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音楽で拡がる輪

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2022年3月

2022年3月30日 (水)

知性と感情の間で大きく揺れる個性的な演奏 『Potsdam / Iiro Rantala』

Potsdam

 

フィンランドを代表するピアニスト&コンポーザーで、ACTレーベルの看板アーティスト、イーロ・ランタラの新譜。

エスビョルン・スベンソンと所縁の深いACTミュージックから、スウェーデンに本拠地を置く、「ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団」とACTの精鋭たちとのコラボによるスベンソン・ソング・ブック『E.S.T. SYMPHONY 』で、ピアノを弾くという大役を任せれていたランタラ。
その彼が、2021年11月27日に、ドイツのポツダムでのソロ・コンサートの録音盤、9曲中6曲が彼のオリジナル。

オープナーは、いきなり涙目になりそうな抒情的で美しいメロディを持つ「Twentytwentyone」。会場の人たちはさまざまな思いを馳せて聴きいったに違いない。盛大な拍手がなりやまぬまに始まった「Time for Rag」、アップテンポで陽気で明るく駆け抜ける。
一転、厳かに祈るような気持ちのこもった「Peace」、硬質なピアノ音色がピュアの心持ちのよう。
再びテンポをあげて「Can You Be Bob? 」、高速でトリッキーな演奏。
「Freedom」、多分、プリペイドを施されたピアノでの、スケールの大きな演奏、片時も止まらぬ強い想い。

ジョン・レノンの「Woman」、ポップに軽快に感情の高揚がはっきり伝わってくる。
「November」、陰影ある演奏、親しみやすいメロディ。

終演に向かっては、レナード・バーンスタインの手がけたミュージカルから2曲。

まずは、『Candide』から「Overture」、快活に高らかに。
そして、『West Side Story」から「Somewhere」、美しく気高く理想の世界。

 

その知性と、深い感情の間で大きく揺れながら個性的な演奏。

緩急をつけ、ユーモアも交え、観客を一瞬たりと離さない鮮烈な印象。

 

 

1. Twentytwentyone 
2. Time for Rag
3. Peace 
4. Can You Be Bob? 
5. Freedom 
6. Woman 
7. November 
8. Candide Overture 
9. Somewhere 

Iiro Rantala (p)

 

 

今日のおまけは、ご本人のトピックから「Twentytwentyone」。

 

 

 

 

んじゃ、退散♪

 

 

2022年3月27日 (日)

ジェラルド・クレイトンが、チャールズ・ロイド参加のブルーノートの2作目を!

 
ジェラルド・クレイトンは、ベーシストで作曲家のジョン・クレイトンの父親を持つピアニストです。
叔父はアルト・サックスのジェフ・クレイトン。
1984年にオランダで生まれますが、幼少期にアメリカへ渡り、アメリカで育ちます。
近年では、チャールス・ロイド の若手中心のバンドKindred Spirits の重要なメンバーとしても知られています。
 
★ Bells on Sand / Gerald Clayton ★
 
 
 
Bells_on_sand
 
オリジナル曲10曲でで構成されており、サックスにレジェンド、チャールズ・ロイド、ベースに父ジョン・クレイトン、ドラムに朋友ジャスティン・ブラウン、ヴォーカルにMAROが参加。
時間の持つインパクトや抽象性といったテーマを探求する作品のようです。
成長著しいクレイトンのブルーノートからのセカンド・アルバム!
 

1. Water’s Edge feat. John Clayton & Justin Brown
2. Elegia feat. John Clayton
3. Damunt de tu Només les Flors feat. MARO, John Clayton & Justin Brown
4. My Ideal 1
5. That Roy feat. Justin Brown
6. Rip feat. Justin Brown
7. Just A Dream feat. MARO
8. My Ideal 2
9. Peace Invocation feat. Charles Lloyd
10. This Is Music Where You’re Going My Friends

 

Gerald Clayton (p)
Charles Lloyd (sax)
John Clayton (b)
Justin Brown (ds)
MARO (vo)
 
んじゃ、退散♪

2022年3月26日 (土)

ロマンチシズムと哀愁が溢れたビター・スィートな一枚 『European Walkabout / Alessandro Galati Trio』

European_walkabout_20220325173201
 
「第16回 ジャズオーディオ・ディスク大賞 2021」、『Skyness / Alessandro Galati Oslo Trio』で、インスト部門の金賞だったアレッサンドロ・ガラティ。
哀愁の名手アレッサンドロ・ガラティが、欧州の美旋律のトラッドを弾くなんて、、ちょう反則的にずるい気がするじゃありませんか。。。
トラッドといっても伝承曲ばかりではなく、その土地に広く深く伝わっている音楽、という感じでしょうか。
 
オープナーは、ガラティの故郷イタリアの曲「Love in Portofino」、18禁的に艶っぽい演奏、ピアノの煌めく音色に一気に心を持っていかれる。
「Verde Luna」、低音から高音まで鍵盤を動きメランコリックに物語を語る3人。
お馴染み「Dear Old Stockholm」、哀愁の旋律を軽快に奏で、アドリブも饒舌。
「Almeno tu nell'universo」、一音一音を丁寧に弾いた美しいバラッド、この間合いにため息が。。
「Last Night a Braw Wooer」、アイルランド民謡「Last May a Braw Wooer」のメランコリックな側面をだして、ゆったりと陰影のあるしっとりした演奏に。
ポルトガルのファド「Cancao do Mar」、シンプルなメロディからの抽象的な3人のやりとりが深淵。
「Danny Boy」は、アイルランド民謡「Londonderry Air」。この美しさをなんの衒いもなく弾いて感動を与えるって凄い、3人に拍手喝采。
スコットランドに起源を持つ民謡「The Water is Wide」、素朴なメロディを繊細に情感豊かに。
パレ・ダニエルソン(彼も『Time Being』で演奏している)に教えてもらったという「Liten Visa Till Karin」、澄んだ空気が広がる…スウェーデンは美メロの宝庫ですねぇ。
終演は、祖国のお気に入りの曲で「Parlami d'amore Mariu」、ロマンチシズムに溢れるメロディ、そして、三位一体で表現する軽やかさ。
 
ロマンチシズムと哀愁が溢れたビター・スィートな一枚。
ガラティはもちろん、ベースもドラマも最高なお仕事。
美しいメロディを豊富なアイディアで個性的に。
 
1. Love in Portofino
2. Verde Luna
3. Dear Old Stockholm
4. Almeno tu nell'universo
5. Last Night a Braw Wooer
6. Cancao do Mar
7. Danny Boy
8. The Water is Wide
9. Liten Visa Till Karin
10. Parlami d'amore Mariu
 
Alessandro Galati (p) 
Guido Zorn (b) 
Andrea Beninati (ds)
 
今日のおまけは、「Danny Boy」。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年3月23日 (水)

毎回、聴き逃せないトルド・グスタフセンの新譜が出る!

 
ECMを代表するノルウェーのピアニスト、トルド・グスタフセンが4年ぶりのトリオ作品を4月にリリースします!!
 
★ Opening / Tord Gustavsen Trio ★
Opening
 
2003年の『Changing Places』以来、リリシズムあふれる旋律で、わたしたちを魅了してきたトルド・グスタフセン。
4年ぶりのアルバムは、『Changing Places』からのドラマー、ヤール・ヴェスペスタと、
新加入のノルウェーの実力派ベーシスト、スタイナー・ラクネスが参加。
ラクネスは、2017年にトーレ・ブルンボルグと新潟で、春と秋の2回演奏しています♪
今度は、トルド・グスタフセンと新潟にいらしてくださいね!

  
すでに、1曲「Stream」が、ネット上にあげられていますが、、
3人のピッタリと息の合った美音の連続で、、ため息がでそうです。。。
 
彼の演奏には、静音、清音、、、抑音の極み、選りすぐられてでて来た音と音の間には、
五感で感じるだけではない特別な音が存在している気がします!

 
1. The Circle
2. Findings / Visa fran Rattvik
3. Opening
4. The Longing
5. Shepherd Song
6. Helensburgh Tango
7. Re-Opening
8. Findings II
9. Stream
10. Ritual
11. Floytelat / The Flute
12. Varsterk,min sjel
 
Tord Gustavsen (p, electronics)
Steinar Raknes (b, electronics)
Jarle Vespestad (ds)
 
んじゃ、退散♪ 

2022年3月21日 (月)

ピアノはテイラー・アイグスティ 『With Love and Sadness / Matt Slocum』

With_love_and_sadness


 


NY を中心に活動するドラマー&コンポーザー、マット・スローカムのSunnysideレーベルからの第2弾。
ピアノが前作『Sanctuary』のジェラルド・クレイトンからテイラー・アイグスティに変わっているが、サックスのウォルター・スミス3世、ベースのラリー・グレナディアはそのままのカルテット作。


 


メーカーインフォによると、新型コロナウイルス禍による演奏活動自粛中、奥さんと旅行に出ていたときに、この組曲の構想を思い浮かべたそうです。
全7曲の組曲に、旅の間に彼が考えたことが詰まっているようですね。


 


オープナーは、静かで気高さを感じるアイグスティのピアノに魅せられる「Prelude」、スミスのサックスも思慮深い世界を感じる。
「First Light」、アップテンポでスミスのサックスが炸裂する。
思索的なドラミングで、シリアスな雰囲気がクールな「An Evolving Alliance」。
「End of The Season」、叙情的で彩りを感じる。
スティックの刻みがスリリングな雰囲気を盛り上げる「Precipice」。
グレナディアのベース・ソロ「An Abandoned Illusion」。
終演は、幻影をみるようなサックス・ソロが素敵な「America Revisited」、スローカムはパット・メセニーの「Is This America?」にインスパイアされてこの曲を創ったそうだが、心の扉が開かれる感じのいい演奏。


 


色彩感豊かなメロディ・ラインが心地よく、インプロビゼーションもしっかり聴ける。
思慮深いドラムの彩りで、美しい抽象画を眺めるよう。


 



1. Prelude
2. First Light
3. An Evolving Alliance
4. End of The Season
5. Precipice
6. An Abandoned Illusion
7. America Revisited


 


Walter Smith III (ts)
Taylor Eigsti (p, fender rhodes)
Larry Grenadier (b)
Matt Slocum (ds)


 


今日のおまけは、ご本人のトピックスにあった「America Revisited」。


 



 


んじゃ、退散♪

2022年3月20日 (日)

瞬間をとらえた深淵な世界 『Naked Truth / Avishai Cohen』

Naked_truth
 
テルアヴィヴ出身のトランペッター、アヴィシャイ・コーエンのECM5作めはカルテット作品。
前作『Big Vicious』とは、うって変わって、即興度の非常に高い作品。
 
即興による組曲のような形をとっており、オープナーの「Part I」から「Departure」まで、ピアニストのヨナタン・アヴィシャイ、ベーシストのバラク・モリ、ドラマーのジヴ・ラヴィッツの気心知れるミュージシャンと、瞬間的に場面を理解し、変化させ発展させていく。
ゆったりとした中に、哀愁や陰りを感じるアコースティックなサウンドで、テーマを変えながら次々と進んでいく。
全体で35分ちょっとという短い時間、統一感ある自然な流れで、全体で一つの組み曲のよう。
 
アルバムの終演で、イスラエルの詩人、ゼルダ・シュナーソン・ミシュコフスキーの詩「Departure」をコーエンが朗読、サウンドと見事にはまっていてとてもいい。
S N Sにはびこる似非っこ「博識者」たちは言葉を発する前に、熟読されるといいかもしれないですね。
 
仲間と真摯に音を重ね合わせた瞬間をとらえた深淵な世界。
 

1. Part I
2. Part II
3. Part III
4. Part IV
5. Part V
6. Part VI
7. Part VII
8. Part VIII
9. Departure

Avishai Cohen (tp)
Yonathan Avishai (p)
Barak Mori (b)
Ziv Ravitz (ds)

今日のおまけは、レーベルがあげていたトレーラー。
 
 

 
ご本人があげている「Part II」。
 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年3月19日 (土)

『至上の愛~コンプリート・マスターズ』シリアルナンバー入りポスターが当たった!

1月に、「BLUE NOTE CLUB 新春蔵出しプレゼント!」と、いうのをやってました。
4つぐらいのアイテムから好きなものを選び応募すると抽選で、、そのアイテムが当たるということで、、


なんの縛りもなかったので、何気に応募したんですが。。
今週、それが我が家にやってきたのです♪


★ジョン・コルトレーン『至上の愛~コンプリート・マスターズ』シリアルナンバー入り輸入オリジナルA0ポスター★


 


 


A_love_supreme


この写真は、応募サイトからお借りしました。m(_ _)m



わぁ。。大きいぞ。。
A0って、841×1189mmなんですね。。
壁のあらゆるところにポスターが飾られてる我が家…どこに飾りましょうか。汗



ちなみに番号は、224 / 500でした。


 


04


太っ腹なBLUE NOTE CLUBさま、、ありがとうございました。m(_ _)m



んじゃ、退散♪

2022年3月16日 (水)

マーク・ターナーの新譜はコードレスのカルテット作品!


ジャズ界の実力サックス奏者、マーク・ターナー。
2014年の『Lathe of Heaven』より8年ぶりの新譜が、3月にECMからリリースされる。
 
★ Return From The Stars / Mark Turner ★
 

Return_from_the_stars

前作も、アビシャイ・コーエン、ジョー・マーティン、マーカス・ギルモアを配したコードレスのカルテット。
ダークでとらえどころの無いマークターナーの想像力豊かな知的な世界でした。
今回は、ポーランドのSF作家、スタニフワフ・レフの「星からの帰還」をタイトルに、ターナーのオリジナル8曲が並んだそうです。
ターナーのSF好きは、多くに知られるところ。
またまた、一筋縄ではいかないアルバムに仕上がってるんだろうなぁ。。
ワクワクですね!


1. Return From The Stars
2. Terminus
3. Bridgetown
4. It’s Not Alright With Me
5. Nigeria II
6. Waste Land
7.  Unacceptable
8. Lincoln Heights


Mark Turner (sax)
Jason Palmer (tp)
Joe Martin (b)
Jonathan Pinson (ds)

 

んじゃ、退散♪

2022年3月13日 (日)

アレッサンドロ・ガラティの新作はトラッド集!

 
「第16回 ジャズオーディオ・ディスク大賞 2021」、『Skyness / Alessandro Galati Oslo Trio』で、インスト部門の金賞だったアレッサンドロ・ガラティ。
新作も、ステファノ・アメリオをエンジニアに迎え、寺島レコードからリリース。
 
★ European Walkabout / Alessandro Galati Trio ★
 
European_walkabout
 
欧州各国の郷愁あるメロディを持つトラディショナル・ミュージックを哀愁の名手アレッサンドロ・ガラティが弾く。。
受賞作とは、メンバーは違うけれど、イタリアの抒情派ピアニストが奏でるトラッド集、、
考えただけでも、胸キュンな…どんな仕上がりになっているのか楽しみ♪
 
1.Dear Old Stockholm 
2.Verde Luna 
3.Last Night a Braw Wooer
4.Cancao do Mar
5.Danny Boy
6.The Water is Wide
7.Liten Visa Till Karin
8.Parlami d'amore Mariù 
 
Alessandro Galati (p) 
Guido Zorn (b) 
Andrea Beninati (ds)
んじゃ、退散♪



2022年3月12日 (土)

過去20年を振り返る 『Revisited / Helge Lien Trio』

Revisited
 
ノルウェー、、いやいや、北欧を代表するピアニスト、ヘルゲ・リエン。
日本語のタイトルや擬音をテーマにしたアルバムを出しているくらい親日家。
なんと、新潟のジャズ・フラッシュでも3回演奏をしています!
目の前で聴くヘルゲ・リエンは、ピアノの魔術師でした♪
 
2019年の『10』では、メンバーを一新していたのですが、
今回は、初期の頃から一緒にキャリアを積み上げてきたドラマーのクヌート・オーレフィアールと、マティアス・アイクのお兄さんのベテランのベーシスト、ヨハン・エイク。
過去にリリースしたアルバムからの曲を9曲、セルフ・カヴァー集ですね。
 
オープナーは、しっとりとどこか寂しさをたたえた「Hymne」、オーレファイヤールがドラマチックに盛り上げる。
「Liten Jazzballong」、まさに「滴るリリシズムの雫」。「Spiral Circle」、エイクのソロが染み渡る。
「Gamut Warning」、インプロビゼーションと躍動感!
優しいメロディ、流麗でリリカルなプレイ「Meles Meles」。
思索的で動きを感じる力強い「Folkmost」。神秘的で深淵な「Jasmine」。
硬質で端麗な味わい「Krystall 」。終演は、リリカルで硬質な「Nipa」。
リエンのピアノは硬質で透明感があってリリカル。安定感と歌心のあるベース、そして、彩豊かなオーレフィアールのドラムは必須。3人で心一つにした演奏が続く。
 
で、オープナーから終演までの選曲のアルバムが年代順に並んでいる。
20年間、、その本質は変わってませんよね。相変わらず、静寂な空間使いの名手。
 
 

1. Hymne (from What Are You Doing The Rest of Your Life)
2. Liten Jazzballong (from Spiral Circle)
3. Spiral Circle (from Asymmetrics)
4. Gamut Warning (from Hello Troll)
5. Meles Meles (from Natsukashii)
6. Folkmost (from Badgers and Other Beings)
7. Jasmine (from Guzuguzu)
8. Krystall (from 10)
9. Nipa (from 10)

 
Helge Lien (p)
Johannes Eick (b)
Knut Aalefjaer (ds)
 
今日のおまけは、このトリオのトピックスから「Hymne」。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年3月 9日 (水)

もうすぐ、ブラッド・メルドーの新譜がでる!

 
あっという間に、3月も明日で10日ですよ!
現代ジャズを代表するピアニスト、ブラッド・メルドー。
待望の新譜が3月18日にリリース。
 
 
★ Jacob's Ladder / Brad Mehldau ★
 
Jacobs_ladder
 
 
前作のジャズとクラシックを融合させた意欲作『Variations on a Melancholy Theme』に続く新作は、『Jacob's Ladder』。
旧約聖書に登場する「天国へ通じる梯子」を意味するタイトルだそう。
ヘビロテだった『Finding Gabriel』のように、音楽を通して神を探求するテーマを持つアルバムなのでしょうか。。
 
アルバムの中でメルドーは、ピアノ、ムーグ・シンセサイザー、メロトロン、ハモンド・オルガン、グロッケンシュピール、KORG MS-20シンセサイザーなどを使っているそうです。
これまた、今年のベストに絡んでくるアルバムになりそうな感じ?
 
 
1. maybe as his skies are wide
2. Herr und Knecht
3. (Entr'acte) Glam Perfume
4. Cogs in Cogs, Pt. I: Dance
5. Cogs in Cogs, Pt. II: Song
6. Cogs in Cogs, Pt. III: Double Fugue
7. Tom Sawyer
8. Vou correndo te encontrar / Racecar
9. Jacob's Ladder, Pt. I: Liturgy
10. Jacob's Ladder, Pt. II: Song
11. Jacob's Ladder, Pt. III: Ladder
12. Heaven: I. All Once - II. Life Seeker - III. Wurm - IV. Epilogue: It Was a Dream but I Carry It Still
 
 

んじゃ、退散♪

2022年3月 6日 (日)

ファブリッツィオ・ボッソとハヴィエル・ジロットが参加 『Blu / Igor Caiazza』

Blu
 
今日の落ち穂拾いも、ジャズ批評226のマイ・ベスト・ジャズ・アルバムの特集からでっす。
ライターの草野信之氏が、ベスト3に選ばれていた、イタリアを代表するヴィブラフォン奏者、イゴール・カイアッツァの作品。
やっぱり、イタリアン・ハードバップの立役者の一人であるファブリッツィオ・ボッソが3曲に参加しているのが目玉ですかね。他にもハヴィエル・ジロットもソプラノ・サックスで4曲に参加していたりして、なかなか、面白そうですよね。
インスピレーションを与えるブルーからインスパイアされ作曲した8曲がならんでる。
 
オープナーからボッソのふくよかなトランペットの音色と哀愁に魅せられる「L'attesa」。
クールな中に、メロディアスなヴィブラフォンの音色が優しく、耳に心地よい。
「Naissances」、ジロットの情感たっぷりのソプラノ・サックスが歌いまくり、ギターも情熱的に後を追う。
穏やかに美しい「Blu」、爽やかなヴィブラフォンの音色、少し熱のあるメロディカの重なり、はっきりした感情を投げかけるソプラノ・サックス。
「My Quiet Place」、心静まる優しいヴィブラフォンの音色からサックスとドラムの居心地のよい参加。
レギュラー・カルテットでの「Long Spring」、心地よいハーペジーの音色、歌声も入ってリラックス気分満載♪
「La Ragazza Di Montedidio」、ブラシの音も爽やかに、涼やかなヴィブラフォンの音色、ハーペジーを奏でるジャコモ・ルッジが歌ってるんですね。
オーボエ、弦楽器も加わり、ボッソも絡む『Tema di una buonanotte』、優しく優しく夢の世界。
終演は、ボッソとジロットの2管でアップテンポで駆け抜ける「Un brindisi all'amicizia」。
フロント2人のコール&レスポンス、高速のやりとりはスリリングで超かっこいい!
情熱には情熱を、高速には高速を、ユニゾンもきまって拍手♪
 
優しくメロディアスばヴィブラフォン、そして、リラクゼーション満載。
ボッソとジロットが、曲にぴったりハマる演奏で盛り上げま〜す。

1. L'attesa
2 .Naissances
3. Blu
4. My Quiet Place
5. Long Spring
6. La Ragazza Di Montedidio
7. Tema di una buonanotte
8. Un brindisi all'amicizia

Igor Caiazza (vib)
Giacomo Riggi (harpeiji, melodica, el-p)
Gabriele Evangelista (b)
Amedeo Ariano (ds)

Fabrizio Bosso (tp) #1,7,8
Javier Girotto (ss) #2,3,4,8

Carlo Fimiani (g) #2
Fabien Thouand (ob) #7
Marlene Prodigo (vn) #7
Valentina Del Re (vn) #7
Livia de Romanis (vc) # 7
 
今日のおまけはご本人があげていた「 L'attesa」。
 
 
プーチンの愚行で、気持ちがバタバタしていたら、お雛祭りが過ぎちゃいましたよ。怒
ちょっと寂しいので、週末はちらし寿司でもつくろうかと。。。。
 
んじゃ、退散♪

2022年3月 5日 (土)

透明感と陰影のある北欧叙情 『Stay Now / Joel Lyssarides』

Stay_now
 
スウェーデンのストックホルム出身のピアニスト、ヨエル・リュサリデスのリーダー作3枚目。
1992年に生まれの彼は、すでにスウェーデンの国内での知名度は、高いピアニストだそうです。
今回、ACTレーベルでのデビューで、世界的に名前を知られるピアニストの一人に躍り出たわけで〜す。
メンバーは、過去の2作と一緒で、ベースにニクラス・ファーンクヴィスト、ドラムスにラスムス・ブリクストのレギューラー・トリオ。
1曲がファーンクヴィスト、他11曲はリュサリデスのオリジナル。
 
オープナーは、透明感ある音色で一音一音を丁寧に奏でた「As Night Let Down Its Curtain」。
優しさに包まれた「Sommarsno」。
流麗なピアノ、息のあった3人のインタープレイ「Cloudberry Hill 」。
「Is There a Way」、メランコリックに心象風景を綴る。
スリリングにダイナミックに3人で駆け抜ける「Gowns of Dark」。
「Procession」、静かに静かに物語をかたるように。
流れ動く中で美しさとサスペンスタッチを共存する「Chimera」。
流麗に少しづつモチーフを変化させるタイトル曲「Stay Now」。
「Echoes」、静かに優しく互いに呼応し合う。
哀愁と陰りを持った「Down and Out 」。
唯一のファーンクヴィスト曲「St Joseph」、しっかりとリズムを強調しながら、穏やかに進む、ベース・ソロとピアノ・ソロのバトンタッチが素敵。
終演は、「The Last Verse」、優しく牧歌的なメロディが心に残る。。
 
端正で陰影があり、透明感にあふれた北欧叙情に富んだ作品。
美しいメロディも沢山あるけど、演奏にスリリングなメリハリもあって素敵。

1. As Night Let Down Its Curtain 
2. Sommarsno 
3. Cloudberry Hill 
4. Is There a Way 
5. Gowns of Dark 
6. Procession 
7. Chimera 
8. Stay Now 
9. Echoes 
10. Down and Out 
11. St Joseph 
12. The Last Verse


Joel Lyssarides (p)
Niklas Fernqvist (b)
Rasmus  Blixt (ds)
 
今日のおまけは、レーベルがあげていた「Stay Now」。
 
 
 
 

んじゃ、退散♪

2022年3月 2日 (水)

クラウディオ・フィリッピーニ参加 『Happy End / Lorenzo Tucci』

Happy_end
 
今日の落ち穂拾いは、ジャズ批評226号のマイ・ベスト・ジャズ・アルバムの特集から気になったものを。
MOONKSの小山智和氏が、ベスト2に選出されていた、イタリアン・ハードバップの立役者の一人であるドラマー、ロレンツォ・トゥッチの新作。
なんと、あの人気ピアニスト、クラウディオ・フィリッピーニをフィーチャーしたピアノ・トリオ作。
ベーシストは、イタリアの俊英、ヤコポ・フェラッツァ。わぁ〜気になるぅ!
アルバムは、トゥッチの故郷であるアブルッツォへのオマージュが込められており、1曲を除いて全て彼のオリジナル。
 
オープナーは、柔らかな陽射しのような温かで優しいメロディを持つ「Tutto」。
透明感あるピアノが太陽の光のようにキラキラと輝く。
「Afrodolce」、回想的なピアノのイントロから鮮やかなスティック捌きの3人で息のあった演奏に。
ベースをフィーチャーした「Grow」、透明感あるピアノ。
親しみやすいメロディ、リリカルでロマンチックな演奏「Kenzia」。
アクセントの強い「Andra Bene」、ゆっくりだけど力強い演奏。
多彩なドラミングが楽しい、まさにハッピーな「Happy End」口笛が楽しそ。
アブルッツォにちなんだ「Lu Piante de le Foje」、長閑にゆったりと歌い上げる。
 
終演は、繊細さと豪快さが同居するドラムを堪能「Pandaguru」。
 
多彩なドラミングと、ロマンティシズム溢れるピアノで、叙情満載の王道欧州ジャズ・ピアノ路線、真っ只中。
小山智和氏、ありがとうございました。m(_ _)m
 
 

1. Tutto
2. Afrodolce
3. Grow
4. Kenzia
5. Andra Bene
6. Happy End
7. Lu Piante de le Foje
8. Pandaguru

Lorenzo Tucci (ds)
Claudio Filippini (p)
Jacopo Ferrazza (b)
 

今日のおまけは、ご本人のトピックスから「Tutto」。
 
 
 
年末、、12月の発売でしたか。。
 
んじゃ、退散♪



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