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音楽で拡がる輪

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2022年5月 1日 (日)

スタンダードが別次元なものに… 『StandArt / Tigran Hamasyan』 #TigranHamasyan

Standart_20220429150601


 

アルメニア出身のピアニスト&コンポーザー、鬼才ティグラン・ハマシアン。

これまで、これまでオリジナルや、母国アルメニアの伝統音楽を基調にしたアルバム。

キャリア初のスタンダード集、テーマは、「アメリカン・スタンダード」!

1920年〜1950年代のグレイト・アメリカン・ソングブックの楽曲が中心に。全9曲。

 


ベースはマット・ブリューワー、ドラムはジャスティン・ブラウンの自身のトリオに、

曲によって、アンブローズ・アキンムシーレ、ジョシュア・レッドマン、マーク・ターナーという豪華なゲストが参加。


 

オープナーは、エルモ・ホープの「De-Dah」。特徴的な和音の反復部分を効かせながら、低速、高速を切り替えながら独自の世界。

超有名スタンダード「 I Didn't Know What Time It Was」、リ不思議なリズムの分割で意表を突き、高速フレーズに混じる母国の影。

マーク・ターナーとデュオで「All the Things You Are 」、それぞれの個性が活かされた幽玄な世界。

一転、ジョシュア・レッドマン参加のチャーリー・パーカーの「Big Foot」は、トリオで熱く盛り上げる。ブラウンが、大暴れ。レッドマンを煽る煽る。

来たぁ〜「When a Woman Loves a Man」、硬質でコンテポラリーなアルメニア風?愛の讃歌。

スリリングで個性爆発な「Softly, as in a Morning Sunrise」、光は七変化。

続く2曲で、アンブローズ・アキンムシーレが参加。

まずは、デュオで「I Should Care 」、内なる世界の旅路のように、思慮深く知的な味わい。

トリオと一緒に即興的な曲「Invasion During an Operetta 」、幾つもの層になっていながら互いに邪魔せず、不思議な世界。

終演は、トリオで「Laura」、幻想的でスローな曲も彼にかかるとアグレッシブに高速で駆け抜ける舞踊曲の様。

 

各曲の持つ美しいメロディを大切にしながらも、彼の個性やアイデンティティを落とし込んだ異次元な演奏、別次元なものに。。

手垢にまみれているはずのスタンダード演奏が、全く違った顔にアレンジされており新鮮な輝きを放つ。

ゲストとのデュオの演奏が、シンプルでゆったりしていていいアクセント。

 


1. De-Dah
2. I Didn't Know What Time It Was
3. All the Things You Are (feat. Mark Turner)
4. Big Foot (feat. Joshua Redman)
5. When a Woman Loves a Man
6. Softly, as in a Morning Sunrise
7. I Should Care (feat. Ambrose Akinmusire)
8. Invasion During an Operetta (feat. Ambrose Akinmusire)
9. Laura

Tigran Hamasyan (p)
Matt Brewer (b)
Justin Brown (ds)

 

 

Mark Turner (ts) #3

Joshua Redman (ts) #4

Ambrose Akinmusire (tp) #7, 8

 

 

今日のおまけは、ご本人があげていたマーク・ターナーとの「All the Things You Are」。

 

 


 

 

んじゃ、退散♪

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