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音楽で拡がる輪

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2022年7月

2022年7月31日 (日)

アルトとギターで、北欧のバリトン奏者ラーシュ・グリン集 『Mid Summer Odyssey / Randal Despommier feat. Ben Monder』

 
Mid_summer_odyssey
 
米国の気鋭のアルト奏者、ランダル・デスポミエ。
新譜は、ニューヨークを中心に活躍するギタリスト、鬼才ベン・モンダーとのデュオ。
スウェーデン出身の伝説的バリトン・サックス奏者、ラーシュ・グリンと縁の深いナンバーを揃えた作品。
 
オープナーは、牧歌的なメロディとサックスの音色、ギターの繊細で抑えた感じがぴったり。
「Igloo」、サックスは確かに「ポール・デスモンドの柔らかなトーンと、デイヴィッド・ビニーの激烈さを持ち合わせる存在」。
少なくても、音色はとても美しい。
「Danny’s Dream 」しなやかなメロディ、そして、サックスのと違う光景をみせるギター。
「BBC Blues」、飽きることのない2人の会話。
「Mazurka 」、ギターの繊細なヴォリュームの変化、サックスの表現力。
美しい光景が広がるワルツ「Dyningar」。淡々と進むバラッド「Silhouette」。
美しいギター・ソロが聴ける「 I min smala sang 」。
終演は、「I Hope It’s Spring for You 」、互いの音が溶け合う魔法のよう
ラーシュ・グリンの持つ北欧的メロディアスな世界を堪能できる一枚。
柔らかで優しげなデスポミエのサックスと、消えいるような音でいてしっかりと音楽に深みをつけているモンダーのギター。
思いがけない一枚でした♪
 
 
1. Toka Voka Oka Boka 
2. Igloo 
3. Danny’s Dream 
4. BBC Blues 
5. Mazurka 
6. Dyningar 
7. Silhouette 
8. I min smala sang 
9. I Hope It’s Spring for You 
 
Randal Despommier (as)
Ben Monder (g)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「I Hope It’s Spring for You 」。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年7月30日 (土)

ジュリアン・レイジの新作はビル・フリゼールが7曲に参加!!

 
天才ギタリスト、ジュリアン・レイジのBlue Note Records第二弾が9月の半ばにリリースされる♪
 
 
★ View With A Room / Julian Lage ★
 
 
View_with_a_room
 
 
メンバーは、前作『Squint』と一緒。
ベーシストはホルヘ・ローダー、ドラマーはデイヴ・キングのトリオ。
なんと、、そこに、ペシャル・ゲストとして、ビル・フリゼールが10曲中7曲に参加している!!
 
新譜についてジュリアンは、、
「有機的なインプロヴィゼーションと小編成の機敏さを兼ね備えた豪華なオーケストレーションは可能か、という音楽的な問いかけから生まれたもの」
と、言っており、
「その答えは、僕にとって重要なエレクトリック・ギターにあった。」
と、コメントしているよう。
 
これまでも、さまざまな文脈で共演してきた2人。
どんな作品になっているのか、とても楽しみ。
来日してくださ〜い♪
 
1. Tributary
2. Word for Word
3. Auditorium
4. Heart Is a Drum
5. Echo
6. Chavez
7. Temple Steps
8. Castle Park
9. Let Every Room Sing
10. Fairbanks

Julian Lage (g)
Jorge Roeder (b)
Dave King (ds)

special guest
Bill Frisell (g)

 

 

んじゃ、退散♪

 

2022年7月27日 (水)

空間に溶けていくようなギターが素敵 『Healing Power : The Music of Carla Bley  / Steve Cardenas   Ben Allison   Ted Nash』

 
Healing_power_20220727120401
 
レジェンドのピアニスト、コンポーザーのカーラ・ブレイ。
その彼女の音楽を、10代から聴いていたギタリストのスティーヴ・カーディナス。
カーラ・ブレイが音楽監督を務めていたオーケストラや、彼女のパートナーのスティーヴ・スワロウのバンドでの共演者でもある。
長年、彼女の曲でのアルバムを作成することを夢見ていたカーディナス。
ベーシストのベン・アリソンとリードマスターのテッド・ナッシュのトリオでカーラ・ブレイの曲9曲でカーラ・ブレイ集を、Sunnyside Recordsからリリース。
 
オープナーは、仄かに光が差し込むような温かな「Ida Lupino」。
ちょっとシリアスに「Donkey」。クラリネットが長閑に響く「And Now, the Queen」。
ナッシュの高速フレーズがキレまくる「Ictus」。 
それぞれの楽器の余韻が美しい「Lawns」、幸福感に溢れていて何度でも聴きたくなる。
ユニゾンも勇ましく、ソプラノが快進撃する「Ad Infinitum」。
オーバーダブが効果的な「Olhos de Gato」。
カーラの音で遊んでいるような「King Korn」。
終演は、タイトル曲「Healing Power」、力強く愛情たっぷりに。
 

空間に溶けていくようなギターの脱力感がなんとも素敵な想像力豊かで幻想的な世界。

それぞれの楽器の余韻、演奏の余白も美しい抑制された世界でした。



1. Ida Lupino
2. Donkey
3. And Now, the Queen
4. Ictus
5. Lawns
6. Ad Infinitum
7. Olhos de Gato
8. King Korn
9. Healing Power

Steve Cardenas (g)
Ben Allison (b)
Ted Nash (ts, ss, cl)

 

 

今日のおまけは、カーデイナスがあげていた「Lawns」。
 

 

 



んじゃ、退散♪

2022年7月24日 (日)

ジョシュア、メルドー、マクブライド、ブレイドのカルテット作が再び!!

2年前、ジョシュア・レッドマン、ブラッド・メルドー、クリスチャン・マクブライド、ブライアン・ブレイドの26年ぶりのカルテット、と言うことで、超話題になった『RoundAgain』
なんと、同じメンバーでに新作がもうすぐリリースされる!!



★ Long Gone / Redman Mehldau McBride  Blade ★

Longgone


新作は、ジョシュア・レッドマンの手によるオリジナル楽曲全6曲を収録した作品のよう。
それぞれの楽器で「神」の領域にたどり着いてる4人の演奏。
今回も、楽しみにしています!


1. Long Gone
2. Disco Ears
3. Statuesque
4. Kite Song
5. Ship to Shore
6. Rejoice


Joshua Redman (sax)
Brad Mehldau (p)
Christian McBride (b)
Brian Blade (ds)

 

んじゃ、退散♪

 

2022年7月23日 (土)

クラシック音楽を題材に、華麗なインタープレイ満載 『Voyage in Time / Enrico Pieranunzi  & Jasper Somsen』

 

Voyage_in_time_20220722143901

 
イタリアの至宝のピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ。
2020年の『Common View 』の他にも共演を果たしてきたオランダのベーシスト、イェスパー・サムセン、ジャズとクラシックを勉強してきた1973年生まれの俊英。
 
今回は、2人の共通項クラシック音楽への愛情溢れる内容で、バロック音楽にインスパイアされた9つの楽章から成る組曲仕立て。
全作曲はサムセン、アレンジは両者で共同。
 
オープナーは、メロディアスな「Pavane」、息のあった2人で紡ぎ出す至福の時間。
主従入れ替わりながら、優雅で躍動感のある「Menuet」。
「Ballade」、内省的で心象風景を描き出すよう。阿吽で高速のパッセージが行き交う「Sicilienne」。
アンニュイで詩的な「Sarabande」。互いのフレーズで優雅に踊り続ける「Valse」。
「Air」、少し仄暗く淡々と。華麗で超絶…流れるように進む「Courante」。
終演は、「Finale」、アルコの音色に魅了され、互いにに伸び伸びとかろやかに。
 
ピエラヌンツィの曲に応じて様々に表情が変化するさまが素敵。
サムセン、技巧はもちろん、歌心が素晴らしい。
互いのインプロヴィゼーションを愉しみながら、次々と繰り出されるインタープレイの数々。
全体にどこか物憂げで夢の世界に迷い込んだよう。
 
クラシックを題材に、華麗なインタープレイ満載な40分弱。
私の中で、イェスパー・サムセンの評価が格段に高くなりました♪
 

1. Pavane
2. Menuet
3. Ballade
4. Sicilienne
5. Sarabande
6. Valse
7. Air
8. Courante
9. Finale
 
Enrico Pieranunzi (p)
Jasper Somsen (b)
 
今日のおまけをさがしたのだけれど、ちょうど良い動画がありませんでした。
日本は、先行発売だったのか?? なぜか、音源もまだ公開されてない。
なので、レーベルのホーム頁の試聴を。
少しづつですが、全曲試聴できます。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年7月20日 (水)

超絶技巧で、息を呑む場面の連続 『Playground / David Helbock & Camille Bertault』

 

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ダヴィッド・ヘルボックは、1984年生まれのオーストリアのピアニスト・コンポーザー。
多作家でも知られ、敬愛するブラジルの作曲家エルメート・パスコアールに触発され、1年間毎日曲を書き、楽譜にまとめ出版したこともある。
すでに、これまでに20枚以上のアルバムをリリースし、2016年にACTレーベルのアーティストになってからもすでに4枚のアルバムをリリースしている。
高い技術と奇抜な遊び心を持つピアニスト。
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片や、1986年生まれで次世代ジャズのフランスの旗頭、ヴォーカリストのカミーユ・ベルトー。
2015年にコルトレーンの「Giant Steps」を動画サイトに投稿したところ、そのしなやかで正確な高速スキャット、ボーカル・センスで注目を集め、メジャーデビュー、今回が4枚目のアルバム。
ジャズの枠に捕われない、自由でクリエイティブな音楽スタイル。
 
 
2019年にルートヴィヒスブルク音楽祭で、ヘルベックがベルトーを指名して初セッションしたところから、始まったユニットだが、彼らは双方ともエグベルト・ジスモンティ、エルメート・パスコアール、ビョーク、セロニアス・モンクが大好きで、クラシックな作品を取り入れることも似ているベスト・パートナーだった!
なので、選曲も彼らの愛する人たちの曲と彼らのオリジナルの全12曲。
 
 
オープナーは、エグベルト・ジスモンチの「Frevo」。
アルバムの幕開けに相応しくお得意の高速高音スキャットで圧倒。
いきなりエフェクトやサンプリングなど、いきなり2人の知的な遊び心全開。
気だるく官能的にビリー・ホリデイで知られる「Good Morning Heartache」。
スキャットに聴き惚れるベルトーのオリジナル「 Lonely Supamen 」。
アレクサンドル・スクリャービンの「Étude in C-sharp minor, Op. 2, No.1  」、淡々と。
ピアノと絡みが絶妙なベルトーのオリジナル「Aide-moi」
映画「Dancer in the Dark」からビョークの「New World」、効果的なオーバーダヴで壮大な空間に。
神秘的でミステリアスなヘルボックのオリジナル「Das Fabelwesen」。
想像力をかきたてるベルトーのオリジナル「Dans ma boîte」。
セロニアス・モンクのバラッドAsk Me Now」、情感豊かにゆったりと。
2人の共作「Never Lived」、ヴォーカルとピアノの挑戦!
メランコリックでざっくりした、ベルトーのオリジナル「Bizarre」。
終演は、ベルトーのオリジナル「Para Hermeto」、2人の敬愛するエルメート・パスコアールへのオマージュ。
まさにピアノとヴォーカルの「遊び場」!
 
 
2人の超絶技巧で、息を呑む場面の連続。
活力があって高揚感の高い、刺激的な内容。
 まさに、ピアノとヴォーカルの「遊び場」ですよ。
 

1. Frevo  
2. Good Morning Heartache  
3. Lonely Supamen 
4. Étude in C-sharp minor, Op. 2, No.1  
5. Aide-moi  
6. New World 
7. Das Fabelwesen 
8. Dans ma boîte 
9. Ask Me Now  
10. Never Lived  
11. Bizarre  
12. Para Hermeto 
 
 
Camille Bertault (vo)
David Helbock (p, perc, live-looping, effects)
 
 
今日のおまけは、オープナーの「Frevo」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年7月18日 (月)

8月の後半にチャールス・ロイド、新プロジェクトの第二弾がでる!

 
 
編成の違うトリオのアルバムを3枚続けてだすプロジェクト。
 
★ Trios: Ocean / Charles Lloyd feat. Gerald Clayton   Anthony Wilson  ★
 
Trios_ocean
 

前回は、朋友と呼べる2人との共演でしたが、

今回は、ギタリストのアンソニー・ウィルソンとピアニストのジェラルド・クレイトンをフィーチャー!

組み合わせが、ロイド翁らしいですよね。



1. The Lonely One
2. Hagar and the Inuits
3. Jaramillo Blues (For Virginia and Danny)
4. Kuan Yin

Charles Lloyd (ts)
Gerald Clayton (p)
Anthony Wilson (g)

2022年7月17日 (日)

今日は、『Stellar Regions / John Coltrane』を爆音で

 
Stellar_regions
 
今日は、ジョン・コルトレーンの命日です。
この作品は、コルトレーンの死後、未亡人アリス・コルトレーンによって、発表された中の一枚です。
1967年2月15日、ニュージャージーでの録音、そうです、、それは、死の5ヶ月前。
去年の命日に聴いていたラシッド・アリとのデュオ・アルバム『Interstellar Space 』と、遺作『Expression』の間の作品。
メンバーは、後期の定番メンバー、ピアノはアリス・コルトレーン、ベースはジミー・ギャリソン、ドラムはラシッド・アリ。
 
オープナーから決意を秘めたようなトレーンのサックスの音色にゾクゾクする。
わかっているからそうに思ってしまうのかもしれないけれど、まるで自分の死をわかっているような腹の座った音。
自問自答する「Sun Star 」、なんだか希望に満ちたタイトル曲「Stellar Regions」、これまでのトレーンをさらに深化させたような攻撃性もみせる「Offering」や「Tranesonic」、信者でよかったとおもってしまう「Configuration」、ジミー・ギャリソンをフィーチャーした「Jimmy's Mode」、そして、アルトを持ち出した「Tranesonic 」。
彼の精神世界を感じる。

 

後期のトレーンは、フリーキーでアヴァンギャルド、難解で混沌した世界だけど、、
晩年のトレーンには、降りしきる音の向こうに、どこか静寂につながる路を感じる。
と、いっても、怒涛のブロウが続くのだが、煩いとは思わないのは、信者の特権か。
 
 

1. Seraphic Light
2. Sun Star
3. Stellar Regions
4. Iris
5. Offering
6. Configuration
7. Jimmy's Mode
8. Tranesonic
9. Stellar Regions (alternate)
10. Sun Star (alternate)
11. Tranesonic (alternate)


John Coltrane (ts)
Alice Coltrane (p)
Jimmy Garrison (n)
Rashied Ali (ds)
 

 

今日のおまけは、タイトル曲「Stellar Regions」。

 

 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年7月16日 (土)

より深く静かに寄り添う 『Still Life / Sachal Vasandani & Romain Collin』

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静かで内省的で雰囲気のある音楽を作りたいという彼らの思いは、スマッシュ・ヒットした『Midnight Shelter』で、叶えられました。
感情…心の機微を大切にした二人の語らいは、突然の、、そして、長いパンデミックで疲弊していた心を癒してくれました〜♪
で、、大きな手応えを感じた2人は、もっと音楽を深く掘り下げ、曲の拘りはもちろん、音色など、、シンプルでより親密、、そして、ヴォーカルとピアノの最適なコラボを模索。
ヴォーカルと静かに静かに向き合うことのできるピアノで、最高にセンシティブな演奏。
もちろん、>編集やオーバーダブはなし!
 
 
 
オープナーは、オリジナル「No More Tears」、YouTubeにある以前の歌い方よりずっと静かだけど、ピアノと一体となって感情の波が静かに静かに押し寄せてくる感じ。
ビリー・アイリッシュの「I Love You」然り…弾き語りのような自然な一体感に心の扉が自然と開く。
S&Gの「The Sound of Silence」、風に語りかけるような誠実さ。
ボニー・レイットで有名になったマイク・リードの「I Can't Make You Love Me」、深く心に響く。
お馴染み「Blue In Green」も、曲の持っているメランコリーな感覚を再認識。
なんとフォーク・ソング「Freight Train」もアンニュイに。
パティ・ラブレの歌った「If Only You Knew」、闇に消え入りそうな切なさ。
静かに感情を語る「Someone Somewhere」。
イギリスのエレクトロニック・ミュージック・デュオDisclosureの「Latch」、アコースティック版も素敵、まさかのファルセット。
ジェームス・ベイの「 Let It Go」も沁みる。
オリジナル「How Could We Be」、微風で起こる小波のよう。
終演は、ピーター・ガブリエルの「Washing Of The Water」、最後の最後まで素敵。
 
 
選び抜かれた優れたピアノと優れたコントロールで微妙な音の深さを実現できた結果、ヴォーカルの表現力豊かな声とより一体に。
かつてないほど静かに演奏するため最適なピアノを選び、誠実に曲と向き合うことを大事にした彼らだけの世界。
 
 
 
1. No More Tears
2. I Love You
3. The Sound of Silence
4. I Can't Make You Love Me
5. Blue In Green
6. Freight Train
7. If Only You Knew
8. Someone Somewhere
9. Latch
10. Let It Go
11. How Could We Be
12. Washing Of The Water
 
Sachal Vasandani (vo)
Romain Collin (p)
 
今日のおまけは、ヴォーカルのトピックスであがっていた「Blue In Green」。
 

 

 

 

皆さんは、三連休ですか?
新潟では、7月16日(土)・17日(日)は、第40回新潟ジャズストリートです。
参戦できずに、残念です。
 
んじゃ、退散♪

 

2022年7月13日 (水)

マーク・ジュリアナが『Family First』と同メンバーで新譜を出す!

 
新世代代表ドラマー、マーク・ジュリアナ。
10月にEdition Recordsから、『Family First』 と同じメンバーでカルテット3作目の新譜をだす。
 
★ the sound of listening / Mark Guiliana ★

The_sound_of_listening

 
内なる沈黙を意識したタイトル。
音響的、電子的サウンドで全体がまとめられ、思慮深く、内省的なアルバムのよう。
2019年にリリースされた『Beat Music! Beat Music! Beat Music!』とは、真逆な感じでしょうか??

1. a path to bliss 
2. the most important question 
3. a way of looking 
4. our essential nature 
5. the courage to be free 
6. everything changed after you left 
7. the sound of listening 
8. under the influence 
9. practicing silence 
10. continuation 

Mark Guiliana (ds)
Jason Rigby (ts)
Chris Morrissey (b)
Shai Maestro (p)
 

 

んじゃ、退散♪

2022年7月10日 (日)

穏やかで温かな 『Hometown / Hitomi Nishiyama』

 
Hometown
 
大阪府枚方市出身の西山 瞳さん。
枚方のジャズのイヴェントで、枚方ゆかりのミュージシャンと演奏。
その際に、主催者に枚方ちなんだ曲をアンコールに演奏できないか?と問われ、作曲した「Take the “K” Train」。
そう、ジャズ・ラヴァーならピンとくるビリー・ストレホーンとデューク・エリントンの有名曲「Take the “A” Train」を枚方に乗り入れている「京阪」の「K」にもじった曲。
そこから、多々あってホームタウン愛にあふれたこのアルバムになったようです。
メンバーは、クラリネットの鈴木 孝紀、ベースの光岡 尚紀、全曲西山オリジナル♪
彼女のホームページからサイン入りを購入しました♪
 
オープナーは、可愛らしいメロディと優しいクラリネットの響きが耳に残る「Fairy Tale」。次曲の導入曲になっているようです。
モダンでブルース仕様になっている「Take the “K” Train」。確かに、演奏は素敵だけど、思わず「クスリっ」って、なっちゃうかも。エリントン・ナンバーは懐が深いでっす。
夢の中で作曲した曲「Yawn」、ゆったりと穏やかに時が流れる。
「Walking in the Park」、今回のアルバムのための新曲、ベースに自由度があって楽しいウォーキング。
スウェーデンの不思議な自然の風景からできた「200km」、面白い自然だなぁ、、って、おもいながら解説を読む。3人が掛け合いながら、疾走感のある華麗な演奏。
トレーンさまの「Central Park West」からインスパイアされてできた「HIRAKATA Park West」、素敵なバラッド。
動きのある明るい書き下ろし「Our Memorial Attractions」。う〜ん、関西人ではないの「あのCM」は、まったく思い浮かばなかった。。
終演は、クラリネットとデュオで「Romance」、福よかなクラリネットの音色とクリアなタッチのピアノで奏でる「Romance」は、穏やかで心地よい。
 
枚方出身の西山さんにとって、ここにつながるさまざまな枚方の想い出があるわけですね。
それは、個人の思いだし、関西の人たちにとっても、また違う思いもわくのでしょう。
でも、この音楽には、普遍的な温かさや穏やかさあって、枚方に関係ない私も素敵な時間すごせました!
 
 
 
1. Fairy Tale 
2. Take the “K” Train 
3. Yawn 
4. Walking in the Park 
5. 200km 
6. HIRAKATA Park West 
7. Our Memorial Attractions 
8. Romance 
 
西山 瞳 (p) 
鈴木 孝紀 (cl) 
光岡 尚紀 (b) 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた試聴動画。
 

 
当面は、オンライン・ショップかライブでの手売りのようです。
私は、彼女のホームページからサイン入りを購入しました♪
 
こういう時こそ、さまざまな愛に満ちたこういう音楽が、、いいと思うな。
 
んじゃ、退散♪

2022年7月 9日 (土)

7月16日(土)・17日(日)は、「第40回新潟ジャズストリート」で〜す!!

来週末、7月16日(土)・17日(日)は、第40回新潟ジャズストリートです♪

 

Njs_40

 

2022年7月16日・17日「第40回新潟ジャズストリート~デューク・エリントン・メモリアル~」 


再び、コロナの感染拡大が危惧される中での開催です。
くれぐれも、個人での感染対策もお願いします!


会 場 古町・駅南地区 16日25会場  17日24会場

料 金 フリーパスチケット 各日1000円(中学生以下無料)

時 間 12:00~23:00(演奏時間は会場により異なります)

7月16日(土)
ライブ数 120組(コンボ112組、学生ビッグバンド1組、社会人ビッグ バンド4組、団体3組)
出演者数 670名(コンボ475名、学生ビッグバンド49名、社会人ビッグバンド73名、団体73名)

7月17日(日)
ライブ数 115組(コンボ107組、学生ビッグバンド2組、社会人ビッグバンド5組、団体1組)
出演者数 615名(コンボ467名、学生ビッグバンド45名、社会人ビッグバンド84名、団体19名)

2日間合計 ライブ数235組 延べ出演者数1285名


タイム・スケジュール


一度、下がったコロナの感染者数ですが、このところ再び拡大傾向にありますね。
私は、今回も残念ながら、、参加できそうにありません。。

で、新潟の夏は、暑いですよ!
雪国のイメージは、ふっとびます。くれぐれも、熱中症対策、お忘れなく!!
参加されるミュージシャンの皆さま、いい演奏して、美味しいものをたくさん食べて、、充実したジャズストリートにしてください!

んじゃ、退散♪

2022年7月 6日 (水)

Z時代の天才デュオ、Domi & JD Beckがアルバムを出す♪

 
Kawaiiと超絶のぎゃぷ萌え、ドミ&JD・ベック。
超絶テクや複雑なハーモニーを披露したSNS動画で世界的にバズった2人。
いよいよ、アルバムをリリースするようです。
 

★ Not Tight / Not Tight / Domi & JD Beck ★

Not_tight  
 
 
「動画の延長ではなくて何か新しい作品を創り上げたかった」という本人たち。
ポップでキャッチ―な作品のよう。
ハービー・ハンコックやサンダー・キャット、カート・ローゼンウィンケル等、、ゲストも多彩。
クールでメロウ、暑い夏にぴったりきそうですよね。

 


1. LOUNA’S iNTRO
2. WHATUP
3. SMiLE
4. BOWLiNG (feat. Thundercat)
5. NOT TiGHT
6. TWO SHRiMPS (feat. Mac DeMarco)
7. U DON’T HAVE TO ROB ME
8. MOON (feat. Herbie Hancock)
9. DUKE
10. TAKE A CHANCE (feat. Anderson .Paak)
11. SPACE MOUNTAiN
12. PiLOT (feat. Snoop Dogg, Busta Rhymes, Anderson .Paak)
13. WHOA (feat. Kurt Rosenwinkel)
14. SNiFF
15. THANK U
 
JD Beck (ds)
Domi  (keys)


んじゃ、退散♪

 

 

2022年7月 3日 (日)

チャールス・ロイド、新プロジェクトの第一弾! 『Trios: Chapel (Live) / Charles Lloyd  feat. Bill Frisell Thomas Morgan』

Trios_chapel

レジェンド、チャールス・ロイド。3つのトリオによる3枚のアルバムをリリースする新プロジェクト「Trio of Trios」。
その第一弾が、ギタリストのビル・フリゼールとベーシストのトーマス・モーガンによるこのアルバム。
編成の異なる3つのトリオですが、メンバーをみたらすべてにギタリストが入っていますね。

 
オープナーは、ビリー・ストレイホーンの「Bloodcount」。あのフカフカのテナーの音色で、ゆったり、まったり、原曲のエレガントさも忘れずに。フリゼールの浮遊感は、暑さを忘れる。
オリジナル「Song My Lady Sings 」、フリゼールのイマジネーション豊かな世界が広がります。デュオもだしているフリゼールとモーガンの美しいインタープレイも、優しいテナーも聴きどころ。
キューバのシンガーソングライター、ボラ・デ・ニエベの「Ay Amor」、溢れんばかりの感情で吹き上げ、3人で創り上げる世界が心地よい。なぜかカントリーみたいでしみじみする〜
アルト・フルートで演奏するオリジナル「Beyond Darkness」、3人の濃いインタープレイ、そして、情熱的なアルト・フルート、カデンツァ。
終演は、オリジナル「Dorotea’s Studio」、ロイドの自由な発想や歌心と、フリゼールやモーガンとの相性の良さがよく出ていて、ポップでカラフルで多様な演奏。
 
各自の楽器が、それぞれの声となって、素敵なハーモニーとなっている多幸感に溢れたライブ。
ロイドは、ハッピーですよねっ!

 

1. Bloodcount 
2. Song My Lady Sings 
3. Ay Amor 
4. Beyond Darkness 
5. Dorotea’s Studio

 

Charles Lloyd (ts, a-fl)
Bill Frisell (g)
Thomas Morgan (b)

 

今日のおまけは、ご本人があげていた「Dorotea’s Studio」。

 


 

次は、「Trios: Ocean」で、ギタリストのアンソニー・ウィルソンとピアニストのジェラルド・クレイトンが共演です!

楽しみすぎるぅ!!


んじゃ、退散♪

2022年7月 2日 (土)

凛とした光景を観せてくれる 『Crescent / Atzko Kohasi & Tony Overwater』

 
Crescent
 
 
オランダのアムステルダム在住のピアニスト、小橋 敦子。
日本在住、オランダ出身のセバスティアン・カプティーンとのアルバムで知りました。
セバスティアン・カプティーンは、新潟市に演奏によくいらしてくださいますから。
 
日本盤は、去年リリースされていたようです。
現在は、オランダでもCDリリースとなってます。
なので、ジャケ違いがありますね。
私のは、日本盤。二人で、同じ方向を向いている素敵なジャケット。
 
大好きなトレーンさまの、大好きなアルバムのタイトルがついている上に、、
これまた大好きなチャーリー・ヘイデンの曲まで演奏している、、ということで、ポチりました。
 
オープナーは、トレーンのバラッド「Wise One」、 心に刷り込まれたメロディがピアノとベースで奏でられていく。ピアノの向こうでベースのピチカートが違う色彩を入れる。
ベース・ソロから入るスタンダード「What’s New 」、とても自由な関わり合いで歌い上げる2人。
「Lonnie’s Lament」、心の中にトレーンの演奏を初めて聴いた時を思い出す、深い部分を刺激する絶妙な間合いをつかった演奏が続く。
ベーシストのオリジナル「De Boot」、澄み切った空気を切り裂くように響くピアノ、流れを作り出すベース。裏表になりながら。
タイトル曲「Crescent」、ボーイングの音も効果的にドラマチックにピアノが導く。気持の低層部で二つの音が響き合い、心象風景を描き出す。
チャーリー・ヘイデンの「Nightfall」、改めて美しいメロディに感動、丁寧な演奏に感動。
トレーンのブルース「Mr. Syms」、別々に2人の創り出す2つの世界が見事に重なる不思議な感覚。
ヘイデンの名曲「Our Spanish Love Song」、異国の光景も重ねて静かに心が揺さぶられる。
終演は、「As Long As There’s Music」、最後の一音まで妥協なく、ピアノとベースの想いを語り合う。
 
ジョン・コルトレーン、チャーリー・ヘイデンといったレジェンドたちの名演に心馳せながら、凛とした自分達の世界の光景を観せてくれる。
曲の美しさの向こうにある精神的な充実感を深く感じ、親密なデュオだけど、甘い関係という感じではなく同志、って、雰囲気が素敵。
あなたの心の充電に。
 
1. Wise One
2. What’s New 
3. Lonnie’s Lament 
4. De Boot
5. Crescent 
6. Nightfall 
7. Mr. Syms 
8. Our Spanish Love Song 
9. As Long As There’s Music 

小橋 敦子  (p)
Tony Overwater (b)
 
今日のおまけは、ご本人のHPにあった「Wise One」。
 
 
んじゃ、退散♪

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