繊細な色彩感覚が魅力的 『The Next Door / Julia Hulsmann Quartet』
ドイツのピアニストでコンポーザー、ユリア・ヒュルスマンによるカルテット作。
2019年の『Not Far From Here』以来3年ぶりの新作です。
メンバーも前回と同じメンバーで、ベースのマーク・ミュールバウアー、ドラマーのハインリッヒ・ケッバーリング、、
1曲、プリンスの曲が入っている他は、全てメンバーのオリジナル。
オープナーの「Empty Hands」、透明感あるピアノは、まるで水飛沫のよう。
そこから始るメンバーの演奏も、投げかけられた音を大切に紡いでいく。
「Made of Wood」は、ちょっとダークな色合い、そして、いっそうに倦怠感のあ「Polychrome」へ。
「Wasp at The Window」ベースからはじまる一連の動きに目が離せない。
「J etzt Noch Nicht」の緊張感、 「Lightcap」の開放感。
プリンスの「Sometimes It Snows in April」の美しさ。。切なさ。。
不思議な旋律「Open Up」、「Jetzt Noch Nicht」別ヴァージョン、より発展した形で。
異空間に運ぶ「Post Post Post」、自由で浮遊感のある「Fluid」。
終演は、「Valdemossa」、4人の豊かな表現力と深い相互作用に聴き惚れる。
透明感あるピアノと穏やかで柔らかなサックスの響きはよく似合う。
そして、ベースとドラムは、繊細な動きで、音風景を美しい色彩で彩る。
魅力的で快適な音の空間です。
1. Empty Hands
2. Made of Wood
3. Polychrome
4. Wasp at The Window
5.J etzt Noch Nicht
6. Lightcap
7. Sometimes It Snows in April
8. Open Up
9. Jetzt Noch Nicht (Var.)
10. Post Post Post
11. Fluid
12. Valdemossa
Uli Kempendorff (ts)
Julia Hulsmann (p)
Marc Muellbauer (b)
Heinrich Kobberling (ds)
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