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音楽で拡がる輪

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2022年4月 2日 (土)

ダークで硬派 …そして、スリリング! 『Return From The Stars / Mark Turner』

Return_from_the_stars_20220401181101
 
現代ジャズ界の実力サックス奏者、マーク・ターナーの新作は、再びコードレスのカルテット作品!
 
2014年の『Lathe of Heaven』と同じ編成。
メンバーは、トランペットにジェイソン・パルマ―、ベースにジョー・マーティン、ドラムにジョナサン・ピンソンといった猛者たち。
ポーランドのSF作家、スタニフワフ・レフの「星からの帰還」をタイトルに、ターナーの書き下ろしのオリジナル8曲。
 
オープナーは、タイトル曲「Return From The Stars」。ターナーとパルマーの暗く浮遊感のあるユニゾンがアルバムのイメージを支配し、コードレスで自由な空間でのソロは緊張感に満ちている。
「Terminus」、テナーとトランペットの描く線が、重なったり離れたりとかなり自在。
「Bridgetown」、ベースとドラムも自由度の高い演奏で、常に2人に刺激を。
フロントが高速でユニゾンするところはもちろん、思索的なフレージングの連続がクール「It’s Not Alright With Me」。
「Nigeria II」、苦味走った硬質なアクション・ブロウの連続、スリリング!
4人の思索的なインタープレイの連続「Waste Land」。
「Unacceptable」、クールでエキサイティング、白熱のソロ合戦。
終演は、「Lincoln Heights」、
 
 
ダークでシリアスな真剣勝負の連続。
リズム隊を余裕で乗りこなしてのフロントの2管の自由度の高いソロが、浮遊感あって超エキサイティング。
全編、ダークでミステリアス、ターナーって、本当に求道者って感じですよね。
 
 
1. Return From The Stars
2. Terminus
3. Bridgetown
4. It’s Not Alright With Me
5. Nigeria II
6. Waste Land
7. Unacceptable
8. Lincoln Heights

Mark Turner (ts)
Jason Palmer (tp)
Joe Martin (b)
Jonathan Pinson (ds)
 
今日のおまけは、ご本人のトピックにあった「Nigeria II」。
 
 
んじゃ、退散♪

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