スタンダードが別次元なものに… 『StandArt / Tigran Hamasyan』 #TigranHamasyan
アルメニア出身のピアニスト&コンポーザー、鬼才ティグラン・ ハマシアン。
これまで、これまでオリジナルや、 母国アルメニアの伝統音楽を基調にしたアルバム。
キャリア初のスタンダード集、テーマは、「アメリカン・ スタンダード」!
1920年〜1950年代のグレイト・アメリカン・ ソングブックの楽曲が中心に。全9曲。
ベースはマット・ブリューワー、ドラムはジャスティン・ ブラウンの自身のトリオに、
曲によって、アンブローズ・アキンムシーレ、ジョシュア・ レッドマン、マーク・ターナーという豪華なゲストが参加。
オープナーは、エルモ・ホープの「De-Dah」。 特徴的な和音の反復部分を効かせながら、低速、 高速を切り替えながら独自の世界。
超有名スタンダード「 I Didn't Know What Time It Was」、リ不思議なリズムの分割で意表を突き、高速フレーズに混じる母国の影。
マーク・ターナーとデュオで「All the Things You Are 」、それぞれの個性が活かされた幽玄な世界。
一転、ジョシュア・レッドマン参加のチャーリー・ パーカーの「Big Foot」は、トリオで熱く盛り上げる。ブラウンが、大暴れ。レッドマンを煽る煽る。
来たぁ〜「When a Woman Loves a Man」、硬質でコンテポラリーなアルメニア風?愛の讃歌。
スリリングで個性爆発な「Softly, as in a Morning Sunrise」、光は七変化。
続く2曲で、アンブローズ・アキンムシーレが参加。
まずは、デュオで「I Should Care 」、内なる世界の旅路のように、思慮深く知的な味わい。
トリオと一緒に即興的な曲「Invasion During an Operetta 」、幾つもの層になっていながら互いに邪魔せず、不思議な世界。
終演は、トリオで「Laura」、幻想的でスローな曲も彼にかかるとアグレッシブに高速で駆け抜ける舞踊曲の様。
各曲の持つ美しいメロディを大切にしながらも、 彼の個性やアイデンティティを落とし込んだ異次元な演奏、別次元なものに。。
手垢にまみれているはずのスタンダード演奏が、全く違った顔にアレンジされており新鮮な輝きを放つ。
ゲストとのデュオの演奏が、シンプルでゆったりしていていいアクセント。
1. De-Dah
2. I Didn't Know What Time It Was
3. All the Things You Are (feat. Mark Turner)
4. Big Foot (feat. Joshua Redman)
5. When a Woman Loves a Man
6. Softly, as in a Morning Sunrise
7. I Should Care (feat. Ambrose Akinmusire)
8. Invasion During an Operetta (feat. Ambrose Akinmusire)
9. Laura
Tigran Hamasyan (p)
Matt Brewer (b)
Justin Brown (ds)
2. I Didn't Know What Time It Was
3. All the Things You Are (feat. Mark Turner)
4. Big Foot (feat. Joshua Redman)
5. When a Woman Loves a Man
6. Softly, as in a Morning Sunrise
7. I Should Care (feat. Ambrose Akinmusire)
8. Invasion During an Operetta (feat. Ambrose Akinmusire)
9. Laura
Tigran Hamasyan (p)
Matt Brewer (b)
Justin Brown (ds)
Mark Turner (ts) #3
Joshua Redman (ts) #4
Ambrose Akinmusire (tp) #7, 8
今日のおまけは、ご本人があげていたマーク・ターナーとの「All the Things You Are」。
んじゃ、退散♪
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