空間に溶けていくようなギターが素敵 『Healing Power : The Music of Carla Bley / Steve Cardenas Ben Allison Ted Nash』
レジェンドのピアニスト、コンポーザーのカーラ・ブレイ。
その彼女の音楽を、10代から聴いていたギタリストのスティーヴ・カーディナス。
その彼女の音楽を、10代から聴いていたギタリストのスティーヴ・カーディナス。
カーラ・ブレイが音楽監督を務めていたオーケストラや、彼女のパートナーのスティーヴ・スワロウのバンドでの共演者でもある。
長年、彼女の曲でのアルバムを作成することを夢見ていたカーディナス。
ベーシストのベン・アリソンとリードマスターのテッド・ ナッシュのトリオでカーラ・ブレイの曲9曲でカーラ・ブレイ集を、Sunnyside Recordsからリリース。
オープナーは、仄かに光が差し込むような温かな「Ida Lupino」。
ちょっとシリアスに「Donkey」。クラリネットが長閑に響く「And Now, the Queen」。
ナッシュの高速フレーズがキレまくる「Ictus」。
それぞれの楽器の余韻が美しい「Lawns」、幸福感に溢れていて何度でも聴きたくなる。
ユニゾンも勇ましく、ソプラノが快進撃する「Ad Infinitum」。
オーバーダブが効果的な「Olhos de Gato」。
カーラの音で遊んでいるような「King Korn」。
終演は、タイトル曲「Healing Power」、力強く愛情たっぷりに。
空間に溶けていくようなギターの脱力感がなんとも素敵な想像力豊かで幻想的な世界。
それぞれの楽器の余韻、演奏の余白も美しい抑制された世界でした。
1. Ida Lupino
2. Donkey
3. And Now, the Queen
4. Ictus
5. Lawns
6. Ad Infinitum
7. Olhos de Gato
8. King Korn
9. Healing Power
Steve Cardenas (g)
Ben Allison (b)
Ted Nash (ts, ss, cl)
今日のおまけは、カーデイナスがあげていた「Lawns」。
んじゃ、退散♪
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