ヴィブラフォン奏者で作曲家、ジョエル・ロスのブルーノート・ レコードからの3枚目のアルバム。
4月にリリースされていたの見逃していて、ジャズ評論家の柳樂 光隆氏のTweetで、今更気がつきました。。汗
もともと、メンバー各自のソロよりもメンバー間のやり取りを重視した、アンサンブル志向が強いサウンドだったと思うのですが、その傾向がより顕著にななった感じ?
7つの楽章からなる組曲の各タイトルは、ロスの感情的な決断や経験を表したものだそうで、曲のタイトルから受けるイメージのように、スピリチュアルな感じもあるようです。
オープナーは、どこか儚げで夢の中のような「PRAYER」、ヴィブラフォンの軽やかな音色が心地よい。
ベースのソロから始る「GUILT」、物想い深く緊迫感漂う。
エッヂの効いたトランペットのソロが淡々とすすみ、主従なく様々な音が重なる「CHOICES」。
ベースのソロから始る「GUILT」、物想い深く緊迫感漂う。
エッヂの効いたトランペットのソロが淡々とすすみ、主従なく様々な音が重なる「CHOICES」。
「WAIL」、アルトとテナーの雄叫びにトレーンの大きな影を感じるが、ロスを始めメンバーのクールな対応はぬるま湯のようで不思議なミックス。
トロンボーンでシームレスに始る「THE IMPETUS (To Be And Do Better)」、抒情的。
「DOXOLOGY (Hope)」、熱いサックス・ソロから始まり、バンド・サウンドは熱くグルーブ。
終演は、「BENEDICTION」、静かに厳かに。
ちょっと、不思議な掴みどころのない感じのアルバム。
曲のタイトルからも、教会の礼拝を中心に、構成された組曲、と、言っていいと思うんだけど、、
単にゴスペル風とかというのでなく、彼の感情を一連のイメージから音楽で現そうとしたのですかね。
メロディと即興の境を限りなく曖昧な感じにした、彼の音楽的理想を追求した音楽。
多才な人と創り上げた多彩な感じの音楽、繰り返し聴くのが気持ちいい。
1. PRAYER
2. GUILT
3. CHOICES
4. WAIL
5. THE IMPETUS (To Be And Do Better)
6. DOXOLOGY (Hope)
7. BENEDICTION
2. GUILT
3. CHOICES
4. WAIL
5. THE IMPETUS (To Be And Do Better)
6. DOXOLOGY (Hope)
7. BENEDICTION
Joel Ross (vib)
Gabrielle Garo (fl) #2
Immanuel Wilkins (as)
Marquis Hill (tp)
Maria Grand (ts)
Kalia Vandever (tb)
Sean Mason (p)
Rick Rosato (b)
Craig Weinrib (ds)
今日のおまけは、ご本人があげていた「PRAYER」。
Immanuel Wilkins (as)
Marquis Hill (tp)
Maria Grand (ts)
Kalia Vandever (tb)
Sean Mason (p)
Rick Rosato (b)
Craig Weinrib (ds)
今日のおまけは、ご本人があげていた「PRAYER」。
んじゃ、退散♪
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コメント
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今晩わ。
このアルバム確かに不思議なアルバム。非常にコンセプチュアルでありながら、牧歌的で、BGM的にも聴ける。
聴くたびに違う様相を味わえる素敵なアルバムだと思います。
リンク貼らせてください。
https://zawinul.hatenablog.com/entry/2022/06/23/215913
投稿: zawinul | 2022年9月24日 (土) 22時50分
zawinulさま、お久しぶりです。m(_ _)m
ジョエル・ロス、随分前にチェックしておきながら、
リリース時には、すっかり抜け落ちていました。汗
でも、早めに気がついてよかったです。
>聴くたびに違う様相を味わえる素敵なアルバム
わかります!
リンクもありがとうございます。m(_ _)m
投稿: Suzuck | 2022年9月26日 (月) 07時40分