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音楽で拡がる輪

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2022年2月11日 (金)

大切な人と一緒に聴きたいハートウォームな一枚 『With a Song in My Heart / Jane Hall and Ed Bickert』

With_my_song_in_my_heart
 
2月14日は、バレンタインデー。
こんな甘く優しい音楽は、いかがでしょ?
今からでも、プレゼントにも間に合いそうですよ。
 
ジェーン・ホールは、あのジム・ホールの奥さま。
結婚20年を記念して、彼女からジムへの誕生日のプレゼントとして計画されたもの。
そのサプライズ計画に、ジェーンは友人のカナダのギタリスト、エド・ビッカート!に声をかけ、彼の爪弾くジェントル・ギターで、このアルバムを録音したとのことです。
エド・ビッカートといえば、テレキャスターを使用した多彩なコードワーク、まろやかな音色、メロディアスなフレージングのカナダの燻銀のギタリスト。
残念ながら、2019年の2月に亡くなってしまいました。
ポール・デスモンドのお気に入りのギタリストでカナダ録音の時のメンバーで有名ですね。
友人だったんだ。。つうか、ポール・デスモンドにビッカートを紹介したのは、確かジム・ホールでしたよね。
 
1985年8月10日に、サプライズとして録音され、ずっと、家族の愛蔵版だったようなのですが、後にArtist Shareのオーナー、ブライアン・カメリオがCDとして売り出し、完売後は入手困難なアルバムだったワケです。
が、今回、MUZAKレーベルより日本盤化が実現し、私もめでたくゲットできたわけです。
これが、予想以上に沁みる優しい穏やかな空間のバラッド集。
 
オープナーは、ギターと語り合うように訥々と歌い上げる「With a Song in My Heart 」。
キュートで全く媚びない温かな声。そこに寄り添うギターも最小限の音。
「Maybe You’ll Be There」も、しっとりとしたバラッドで。なんでしょ、技巧的なところが全くなく、目の前にいる人に歌う姿勢が可愛らしい。
静かに語りかける「‘Round MIdnight 」、感情過多にならない2人の演奏。
粋なギターに誘われて「People Will Say We’re in Love」、ビッカートのソロも軽快。
「My Foolish Heart」、もう、泣けそうにになるくらい沁みてくる。ビッカートのギターがまたいいのですよねぇ。。コード・ワーク美しく素敵。
これまた囁くように「My Funny Valentine」、愛に溢れてる〜。毎日、ジム・ホールにこういう風に囁いてたのだろうか。。
「It Might as Well Be Spring 」、ぴったりと寄り添う2人。
ちょっと、ハスな感じをがんばる「Lover Moan」、それも、また可愛いなぁ。。ニンマリ。
訥々と愛を語る「 It's Magic」。「Alone Together 」、ぞくぞく来ちゃいます。
しら〜っと、キスを迫っちゃう「Do It Again 」。
終演は、「For All We Know」、最後の最後まで静かにしっとりと。

もう全編、肩の力抜けまくり、あなた(ジム・ホール)だけのためにしっとり歌う、ジェーンが素敵すぎる。
ジャズ・クラブで歌った経験は一度もないけど、ジム・ホールと自宅で歌うことが好きだったって、すんごい贅沢!!
ハートウォームな一枚、大切な人と一緒に聴けたらいいですね!
 

1. With a Song in My Heart
2. Maybe You’ll Be There
3. ‘Round MIdnight
4. People Will Say We’re in Love
5. My Foolish Heart
6. My Funny Valentine
7. It Might as Well Be Spring
8. Lover Moan 
9. It's Magic
10. Alone Together
11. Do It Again
12. For All We Know
 

Jane Hall (vo)
Ed Bickert (g)
 

今日のおまけは、Artist Shareがあげていた「With a Song in My Heart」。
朝から、腰砕けなこと間違いなし♪
 
 
んじゃ、退散♪

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