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2022年7月 2日 (土)

凛とした光景を観せてくれる 『Crescent / Atzko Kohasi & Tony Overwater』

 
Crescent
 
 
オランダのアムステルダム在住のピアニスト、小橋 敦子。
日本在住、オランダ出身のセバスティアン・カプティーンとのアルバムで知りました。
セバスティアン・カプティーンは、新潟市に演奏によくいらしてくださいますから。
 
日本盤は、去年リリースされていたようです。
現在は、オランダでもCDリリースとなってます。
なので、ジャケ違いがありますね。
私のは、日本盤。二人で、同じ方向を向いている素敵なジャケット。
 
大好きなトレーンさまの、大好きなアルバムのタイトルがついている上に、、
これまた大好きなチャーリー・ヘイデンの曲まで演奏している、、ということで、ポチりました。
 
オープナーは、トレーンのバラッド「Wise One」、 心に刷り込まれたメロディがピアノとベースで奏でられていく。ピアノの向こうでベースのピチカートが違う色彩を入れる。
ベース・ソロから入るスタンダード「What’s New 」、とても自由な関わり合いで歌い上げる2人。
「Lonnie’s Lament」、心の中にトレーンの演奏を初めて聴いた時を思い出す、深い部分を刺激する絶妙な間合いをつかった演奏が続く。
ベーシストのオリジナル「De Boot」、澄み切った空気を切り裂くように響くピアノ、流れを作り出すベース。裏表になりながら。
タイトル曲「Crescent」、ボーイングの音も効果的にドラマチックにピアノが導く。気持の低層部で二つの音が響き合い、心象風景を描き出す。
チャーリー・ヘイデンの「Nightfall」、改めて美しいメロディに感動、丁寧な演奏に感動。
トレーンのブルース「Mr. Syms」、別々に2人の創り出す2つの世界が見事に重なる不思議な感覚。
ヘイデンの名曲「Our Spanish Love Song」、異国の光景も重ねて静かに心が揺さぶられる。
終演は、「As Long As There’s Music」、最後の一音まで妥協なく、ピアノとベースの想いを語り合う。
 
ジョン・コルトレーン、チャーリー・ヘイデンといったレジェンドたちの名演に心馳せながら、凛とした自分達の世界の光景を観せてくれる。
曲の美しさの向こうにある精神的な充実感を深く感じ、親密なデュオだけど、甘い関係という感じではなく同志、って、雰囲気が素敵。
あなたの心の充電に。
 
1. Wise One
2. What’s New 
3. Lonnie’s Lament 
4. De Boot
5. Crescent 
6. Nightfall 
7. Mr. Syms 
8. Our Spanish Love Song 
9. As Long As There’s Music 

小橋 敦子  (p)
Tony Overwater (b)
 
今日のおまけは、ご本人のHPにあった「Wise One」。
 
 
んじゃ、退散♪

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コメント

Suzuckさん、こんにちは。
このアルバム、良いですね。
コルトレーンのおなじみの曲が、知的で美しいピアノで蘇ったとの感じ。
音数少なめですが、タイムセンス良くスリリングさもある彼女のピアノ、ずっと聴いていたくなります😊

baikinnmannさま、コメントをありがとうございます。m(_ _)m

これは、良いですよね。
トレーンのオリジナルは、ご本人の演奏で刷り込まれている人が多いと思うのですが、
仰しゃるように、ピアノとベースで知的で精神性の深い演奏として、蘇っていますもの。
他の選曲も、よかったです!!

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