過去20年を振り返る 『Revisited / Helge Lien Trio』
ノルウェー、、いやいや、北欧を代表するピアニスト、ヘルゲ・リエン。
日本語のタイトルや擬音をテーマにしたアルバムを出しているくらい親日家。
なんと、新潟のジャズ・フラッシュでも3回演奏をしています!
目の前で聴くヘルゲ・リエンは、ピアノの魔術師でした♪
2019年の『10』では、メンバーを一新していたのですが、
今回は、初期の頃から一緒にキャリアを積み上げてきたドラマーのクヌート・オーレフィアールと、マティアス・アイクのお兄さんのベテランのベーシスト、ヨハン・エイク。
過去にリリースしたアルバムからの曲を9曲、セルフ・カヴァー集ですね。
オープナーは、しっとりとどこか寂しさをたたえた「Hymne」、オーレファイヤールがドラマチックに盛り上げる。
「Liten Jazzballong」、まさに「滴るリリシズムの雫」。「Spiral Circle」、エイクのソロが染み渡る。
「Gamut Warning」、インプロビゼーションと躍動感!
優しいメロディ、流麗でリリカルなプレイ「Meles Meles」。
思索的で動きを感じる力強い「Folkmost」。神秘的で深淵な「Jasmine」。
硬質で端麗な味わい「Krystall 」。終演は、リリカルで硬質な「Nipa」。
リエンのピアノは硬質で透明感があってリリカル。安定感と歌心のあるベース、そして、彩豊かなオーレフィアールのドラムは必須。3人で心一つにした演奏が続く。
で、オープナーから終演までの選曲のアルバムが年代順に並んでいる。
20年間、、その本質は変わってませんよね。相変わらず、静寂な空間使いの名手。
1. Hymne (from What Are You Doing The Rest of Your Life)
2. Liten Jazzballong (from Spiral Circle)
3. Spiral Circle (from Asymmetrics)
4. Gamut Warning (from Hello Troll)
5. Meles Meles (from Natsukashii)
6. Folkmost (from Badgers and Other Beings)
7. Jasmine (from Guzuguzu)
8. Krystall (from 10)
9. Nipa (from 10)
Helge Lien (p)
Johannes Eick (b)
Knut Aalefjaer (ds)
Johannes Eick (b)
Knut Aalefjaer (ds)
今日のおまけは、このトリオのトピックスから「Hymne」。
んじゃ、退散♪
« もうすぐ、ブラッド・メルドーの新譜がでる! | トップページ | アレッサンドロ・ガラティの新作はトラッド集! »
「JAZZ(Far North )」カテゴリの記事
- 祈りにも似た深淵で内省的な世界 『Seeing / Tord Gustavsen Trio』(2024.10.13)
- もうすぐ、、トルド・グスタフセンが新譜をだします!(2024.09.14)
- 裏表の移動もスムースな美しい驚愕な演奏 『Inner Spirit / Jan Lundgren & Yamandu Costa』(2024.09.15)
- 新たなる静謐な祈り 『e.s.t. 30 / Magnus Ostrom & Dan Berglund』(2024.06.16)
- 自分の内側と向かい合って正直に素直に表現 「坂田 尚子ソロピアノの世界」@ JazzFLASH (3/29)」(2024.03.30)
初めまして。 Floyd先生経由です。
日常的に、このような音楽を聞いている者ではありません。
従って詳しくないですが。
19年ご紹介のメルドーのガーデンは面白く聞かせて頂きました、有り難うございます。
投稿: iwamoto | 2022年3月12日 (土) 18時44分
iwamotoさま、初めまして、、そして、初コメをありがとうございます。
風呂井戸さまのブログをご愛読でしたら、知らずのうちに詳しくなってますよ!
『Finding Gabriel』!!面白いアルバムでしたね。
彼の頭の中を覗いてみたいですよね。笑
ありがとうございました。m(_ _)m
投稿: Suzuck | 2022年3月13日 (日) 14時53分