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音楽で拡がる輪

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2022年1月

2022年1月30日 (日)

懐かしいポップスをポップに♪ 『If You Could Read My Mind / Nicki Parrott 』

If_you_could_read_my_mind
 
 
落ち穂拾い&サブスクです。。去年の春にリリースされてます。
オーストラリアのベーシスト&歌手のニッキ・パロット。
ウッド・ベースを弾き、マイク・スタンドで艶やかに歌うスタイル。
ヴィーナス・レコードの看板スターのようになってますが、今回はArborsレーベルから。

大好きなポップスをジャズ・スタイルにアレンジ、テナー・サックス奏者のハリー・アレン、ピアニストのラリー・フラー、ギタリストのデビッド・ブレンクホーン、ドラマーのルイス・ナッシュというメンバーで、懐かしのポップスを。
 
オープナーは、ジョニー・ナッシュで大ヒットしたレゲエ「I Can See Clearly Now」、サックスのオブリガードが素敵な爽やかヴァージョン。
ハリー・アレンって、若年寄りなイメージが歳に追いついて?きましたね。
エレキが効いているドリー・パートン「Jolene」、タイトル曲ゴードン・ライトフットの『If You Could Read My Mind」、淡々と歌もベース・ソロも穏やかに。
ピチカートでメロディを歌うドン・マクリーン「Vincent」、ポリスの「Every Breath You Take」もサラリと歌い上げる。
イーマン・マッコールの「The First Time Ever I Saw Your Face」、ロバータ・フラックにも負けないロマンチックな香り、彼女に寄り添うアレンたち。
カーリ・サイモンの「You Belong to Me」、アレンの歌心が炸裂。
サックスとしっとり歌い上げるカーペンターズの「We've Only Just Begun」。
バカラック曲「This Girl's in Love With You」も、サックスとの会話が楽しい。
トニー・テニールの「Do That to Me One More Time」、エレピの音が可愛らしい。
ブルージーなギターが泣いているビル・ウィザースの「Lean on Me」。
終演は、ボーイングも入って侘び寂びあるスコットランド民謡「The Water Is Wide」。
 
ほぼすべての曲がゆったりしたテンポで、ゆったりと流れていきます。
あまりジャズ寄りの演奏ではないけれど、懐かしいポップスを優しくロマンチックに演奏。


1. I Can See Clearly Now
2. Jolene
3. If You Could Read My Mind
4. Vincent
5. Every Breath You Take
6. The First Time Ever I Saw Your Face
7. You Belong to Me
8. We've Only Just Begun
9. This Girl's in Love With You
10. Do That to Me One More Time
11. Lean on Me
12. The Water Is Wide

Nicki Parrott (vo, b)
Larry Fuller (p)
Lewis Nash (ds)

Harry Allen (ts)
David Blenkhorn (ac-g, el-g)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「 We've Only Just Begun」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年1月29日 (土)

ジャズのエッセンスを惜しみなく投入 『Echoes of The Masters / Taru Alexander 』

Echoes_of_the_masters


 

サックス奏者、ローランド・アレキサンダーの息子で、ドラマーのタル・アレキサンダーの初リーダー作を名門Sunnyside Records から。

1967年生まれの54歳なので、若手のドラマーが百花繚乱のニューヨークでは、晩成型か。

父のオリジナル2曲の他も、ミュージシャン曲4で全6曲。

 

オープナーは、アントワーヌ・ルーニーのサックスが炸裂する「Change Up」、父親ローランド・アレキサンダーのスリリングな曲。しなやかなドラム・プレイとエネルギッシュなジェームス・ハートのピアノで気持ちもヒートアップ。

セロニアス・モンクの「 I Mean You」は、スロバキア出身の歌手ハンカ・Gの力強いヴォーカルがフィーチャーされおおらかなアレンジ。

バスター・ウィリアムスの「Deception」、アレキサンダーのタイトなドラムにプッシュされてルーニーのサックスが咆える、超熱いトラック。父のオリジナルで「Kojo Time」、マッコイ・タイナーの「Peresina」もクールに燃え上がる。

終演は、ウェイン・ショーターの「Pinocchio」、ここまできたら?最後まで燃え上がるしかないですよね。笑

 

10歳頃からドラムを叩いてるというアレキサンダーの体に詰まったモダンジャズのエッセンスを惜しみなく投入。しなやかで音の綺麗なドラム、サックス奏者を父に持つだけあって、サックスの盛り上げ方が流石♪

 



 

1. Change Up 
2. I Mean You 
3. Deception 
4. Kojo Time 
5. Peresina 
6. Pinocchio

 

Taru Alexander (ds)
Antoine Roney (ts)
James Hurt (p)
Rashaan Carter (b)
Hanka G. (vo) #2

 

今日のおまけは、「Change Up」。

 

 


 

 

んじゃ、退散♪

2022年1月26日 (水)

心は、いつだって旅立てる! 『Songs From Other Places / Stacey Kent (feat. Art Hirahara)』

Songs_from_other_places

またまた、落ち穂拾い&サブスクです。汗

キュートな歌声と知性溢れるサウンドで、人気の高いステーシー・ケント。
昨年の秋の新譜です。
今回もパートナーであるジム・トムリンソンが音楽監督で、米国で活躍する日系のピアニスト、アート・ヒラハラのピアノとのデュオ作。
 
オープナーは、親交のある作家カズオ・イシグロが作詞、ジム・トムリンソンが作曲した「I Wish I Could Go Travelling Again」の再演。ピアノとのデュオで、本当にナチュラルに歌い上げていて、心がふわっと軽くなる。
カルロス・ジョビンの「Bonita」に込められた情感の深さ。
イシグロ&トリムソンのタッグ、ちょっと早口の「Graigie Burn」。
バルバラの「Les Voyages」、アコーディオン?が重なりフランス語、ひととき、心はパリへ旅立つ。
ポール・サイモンの「American Tune」、懐かしさで時計が逆戻り。
イシグロ&トリムソンのタンゴ!「Tango In Macao」、タンゴの哀愁そして、微熱。
レノン&マッカートニー「Blackbird」、さらりとナチュラルに歌うから言葉が心に届く。
スタンダード「My Ship」、しっとり、余韻を持って。。そして、トリムソンのフルートが入る「Imagina」。
 
終演は、鼻歌まじりで始まるフリートウッド・マックの「Landslide」、インティメイトな雰囲気満載。
 
シンプルな構成は、パンデミックの中、より心に沁みるハートウォーミングな雰囲気に。
嫌味のないキュートな歌声とそこに寄りそうピアノに癒されますね。
気持ちは、、心は、、何時だって何処にだって旅立てる!
 
 

1. I Wish I Could Go Travelling Again
2. Bonita
3. Graigie Burn
4. Les Voyages
5. American Tune
6. Tango In Macao
7. Blackbird
8. My Ship
9. Imagina
10. Landslide


Kent (vo)
Art Hirahara (p, kys)
Jim Tomlinson (fl) #9
 
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「I Wish I Could Go Travelling Again」。

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んじゃ、退散♪



2022年1月23日 (日)

キット・ダウンズが、ピアノ・トリオでECMデビュー!

 
英国のピアニスト、キット・ダウンズが、自身のピアノ・トリオで2月にECMでピアノ・トリオをリリース。
キット・ダウンズは、すでに、教会でオルガンを弾いたソロのアルバム『Obsidian』と、テナー・サックス、ギター、チェロ、ドラムスなどが参加した『Dreamlife Of Debris』の2枚のリーダー作をリリースしている俊英ピアニスト&オルガン奏者、コンポーザー。
 
次回のECM作品は、ENEMYというピアノ・トリオで2018年から共演してきたベースのペッター・エルドとドラムのジェームズ・マドレンとのピアノ・トリオでECMデビュー。
 
 
★ Vermillion / Kit Downes  Petter Eldh  James Maddren ★
Vermillion
 
 
一曲公開されている「Sister, Sister」は、しなやかさと大胆さを兼ね備えた想像力豊かな演奏。
オリジナルの他に、1曲入っているジミ・ヘンドリックスの「Castles Made of Sand」は、どんな感じにカヴァーされてるのかな。
楽しみのような、、そうでないような。。ファンの気持ちってそんなもんです。笑
 
 



1. Minus Monks
2. Sister, Sister
3. Seceda
4. Plus Puls
5. Rolling Thunder
6. Sandilands
7. Waders
8. Class Fails
9. Bobbl's Song
10. Math Amager
11. Castles Made of Sand

Kit Downes (p)
Petter Eldh (b)
James Maddren (ds)

 
 

んじゃ、退散♪

2022年1月22日 (土)

北欧抒情と哀愁満載! 『Our Songs / Alex Riel  Bo Stief  Carsten Dahl』

Our_songs

 

本国では、去年の11月、日本国内では、去年の12月にリリースされたデンマークの大御所ドラマー、アレックス・リールのピアノ・トリオ盤。

メンバーは2人とも同郷、ベースのボ・スティーフとピアノのカーステン・ダール。

リールとダールといえば、ベースのマッズ・ヴィンディング絡みでスマッシュ・ヒットを飛ばしてますよね。
スタンダード、ミュージシャン曲、トラッド、オリジナルで全11曲。あまり脈絡ない感じ、、自分達の好きな曲を並べたのかな?
 
オープナーは、ダールも好きなキース・ジャレットの「My Song」。全身から伝わる喜びを感じる叙情あふれるダールの演奏。少し、甘めのリリカルな演奏に酔いしれる。
3人名義の「Høstdansen」、アップテンポで緊張感満載の演奏。一転、ゆったりとはじまる「Moon River」、ブラシの音に誘われ踊るダールのワルツが美しい。
デンマークの作曲家カール・ニールセンの曲で「Den Milde Dag Er Lys Og Lang 」、タイトル「穏やかな日は明るく長く」のように、穏やかな演奏で気持ちが緩む。
ダールのオリジナル「The Poet」、ストーリー性のある静かな曲で、ベースのソロがしみじみする。
北欧の古い民謡「Vem Kan Segla Forutan Vind 」、硬質な演奏から後半ヤン・ヨハンソンのようなアプローチに。
耽美的でロマンチックな「My Funny Valentine」、ダールのソロは思いのほか熱を帯びる。
「Stella By Starlight 」、ベースのソロで始まり、爽やかに軽やかに展開。3人のそれぞれの演奏も堪能できる。
叙情的な!「Giant Steps」、流麗なダールのピアノで綺麗なバラッドに。
北欧の有名な民謡「Jag Vet En Dejlig Rosa 」、憂のある穏やかな演奏。とても、叙情的でついつい聴き入ってしまう。
終演は、ボーイングを効果的につかい幻想的な雰囲気にした北欧民謡「Drømte Mig En Drøm」。メランコリックな曲調がじわじわ沁みる。
 
全体的に叙情的な流れの、ロマンティック&メランコリックなバラッド集。
一聴で、北欧抒情と哀愁に引き込まれる。


1. My Song 
2. Høstdansen 
3. Moon River 
4. Den Milde Dag Er Lys Og Lang 
5. The Poet 
6. Vem Kan Segla Forutan Vind 
7. My Funny Valentine 
8. Stella By Starlight 
9. Giant Steps 
10. Jag Vet En Dejlig Rosa 
11. Drømte Mig En Drøm 
 
Carsten Dahl (p)
Alex Riel (ds)
Bo Stief (b)
 
今日のおまけは、ご本人があげていた「Jag Vet En Dejlig Rosa 」。
モニカとエヴァンスも取り上げてますよね。
 
 
 
 
 
普段、積雪の少ない新潟市内も、今週は結構と雪が降りました。
雪景色は綺麗だけど、生活はいっぺんに不便になります。
豪雪地方と違って、いろいろと積雪への備えが不十分。。あぁ〜雪かき!疲れた〜。
 
 
んじゃ、退散♪
 

 

2022年1月19日 (水)

大勢の同郷のゲストが支える 『Houses / Silje Nergaard』

Houses
 
再び、落ち穂拾い&サブスク。
先日、紹介した『Fjaere / Espen Berg Trio 』でも、ゲストで歌っていた、ノルウェーを代表する歌手シリエ・ネルゴールの新譜です。
去年の10月にでてました。。。。
 
パンデミック中のご近所のお散歩から思いついたテーマのようです。
それぞれの曲に、豪華なミュージシャンがゲストで参加していますし、
他にも、ヘルゲ・リエンやブッゲ・フッセルトフトといった、ノルウェーを代表するミュージシャンが参加してます。
そうなんです、いわゆるジャズ・ヴォーカルという範疇からは外れるかもしれないけれど、彼女はノルウェーでは重要人物なんです。
 
オープナーのポーランドのヴァイオリン奏者アダム・バウディフが参加の「His House」から郷愁のあるメロディを感情こめて歌うネルゴールとバウディフがしっとり絡む素敵なトラック。明るくポジティブな「Window Bird」。
心の機微を感じる「A Crying Shame」は、レジェンド・ヴォーカリスト、カート・エリングが参加。
ノルウェーのベーシスト、ヨハネス・アイクが参加、穏やかな「Rain Roofs」。たんたんと歌い上げる「The Ballet Boy 」。
トニーニョ・オルタ!参加、ギターの伴奏が美しすぎる「 I Knew That I Loved You 」。
ノルウェーのサックス奏者トリグヴェ・セイムが情感を盛り上げる「 Night Street 」。
ポップでカルフルな「Candle in the Window」、マイク・ハルトゥングの歌声が味わい深い。
ノルウェーの新たなスター、サックス奏者のホーコン・コーンスタが参加する「Velvet Curtains 」、しっとりと絡み合うアルバムのハイライト。
「Balcony Ladies」、「My Neighbour's Cat 」と、少し短めな曲。
リズムが面白い「My Crowded House 」、美しい「A Long Winter 」。
終演は、ノルウェーのトランペッター、アルヴェ・ヘンリクセンとカンテレ奏者シニッカ・ランゲランが参加した「One Year」、トラディショナルのような幻想的、荘厳な雰囲気に圧倒される。
ゲストは、豪華だけれど、テーマは今を現在を見つめた彼女ならではの切り口、お見それいたしました。。
そして、大勢の同郷のミュージシャンに支えられている作品。
 
 
1. His House  ( feat. Adam Baldych )
2. Window Bird
3. A Crying Shame  ( feat. Kurt Elling )
4. Rain Roofs ( feat. Johannes Eick ) 
5. The Ballet Boy
6. I Knew That I Loved You (feat. Toninho Horta)
7. Night Street (feat. Trygve Seim)
8. Candle in the Window (feat. Mike Hartung ) 
9. Velvet Curtains (feat. Håkon Kornstad )
10. Balcony Ladies
11. My Neighbour's Cat
12. My Crowded House
13. A Long Winter
14. One Year (feat. Arve Henriksen & Sinikka Langeland )
 
今日のおまけは、Apple Musicから。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年1月16日 (日)

サックス奏者Emile Parisien が新譜をだす!

ヤン・ラングレンの『Into the Night』で、良いお仕事をしていたフランスのサックス奏者エミール・パリジーンが、ACTレーベルから新譜を出しま〜す!
 
 
★ Emile Parisien / Louise ★
 
Louise

メンバーは、ヨーロッパで活躍するミュージシャンとアメリカで活躍するミュージシャンたち。

どいうなんでしょ、うまく、ヨーロッパとアメリカの融合!って、形になってるのでしょうか。。

ベースのジョー・マーティン、久しぶりいだわ。

なんだか、楽しみ〜♪

1. Louise (Emile Parisien) 
2. Madagascar (Joe Zawinul) 
Memento
3. Part I (Emile Parisien) 
4. Part II (Emile Parisien) 
5. Part III (Emile Parisien) 
6. Il giorno della civetta (Roberto Negro) 
7. Jojo (Emile Parisien) 
8. Jungle Jig (Manu Codjia) 
9. Prayer 4 Peace (Theo Croker) 

Emile Parisien (ss)
Theo Croker (tp)
Roberto Negro (p)
Manu Codjia (g)
Joe Martin (b)
Nasheet Waits (ds)
 
んじゃ、退散♪

2022年1月15日 (土)

メロディアスな一面を覗かせる 『Fjaere / Espen Berg Trio 』

Fjaere
 
ノルウェーのピアニスト、エスペン・バルグ。
デビュー以来、一緒に演奏活動をつづけているトリオの新作は、同国の著名なミュージシャンをゲストに招いたアルバム。
トランンペッターのマティアス・アイク、サックス奏者のハンナ・ポールスバーグ、歌手のシリエ・ネルゴールが参加。
ポール・サイモンの曲を除いて、全てバルグのオリジナル。
 
オープナーは、アイクの参加した「Vintermorke」、アイクの参加を想定しして書いたの?と、思うくらい、彼トランペット演奏にぴったりなひんやりと幻想的な演奏。クリスタルな音色のピアノに心の奥まで綺麗な空気が流れこむ。
ハンドクラップで万華鏡の世界に誘い込む「Introduction to XVII」と「XVII」、お得意の変拍子で息の合った演奏。
ふっくらした音色で、エッジを効かせてくるポールスバーグが参加の「Akervise」。
 The Vertical Movements of Eotvos」、ライナーによれば、スタジオでの即興演奏とのこと。ボーイングがバックで魅惑的に響く。
「Nikolai」美しい躍動感で想像の世界に誘う。
一転、力強いタッチとスピードに圧倒される「The Fourth Awakens」、高揚感半端ない。
北境圏にある島スヴァルバール諸島を描いた「Svalbard」、柔らかで美しい幻想的な光景。
ノルウェーの極北の島ローフォーテンの山をイメージした「Magnetic Peaks」、アイクのトランペットが重なり、雄大な光景が広がる。
 
私的独り言、ノルウェーの人たちにとってローフォーテン諸島は心の故郷みたいな感じがあるのではないかと思うのですが。雄大で厳しい自然、でも、心に焼き付く美しい光景。
いろいろなミュージシャンが、ここで演奏を録音したり、ここを題材にした曲を創ったりしています。
 
終演は、ポール・サイモンの「I'd Do It For Your Love 」を歌うのは、ノルウェーの国民的歌手といっても過言でないシリエ・ネルゴール。トリオとしっとりと情感を漂わせながら歌い上げる。。
 
日本版ボーナス・トラックは、2013年のソロ作品『Acres of Blue時の未発表曲。
 
変拍子バリバリでトリッキー、超絶演奏から、とてもメロディアスで親しみやすい演奏まで。
エスペン・バルグ トリオのイメージと違う一面を聴かせてくれます。
 


1. Vintermorke (feat. Mathias Eick)
2. Introduction to XVII
3. XVII
4. Akervise (feat. Hanna Paulsberg)
5. The Vertical Movements of Eotvos
6. Nikolai
7. The Fourth Awakens
8. Svalbard
9. Magnetic Peaks (feat. Mathias Eick)
10. I'd Do It For Your Love (feat. Silje Nergaard)

 


11. Beyond the Acres of Blue (Bonus Track)

 
Espen Berg (p, synth)
Barour Reinert Poulsen (b, el-b)
Simon Olderskog Albertsen (ds, congas )
 
Silje Nergaard (vo) #10
Mathias Eick  (tp) #1, 9
Hanna Paulsberg (ts) #4
 
今日のおまけは、2017年のローフォーテンでの演奏風景。
行ったことあるんです。綺麗ですよ。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年1月12日 (水)

さまざまな想い出溢れる 『Your Song / Erin Bode』

Your_song

 
落ち穂拾い&サブスクです。
アメリカ・ミネソタ州生まれのシンガー・ソングライター、エリン・ボーディー。
ロック&カントリーテイストも入ったジャズの範疇をこえた歌姫です。
このブログでは、素敵なクリスマス・アルバム『A Cold December Night』を紹介してます。

隣のおねえさま的なナチュラルで、暖かなサウンドで、気持ちいい。そして、時々ジャジーって、感じ。
その歌から受けるイメージそのままな、素敵な企画をアルバムにまとめたのがこのアルバムです。
 
自身のサイトでファン向けに募った企画、タイトルもずばり「Your Song」。
プライベートな大切な出来事や、愛する人に向けた気持ちなど、個人のメモリアルな曲を、エリンが本人たちと会話を重ねて個人のために録音したもの。
中には応募者本人が愛する人に向けた詞を書き、エリンが曲をつけたものもあるそうなので、作詞作曲もあげておきますね。
 
演奏は、エリン・ボーディーの歌と、アリソン・クラウスの兄ヴィクター・クラウスが様々な楽器を担当して、曲に寄り添っている。
ドラムのジョーダン・パールソンとサックスのデヴィッド・サンボーンが1曲づつで参加している。
 
オープナーは、サンドラから夫ヴァージルの70歳の誕生日に贈られた「Happy Together」、ギターの音色が優しさと甘い時間を誘う。この曲を贈られたヴァージルの笑顔が浮かび上がるようだ。
ボブの詩に二人がメロディをつけた「The Moon Is Ours Tonight 」は、ドラムも入ってエレキの泣きがいいね、ボブとシェリー!甘い甘い一夜を。
ピーターはリンダとの結婚記念日に「In My Life 」、最高だね。
ベンからメラニーへ結婚式の想い出には、メイソン・ジェニングスの「Be Here Now」。
穏やかで優しい彼らのオリジナル「 I Knew」は、結婚30周年のサプライズにブライアンからスーへ贈ったもの。
「The Grey Lady」は、エド・ブロムスからローナ・ジェーンに、ご本人エドがピアノを力強く弾いています。
ショーンからヘザーにハイスクール時代からの想い出として贈られたのは「Save the Best for Last 」、染み染みしちゃう。
コリン・フリンが失った家庭を振り返って創ったオリジナル「Slide」、淡々としたエリンの歌が心に沁みる。
ビル・レカーのオリジナル「 My Heart is All I Have」は、難病を発症した彼の母に。
娘ジャヤへの「Lullaby for Jaya 」、資料不足でジャヤさんが、誰の娘か、、わからなんですが、とても、柔らかな時間。
難病を患うジムから家族、友人、コミュニティーへは、二人のオリジナル「Because of You 」、感謝の気持ちは尽きない。サンボーンのアルトが歌う。
 
終演は、ビル・ウィザースの「You Just Can’t Smile it Away」、彼女達からののメッセージですよね。
 
人の心に寄り添ったハート・ウォーミングなアルバムでした。
人の大切な想い出は、自分の大切な想い出も思い出させてくれますね。
 

1. Happy Together  [from Sandra to Virgil] (Garry Bonner & Alan Gordon)
2. The Moon Is Ours Tonight  [from Bob to Cheryl]
(Bob Hellrung/Erin Bode & Viktor Krauss)
3. In My Life  [from Peter to Linda] (John Lennon & Paul McCartney)
4. Be Here Now  [from Ben to Melanie] (Mason Jennings)
5. I Knew [from Brian to Sue] (Erin Bode & Viktor Krauss)
6. The Grey Lady [from Ed to Lorna Jane] (Ed Broms)
7. Save the Best for Last  [from Sean to Heather]
(Phil Galdston, Wendy Waldman & Jon Lind)
8. Slide (Colin Flynn)
9. My Heart is All I Have  [from Bill for his mother] (Bill Reker)
10. Lullaby for Jaya  (Meghana Karnik-Henry/Erin Bode)
11. Because of You [from Jim to his community]
(Erin Bode & Viktor Krauss)
12. You Just Can’t Smile it Away  [from PreventEd to those in recovery and the people who support them] (Bill Withers)

Erin Bode (vo, back vo)
Viktor Krauss (b, el-b, ac-g, el-g, resonator-g, nylon-g, p, celeste, el-p, synth, Pump organ, perc, )

Jordan Perlson (ds) #2
Ed Blomus (p) #6
David Sanborn (as) #11
 
今日のおまけは、ご本人がのせていた「Because of You 」。
 
 
 
 
んじゃ、退散♪

2022年1月10日 (月)

1月15日(土)は、第39回新潟ジャズストリートです!

1月15日(土)は、第39回新潟ジャズストリートです!
 
Njs_39

 
今回も、コロナ禍の開催です。
くれぐれも、自身での感染対策をお願いします!
 


2021年1月15日(土)「第39回新潟ジャズストリート~デューク・エリントン・メモリアル~」

 
会 場 古町・駅南地区22会場
料 金 フリーパスチケット1000円(中学生以下無料)
時 間 12:00~23:00(演奏時間は会場により異なります)
ライブ数 131組(コンボ123組、学生ビッグバンド4組、社会人ビッグバンド3組、団体1組)
出演者数 668名(コンボ486名、学生ビッグバンド113名、社会人ビッグバンド54名、団体15名)
 
 
 
 
一度、下がったコロナの感染者数ですが、このところオミクロン株の出現と年末年始の人の移動で、やはり増えている傾向にありますね
私は、身内の大切な集がありまして、残念ながら参加できそうにありませんが、参加の皆さんは、感染万全でね。
雪が降らないといいですね。
参加されるミュージシャンの皆さま、いい演奏して、美味しいものをたくさん食べて、、充実したジャズストリートにしてください!
 
 


んじゃ、退散♪

2022年1月 9日 (日)

白と黒からの熱気 映画「Jazz Loft ジャズ・ロフト」@ シネ・ウインド (1/14まで)

映画「Jazz Loft ジャズ・ロフト」

Jazz_loft
 
 
監督 サラ・フィシュコ(Sara Fishko)
撮影監督 トム・ハーウィッツ(Tom Hurwitz)
 
出演
Sam Stephenson 、Carla Bley、Steve Reich、Bill Crow、David Amram、Jason Moran、Bill Pierce...etc.
写真/声のみ
Thelonious Monk、Zoot Sims、Hall Overton
 
 
写真家ユージン・スミスの、4千時間にも及ぶ大量の私蔵テープを元に、 ニューヨーク6番街821番地のロフトを中心に、有名無名を問わず日夜入れ代
 
わり立ち代わりで現われるジャズ・ミュージシャンの演奏と写真をまとめ上げた全89分。
写真家として名を馳せるもの、戦争で心身に傷をおったスミスは、家族を捨ててニューヨクのロフトに移り住む。
そして、8年もの間、部屋中に録音用の配線を張り巡らせ四六時中あらゆる音を録音し、何千枚もの写真を撮り続けた。
 
ジャズは拡張期で、演奏する場所を求めて集まるミュージシャンたちは、凄まじい熱気を持っており、その圧倒的な存在感、刹那的な生き様にスミスも影響されていく。

家族も含め様々な世の中の軋轢から逃げていた彼自身も、次第に新たな人生に立ち向かう気持ちが湧いてくる。そして、世界への「水俣病」の告発となっていく。

映画の中の音は、ざらついていて生なましい。レコードのようにチリを掃き落とした綺麗な音ではない。でも、今は、大物ミュージシャンとなった人たちの若き日々のエネルギーが溢れ出ている。難しいことは無しにして、そのパワーの凄さを感じ取ることができる。
ズート・シムズの心ときめくフレーズ、セロニアス・モンクとホール・オーヴァトンの一ミリも妥協のないリハ風景、どれも心が動く。
 
 
多くの写真の間に挟まれる現代での証言も、「クレイジー」な時代だったことを思わせるが、当人達はまったく悪気がない。
白黒の写真に、埋め込まれた時代の熱気をむんむん感じる一方で、スミス自身のポートレイトには、どこか寂しさが漂う。
大量の音と写真は、彼の心の穴を埋めることができたのだろうか。。
 

新潟のシネ・ウインドでは、1月14日までの上映です。ぜひ!
 
今日のおまけは、映画の予告。
 
 

 
 
んじゃ、退散♪

2022年1月 8日 (土)

目を閉じて、心で聴く 『Breath By Breath / Fred Hersch』

Breath_by_breath
 
フレッド・ハーシュの新作は、弦楽四重奏とのコラボ作です。
弦楽四重奏は、ハーシュの音楽のルーツの一つであるとのことです。
彼のピアノ先生が、弦楽四重奏のチェリストだったので、彼は小学生の頃から先生の家で、
リハの彼らのハーモニーを聴いていたそうです。
 
内容は、8曲からなる「サティ組曲」とシューマンに捧げたエピローグ的な曲。
サティといえば、エリック・サティと思いがちですが、ここでの意味はパーリー語の「気づき」や「念」という意味だそうです。
彼が、長年取り組んできた「インサイト・メディテーション」に触発された創られた音楽。
瞑想がテーマ、もちろん、全てが彼のオリジナル。
 
オープナーは、弦楽四重奏とピアノ・トリオが絡み合う「Begin Again」。
弦楽四重奏が導く穏やかで静かな世界「Awakened Heart」、ピアノ・ソロの美しさ。
美しいハーモニーに心穏やかに、ベースのソロに豊かな気持ちに「Breath by Breath」、静謐でリリカルなピアノ。
フリー・ジャズ的な即興は、心のざわめき「Monkey Mind」。
エレガントなワルツ「Rising, Falling」。
ゲストのパーカッションの誘発で、全体に不安定で混沌とした暗い雰囲気の「Mara」。
重なり合う音が深く心に響く「Know That You Are」
組曲の終演は、「Worldly Winds」、トリオと弦楽四重奏が交差する自由で自在な演奏、躍動感にあふれている。
 
そして、アルバムの終演は、柔らかで穏やか、温かな演奏、シューマンに捧げられた「Pastorale」、終始、夢のように楽しい雰囲気。
 
 
「望むらくは歩みを緩めて、この組曲を通して聴いていただければと願う」
 
ライナー中のハーシュの言葉の抜粋です。
コロナ禍、やむを得ず作ったソロ・アルバムと違って、こちらは皆んなが一緒に音を出すことにこだわったそうです。
ダビングなんて、考えられない、って。
 
目を閉じて、心で聴く。
 


The Sati Suite
1. Begin Again
2. Awakened Heart
3. Breath by Breath
4. Monkey Mind
5. Rising, Falling
6. Mara
7. Know That You Are
8. Worldly Winds
ーーーーーーーーーーーーーーー
9. Pastorale (homage a Robert Schumann)

【メンバー】
Fred Hersch (p)
Drew Gress (b)
Jochen Rueckert (ds)
Rogerio Boccato (perc) #6

Crosby Street String Quartet
Joyce Hammann (vn)
Laura Seaton (vn) 
Lois Martin (va)
Jody Redhage Ferber (vc)

今日のおまけは、ご本人があげていたアルバムのトレーラー。
 
 


 
 
んじゃ、退散♪
 
 

2022年1月 5日 (水)

お疲れの貴方に 『Lonely Girl - I Remember Julie / Petra van Nuis』

Lonely_girl_i_remember_julie
 
シカゴで活躍するヴォーカリスト、ペトラ・ヴァン・ナウス。
公私のパートナーであるギタリストのアンディ・ブラウンとのデュオで、
恋の切なさをしっとり歌い上げたジューリー・ロンドンとアル・ヴィオラの名盤『Lonely Girl』にリスペクトした作品。
 
オープナーは、タイトル曲「Lonely Girl」、ナチュラルでチャーミングな魅力で切々と語る。
美しいギターのアルペジオが、彼女のよりほのかに輝かせる。
小粋に「Trav'lin' Light」、切なく語る「You've Changed」。
キュートに「The End of The World」、嫌味なく「Something Cool」。
意外な明るさに救われる「Here's That Rainy Day」、さらりと少しブルーに「Meaning of The Blues」。
ちょっと、斜に構えて「Blues In The Night 」、ソロ・ギターが堪能できる「It Never Entered My Mind」。
情感たっぷりな「 I Should Care」、二人の会話が素敵な「Baby, Won't You Please Come Home?」。
穏やかに、でも少し切なく「Spring Can Really Hang You Up The Most 」。
終演は、ジューリー・ロンドンの十八番だった「Cry Me a River」、すっきりと。
 
トーチ・ソング集ですけれど、優しく、エレガントな歌とギターに癒されます。
しっとりとロマンチックな時間…お疲れの貴方に。
 
 
1.  Lonely Girl
2. Trav'lin' Light
3. You've Changed
4. The End of The World
5. Something Cool
6. Here's That Rainy Day
7. Meaning of The Blues
8. Blues In The Night
9. It Never Entered My Mind
10. I Should Care
11. Baby, Won't You Please Come Home?
12. Spring Can Really Hang You Up The Most
13. Cry Me a River
 
 
Petra van Nuis  (vo)
Andy Brown  (g)
 
 
今日のおまけは、ギタリストがあげていた2017年のデュオ。
このアルバムとは、関係ないライブなのですが、基本こんな感じです。
 
 
 
お休みが終わりました。
2022年が動き出しましたね。
 
 
んじゃ、退散♪

2022年1月 3日 (月)

『Eberhard / Lyle Mays』を聴きながら「☆ 2022年 たった一つの願いこと☆」

 
2022年もよろしくお願いします。m(_ _)m

 ★今年は壬寅で〜す★

そうです、寅年ですよ!元気に力強く歩んでいきましょう。



冒頭を飾るのは、去年の9月にやってきて、ブログ・アップしそこなったアルバムです。

『Eberhard / Lyle Mays』
 
Eberhard
2020年の2月10日に亡くなったライル・メイズの遺作です。
13分に及ぶ「ミニ・シンフォニー」。
タイトルは、PMGにも参加したことがあり、彼らの音楽にも多大な影響を与えたECMのレジジェンド・ベーシスト、エバーハルト・ウェーバーへのオマージュです。
2009年に書き上げられ、2019年からライルが加筆して、2019年後半にライル・メイズと親交のある奏者たちとで録音されたとのことです。
 
 
マリンバの音に始まり、光に包まれるように現れるのが彼のピアノ。
ゆったりとメロディを奏でるエレベ、ピアノと会話しているように静かに進む。
やがて、透明感のある歌声が聞こえてくると、ますます、非現実的な天上界の音楽に。
気がつくと、ベースがアコースティック・ベースへ変わっており、打楽器が大きな高揚感の波を運んでくる。
ギターとオルガンが加わって、どこか懐かしさを覚えながら、音楽を胸いっぱいに吸い込みたくなる。
さまざまな音が重なり、大きく盛り上がる中、テナー・サックスが終演に向かって情熱を注ぐ。
再び、マリンバが静かな時間を創り出し、夕闇に光が消えゆくように終演。
 
一言、「美しい!」
 
1. Eberhard
 
Lyle Mays (p, syn)
Bob Sheppard (ts, fl, a-fl, cl, b-cl)
Mitchel Forman (wurlitzer el-p, hammond B3 org)
Steve Rodby (ac-b)
Jimmy Johnson (el-b)
Alex Acuña (ds, perc)
Jimmy Branly (ds, perc)
Wade Culbreath (mar, vib, orch-bells, xyl, tone-bells)
Bill Frisell (g)

Aubrey Johnson (vo)*
Rosana Eckert (vo)
Gary Eckert (vo)
Timothy Loo (vc)*
Erika Duke-Kirkpatrick (vc)
Eric Byers (vc)
Armen Ksajikian (vc)
 
 
今日のおまけは、彼の仲間があげたトレラー。
意図的にだとおもうのですが、ライル・メイズは後ろ姿しかでてきません。。
でも、アルバムを開くとライル・メイズが知的な微笑みを浮かべてこちらを見ていますよ。
 


最後に、
☆ 2022年 たった一つの願いこと☆

それは、去年と同じ!!コロナ禍の収束です。

 

今年も皆さまが、安全であることを祈ってます。
どなた様も、どうか健康でご無事であられますように!

今年もどうぞよろしくお願いいたします!m(_ _)m
んじゃ、退散♪

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