瞬間をとらえた深淵な世界 『Naked Truth / Avishai Cohen』
テルアヴィヴ出身のトランペッター、アヴィシャイ・ コーエンのECM5作めはカルテット作品。
前作『Big Vicious』とは、うって変わって、即興度の非常に高い作品。
即興による組曲のような形をとっており、オープナーの「Part I」から「Departure」まで、ピアニストのヨナタン・アヴィシャイ、ベーシストのバラク・モリ、ドラマーのジヴ・ラヴィッツの気心知れるミュージシャンと、瞬間的に場面を理解し、変化させ発展させていく。
ゆったりとした中に、哀愁や陰りを感じるアコースティックなサウンドで、テーマを変えながら次々と進んでいく。
全体で35分ちょっとという短い時間、統一感ある自然な流れで、全体で一つの組み曲のよう。
アルバムの終演で、イスラエルの詩人、ゼルダ・シュナーソン・ミシュコフスキーの詩「Departure」をコーエンが朗読、サウンドと見事にはまっていてとてもいい。
S N Sにはびこる似非っこ「博識者」たちは言葉を発する前に、熟読されるといいかもしれないですね。
仲間と真摯に音 を重ね合わせた瞬間をとらえた深淵な世界。
1. Part I
2. Part II
3. Part III
4. Part IV
5. Part V
6. Part VI
7. Part VII
8. Part VIII
9. Departure
Avishai Cohen (tp)
Yonathan Avishai (p)
Barak Mori (b)
Ziv Ravitz (ds)
今日のおまけは、レーベルがあげていたトレーラー。
ご本人があげている「Part II」。
んじゃ、退散♪
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