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音楽で拡がる輪

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2022年5月

2022年5月29日 (日)

しっとりと雨の降る日に… 『Entre eux deux / Melody Gardot   Philippe Powell』

 
Entre_eux_deux
 
深淵を見据えるヴォーカリスト、メロディー・ガルドー。
彼女の心の襞を震わせるような歌声に魅了されている一人です。
 
新譜は、彼女は、ヴォーカルに専念したデュオ。
お相手は、かの著名なギタリスト、バーデン・パウエルの長男、ピアニストのフィリップ・パウエル。
『Sunset In The Blue』で、2曲で彼女と共演してますが、これはあくまでバンド・メンバーとして。
今回は、短いけれど、ピアノのインスト曲も1曲あるし、がっつり向き合ったデュオ。
 
彼らの新曲を中心に「2人のあいだ」という意味のフランス語のタイトルにふさわしいカバー曲が2曲で全10曲。
 
オープナーは、共作で「This Foolish Heart Could Love You」。
静かで優しいピアノ、語りかけるように歌うガルドー。この3分ちょっとで心を鷲掴みされること間違いなし。
漂う夜霧のように静かに流れていくガルドー作詞作曲の「What of Your Eyes」、親密な時間。
映画「男と女」の挿入歌「Plus Forte Que Nous」、男女の深いやりとりをパウエルも歌で参加。愛に翻弄される男女の姿が、静かに浮かび上がる。
フランス語の共作「A La Tour Eiffel」、楽しそうにパリの散歩する恋人たち。
ブルージーに…そして愛の吐息のような、共作「Fleurs du Dimanche」。
パウエルの父、バーデン・パウエルの名曲「Samba Em Preludio」、もちろん、パウエルも歌で参加、ポルトガル語、フランス語が交差し醸し出す混沌とした雰囲気が愛に彷徨う恋人たち。
共作「Perhaps You’ll Wonder Why」、英語で歌いあげるガルドー、ストリーを広げるパウエル。
 
パウエルのピアノのソロで、彼のオリジナル「Recitativo」、静謐、濃密、親密な愛の世界を壊さず奏でる美しい演奏。
 
深淵な世界を読み上げる「Ode to Every Man」、彼女の言葉の余韻のように響くピアノ…
終演は、メルドー作詞作曲「Darling Fare Thee Well」、声を張り上げずとも気持ちが伝わる柔らかな世界。決して、幸せな内容ではないけれど、穏やかな時の流れを感じる落ち着いた時間。
 
恋愛映画を見ているような濃密で親密な時間。
それでいて、漂う霧のように抵抗感が無い…
しっとりと雨の降る日に聴いたら、この世界から帰ってこれなくなりそです。
 
 
1. This Foolish Heart Could Love You
2. What of Your Eyes
3. Plus Forte Que Nous 
4. A La Tour Eiffel
5. Fleurs du Dimanche
6. Samba Em Preludio 
7. Perhaps You’ll Wonder Why
8. Recitativo
9. Ode to Every Man
10. Darling Fare Thee Well
 
Melody Gardot (vo) 
Philippe Powell (p, vo)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Plus Forte Que Nous」。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年5月28日 (土)

まさに、打てば響く 「SK × SK  DUO @ Jazz FLASH (5/26)」

「SK × SK  DUO @ Jazz FLASH (5/26)」

栗林すみれ(p) Sebastiaan Kaptein(ds, vo)

Special Guest
Ove Ingemarsson  (ts)    Fabio Bottazzo(g) 
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栗林すみれさんとセブことセバスティアン・カプテインさま2人の頭文字をつけたデュオ・ライブのツアー。
新潟は、前日が新発田のバードさん、ここはすみれさんのお気に入りの箱ですので、ここも行きたかったなぁ。
フラッシュのライブは、地元新潟在住のオーべさんのサックスとファビオさんのギターが加わった、スペシャル編成です!
まずは、デュオで2曲。
2人の世界観がよく分かる。
とても、自由な空間で、、まさに「打てば響く」って 感じで、
共鳴し増幅し、拡張していく感じが凄かったです。
すみれさんは、内部演奏したり、ハミングしたり、、
セブさまは、欧州出身のドラマーらしく、さまざまな音を用意して。。
互いに反応し合いながら、音風景をつくりあげていく様を目の前で体感。
そして、サックスとギターが加わって3曲くらい、これを2セット。
ここでは、ゲストのオリジナルも演奏したりしてました。
あまり打ち合わせ、リハはやっていないのかもしれませんが、
人数が増えると、聴きどころも変わってくるし、楽しい。
コード楽器が2人なので、ギターがベース・ラインを弾いたり、ちょっと、被せたり。
そして、ソロが来ると美しい音、ダイナミクスのコントロールの素晴らしいサックスにスポットがあたります!
そう、1曲だけ、セブが自分のオリジナル曲「Zon en zee(太陽と海)」みたいなタイトル。m(_ _)m
彼のヴォーカルは、いわゆるジャズ・ヴォーカルではなくて、ポップで優しい感じ。
「あら、素敵だこと」って、思っていたら、オーべさんが一吹きして持ってった。。笑
初顔合わせというこで、ちょっと、ハプニングもあったりしたけど、それもライブだ!
アンコールの静謐なバラッド演奏、綺麗だったなぁ。

繊細でカラフルな2人に、同じく繊細だけど存在感のあるゲストで楽しいライブでした。
マーク・ジョンソンの「Samurai Hee-Haw」をやったのだけど、、以前にファビオさんがライブで演奏してた気がするんですよねぇ。。
どのライブだったのだろう、、勘違いだったのか。。本人に聞いてみればよかった。
すみれさんに『星を漕ぐもの / Remboato』にサインをいただきました。m(_ _)m
そのすみれさんが、「とても静かな男性たちに囲まれています。」って、言ってたのですが、
本当にそんな感じ、、誰も、喋ろうとしない。。
そして、全員生まれ故郷が違うお国です。
結論!!世界中の静かな男性たちは、日本の女性が好きなのに違いない。。(惜しかった。。?)

久しぶりの夜のフラッシュ・ライブは最高でした♪
そして、テンションがあがって、言わなくていいことを喋った私です。。
んじゃ、退散♪

2022年5月25日 (水)

チャールス・ロイドがトリオで3作をブルー・ノート・レコードからリリースする!

 
新譜のチェックをしていたら、ロイドの新作があがってきたのだけれど、、
リリース日以外の情報がほとんどなくて検索かけてみました。
と、こちらがヒット!
なんと、凄いことになってました。
トリオで3作りリースする新プロジェクト「トリオ・オブ・トリオズ」…まずは、
 
★ Trios: Chapel / Charles Lloyd ★
 
Charleslloyd_trios_chapelhighresfinal
 

1作目は、6月リリースでギタリストのビル・フリゼールとベーシストのトーマス・モーガン。


1. Bloodcount (Billy Strayhorn) 
2. Song My Lady Sings (Charles Lloyd) 
3. Ay Amor (Villa Fernandez Ignacio Jacinto) 
4. Beyond Darkness (Charles Lloyd) 
5. Dorotea’s Studio (Charles Lloyd) 


Charles Lloyd (as, ts)
Bill Frisell (g)
Thomas Morgan (b)

 
8月に2作目『Trios: Ocean』、ギタリストのアンソニー・ウィルソンとピアニストのジェラルド・クレイトン。
10月に3作目『Trios: Sacred Thread』、ギタリストのジュリアン・レイジとドラマーのザキール・フセイン。
ひぇ〜!!面白そう!!
いくつになっても、アドベンチャーなロイドです!
めちゃ、楽しみ!!
 
んじゃ、退散♪

2022年5月22日 (日)

日本先行発売、Sunnyside Recordsからのリリース 『Resonanc / Megumi Yonezawa』

 
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バークリー音楽院卒業後、NYCで活動を続けてきたピアニスト、米澤めぐみ。
2016年には、デビュー作を「Fresh Sound New Talent」からリリース、その後、2018 年には「ESP-Disk」から作品をリリースし、今回は「Sunnyside Records」からのリリース。
母国、日本では少し早めの解禁でした♪
 
メンバーは、本人も参加しているノルウェー生まれのギタリス、ヨーステイン・グルブランセンのバンドのリズム・セクション、ベーシストのマイク・マクガークとドラマーのマーク・ファーバー、2人とも経験豊富なミュージシャン。
オリジナル曲、スタンダード・ナンバー、即興を含む全10曲。
 
オープナーは、メロディアスなオリジナル「Before the Wind」、そよ風を感じるような優しいワルツのような曲。
「The Radiance」、陽光をあびて、幸福感に浸るひととき、歌心あるベースも繊細な音づかいのドラムも息ぴったり。
ブルースっぽい「 It’s All That Matters」、モダンで現代的。
即興「Valley in the Deep Sea」、互いの存在を確認し合うような音風景。
シリアスな「Lone Winds Blow」、ドラムやベースのアクションがとても効果的。
ジョン・コルトレーンの「Countdown」、ゆったり、ゆっくりなアプローチで、少し甘美なめぐみオリジナルのよう。
スタンダード「Body and Soul」、ベースと裏表になって最後までミステリアス。
トリオで自在に闊歩する「Everything I Love」。
オリジナルのラブ・ソング?「Yet Again at Will」、ハートフルで高揚感に満ちている。
終演は、アーサー・アルトマンの「All or Nothing at All」、悲哀を感じ内省的。
 
流麗で爽やかさをかんじるピアノだが、エッヂの効いたプレイもお得意で、積極的に絡んでくるベースや、切れ味の良いドラムと、時にはかなりフリー寄りの演奏も。
でも、全体の印象は詩的で叙情豊か、この季節に似合いますね。
 
1. Before the Wind
2. The Radiance
3. It’s All That Matters
4. Valley in the Deep Sea
5. Lone Winds Blow
6. Countdown
7. Body and Soul
8. Everything I Love
9. Yet Again at Will
10. All or Nothing At All

Megumi Yonezawa (p)
Mike McGuirk (b)
Mark Ferber (d)
 
日本先行発売とのことで?丁度いい動画が見つけられませんでした。m(_ _)m
 
んじゃ、退散♪

2022年5月21日 (土)

エンリコ・ピエラヌンツィの新作は、トリオとデュオ♪

イタリアの至宝、エンリコ・ピエラヌンツィ。
齢72歳ですが、とても精力的に新作を出し続けていますよね。
現在、トリオとデュオの2作品が新作としてあがっていま〜す♪


 


★ Something Tomorrow / Enrico Pieranunzi ★

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すでに、サブスクや海外ではリリースされているトリオ盤。
フランス人ドラマーのアンドレ・チェッカレリと、デンマーク人ベーシストのトマス・フォネスベクと組んだピアノ・トリオ作。


フォネスベクとは『Blue Waltz - Live At Gustavs』『Real You: A Bill Evans Tribute』 の2枚のデュオをリリースしてます。


3人とも、欧州で確固たる地位を築いている実力者。
サブスクを聴いているとやっぱり凄い…CDのリリースがとても楽しみです♪
こちらは、デンマークの「Storyville Records」から。


1. Those Days
2. Perspectives
3. Wave Of Interest
4. The Heart Of A Child
5. Something Tomorrow
6. What Once Was
7. Three Notes
8. Suspension Points
9. Je Ne Sais Quoi
10. This Is New


Enrico Pieranunzi (p)
Thomas Fonnesbæk (b)
André Ceccarelli (ds)


 


★ Voyage in Time / Enrico Pieranunzi Jasper Somsen ★

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もう一枚は、オランダの名ベーシスト、イェスパー・サムセンとのデュオ。
彼とは、ホルヘ・ロッシーを加えたトリオで2020年に『Common View』をリリースしてますよね。
サムセンが作曲し、レコーディングの際に一緒にアレンジした9つの楽章からなる組曲なんですって。
こちらは、オランダの「Challenge Records」から。



1. Pavane
2. Menuet
3. Ballade
4. Sicilienne
5. Sarabande
6. Valse
7. Air
8. Courante
9. Finale

Enrico Pieranunzi (p)
Jasper Somsen (b)

どちらも、興味津々!


んじゃ、退散♪

2022年5月18日 (水)

ダヴィッド・ヘルボックの新譜はヴォーカルとのデュオ!

 
ACTレーベルのミュージシャンで、高い技術と奇抜な遊び心を持つピアニスト、オーストリア出身のダヴィッド・ヘルボック。
次世代ジャズのフランスの旗頭、ヴォーカリストのカミーユ・ベルトー。
二人のデュオ作品が、もうすぐリリースされる。
 
★ Playground / David Helbock & Camille Bertault ★
 
Playground
 
2019年にルートヴィヒスブルク音楽祭で、ヘルベックがベルトーを指名して初セッションしたところから、始まったユニットのよう。
二人とも、実力はばっちり、そして、一筋縄ではいかないミュージシャンなので、
どんな仕上がりになっているか、楽しみ&恐い。笑
 
でも、1曲あがっていた「Bizarre 」を聴いたらびっくり!
凄い!

1. Frevo  
2. Good Morning Heartache  
3. Lonely Supamen 
4. Étude in C-sharp minor, Op. 2, No.1  
5. Aide-moi  
6. New World 
7. Das Fabelwesen 
8. Dans ma boîte 
9. Ask Me Now  
10. Never Lived  
11. Bizarre  
12. Para Hermeto 
 
Camille Bertault (vo)
David Helbock (p, perc, live-looping, effects)
 
んじゃ、退散♪

2022年5月15日 (日)

宇宙の彼方へ 『Far Star / Gilad Hekselman』

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1983年生まれのイスラエル出身でニューヨークで18年以上活動するギラッド・ヘクセルマン。

新譜は、イギリスのEdition Recordsからです!

 


シャイ・マエストロやエリック・ハーランドを始め、ジヴ・ラヴィッツ、アミール・ブレスラー、ノモックなどが参加。

「パンデミックに見舞われ、突然、この音楽を実現するために残されたのは、楽器とマイクとコンピューターだけだった。」

と、語り、そこから新曲を溜め続けたとなっ!

 

オープナーは、ハーランドと2人で創り上げた「Long Way From Home」、口笛ではじまり、西部の街を思い出すような明るく壮大な風景。

マエストロとハーランドの3人の「Fast Moving Century」、電子音が飛び交うポップでプログレッシヴで大興奮。気分は、宇宙空間。

ハーランドと2人、比較的シンプルな構成「I Didn't Know」、メロディアスでハートフル。

弦楽器の加わったタイトル・トラック「Far Star」、叙情的でどこかノスタルジックなメロディ、ストーリーを感じる。気分は宇宙の果てに。

ハーランドと2人、力強く尖った「Magic Chord」、メロディアスでメランコリックな「Cycles」。

キーボード奏者ノモックとドラマーのアミール・ブレスラー参加の「The Headrocker」、ソウルフルでグルヴィー。

終演は、ドラマー、ジヴ・ラヴィッツ参加の「Rebirth」、どこか神秘的で美しい。。

 

 

宇宙空間におかれたような浮遊感が満載、電子音と溶け合うギターがたまりません。

これからの季節にいいとおもいます。

さぁ、宇宙の彼方へむけて出発!

 

 

1. Long Way From Home (feat. Eric Harland) 
2. Fast Moving Century (feat. Shai Maestro & Eric Harland) 
3. I Didn't Know 
4. Far Star 
5. Magic Chord (feat. Eric Harland) 
6. Cycles 
7. The Headrocker (feat. Nomok & Amir Bresler) 
8. Rebirth (feat. Ziv Ravitz) 

 

Gilad Hekselman (g, keys, b, whistle, tambourine, body percussion, vo)
Eric Harland (ds) #1, 2, 3, 5, 6
Shai Maestro (keys) #2

Nathan Schram (vla, vn) #4
Alon Benjamini (ds, perc) #4
Oren Hardy (b) #4
Amir Bresler (do-production, ds, perc) #7
Nomok (do-production, keys) #7

Ziv Ravitz (ds) #8

 

今日のおまけは、ご本人があげていた「Long Way From Home 」。

 


 

んじゃ、退散♪

2022年5月14日 (土)

抽象的な個性を感じる音風景 『Isabela / Oded Tzur』

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イスラエル出身でNYCで活躍するテナー・サックス奏者、オデッド・ツール。
ECMでの前作『Here Be Dragons』と同じメンバーで2作目をリリース!

メンバーは、ピアノのニタイ・ハーシュコヴィッツ、ベースのペトロス・クランパニス、ドラマーのジョナサン・ブレイク。
彼のオリジナル4曲、35分に凝縮された音風景。
 
オープナーは、ふくよかな音色で誘う「 Invocations」、ゆったりとしていながら、高揚感を盛り立てる。ブレイクのマレットが効果的。
「Noam」、魅惑的なメロディ、振り切れんばかりのツールのサックス・ブロウ、躊躇いなく追随するメンバー。
複雑なテンポながら、フォーク感満載の「The Lion Turtle」、優雅なフルート演奏を聴くような心地よさ。
タイトル・トラック「Isabela」、落ち着いたトーンで美しいメロディを優雅に奏でるサックスと寄り添うピアノ。静寂からの、急速でシビアなフレージングと、そのレンジの広いこと。
終演は、「Love Song For The Rainy Season」、踊るように鍵盤を動きまわるピアノ、ブレイクの激しく自信に満ちたドラム・ワーク、高速フレージングで振り切れんばかりのツール嗚咽。
 
叙情豊かで、優しい音風景ですが、前作よりツール自身が、爆発する方向の演奏が多く、当然、他3人も反応。静と動のはっきりした音風景がひろがってる。
もともと、ツールの音色は、アタック感が弱くヴィブラートの少ない、ふくよかな音色。
柔らかな印象なので、緩い感じの音楽に聴こえそうなんだけど、かなりアグレッシヴな展開が多く含まれてる。
ダイナミクスの端から端までを使って、気持ちよさそうなツール。
 
この作品は、インドの旋律構造のシステムであるラーガの概念を利用して作曲するプロジェクト。ジャズとラーガのハイブリッドな試み…だそうなんですが、、
残念ながら、私にはラーガが理解できていません。汗

とにかく、自由な即興につながってる、抽象的な個性を感じる音風景。


1. Invocations
2. Noam
3. The Lion Turtle
4. Isabela
5. Love Song For The Rainy Season

Oded Tzur (ts)
Nitai Hershkovits (p)
Petros Klampanis (b)
Johnathan Blake (ds)
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「The Lion Turtle」。
 
 


んじゃ、退散♪

2022年5月11日 (水)

今流、ストレート・アヘッドなオルガン・トリオ 『Counterflow/ Iwao Ochi Organ Trio (越智 巌) 』

Counterflow
 
2020年、オルガニスト、サム・ヤエル参加の話題作でデビューした気鋭のジャズ・ギタリスト越智 巌。
新潟は、第二の故郷って、感じになってから新潟でのライブにタイミングがあうとおでかけしますです♪
 
新作は、日本のジャズシーンの最前線で活躍するオルガニストの西川 直人と、
豊富な知識とストレート・アヘッドな演奏のドラマーの横山 和明との結成11年のオルガン・トリオによる作品。
オルガン・ジャズにちなんだカバー曲やスタンダードの他、オリジナル4曲などで全11曲。
 
オープナーは、コロナ禍に因んだ「Lockdown」で、スリリングな幕開け。
3人の掛け合いの楽しい、持ち前の男前が全面推しの「Tricker 」。
ファッツ・ウォーラーの「Jitterbug Waltz」、オルガンの階段急降下が印象的。
ウェイン・ショーターの初期の名作「The Albatross」、オルガンのロング・トーンが美しくエレキと溶け合う美しいバラッドに。
グラント・グリーンの名演でお馴染み「Cantaloupe Woman」、めちゃファンキー。
オリジナル「442」、タイトで痺れる現代ジャズ!
しっとり叙情豊かに「Speak Low」、ブルージーな歌心が満開「 What The World Need Now Is Love」。
クールで知的なオリジナル「Double Drip」、静かにゆったりと心落ち着く「Dreamsville」。
終演は、2021年9月に鬼籍に入ったロニー・スミスの「Play It Back」、、体を揺さぶるファンキー&グルーヴィー。
 
力強い音で痺れるフレージングを繰り出し、3人で積み重ねてきたファンキーでスインギーな11年間をこの60分強に凝縮した、越智 巌の渾身の一撃!
今流、俺流、ストレート・アヘッドなオルガン・トリオのサウンド。
 
 
1. Lockdown 
2. Tricker 
3. Jitterbug Waltz 
4. The Albatross 
5. Cantaloupe Woman 
6. 442  
7. Speak Low 
8. What The World Need Now Is Love 
9. Double Drip 
10. Dreamsville 
11. Play It Back 

Iwao Ochi (g)
Naoto Nishikawa (org)
Kazuaki Yokoyama (ds)
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていたドン・パターソンの「Dem New York Dues」。
CDにはいっている曲ではありませんが、同じメンバーです。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年5月 8日 (日)

味わい深く人生を語る 『John Scofield / John Scofield』

 


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ジョン・スコフィールドのECMの第2弾は、キャリアお初!のソロ・アルバム♪

どうやら、このアルバムもコロナ禍の副産物のようで、ツアーもキャンセルになって一年半家に居た間に録音したとのこと。

なんと、機材を買い揃えて!の自宅録音のようです。

そして、今、自分が演奏したいと思う曲を素直に並べたとのことで、、

自身のオリジナル5曲に、スタンダード、トラッド、ロックンロール、カントリー…そして、キース・ジャレットのバラッドと全13曲。

 

オープナーは、心に沁みる演奏を展開しつつ最後の最後にテーマがでてくるキース・ジャレットのバラッド「Coral」。

味わい深いオリジナル「Honest I Do 」、ギター・ループで自身と会話。

ジョンスコ節満載でスィング感あるスタンダード「It Could Happen You」。

アイルランド民謡「Danny Boy」の滋味深いこと。

オリジナルのブルーズ「Elder Dance」、テンション高く。

44年連れ添った奥さまがタイトル「Mrs. Scofield Waltz」、スコフィールド独特の音遣いに優しさが加わる。

たんたんと「Junco Partner」、軽快に飛ばす「There Will Never be Another You 」、そして、ループをとめてしっとりと「My Old Flame」。

エッヂを利かせてレイドバックして、ロックロールのバディ・ホリーの「Not Fade Away」。

「Since You Asked 」、「Trance De Jour 」と対照的なオリジナル。静と動。

終演は、カントリーのハンク・ウィリアムスの「You Win Again」。

 


言うまでもなく、ソロギターはメロディ、ベース、リズム、ハモリなどを独りで行なう難しい技術ですよね。

優雅というより、味わい深くて、スコフィールドの人生を語っている感じです。。

 


一匹の黒のラブラドール・レトリバーが海岸にいる素敵なジャケット。

鎖も首輪もなく一匹で浜辺にいる犬に自分を投影している感じ??。

でも、スコフィールドのHPをみると、彼の愛犬が文句を言ってます。

 

「ジョンは私のもので、この犬に彼は会ったことはない」

 

ってね。笑


 

 

1. Coral 
2. Honest I Do 
3. It Could Happen You 
4. Danny Boy 
5. Elder Dance 
6. Mrs. Scofield Waltz 
7. Junco Partner
8. There Will Never be Another You 
9. My Old Flame 
10. Not Fade Away 
11. Since You Asked 
12. Trance De Jour 
13. You Win Again 

 

 

John Scofield (g)

 

今日のおまけは、ご本人のトピックにあった「Honest I Do」。

 


 

んじゃ、退散♪

2022年5月 7日 (土)

ギラッド・ヘクセルマンがEdition Recordsから新作を出す!

 

1983年生まれのイスラエル出身でニューヨークで18年以上活動するギラッド・ヘクセルマン。
2005年のギブソン・モントルー・インターナショナル・ギター・コンペティションで優勝した卓越した技術と個性的なサウンドのギタリスト。
イギリスのEdition Recordsからの第1作が、もうすぐ、リリースされる。

★ Far Star / Gilad Hekselman ★

 

Far_star

 

シャイ・マエストロやエリック・ハーランドを始め、ジヴ・ラヴィッツ、アミール・ブレスラー、ノモックなどの豪華ゲスト。
「パンデミックに見舞われ、突然、この音楽を実現するために残されたのは、楽器とマイクとコンピューターだけだった。」
と、語っているだけあって、サブスクにすでにあがっている3曲は、どれも独特で冒険的なサウンド。
コズミックな浮遊感あるサウンドもあって、これからの季節にいいかもね。

 


1. Long Way From Home (feat. Eric Harland)
2. Fast Moving Century (feat. Shai Maestro & Eric Harland)
3. I Didn't Know
4. Far Star
5. Magic Chord (feat. Eric Harland)
6. Cycles
7. The Headrocker (feat. Nomok & Amir Bresler)
8. Rebirth (feat. Ziv Ravitz)

 

Gilad Hekselman (g, keys, b, whistle, tambourine, body percussion, vo)
Eric Harland (ds)
Shai Maestro (keys)
Ziv Ravitz (ds)
Amir Bresler (do-production, ds, perc)
Nomok (do-production, keys)
Nathan Schram (vla, vn)
Alon Benjamini (ds, perc)
Oren Hardy (b)

 

んじゃ、退散♪

2022年5月 5日 (木)

名刺がわりの一枚 『Portrait of Caity Gyorgy / Caity Gyorgy』 #CaityGyorgy

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カナダのヴォーカリストの日本デビュー盤。
地元カナダでは、知っておくべき8人のカナダ女性ジャズ・ミュージシャンの一人に選ばれており、
また、作詞、作曲もこなし、オリジナル曲「Secret Safe」は2021年度John Lennon Songwriging Contestで最優秀賞に輝いています。
2021年にリリースされた2枚のアルバムがカップリングされボーナス・トラックが1曲加わってます。
 
1曲目から7曲目までが、『No Bounds』。
カナダのグラミー賞と言われるジュノー賞で、2021年に最優秀ジャズ・アルバムを受賞したギタリスト、ジョセリン・グールドが全面参加。
正統派ジャズ・ギターのトリオとスインギーで小粋な演奏が続きます。
少しハスキーだけど、キュートさに溢れた歌声で、ジャズのエッセンスを散りばめた演奏。
スキャットも軽々と爽やかにこなします。
各楽器とのとデュオ、ソロをバックでのスキャット、など、変化に富んで楽しい。
そして、オリジナルがなかなかメロディアスで素敵。
スタンダードに負けないオリジナルのバラッドの心模様。
 
シンプルだけど、聴かせどころも沢山あり、ギター演奏も素敵なエレガントな時間。
 
8曲目から12曲目までが、『New Pronouncing』。
こちらは、ホーン・セクションが入って華やかなアレンジ。
そして、5曲全てが彼女のオリジナル。
1曲めから弾けていて、凝縮したジャズの楽しさが詰まってます。
大きな編成に負けない華やかさも持ち合わせた優しい歌声。
ジャズ・ラヴァーを惹きつけるポイント抑えたアレンジ、演奏と心地良いですよね。

さまざまな表情をみせながら、気持ちを惹きつける嫌味のない姿、楽しい時間。
 
終演は、ピアノ・トリオで語りかける「Embraceable You」。
 
ジャケット写真のイメージ通りのキュートな歌声。
でも、ジャズ好きを落とすポイントをしっかり抑えた強者です♪


1. Postage Due
2. East of The Sun
3. I Can't Get Started
4. A Certain Someone
5. I Can't Give You Anything But Love
6. Undefined
7. Bye Bye Blackbird
8. Secret Safe
9. There By The Door
10. 12th Avenue
11. Why'd You Gotta
12. The B
13. Embraceable You (bonus track)

#1〜#7 『No Bounds』
Caity Gyorgy  (vo)
Jocelyn Gould  (g)
Thomas Hainbuch  (b)
Jacob Wutzke  (ds)

#8〜#12 『New Pronouncing』
Caity Gyorgy (vo)
Kyle Pogline (tp, flh)
Nick Forget  (tb)
Eric Wong  (fl)
Virginia MacDonald  (cl)
Daniel Barta  (as)
Lucas Dubovik  (ts)
Kyle Tarder-Stoll  (bs)
Felix Fox  (p)
Thomas Hainbuch  (b)
Jacob Wutzke  (ds)
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Postage Due」。
 
 
 
 
連休の終わり、ブルーな気分を忘れさせてくれる優しかな。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年5月 3日 (火)

サックス奏者、オデッド・ツールのECM2作目が出る! #OdedTzur

 
イスラエル出身でNYCで活躍するテナー・サックス奏者、オデッド・ツール。
5月の上旬にECMでの前作『Here Be Dragons』と同じメンバーで2作目をリリース♪
 
★ Isabela / Oded Tzur ★
Isabela
 
今回も、ピアノのニタイ・ハーシュコヴィッツ、ベースのペトロス・クランパニス、ドラマーのジョナサン・ブレイクが参加。
前回、ニタイ・ハーシュコヴィッツの大活躍で、幽玄で不思議な感覚の音風景でした。
 
今回は、ツール曰く、
 
「ダイナミックなスペクトルのもう一方の端で爆発を追ったときに何が起こるかを見るために、もう一方の極限も探求する勇気を養うのにしばらく時間がかかりました。このアルバムでは、ようやくダイナミック・レンジの全体像、静寂と噴火、鮮やかな色彩を探求することに心地よさを感じるようになったんだ」
 
とのこと、、
むむ、、これまた、哲学的ですねぇ。。。
とにかく、あがっている演奏を聴くと、やぱっり、どこにもない光景が広がる感じ。
楽しみ! 
 
 
1. Invocations
2. Noam
3. The Lion Turtle
4. Isabela
5. Love Song For The Rainy Season
 
Oded Tzur (ts) 
Nitai Hershkovits (p) 
Petros Klampanis (b) 
Johnathan Blake (ds)
 
 
んじゃ、退散♪

2022年5月 1日 (日)

スタンダードが別次元なものに… 『StandArt / Tigran Hamasyan』 #TigranHamasyan

Standart_20220429150601


 

アルメニア出身のピアニスト&コンポーザー、鬼才ティグラン・ハマシアン。

これまで、これまでオリジナルや、母国アルメニアの伝統音楽を基調にしたアルバム。

キャリア初のスタンダード集、テーマは、「アメリカン・スタンダード」!

1920年〜1950年代のグレイト・アメリカン・ソングブックの楽曲が中心に。全9曲。

 


ベースはマット・ブリューワー、ドラムはジャスティン・ブラウンの自身のトリオに、

曲によって、アンブローズ・アキンムシーレ、ジョシュア・レッドマン、マーク・ターナーという豪華なゲストが参加。


 

オープナーは、エルモ・ホープの「De-Dah」。特徴的な和音の反復部分を効かせながら、低速、高速を切り替えながら独自の世界。

超有名スタンダード「 I Didn't Know What Time It Was」、リ不思議なリズムの分割で意表を突き、高速フレーズに混じる母国の影。

マーク・ターナーとデュオで「All the Things You Are 」、それぞれの個性が活かされた幽玄な世界。

一転、ジョシュア・レッドマン参加のチャーリー・パーカーの「Big Foot」は、トリオで熱く盛り上げる。ブラウンが、大暴れ。レッドマンを煽る煽る。

来たぁ〜「When a Woman Loves a Man」、硬質でコンテポラリーなアルメニア風?愛の讃歌。

スリリングで個性爆発な「Softly, as in a Morning Sunrise」、光は七変化。

続く2曲で、アンブローズ・アキンムシーレが参加。

まずは、デュオで「I Should Care 」、内なる世界の旅路のように、思慮深く知的な味わい。

トリオと一緒に即興的な曲「Invasion During an Operetta 」、幾つもの層になっていながら互いに邪魔せず、不思議な世界。

終演は、トリオで「Laura」、幻想的でスローな曲も彼にかかるとアグレッシブに高速で駆け抜ける舞踊曲の様。

 

各曲の持つ美しいメロディを大切にしながらも、彼の個性やアイデンティティを落とし込んだ異次元な演奏、別次元なものに。。

手垢にまみれているはずのスタンダード演奏が、全く違った顔にアレンジされており新鮮な輝きを放つ。

ゲストとのデュオの演奏が、シンプルでゆったりしていていいアクセント。

 


1. De-Dah
2. I Didn't Know What Time It Was
3. All the Things You Are (feat. Mark Turner)
4. Big Foot (feat. Joshua Redman)
5. When a Woman Loves a Man
6. Softly, as in a Morning Sunrise
7. I Should Care (feat. Ambrose Akinmusire)
8. Invasion During an Operetta (feat. Ambrose Akinmusire)
9. Laura

Tigran Hamasyan (p)
Matt Brewer (b)
Justin Brown (ds)

 

 

Mark Turner (ts) #3

Joshua Redman (ts) #4

Ambrose Akinmusire (tp) #7, 8

 

 

今日のおまけは、ご本人があげていたマーク・ターナーとの「All the Things You Are」。

 

 


 

 

んじゃ、退散♪

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