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音楽で拡がる輪

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2022年7月20日 (水)

超絶技巧で、息を呑む場面の連続 『Playground / David Helbock & Camille Bertault』

 

Playground_20220720090801

 
ダヴィッド・ヘルボックは、1984年生まれのオーストリアのピアニスト・コンポーザー。
多作家でも知られ、敬愛するブラジルの作曲家エルメート・パスコアールに触発され、1年間毎日曲を書き、楽譜にまとめ出版したこともある。
すでに、これまでに20枚以上のアルバムをリリースし、2016年にACTレーベルのアーティストになってからもすでに4枚のアルバムをリリースしている。
高い技術と奇抜な遊び心を持つピアニスト。
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片や、1986年生まれで次世代ジャズのフランスの旗頭、ヴォーカリストのカミーユ・ベルトー。
2015年にコルトレーンの「Giant Steps」を動画サイトに投稿したところ、そのしなやかで正確な高速スキャット、ボーカル・センスで注目を集め、メジャーデビュー、今回が4枚目のアルバム。
ジャズの枠に捕われない、自由でクリエイティブな音楽スタイル。
 
 
2019年にルートヴィヒスブルク音楽祭で、ヘルベックがベルトーを指名して初セッションしたところから、始まったユニットだが、彼らは双方ともエグベルト・ジスモンティ、エルメート・パスコアール、ビョーク、セロニアス・モンクが大好きで、クラシックな作品を取り入れることも似ているベスト・パートナーだった!
なので、選曲も彼らの愛する人たちの曲と彼らのオリジナルの全12曲。
 
 
オープナーは、エグベルト・ジスモンチの「Frevo」。
アルバムの幕開けに相応しくお得意の高速高音スキャットで圧倒。
いきなりエフェクトやサンプリングなど、いきなり2人の知的な遊び心全開。
気だるく官能的にビリー・ホリデイで知られる「Good Morning Heartache」。
スキャットに聴き惚れるベルトーのオリジナル「 Lonely Supamen 」。
アレクサンドル・スクリャービンの「Étude in C-sharp minor, Op. 2, No.1  」、淡々と。
ピアノと絡みが絶妙なベルトーのオリジナル「Aide-moi」
映画「Dancer in the Dark」からビョークの「New World」、効果的なオーバーダヴで壮大な空間に。
神秘的でミステリアスなヘルボックのオリジナル「Das Fabelwesen」。
想像力をかきたてるベルトーのオリジナル「Dans ma boîte」。
セロニアス・モンクのバラッドAsk Me Now」、情感豊かにゆったりと。
2人の共作「Never Lived」、ヴォーカルとピアノの挑戦!
メランコリックでざっくりした、ベルトーのオリジナル「Bizarre」。
終演は、ベルトーのオリジナル「Para Hermeto」、2人の敬愛するエルメート・パスコアールへのオマージュ。
まさにピアノとヴォーカルの「遊び場」!
 
 
2人の超絶技巧で、息を呑む場面の連続。
活力があって高揚感の高い、刺激的な内容。
 まさに、ピアノとヴォーカルの「遊び場」ですよ。
 

1. Frevo  
2. Good Morning Heartache  
3. Lonely Supamen 
4. Étude in C-sharp minor, Op. 2, No.1  
5. Aide-moi  
6. New World 
7. Das Fabelwesen 
8. Dans ma boîte 
9. Ask Me Now  
10. Never Lived  
11. Bizarre  
12. Para Hermeto 
 
 
Camille Bertault (vo)
David Helbock (p, perc, live-looping, effects)
 
 
今日のおまけは、オープナーの「Frevo」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

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