旅する音楽、ソロ・ヴァージョン 「仲野 麻紀 @ 沼垂ビアパブ (12/17)」
旅する音楽、ソロ・ヴァージョン 仲野 麻紀 @ 沼垂ビアパブ (12/17)
仲野 麻紀 (as, metal-cl, vo, calimba )
アルトサックスとクラリネットをメインのマルチ奏者、そして歌も歌ってしまう仲野 麻紀さん 。
私は、新潟で2017年の器と2018年のジャズ・フラッシュで聴いて、魅力的な生き方もあって大ファン。
フランスで20年以上活動してきた彼女が、今回初の完全ソロ・アルバム『OPEN RADIO』を出した。そのリリース・ツアーも兼ねて日本全国を独りで周っていて、新潟にも寄ってくれました。
昨夜は、寒波襲来でで生憎のお天気、、新潟市内は雪こそ少なかったのですが、、
風が強くて、傘が刺せない状態。雪の前は雨だったので、、出かけるには勇気のいる日でした。。行きはバスだったけど、帰りはタクシーになったわ。
沼垂ビアパブは、できたてクラフト・ビールが堪能できる沼垂ビアパブ。
常時、8種類くらいのクラフトビールをお手頃な価格で提供してくれています。
古民家を改造した、味わいのあるお店なのですが、週末なのでライブも積極的に入れています。
ライブに付くドリンクも、自慢のクラフト・ビールも選択できるお得なハコです。
開場時間に少し前についたのですが、すでに麻紀さんファンが何組か、、。
なので、空いてた最前列に。笑
オープナーは、十八番ともいえるエリック・サティの「Gymnopedies No.1」をアルトで。
根っこにあるには、ジャズ、もともとバリバリのジャズの人なんだそうだけど、サティに惹かれるって。
サティは、ジャズ界でもいろいろな人が取り上げていますよね。
彼女のサティは、単にあの時間がとまったような間合いを取り上げているだけでなく、もっと、臨場感あるっていうか、、生命力感あるっていうか、、生きているサティ。
ケルト文化の残るブルターニュ地方の曲で新譜にも入っていた「Duhont'ar ar mane 」、哀愁あるメロディをメタル・クラリネットで。
アルトで循環呼吸のテクニックを使ったインプロ的な演奏、新譜のボーナストラックに入っていたが、現代ジャズでは、珍しいテクニックではないのだが、目の前で聴くとやっぱり圧巻!
淡々と歌い奏でるトルコ民謡「ウスクダラ」、私はどこにいるんだろう。。
ファースト・セットの終演は、新潟にリスペクトした曲とのことで。デューク・エリントンの「Caravan」、唸るようにはじまったキャラバンは、鬼滅の刃の無限列車!のスリル。
15分休憩、もちろん、残ってたビールでぼんやり過ごす。
なんで、今日に限ってCDを持ってくるのを忘れたんだろうなぁ。。泪
セカンド・セットのオープナーは、2011年の震災の時から歌っているという「大量歌い込み」、フリー・ジャズのアプローチから入って、静かに歌う、メタル・クラリネットが尺八のように聴こえてきて沁みる。
ヤン・ピタール曲「Un oeil, une histoire」、郷愁さるフレーズの繰り返しが深い。
ちょっと明るく、シャボンがはじけるようにはじまった新譜にはいってる「陰陽師」を含むメドレー、タンギグを多要したり、カリンバ?が可愛い音色も添えていた。
続いても新譜にある「風の声」、とても動きのある演奏で、次々に風景が変わっていく感じがした。
終演は、アルトの美声が魅力的なエジプト?の曲。異国情緒に誘われ官能的、熱演でした!
アンコールは、なんと「枯葉」、ご存じのようにこの曲はシャンソンですよね。
もちろん、歌付きで、抒情あふれる演奏。
でもジャズのレジェンド、マイルスをリスペクトしたアレンジ、大喝采!
いろいろな曲で、最初に出した音を後ろでループさせて変化をつけたり、
ヴォーカルを効果的にいれたりと、独りでできることはなんでもする勢い。
相変わらず?感情移入たっぷり、官能的&妖艶な内容。
そもそも、しゃべりの声が艶っぽいんだなぁ。
そして、楽器でインプロビゼーションを縦横無尽に展開していく。
いや、今回も参りました。m(_ _)m
新譜『OPEN RADIO』は、ブルターニュの民謡「Duhont'ar ar mane 」を除いて感銘を受けた書籍のタイトルがついた彼女の曲が並びます。楽器もたっくさん、つかって多重録音もしています。
ぜひ、聴いてみてくださいね
樋口さん、ご案内いただきありがとうございました。
佐渡の演奏も凄かったんだろうなぁ。。
んじゃ、退散♪
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