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新世紀を代表するピアニスト、ブラッド・メルドー。ジャンルを越えて多くのアーティストからも賞賛を浴びる鬼才。歳を重ねるにつれお姿も考え方も哲学者然とした趣になってきたようなぁ、、と、思ってはいたのですが、、このアルバムを聴くにつれ、ますますその想いが強くなってしまいました。
新作は、彼が若い頃に影響を受けたプログレッシヴ・ロックなどのジャズ前夜に心酔してた音楽を通して、聖句を熟考し神を思索することをテーマにしている。タイトルは、旧約聖書に登場する天国へと通じる梯子を意味し、それはプログレのラッシュ(Rush)の同タイトルの曲にも繋がっている。
問題作と言われた『Finding Gabriel』から繋がったテーマを持っており、メルドーは同様に、ピアノ、ムーグ・シンセサイザー、メロトロン、ハモンド・オルガン、グロッケンシュピール、KORG MS-20シンセサイザーなどを駆使し、自らの思索と思想を音楽で表現することを探求。
彼が追いかけていたバンドの曲を何曲か使っているのだけれど、ストレートにカヴァーしているのはラッシュの「Tom Sawyer」くらいで、他の曲は、一部を取り出して複雑に加工しちゃっている。その加工の仕方がいかにも、メルドー、って、感じで、ジェントル・ジャイアント(Gentle Giant)の「Cogs in Cogs」、ラッシュの「Jacob's Ladder」では、一部を取り出したり、拡大解釈したりして組曲になっている。ぺリフェリー(Periphery)の「Racecars」がポルトガル語でメロディアスなジャズ・ボッサになってるし、ラストの組曲でも、、イエス(Yes)の「Starship Trooper」が引用されたりね。
今回も、ヴォーカルというかコーラスというか、「声」は、かなり重要で、曲によって彼が最適と思われる趣向が施されている。そうだよ、メルドーも歌ってるし!
まぁ、曲によって、心地よかったり、気持ち悪かったり、、って、そのまま、受け入れるしかない。大音量でかけているとオリジナルの「Herr und Knecht」のようにプログレか!って感じも多いのだけれど、でも、きっとそれは、何かを打ち壊して突き進むパワーとしての表現の一部で、彼が神に感じているイメージをリアルに表現するときに、とてもインスパイアされるものが多かったからではないかしら。。
凡人の私は、彼の音楽に身を任せるのみ。
ええとですね、風呂井戸さま、大喜びではないですが、凄すぎると思いました。。
いろいろ、ずっしり詰まった内容に、ますます、ブラッド・メルドーって人に興味津々ですよ。。
やっぱり、『Finding Gabriel』以上に、賛否が分かれる作品ですよね。
メルドーの考えに、あなたの魂が共鳴するか否か、それは神のみぞ知る?
1. maybe as his skies are wide
2. Herr und Knecht
3. (Entr'acte) Glam Perfume
4. Cogs in Cogs, Pt. I: Dance
5. Cogs in Cogs, Pt. II: Song
6. Cogs in Cogs, Pt. III: Double Fugue
7. Tom Sawyer
8. Vou correndo te encontrar / Racecar
9. Jacob's Ladder, Pt. I: Liturgy
10. Jacob's Ladder, Pt. II: Song
11. Jacob's Ladder, Pt. III: Ladder
12. Heaven: I. All Once - II. Life Seeker - III. Wurm - IV. Epilogue: It Was a Dream but I Carry It Still
すみません、以下、コピペです。m(_ _)m
Brad Mehldau
Steinway D grand piano (1, 3, 4, 8, 10, 12), glockenspiel (1), Akai S-950 Sampler (1), Korg MS-20 synthesizer (1, 5, 7, 8, 10-12), Yamaha CP-80 (2, 7), Moog modular synthesizer (2, 3, 6, 7), Emu Emulator II (2, 4, 5, 7), Dave Smith OB-6 (2, 6, 8), Wurlitzer electric piano (2), Therevox (2), Steinway C grand piano (2, 5, 7, 10, 12), Mellotron (3), Fender Rhodes (4), harmonium (4), Moog Little Phatty synthesizer (4, 7, 10), Hammond organ bass pedals (4), xylophone (4), drums (4, 8, 12), tambourine (4), vocals (4), Musser Ampliceleste (5, 12), background vocals (5, 12), Dave Smith Prophet 08 (7), Roland Juno 60 (7, 12), additional vocals (7), English vocals (8), tambourine (8), spoken word (9, 11), Mellotron Mk VI (10), Yamaha Upright Piano (10), sleigh bells (10), Musser Ampliceleste (10), tenor voice (11), wind machine (11), orchestral bells (11), Fender Rhodes, Dave Smith Pro2 (12), Crumar Performer (12), Casio Casiotone 101 (12), shaker (12)
Luca van den Bossche, treble voice (1, 7, 11), spoken word (9), vocals (12)
Mark Guiliana, drums (1, 2, 5, 7, 10, 12), electronic drums (10)
John Davis, Elektron Octatrack (1)
Joel Frahm, soprano saxophone (2, 7), tenor saxophone (7)
Tobias Bader, screaming metal Hegel vocals (2)
Becca Stevens, vocals (3, 5), additional vocals (2, 12), spoken word (9), soprano voice (11)
Tinkerbell, additional vocals (2), high voice at end (8)
Lavinia Meijer, harp (3, 12)
John Davis, drum programming (4, 5, 7)
Motomi Igrashi-de Jong, linore (5, 10)
Pedro Martins, Portuguese vocals (8), acoustic guitar (8, 12), electric guitar (12)
Safia McKinney-Askeur spoken word (9), vocals (10, 12), alto voice (11)
Timothy Hill spoken word (9), bass (11)
Damien Mehldau, spoken word (9)
Joris Roelofs, bass clarinet (11)
Fleurine, spoken word (11)
Cécile McLorin Salvant, opening wordless vocals (12)
Paul Pouwer, subby heartbeat bass drum (12)
今日のおまけは、ご本人があげていた「Herr und Knecht」。
んじゃ、退散♪
な、な、なんとっ!ブラッド・メルドーが、7月に来日する?
話題作、『Jacob's Ladder』をだしたばかりの、ブラッド・メルドー。
どうやら、7月に来日して、サントリー・ホールでコンサートを行うみたいですぜ。。
メルドーのHPのツアー情報には、まだ、書かれていないのですが、
サントリー・ホールの公演スケジュールには、既に、予定されている。
★ ブラッド・メルドー in Japan 2022 ★
日時 2022年7月14日(木) ・7月15日(金) 開演時間未定
会場 サントリー・ホール 大ホール
料金 未定
お問い合わせ
サンライズプロモーション東京 0570-00-3337
今のところ、メルドーの名前しかでていないけど、
もしも、『Jacob's Ladder 』の路線で公演を行うならば、、
アルバムで、重要な役目をしていたマーク・ジュリアとか、ルカ・ヴァン・デン・ボッシェ?とか、ご一緒になるのだろうか。。
時期的に、私が行ける可能性はとても少ないのだけど、、
できたら、行きたい。。
メルドーさまが、無事に、来日して公演できますように!
んじゃ、退散♪
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