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音楽で拡がる輪

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2022年8月

2022年8月31日 (水)

繊細な色彩感覚が魅力的 『The Next Door / Julia Hulsmann Quartet』

 
The_next_door

 


ドイツのピアニストでコンポーザー、ユリア・ヒュルスマンによるカルテット作。
2019年の『Not Far From Here』以来3年ぶりの新作です。
メンバーも前回と同じメンバーで、ベースのマーク・ミュールバウアー、ドラマーのハインリッヒ・ケッバーリング、、
そして、テナー・サックス奏者のウリ・ケンペンドルフ。
1曲、プリンスの曲が入っている他は、全てメンバーのオリジナル。


オープナーの「Empty Hands」、透明感あるピアノは、まるで水飛沫のよう。
そこから始るメンバーの演奏も、投げかけられた音を大切に紡いでいく。
「Made of Wood」は、ちょっとダークな色合い、そして、いっそうに倦怠感のあ「Polychrome」へ。
「Wasp at The Window」ベースからはじまる一連の動きに目が離せない。
「J etzt Noch Nicht」の緊張感、 「Lightcap」の開放感。
プリンスの「Sometimes It Snows in April」の美しさ。。切なさ。。
不思議な旋律「Open Up」、「Jetzt Noch Nicht」別ヴァージョン、より発展した形で。
異空間に運ぶ「Post Post Post」、自由で浮遊感のある「Fluid」。
終演は、「Valdemossa」、4人の豊かな表現力と深い相互作用に聴き惚れる。


透明感あるピアノと穏やかで柔らかなサックスの響きはよく似合う。
そして、ベースとドラムは、繊細な動きで、音風景を美しい色彩で彩る。
魅力的で快適な音の空間です。



1. Empty Hands
2. Made of Wood
3. Polychrome
4. Wasp at The Window
5.J etzt Noch Nicht
6. Lightcap
7. Sometimes It Snows in April
8. Open Up
9. Jetzt Noch Nicht (Var.)
10. Post Post Post
11. Fluid
12. Valdemossa


Uli Kempendorff (ts)
Julia Hulsmann (p)
Marc Muellbauer (b)
Heinrich Kobberling (ds)
 
今日のおまけは、レーベルがあげていた「Made of Wood」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年8月28日 (日)

ヴォルフェルト・ブレデローデが弦楽四重奏と新譜をだす♪

 
1974年生まれのオランダ人のピアニスト、ヴォルフェルト・ブレデローデ。
2007年に『Currents』で、ECMからリーダーデビュー、9月にでる新譜もECMから。
ブレデローデは、新潟に2回来たことがあり、新潟市のジャズ・フラッシュでも演奏したことがあるんです!
 
★ Ruins And Remains / Wolfert Brederode   Matangi Quartet   Joost Lijbaa ★
Ruins_and_remains

 


今回は、弦楽四重奏とパーカッショニスト&ドラマーとのコラボ。

第一次世界大戦終結 100 周年を記念して、2018 年にブレフェローデによって作曲された組曲を演奏しているようです。
瞑想的で詩情豊かなブレデローデの新譜が楽しみ♪


1. RUINS II
2. SWALLOW
3. REMAINS
4. CLOUDLESS
5. RUINS AND REMAINS
6. KA
7. RUINS I
8. DUHRA
9. RUINS III
10. RETROUVAILLES
11. NOTHING FOR GRANTED
12. DISSOLVE
13. MARCH
14. RUINS IV

Wolfert Brederode (p)  
Matangi Quartet  
Maria-Paula Majoor (vin)  
Daniel Torrico Menacho (vin)  
Karsten Kleijer   (vla)
Arno van der Vuurst   (vlc)
Joost Lijbaart  (ds,  perc)
 

 

んじゃ、退散♪

2022年8月27日 (土)

「ブラッド・メルドー in Japan 2022」の公演は来年の2月へ!!

Brad_mehldau

 「ブラッド・メルドー in Japan 2022」の振替、中止、新規公演が発表されましたね。

振替日程


2022年7月11日(月)19:00開演 紀尾井ホール【ピアノソロ】

2023年2月4日(土)15:00開演 紀尾井ホール【ピアノソロ】

 


中止公演・日程詳細

2022年7月8日(金)19:00開演 キャナルシティ劇場【ピアノソロ】
2022年7月10日(日)15:00開演 ザ・シンフォニーホール【ピアノソロ】
2022年7月14日(木)19:00開演サントリーホール 大ホール【with 東京フィルハーモニー交響楽団】
2022年7月15日(金)19:00開演 サントリーホール 大ホール【with 東京フィルハーモニー交響楽団】

 


新規公演・日程詳細

【東京】
2023年2月3日(金)19:00開演 東京オペラシティ コンサートホール【ピアノソロ】
2023年2月5日(日)15:00開演 東京オペラシティ コンサートホール【with 東京フィルハーモニー交響楽団】
2023年2月6日(月)19:00開演 東京オペラシティ コンサートホール【with 東京フィルハーモニー交響楽団】

【大阪】
2023年2月7日(火)19:00 開演 住友生命いずみホール【ピアノソロ】

 


新規公演のチケット販売は、2022年9月24日(土)だそうです!

詳細は、「ブラッド・メルドー in Japan 2022」へ。

さてさて、、いろいろと、、悩ましい。。。

んじゃ、退散♪

2022年8月24日 (水)

『ジャズ批評 229号』がでました〜♪

 
229
 
今回の特集は、「アニタ・オデイ/ジューン・クリスティ/クリス・コナー」です。
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●
 
「アニタ・オデイ/ジューン・クリスティ/クリス・コナー」 
 
●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●●◎◎◎◎●●●
白人ジャズ・ヴォーカリストの草分け的存在となった、ケントン楽団出身の3人娘のご紹介♪ 
アニタ・オデイのバイオグラフィは、小針俊郎氏、ジューン・クリスティのバイオグラフィは、茂木 亮氏、クリス・コナーのバイオグラフィは、平井 清貴氏が担当。
もちろん、各人のディスク・ガイド付きです。
 
 
私はいつもの「新譜紹介」は、4枚と1プロジェクトでした。
 
 
 
 
 
 
「New Disc Pick Up」のコーナーに、話題のピアニスト、秩父 英里 さんの新譜も載っていました。
私も頼んでいるんです。楽しみ♪
 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年8月21日 (日)

ミハイル・ウォルニーの新作は、『Weitentraum』と同メンバー

 
1978年にドイツ、シュヴァインフルトで生まれた、ACTレーベルの新世代スター、ピアニストのミハイル・ウォルニー。
もうすぐ、トリオの新作がリリースされる。
 
 
★ Ghosts / Michael Wollny Trio ★
 
Ghosts

 


メンバーは、『Weitentraum』と同じ。

ドイツのフランクフルト生まれのドラマー、エリック・シェーファー。
アメリカのベーシスト、ティム・ルフェーブル。
2人とも、ウォルニーと同様に、高い評価を受けている人たち。
 
「インプロヴァイザーとして、自分が演奏しているのは作品自体ではなく、自分自身の記憶であることに気付くことがよくあります。そして、これらの記憶がその瞬間にあなたに戻ってくると、それらは今ここに存在し続けることを主張します。 」
 
ウォルニーの主張、「つまり、歌は幽霊のようなもの」ということからついたタイトルのよう。
 
面白い発想ですよね。
しかし、、ACTの推し推しのピアニストにしては、、
イマイチ、日本での知名度も人気もないような気がするのは、、思い過ごし??。。
 


1. I Loves You Porgy
2. Willow‘s Song
3. Hauntology
4. Hand of God
5. Ghosts
6. Monsters Never Breathe
7. Erlkönig
8. In a Sentimental Mood
9. She Moved Through the Fair
10. Beat the Drum Slowly

Michael Wollny (p)
Tim Lefebvre (b)
Eric Schaefer (ds)
 
んじゃ、退散♪

2022年8月20日 (土)

不思議不思議…心落ち着く 『Nearness / Lynn Adib   Marc Buronfosse』

 


Nearness

シリア出身のヴォーカリストで作曲家、リン・アディブ。


滋味深い、落ち着いた声で、聴くものを静かに包みあげる。

今回は、フランスのベーシスト、マーク・ブロンフォスとのデュオ。

パリ国立音楽院のジャズ教師、日本では、ジョルジュ・パッチンスキー・トリオのベーシストとして知っている人も多いかもしれません。

ここ数年、共演を重ねてきた2人のデュオ作品。

サブスクで見つけて以来、時々、聴いています。

 

オープナーは、ご存じ「The Nearness of You」、歌詞の一部をアラビア語?にし、シリアの音楽エッセンスをふりかけたこの曲は、いきなり心を遠くに飛ばしてくれる。

プロンフォスは6弦ベースbass VIを使用し、まるで、ギターのように寄りそう…

バリトン・ギターのような深みのある落ち着いた響きが、彼女の声とよく似合う。

ヴィオラ・ダモーレをフィーチャリングした彼女のオリジナル「Qalb」、ぐっとアラビア色が強くなる。

緩急つけヴォーカルを重ねた民族音楽のような「Autruche」も、彼女のオリジナル。

共作「ADEEB」には、啓蒙されたシリアの詩人、ナジフ・アブ・アファチの詩のガジ・アディブの朗読も入る。

「Sou'al」の荘厳さは、礼拝のよう。

レディオヘッドのトム・ヨークの「Present Tense」にのせた情感の素晴らしさ。

共作「So Far So Near」、タブラとバーンスリーが入って魅惑的な時間。

伝統音楽「Tawnimar Toubo」、ヴィオラ・ダモーレとコーラスで神聖な世界に。


説得力のある「I Loves You Porgy」、ダブル・ベースとのデュオで、ジャズ・ヴォーカルとしての実力発揮。

コーラスとヴィオラ・ダモーレの加わった「Adagio Choral」は、アラブの世界。

プロフォンスのオリジナル「Naoussa Kampos」、バーンスリーの音色が抒情的。

曲の持つ力をうまく表現したジョニ・ミッチェルの「A Case of You」。

伝統音楽「Megalinaria」、ヴィオラ・ダモーレとコーーラスが入ってアラブの世界へ。

終演は、再び、「The Nearness of You」、ヴィオラ・ダモーレが入ってアラブと西洋の2つの世界を結ぶ。

 

生まれそだったシリアの伝統的な音楽と西洋の音楽を結びつけた魅惑的な音楽。

伝統的な音楽の色が強いはずなのですが、日本人の私も不思議と心落ち着く作品ですよ。

私の心にスマッシュ・ヒット♪

 

1. The Nearness of You
2. Qalb
3. Autruche
4. ADEEB
5. Sou'al
6. Present Tense
7. So Far So Near
8. Tawnimar Toubo
9. I Loves You Porgy
10 .Adagio Choral
11. Naoussa Kampos
12. A Case of You
13. Megalinaria
14. The Nearness of You

Lynn Adib (vo)
Marc Buronfosse (bass VI, b)

guests

Jasser Haj Youssef  (viola d'amore)
Antifoniko Melos (choir)
Rishab Prasanna (bansouri flute)
Mosin Kawa (tablas)

 

今日のおまけは、ご本人のトピックにあった「Present Tense」。

 


 

んじゃ、退散♪

2022年8月17日 (水)

歓喜に沸いたブタペストの夜の3日後のキース・ジャレットの演奏がリリースされる。


2度の脳梗塞の後遺症で左半身に麻痺が残り、現状ではピアニストとしての再起は考えられない、という衝撃が公表されたのは2020年。
その情報のすぐ後にリリースされた2016年録音の『Budapest Concert』は、その年の私のベスト1になりました。

9月の終わりに、その3日後に録音されたフランス、ボルドーで行った ソロ・コンサートのライヴ録音がリリースされます。。

いまでも、演奏に復帰できないキース・ジャレットのことを考えると、、とても複雑な気持ちなのですが、、



★ Bordeaux Concert / Keith Jarrett ★

 

Bordeaux_concertjpg

今回は、全て即興。
再び、フランスのボルドーの会場にいる1,400人の聴衆と同じ感動を味わいたい!
そして、現在、彼はどんな暮らしをしているのでしょうか。。

1. Part I
2. Part II
3. Part III
4. Part IV
5. Part V
6. Part VI
7. Part VII
8. Part VIII
9. Part IX
10. Part X
11. Part XI
12. Part XII
13. Part XIII

Keith Jarrett (p)

 

んじゃ、退散♪

 

2022年8月14日 (日)

ジュリアン&ローマン兄弟が、新譜がでるのだけど。。。

 
ロマンチックな音づくりで知られるドイツのジュリアン&ローマン兄弟。
ACTレーベルから7枚目のリーダー作が、8月の終わりにでるのですが、、
 
 
 
★ Mosaic / Julian & Roman Wasserfuhr ★
Mosaic
 

ロマンティックが売りのジュリアン&ローマン兄弟ですが、

レーベルがあげていた「Never Hold Back」の動画では、フリー・ラップで知られるハリー・マックとのコラボが公開されている。

なかなか、ビートの効いた先端な感じ。ジュリアンもトランペットで勝負。
カバー曲は、ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit 」。
他の曲はどうなっているのかな。。
『Mosaic』って、タイトルのように、コロナ禍に創り溜めた多様な曲が並んでいるようです。



1. Aki Puh
2. Dakira
3. Forward 
4. Hank 
5. Hymnus Varus 
6. Ladybirds 
7. Never Hold Back  
8. Smells Like Teen Spirit 
9. Rêveries 
10. Reset 
11. Target II 

Julian Wasserfuhr (tp)
Roman Wasserfuhr (p, keys) 


Tim Lefebvre (b) 
Keith Carlock (ds)
Harry Mack (vo)
Markus Schieferdecker (b) 
Oliver Rehmann (ds) 
Tony Lakatos (ts)
Paul Heller (ts) 
Martin Scales (g) 
Vitaliy Zolotov (g) 
Jörg Brinkmann (vc)
Axel Lindner (vn, vla)  
Sebastiaan Cornelissen (ds) 
 
んじゃ、退散♪

2022年8月13日 (土)

レコードとレコードを愛する人が主役のコミック 『音盤紀行 1  / 毛塚 了一郎 / KADOKAWA』

 

Onbankiko

 
KADOKAWAの隔月月間漫画雑誌「青騎士」に掲載中らしい。
5月頃だったかな、、Twitterでアナログ愛好家の方達の話題になっていて、思わず北書店に発注してもらって購入。
いい意味で、予想と違った内容でした。
ええとね、さまざまなシチュエーションでの音楽…特にレコードへの想いを描いた短編が描かれています♪
 
① 「追想レコード」
② 「密盤屋の夜」
③ 「The Staggs Invasion」
④ 「電信航路に舵をとれ!(前後編)」
⑤ 「アシュリーズ・ダイナー」書き下ろし

ええと、、①は、祖父の遺したレコードをきっかけに始まる自らのルーツを辿る少女たちの旅行記で、設定が現代なのですが、話の中ででてくるレコード屋さんの描き方がとても良いですよね。
最近は、レコード屋さん巡りとかしてないのですが、記憶の中にある「レコード屋さん」に色々と重なってました。
懐かしい思い出がいろいろと蘇ってくる…中古屋さんの独特の匂いも漂ってくる感じ!
コミックなので、あまり、感想とかかいちゃうと、>これから読む人がつまらなくなってしまうといけないので、ぼやぁっとした感想で。笑
まぁ、表紙の絵を見て興味がわかなかったひとは、買わなくて大丈夫です。笑
 
 
毛塚氏は、
「このレコードはどのお店で買ったのか」は全部覚えているようにしているそうです。
そして、
「最近は色々なレコード店、特に個人経営のお店に足を運ぶようにしていまして、これまでに130店くらいに行ったのですが、個人店ってそれぞれに傾向があるじゃないですか。どんなジャンルを揃えているか、どんな雰囲気なのか、というような。そういうお店ごとの“色”の違いが面白いところだと思うんですよね。」
と、言っており、
「そういうお店の色を記憶しておけば、買ったレコードを聴きながら「これを買ったお店はこうだったな」と思い出すことができますし、実際、漫画を描くときにも役に立っている部分があります。」
なんて、レコード愛が滲み出てますよね!
 
 
帯に、書いてありますよ。
 
100年前も1000年後も人の心を震わすのは音楽の力だ。
火のように熱く風のように自由な力。
 
 
素敵な誘い文句ですよねぇ。
あ、、1とあるので、続編も楽しみにしています!!
まだ、読んでいないあなた、、夏休み、音盤とちょっと旅にでるのはどうでしょ?
 
 
んじゃ、退散♪

2022年8月11日 (木)

メロウで浮遊感ある空間…猛暑対策にバッチリ♪  『Not Tight / Domi & JD Beck』

 
Not_tight_20220809102001
 
Z時代の天才デュオ、Domi & JD Beck♪
2000年にフランスのメス生まれたキーボード奏者、ドミ・ルナ。
2003年に米国のダラスで生まれたドラマー、JDベック。
バークリー音楽大学に在籍していたドミと、10歳から演奏を始めていたJDが2018年に出会い、デュオ・ユニット開始、SNSなどで注目を浴びるようになり、ミュージシャンの注目も集めるように。
その流れで、今回のアルバム・デビューのキーパーソンになったアンダーソン・パークに認められ、彼らの夢のコラボが実現、彼が立ち上げに関わっているAPESHIT Inc.とブルーノート・レコードからの契約♪
 
その見た目のキュートさや「Kawaii」とウラハラに、しっかりした技術で超絶テクや複雑なハーモニーを動画で披露してきた彼らのデビュー・アルバム♪
ジャズ界のレジェンド、ハービー・ハンコックをはじめ、アンダーソン・パーク、サンダーキャット、マック・デマルコ、カート・ローゼンウィンケルって、、その繋がりは音楽のジャンルを踏み超えて広がっています!
そして、今回はお得意のカバーでなくて、全曲2人のオリジナル。
 
オープナーは、ハープやヴィオラ、チェロが懐かしい映画音楽のワンシーンのように入った「LOUNA’S iNTRO」、シームレスに続く「WHATUP」は、2人の超絶演奏。
キャッチーで緩いムードと超絶な演奏がギャップな「SMiLE」
サンダーキャットが参加する「BOWLiNG」、彼の繊細なヴォーカル、ベースプレイが聴けるて幸せ、ファンタスティック。
タイトル曲「NOT TiGHT」でも、サンダーキャットはベースで参加、かっこいいですぅ。
マック・デマルコとのヴォーカルが浮遊感たっぷり「TWO SHRiMPS」。
2人のヴォーカル「U DON’T HAVE TO ROB ME」、実に味があってハマっている。
ハービー・ハンコックが参加、ヴォコーダーを使った「MOON」がメロディアスでメロウ、素敵すぎる。
叙情的で神秘的な「DUKE」。
アンダーソン・パークのヴォーカルが入った「TAKE A CHANCE 」、2人もヴォーカルでも参加。
スペイシーで夏空感間満載「SPACE MOUNTAiN」。
「PiLOT」は、バスタ・ライムス、スヌープ・ドッグ、アンダーソン・パークという超豪華なメンバーと創り上げるポッセカット、これも最高。
カート・ローゼンウィンケルのギターが空間を謳歌しまくる「WHOA」。
疾走するドラムに心奪われる「SNiFF」。
終演は、再び、弦楽隊が入って幕をひく。。
 
テクニックの凄さにあっけにとらわれるけど、どの楽曲にもキャッチーな親しみやすさがあって暑苦しく無い。
メロウで浮遊感ある空間に身を潜めて猛暑をやり過ごそう♪
 
1. LOUNA’S iNTRO
2. WHATUP
3. SMiLE
4. BOWLiNG (feat. Thundercat)
5. NOT TiGHT
6. TWO SHRiMPS (feat. Mac DeMarco)
7. U DON’T HAVE TO ROB ME
8. MOON (feat. Herbie Hancock)
9. DUKE
10. TAKE A CHANCE (feat. Anderson .Paak)
11. SPACE MOUNTAiN
12. PiLOT(feat. Snoop Dogg, Busta Rhymes, Anderson .Paak)
13. WHOA (feat. Kurt Rosenwinkel)
14. SNiFF
15. THANK U

JD Beck (ds)
Domi  (keys)
guests
Herbie Hancock (p, vocoder)
Anderson .Paak (vo)
Thundercat (b, vo)
Snoop Dogg (vo)
Busta Rhymes (vo)
Kurt Rosenwinkel (g)
Mac DeMarco (vo)
 
今日のおまけは、ご本人たちがあげていた「PiLOT」。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年8月 7日 (日)

即興重視でオーネット・コールマンを連想させる演奏 『Elastic Wave / Gard Nilssen Acoustic Unity』

Elastic_wave

 

 

アリルド・アンデルセンやマティアス・アイクに信頼されるノルウェーのドラマー、ガール・ニルセン。
マルチ奏者のアンドレ・ロリゲテンとは、同郷、たぶん、、初聴き。
そして、キット・ダウンズのアルバムでも活躍していたスウェーデン人のベーシストのペッター・エルドとは、ジャンゴ・ベイツが主宰する「若手音楽家のための北欧ラージ・アンサンブル」で知り合った。
2020年には、16人編成のビッグ・バンド『If You Listen Carefully The Music Is Yours / Gard Nilssen Supersonic Orchestra』で共演している流れがある。
 
オープナー「Altaret」は、スウェーデン語で「祭壇」を意味するとのこと。ロリゲテンのコルトレーン・スピリッツを感じるサックスが自由を謳歌する。
オーネット・コールマンの波動を感じる「Spending Time with Ludvig」。
クラリネットに持ち替えて優雅な演奏を聴かせる「Dreignau」、ニルセンのパーカッションが色彩豊か。
オーネットの熱さを感じる「Influx Delight」、ドラムの手数も多い!
ベース・ソロから始まる「Lokket Til Jon, Og Skjerfet Til Paul」は、ヨン・クリステンセンとポール・モチアンからのタイトル。
「The Other Village 」は、地中海のバグパイプの旋律からインスパイアされたもの、不思議な音は、テナーとソプラノを同時に演奏してるから。動画、、無いかな。。
躍動感満載、サックスのグルーブがかっこいい「Boogie」。
ソプラノ・サックスがエキゾチックな「Cercle 85」。
「Acoustic Dance Music」、高速フレージングで自在に踊る。
淡々と「Til Liv」。
終演は、バス・サックスで重厚な音世界「The Room Next to Her」。
 
シンプルなトリオで、アコースティックにこだわった演奏だけれど多彩、ヴァリエーション豊富。
楽器の特性をよく把握し、活用している。
オーネット・コールマンを連想させるサックスが印象的な即興重視のスリリングなトリオ。
 
 
1. Altaret
2. Spending Time with Ludvig
3. Dreignau
4. Influx Delight
5. Lokket Til Jon, Og Skjerfet Til Paul
6. The Other Village
7. Boogie
8. Cercle 85
9. Acoustic Dance Music
10. Til Liv
11. The Room Next to Her
 
Gard Nilssen (ds) 
Andre Roligheten (ts, ss, bs, cl) 
Petter Eldh (b)
 
今日のおまけは、レーベルがあげていた「Boogie」。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年8月 6日 (土)

ECMからエンリコ・ラヴァとフレッド・ハーシュのデュオがでるって❣️

9月の頭に、イタリアを代表するトランぺッターでフリューゲルホーン奏者、エンリコ・ラヴァと米国を代表するピアニスト、フレッド・ハーシュのデュオ・アルバムがECMからリリースされる。
ラヴァは、1970年代からECMからリリースを重ねてきており、ハーシュは、初ECMです。
って、なんだ、この組み合わせは!!
 
 
★ The Song is You / Enrico Rava   Fred Hersch ★
 

 

The_song_is_you
 

 

楽器は、今のところは、、フリューゲルホーンの記載しかないようですが、どうなってるのかな。
とにかくストーリーテラーでもあって、インプロヴァイズ・マスターでもある2人。
きっと、同時に極上のメロディ・ラインが2つ重なることでしょう。
セロニアス・モンクやアントニオ・カルロス・ジョビンの曲、スタンダード、オリジナルなど9曲。
秋もリリース・ラッシュですね♪
 
 
1. Retrato em Banco e Preto
2. Improvisation
3. I'm Getting Sentimental Over You
4. The Song is You
5. Child's Song
6. The Trial
7. Misterioso
9. Round Midnight

Enrico Rava (flh)
Fred Hersch (p)
 
んじゃ、退散♪

2022年8月 3日 (水)

アントニオ・サンチェスが『Bad Hombre』の続編をリリースするっ!

 
ドナルド・トランプ大統領の行動によって、彼の中に蓄積された負のエネルギーは、2017年にリリースした『Bad Hombre』を生み出すことになった。
ドラム・ソロにエレクトロなモチーフや、ヴォイスを重ね合わせて多重録音し、社会情勢を反映させ、カオス、破滅、焦燥感を感じさせる展開。
それでいて、ストーリー性をも持っている内容は、流石パット・メセニー・グループのドラマー!
で、、この8月22日には、その続編がリリースされるそうですよ。
 
★ Shift (Bad Hombre Vol. II)  / Antonio Sanchez ★
 
Shift
 
サンチェスさま曰く、『Bad Hombre』の実験性をさらに推し進めたアルバムだそうだ。。
当時の彼の怒りは次第に変容し、クリエイティヴな壁を打ち破り新しい音楽的領域を征服することにシフトしていったのだそう。
そんな中で、パンデミックにより思わぬ時間を得たことにより、世界中から集まったミュージシャンたち音楽的冒険を!
パット・メセニーにデイヴ・マシューズ、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーとアッティカス・ロス、ミシェル・ンデゲオチェロ、ロドリゴ・イ・ガブリエラ、ベッカ・スティーヴンスらをフィーチャーした壮大な音楽の創造に挑戦したようですね。
 
映画「バードマン」のサウンドトラックも凄かったですよね。
今度は、どんなふうに壁を打ち破っているのか楽しみです!

 

 
1. Opening feat. Ignacio López Tarso
2. Eh Hee 2.0 feat. Dave Matthews & Pat Metheny
3. Mi Palabra feat. Ana Tijoux
4. The Bucket feat. Becca Stevens
5. I Think We’re Past That Now feat. Trent Reznor & Atticus Ross
6. Alambari feat. MARO
7. Doyenne feat. SONICA
8. Risa de Mujer feat. Lila Downs
9. Trapped (Red Room) feat. Thana Alexa
10. Comet, Come to Me feat. Meshell Ndegeocello
11. Waiting feat. Antonio Sánchez
12. Risa de Mujer (Interlude) feat. Lila Downs
13. El Agua y la Miel feat. Silvana Estrada
14. Suspended Animation feat. Kimbra
15. M-Power feat. Rodrigo y Gabriela
16. Closing feat. Ignacio López Tarso
 
んじゃ、退散♪
 
 

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