スリリングにバトルする 『Perpetual Pendulum / Larry Goldings Peter Bernstein Bill Stewart』
1991年に、ラリー・ゴールディンクス・トリオとしてリリースされた『The Intimacy of the Blues』以来、30年にわたってセッションを重ね、今もそれぞれが現代のジャズシーンを代表する実力派の3人。
正統派、直球ストレートなサウンドで、3人のオリジナル曲やミュージシャン曲などで全11曲。
オープナーは、ウェイン・ショーターの「United」、ビル・スチュワートの軽快なドラム・ワークに煽られ、スイングするギター、クールに燃えるオルガン。
オープナーから超人たちのインタープレイで沸く。
ゴールディンクスの曲「Let's Get Lots」、潔いバーンスタインのソロが男気たっぷり。
ゲイリー・バーツの「Libra」、アップテンポで攻める攻める、3人の匠の技がオンパレード。
ガーシュインの「Prelude」の第2番、ブルージーでアーシーな魅力がたっぷりなサウンド。
スチュワートの曲「FU Donald」、スチュワートの切れ味のよいショットに突き上げられ、ギターもオルガンもバトルで一触即発!
「Come Rain or Come Shine」、ゴールディングスとバーンスタインの色彩の違いがくっきりとしていて、ソロのリレーが面白い。
バーンスタインの曲「Little Green Men」、冒頭からドラマチックに疾走。バーンスタインの攻めたソロからの、ゴールディングスの攻めのソロ、そこに割って入るスチュワートのアッタクっ!笑
デューク・エリントンの「Reflections in D」、優雅でロマンチックな響きを堪能できる5分強。
燻銀のような粋でいなせな演奏、バーンスタインの曲でタイトル曲「Perpetual Pendulum」。
ちょっと不穏な音色のコード奏法がザワザワする、スチュワートの曲「Lurkers」。
終演は、ジョン・ルイスの「Django」、バーンスタインが冒頭を真摯なソロで飾り、一転、ブルージーにドラマチックに展開。
基本シングルノートでバピッシュにストレートに攻めるバーンスタイン、ちょっとモーダルで思索的なゴールディングス、ここぞのアクセントを絶対外さないスチュワート。
3者のスリリングでインタープレイ満載だけど、、言葉を恐れずにいうなら、超オーソドックスなオルガン・ジャズのサウンド。
でも、古びた錆びたイメージは全くなく、スリルとサスペンスに満ちている!
1. United
2. Let's Get Lots
3. Libra
4. Prelude
5. FU Donald
6. Come Rain or Come Shine
7. Little Green Men
8. Reflections in D
9. Perpetual Pendulum
10. Lurkers
11. Django
Larry Goldings (org)
Peter Bernstein (g)
Bill Stewart (ds)
今日のおまけは、ゴールディングスのトピックにあった「Little Green Men」。
んじゃ、退散♪
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